校長室より

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 本校校長の池田 靖 です。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、本校は、大正15年に越ヶ谷町立越ヶ谷実践女学校として開校以来、今年度創立98年目を迎えている県下でも有数の歴史と伝統を有する学校であります。大正・昭和・平成・令和と続く長い歴史の中で、その時代時代に即した学校像を追い求め、これまで多くの学校改革を行い、地域の期待に応えてまいりました。

 現在、高等学校教育は、「新学習指導要領の実施」及び「大学入学者選抜改革」等の大きな改革の真っただ中におります。本校では現在、この大きな改革に対応し、全日制の課程においては、本校の長い歴史の中で、言わば第3次とも言うべき改革を行っております。高等女学校から男女共学の新制全日制高等学校への第1次改革、単位制普通科の全日制高等学校への第2次改革に続く、この第3次の改革は、平成28年度から、学校選択問題の導入と入試選抜基準の見直し、3学期制の復活、国公立大学に対応した教育課程の編成、県教育委員会から「未来を拓く「学び」プロジェクト」における研究開発校、「次世代リーダー育成プログラム」の指定校を受けるなどの改革を行ってまいりました。これに加え、県立高校教育課程研究事業における「大学進学指導推進校」の指定校を受けるなど、「新学習指導要領への対応」及び「大学入試改革への対応」を中心とした改革も行っているところであります。生徒たちの思考力・判断力・表現力を育むために、より一層の授業改善に取り組み、国公立大学や難関私立大学に合格できる生徒の学力の向上に取り組んでおります。併せて、ICT教育の推進の一環として、一人1台iPadを活用してのBYOD対応も進めるなど、令和の日本型教育にふさわしい教育環境を整えております。

 また、本校は、創立以来、生徒の間で引き継がれている「自主自律」の精神のもと、新入生歓迎会(たんぽぽ広場)、体育祭、文化祭、予餞会など、各委員会を中心として生徒自身が学校行事の企画・運営を行うとともに、部活動においても、生徒の自主的な活動を通して、県大会出場はもとより関東・全国レベルで活躍する部も多く、生徒の自主性及びリーダーシップの育成を図っております。

  

 次に、定時制の課程は、昭和23年に併置されて以来、今年で76年目を迎えました。実に多様な生徒が在籍しており、基礎学力の定着、コミュニケーション力の向上、社会性の育成、就業意識の向上に重点を置いた指導を行っています。また、個々の生徒を取り巻く環境は様々であるため、外部機関との連携も強化し、個に応じたきめ細やかで丁寧な指導を行っています。

 対面式、体育祭、文化祭、予餞会等の学校行事においては、担当教員の指導のもと、生徒会の本部役員が中心となり、生徒自身が企画や当日の運営に積極的に係わるなど、生徒が主体的に活動するとともに、部活動においても、生徒の自主的な活動を通して、全国大会をはじめとする各種大会で大活躍を見せており、生徒の自主性及びリーダーシップの育成にも力を注いております。

 

 学校社会は今、2040年以降の社会を見据えた持続可能な社会の創り手の育成が求められております。そして、日本社会に根差したウェルビーイングの向上となるための教育の在り方も模索されております。複雑多岐になり、予測困難な未来への羅針盤となる人財を本校では育ててまいる所存です。

 今後とも、全日制・定時制の両課程における本校教育活動に対する保護者・地域の皆様方の御理解・御協力を心からお願い申し上げます。

                      埼玉県立越ヶ谷高等学校長 池田 靖