校長ブログ

【校長ブログ】デジタル教科書

 ここ数日、ニュースの話題になっている「デジタル教科書」は、2019年から紙の教科書の「代替教材」として小中学校や高校などで使用が認められ、今年度からは小学5年生から中学3年生を対象に英語や数学などで本格的に使われ始めております。

 中教審=中央教育審議会の作業部会が2月14日、まとめた中間案では、紙と同じように「正式な教科書」に位置づけることが適当だとした上で、「紙だけ」や「デジタルだけ」に加えて、「紙とデジタル」を組み合わせたハイブリッド形式も認めるべきだとする方向性が示されました。

 中教審の作業部会では、今年の秋ごろをめどにより具体的な方針を示すことにしていて、新しい学習指導要領が実施される2030年度から新しい教科書の運用を始めたいとしております。

 今、学校現場への導入が検討されている「デジタル教科書」!文部科学省の作業部会は2030年度にも「正式な教科書」として位置づけ、新たな運用 を始めたいとした中間案をまとめたわけですが、生徒の皆さんの学習方法はどのように変わるのでしょうか。

 学校のデジタル教育などに詳しい山梨大学教育学部の三井一希准教授は、「議論は前進していると思う。紙の教科書とデジタルの教科書で、場合によって何を使うかという選択肢が広がった」と話しております。

 デジタル教科書のメリットについて、「絵が動くことで理解が深まる子もいるだろうし、音声で理解する子など、いろんな特性の子がいるので、子どもたちに応じた教育が可能になる、そんな可能性を秘めている。教科書を瞬時に共有できることによって、自分の教科書と見比べながら、子どもたち同士で学びを深めていくことにつながる」とも指摘しています。

 一方、課題については、「子どもたちも学校側もまだまだ経験が少ない。学生時代にデジタル教科書を使っていない先生たちがイメージが湧くように、研修などで経験を積む必要がある。また、視力などの健康面を心配している先生もいる」と指摘しております。

 私は、ICTが弱いのですが、生徒が授業で使用するのに、デジタルコンテンツが流行すれば、なんとか取り入れなければと考えます。(自分で利用するのは面倒ですが、生徒のためなら出来るような気がします。)
 

 

 

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【校長ブログ】聖・バレンタイン・デー

 今日は2月14日です。表記の日であることは有名です。私は人生の中で自身が男子高、教職について20年間男子校勤務であったため、縁遠いものでした。ただ、繊細な男子生徒が、クラス全体に手作りチョコを作成してきたことがあり、バレンタインの朝、全員の机の上にチョコが配布されていたことがありました。

 その時は、引くというよりは、よくまぁ、42人分も頑張って作ってくれたものだとクラス全員が敬意を表しました。

 越高のような男女共学であれば、ロマンス的なこともあるのかなと想像することもありますが、男女といっても、今の時代はさっぱりしているのかなと思っています。こういったことは青春映画の世界だけのような気がします。

 本当は、世界のカカオ事情であるとか、難しい政治的な案件も関わってくることもあります。そんなことを言っているようでは、ロマンチックな欠片もありませんね。

 しかし、女性が男性にチョコレートを贈る習慣は日本独自のもので、1958年(昭和33年)に製菓会社メリーチョコレートカムパニーが行った新宿・伊勢丹でのチョコレートセールが始まりであるという説があります。1年目は3日間で3枚、170円しか売れなかったようですが、現在ではチョコレートの年間消費量の4分の1がこの日に消費されると言われるほどの国民的行事となったしだいです。

 男性女性という時代ではなくなっております。男性としても本当は、気を遣ってチョコをご用意すべきなのかもしれませんが、忘れてしまうのでした。申し訳ありません。

 受験生にはチョコレートよりもテストの処理能力が欲しいと切に願うのではないかと思います。私もそうでした。テストの処理能力は実力をつけないとつけられないので、地道にやるしかありません。我慢してやりましょう!!中学生の方はもうちょっと踏ん張って、実力をつけ、越ヶ谷高校も含め、公立高校入試に向けて頑張りましょう!!

 

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【校長ブログ】地方公務員法

 1950年(昭和25年)の12月13日に「地方公務員法」は、公布され、翌1951年(昭和26年)の今日、施行されました。
 「地方公務員法」とは、地方公務員の職、任免、服務、労働関係など、地方公務員の身分取扱に関する基本的な事項を定めた法律です。

 地方公務員一般職すべてに適用されるが、特別職の地方公務員(消防団員・交通指導員など)については、法律に特別の定めがある場合を除き適用されません。基本的には国家公務員法に準拠した内容でありますが、給与条例主義や、地方公務員に対する労働基準法の一部適用などの相違点もあります。

 私は、この地方公務員の一員であり、且つ、教育公務員でもあります。よって、学校でも生徒の皆さんにも、保護者の皆さんにも、地域の皆さんにも、法律に規定された中で教育を仕事として扱っております。

 そこには感情や損得はありません。しかしながら、人を教え、育んでいく仕事ですので、「より良い」生き方を目指させるには、熱い思いがないとやれないお仕事でもあります。埼玉県警の警察官も地方公務員(一部は国家公務員、階級的には警視正、警視長、警視監など)でありますが、警察官だと確実に法規に則って、お仕事をしている感があります。

 教員は、教育基本法や学校教育法、学校教育法施行規則などが厳密にはありますが、生徒に対して、教育基本法の〇〇条にこう書いてあるから、こういった教育をするのだ。ということはまずありません。あるとすれば「後、〇時間この授業を欠席すると法律にあるところの実数をオーバーしてしまって単位が認められなくなります。」みたいなことだけです。

 しかし、我々は地方公務員でもあることなので、恣意的に判断は出来ないということを考えながらお仕事していく必要もあると考えます。今日が地方公務員法の日ということでしたので、日ごろはあんまり考えていない(笑)法律について思案してみました。

 皆さんも日本国憲法等に則って生きていることも忘れずにいてほしいと思います。

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【校長ブログ】ダーウィンの日

 1859の今日『種の起源』(On the Origin of Species)を著したイギリスの自然科学者であるチャールズ・ダーウィン(Charles Darwin 、1809~1882年)が誕生したようです。 

 ご案内のように、ダーウィンは、卓越した地質学者・生物学者で、種の形成理論を構築しました。全ての生物種が共通の祖先から長い時間をかけて、彼が自然選択(自然淘汰)と呼んだプロセスを通して進化したことを明らかにしたわけです。 

 進化の事実は存命中に科学界と一般大衆に受け入れられた一方で、自然選択の理論が進化の主要な原動力と見なされるようになったのは1930年代でありますが、自然選択説は現在でも進化生物学の基盤の一つです。

 進化論の提唱の功績から今日では生物学者と一般的に見なされる傾向にあるが、自身は存命中に地質学者を名乗っていたそうで、現代の学会でも地質学者であるという認識が確立しているのだそうです。

 ダーウィンの卓越性は認められ、19世紀のイギリスにおいて王族以外で国葬が執り行われた五人のうちの一人となってます。ウェストミンスター寺院で天文学者・数学者であるジョン・ハーシェルと物理学者・数学者であるアイザック・ニュートンの隣に埋葬されているのだそうです。お墓でも天才たちは近くに埋葬されているようです。

 さて、日曜日の7時30分くらいからNHk番組で「ダーウィンが来た」という番組が放映されており、ほぼ毎回視聴しているのですが、本当に面白いと思っています。この番組は2006年からスタートしているようです。同様にNHKの番組で「サラメシ」というのがとても面白いと思っているのですが、14年間続いたこの番組もとうとう終焉だそうで、非常に悲しく思っています。

 春になってくると番組の改編時期になり、面白いと思っていた番組が終了するときには寂寥感が一入です。春が近づくと、卒業式も近づいてくるので、この時期は寂寥感ばかりです。

 

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【校長ブログ】金曜日の出来事

 先週、金曜日は午前中、全日制大競走大会(普通でいうところの「マラソン大会」)と夜は定時制予餞会が実施されました。先週の金曜日にブログに上げたのですが、操作を誤ったのか、消えておりました。

 朝早くから、先生方が準備をしていただきました。又、保護者の方にも来ていただいて給水のお手伝いをしていただきました。表彰に関しましては同窓会の方々が直接、お越しになり、男女とも10位までの生徒にメダルをいただきました。

 会場は、埼玉スタジアム2002でした。サッカーの国際試合などが開催される有名な競技場です。私は地元の駒場スタジアムには何度も行ったことはありますが(サッカー観戦ではなく、陸上競技の練習です。)埼スタには初めて行きました。男子生徒の上位に入った人はシューズも高額な大学駅伝ランナーが履くような厚底シューズを履いていらしたので、この大会にかける意気込みが感じられました。上位に入れた人も残念ながら完走できなかった人もそれぞれの頑張りは同じです。お疲れ様でした。昨年度は大雪で実施出来なかったので、今回は、最強寒波でコンディショニング調整が難しかったかもですが、実施出来て良かったと思っています。

 さて、夕方18:00から夜21:00くらいまで、定時制予餞会も同日に実施されました。

 生徒会の皆さんが趣向を凝らして、4年生に楽しんでいただこうという気遣いが随所に見られました。生徒会の皆さん、本当にありがとうございました。生徒の皆さんが作ったPVはアーティストのPVのようで聴き入って、魅入ってしまいました。先生方の企画も本家「情熱大陸」(情熱大陸を模したような企画)に勝るとも劣らないものでした。
 年度末になると、このような行事がたくさんあります。私などは段々と思い出つくりのイベントが終焉になってきますと(年齢の関係か?)涙腺が緩くなってしまっています。若い頃は予餞会で感動はあっても、泣くまでではなかったですが、最近はお爺ちゃん目線になってます。
 今日の正午には、新たな1年生候補の受付締切です。こういった学校行事が未来永劫続けられるように、学校文化を守らなければと使命感も湧いてきます。

 

 

 

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【校長ブログ】埼玉県警察来校

 今日は、一日に2回埼玉県警察の警察官が来校されました。決して、問題が起きたとか、事件、事故が起こったわけではありません。まず、朝は、全日制の生徒が登校する際に、埼玉県警察交通部の警察官、埼玉県教育委員会の保健体育課の方が来校されました。

 来校の理由は越高の自転車通学者の100%がヘルメットを着用しているということを取材しに来たのです。現在、埼玉県の自転車時のヘルメット着用率は9.8%程度らしいのですが、越高は100%ということで県内の着用率を引き上げてくれていることへの称賛でした。実際、数人はヘルメットを着用しないで自転車に乗っておりましたが、ほとんどの生徒は着用していて安心しました。埼玉県のみならず、全国で、自転車で事故に遭った場合、亡くなっているのはヘルメットの未着用者であることというデータは一般的です。

 生徒にもインタビューをしていたそうです。ご協力くださった生徒の皆さん、ありがとうございました。引き続き、ヘルメット着用して、安全な登校下校に心掛けてください。

 さて、夜は、埼玉県警察生活安全部の警察官、埼玉県教育委員会の生徒指導課の方が来校しました。こちらは定時制の現状を見に来られていました。正直、何十年前の定時制は、髪型がアイパー(アイロンパーマ)やリーゼント(皆さんの世代はこういう髪型は知らない人もいるでしょうけれど・・・。)で、授業中でも大きな声で歌を歌ったりするといった感覚も一部、世の中的には思っているようでして、私は「全く、そのようなことはありません。来て実際のところを見に来てください。」と伝えました。

 そして、授業を見ていただいていると、本当に良く勉強をしていると感動されておりました。私が定時制の生徒会長がとても気のつく生徒で、本当に見ていて頼もしいですと話をしていたら、ぜひ、生徒会長に合わせていただきたいというリクエストをいただき、会長に会わせたところ、少しお話してもその受け答えから聡明な生徒であることを理解していただきました。

 一日のうちで2回も警察官が来ること、そして、どちらも激賞してお帰りになったこと、本当に越高生は優秀だと思っております。対応していただいた生徒全てに感謝します、

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【校長ブログ】学校評価懇話会及び同窓会新年会

 先週、金曜日に学校評価懇話会、又、同窓会新年会等が開催されました。同窓会の方々におかれましては、新年を寿ぎ、上は卒寿の方から矍鑠たる振る舞いで本当に素晴らしいと感じております。

 さて、しばらくブログをあげていませんでしたが、出張や会議が目白押しであったのともう一つは、学校評価懇話会において、学校評議員として参加した生徒からの質問を調べたり考えたりしていて今になりました。

 その質問とは「越高の制服にはKoshigaya high school since 1926 と書かれているのですが100周年って2026年、来年ではないですか?」というものです。質問に対して私は「ギクッ? ちょっと今は、お答えできないので、調べてブログに上げますね。」と回答しました。

 1926年、大正15年(12月から昭和元年)に越ヶ谷高校は設置されたのは関係者では共通理解しております。そして、昭和という時代で今年を考えると「昭和100年」という換算になります。

 例えば、歌手の人が「デビュー10周年記念」なんていうコンサートを開くのはデビューして10年目と言われております。会社の創立1周年というのは基本的に1年が終了した時にいうものであることがあります。つまり、数え方の問題で1年目を1周年と考える数え方なのか、2年目を1周年が過ぎたと数える数え方なのかということです。どちらの数え方が正しいというわけでは無いようです。越ヶ谷高校の数え方は1年目を1周年と数え始めたから今年に100周年となっているという数え方だということです。つまり1年目というとらえ方と1年目は0周年というとらえ方の相違、これは主催者側で数えてよろしいとするものです。越高で今まで、60周年記念事業、80周年記念事業と大きなイベントをしている数え方が、1年目を1周年とする数え方であったため、100周年が今年になっています。

 長々と説明しましたが、私も90周年から10年経ったのだからという考え方でありましたが、この生徒の指摘で「since」ということに目が向きました。大変、素晴らしい質問をありがとうございました。越高生はこのように知的探求心に富んでおります。中学校3年生の知的探求心を持っている皆さん、もう少しで公立高校入試です。知的な先輩たちが待ってます!! 

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【校長ブログ】進路研修会

 今日、全日制の先生方は、共通テストが終了して、1,2年次も凡そ、面談も終了したことなどで、今回の共通テストや英語検定、chatGPTについての研修会を実施しました。

 各教科の先生が、今回の共通テストの印象や解き方、難易度、生徒の感触などをレクチャーしていただき、次年度への参考になるようにしました。英語検定についても、英語科の先生以外は、ご自身の中学、高校時代の思い出くらいしか残っていないので、現在の英語検定、2級、準1級、などについて、その難易度やスコアのあげ方などを説明していただき、自分のクラスの生徒や部活動の生徒に勧める又は勧めないといったことも出来るように学びました。chatGPTについては、生徒が大学志願理由書を作成する際に利用している??といった例を検証しながら、このような使い方が出来るなどの話を聞き、どのように扱っていくか、ガイドライン等を含めて考えられるのかなども研修しました。

 率直に先生方が「フーン」と思っていただけた実のある研修会になったと感じました。私も、今回の共通テストでの理科や社会科目について、解説され、なるほどそうでしたかといった感じがしております。

 全日制3年次生の皆さんは、今は過去を振り返らずに個別試験や私大の受験に取り組んでほしいですが、先生方は次の生徒のために、過去を振り返り、総括して、次代の越高生のために忌憚のない意見交換が出来ました。

 明日は、学校評価懇話会が開催されます。こちらも忌憚のないご意見を頂戴し、次年度の越高、全日制、定時制の両方が更なる発展を遂げるように前向きな意見交換にしたいと考えております。委員の皆様、よろしくお願いします。

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【校長ブログ】ヘボン式

 今朝の埼玉新聞の記事に「文化庁の文化審議会国語分科会は、ローマ字の表記に関し、小学校で学ぶ「訓令式」を基本とする内閣告示の改定を視野に対応すべきだとの考えで一致した。ローマ字のルールの見直しは70年ぶり。英語のつづりに近い「ヘボン式」が浸透していることを踏まえ、2024年度以降に本格的に議論する。」といったものがありました。

 訓令式は「し」を「si」、「しゃ」は「sya」、「つ」を「tu」と表記しますが、ヘボン式ではそれぞれ「shi」「sha」「tsu」となります。私の名前には「し」が入っておりますが、今まで「shi」でしか表記はしておりません。つまりはヘボン式にしております。

 さて、ローマ字は、学習指導要領によれば小学校3年生にて学習することになっております。教科書では主に訓令式の表記を取り上げていることが多いと思われます。小学校時代にローマ字を学んだ気はしますが、その前に自分の名前をローマ字で書けるようになっていたような気もして「si」ではなく「shi 」という標記にしてたように覚えています。

 そもそも、ヘボンとは人の名前で、1859年、江戸時代末期の日本を訪れたアメリカ合衆国長老教会の医療伝道宣教師で医師でもあったジェームス・カーティス・ヘボンの名前を取ったものです。彼は、布教活動を行う傍ら、現在の神奈川県横浜に男女共学のヘボン塾(後の明治学院、フェリス女学院の源流)を開き医学と英語の教育を行うと同時に、和英辞典の編纂と聖書翻訳に取り組んだようです。

 明治学院は、かの島崎藤村を輩出している名門ですが、東京都港区白金台という高級住宅地の一角に驕奢な建物として存在しております。一度だけ藤村の資料を借り受けに行ったときにあまりの美しさに驚嘆した経験があります。校訓は「Do for Others(他者への貢献)」で、学問の自由を基礎とし、教育理念“Do for Others(他者への貢献)”を実現するため、広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間を育成することを目的としている学校のようです。このような目的のもと、5つの教育目標を定めていて、① 他者を理解する力を身につける。② 分析力と構想力を身につける。③ コミュニケーション力を身につける。④ キャリアをデザインする力を身につける。⑤ 共生社会の担い手となる力を身につける。ということを学ぶらしいです。

 そろそろ、個別の試験が始まっていると思います。各大学の沿革などを参照しながら受かった中でどの大学に行くのが自分にマッチするのか考えられると嬉しいですね。

 

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【校長ブログ】御上先生

 昨日、新しいTVドラマを拝見しました。その名は「御上先生(これで、みかみと読むようです。)」というドラマです。

 先生ということでおわかりのように、一種の学園ものです。このような職種に就いているものの学園もの、学校もののドラマはまだ見てしまうのです。(私の父は、警察官で刑事ドラマの一切を見てませんでしたし、私にも見せてくれませんでした。理由は「こんなストーリー現実にはない。」との一言でした。)もちろん、学園もののように松坂桃李のような顔だちで多分30万円以上のスーツを着て、あんなに生徒が一人でいるところに偶然通りかかるような教員や「あなた、それは犯罪者でしょう。」というような教員も私の周りに見たことはありませんが、ついつい、観てしまうのは、世間から、少なくてもドラマの作り手は学校をどう見ているのか?を知っておきたいためです。

 さて、このドラマを作成するにあたり、学校教育監修というクレジットがありますが、なんと工藤勇一先生となっています。工藤先生は、千代田区麹町中学校という都内の区立伝統校の校長時代に、一切の宿題を出さない、担任制を敷かない(生徒本人が信頼できると思う先生に相談するといういわば全員担任制)を断行された人です。現在は横浜の私立中高一貫校の校長でもあります。

 この英断?は受け入れられる人とそうではない人に分かれているようですが、私も以前いた高校で、複数担任制度を導入して、生徒は、A先生でもB先生でも相談しやすい方に相談できるというオペレーションを敷きました。先生方も担任一人ですとお休みも取得しづらいと思い、導入しましたが今では続いて無いようです。

 宿題を出さなくても千代田区は沢山の塾や予備校があるので大丈夫だとの話もありました。私も宿題は自分が勉強したいことをしたいだけやればよいのにと考える高校生でしたから、個人としては賛成ですが、教員としては怖くてそのようなことは実施したことはありません。

 このドラマは、私の世代がテレビの世界で憧れた「熱血先生」のアンチテーゼのようです。それだけにどのような決着をつけるのかを注視してます。

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【校長ブログ】評議員会

 今日は、久しぶりの寒波の中、PTA評議員の皆様にお集まりいただいて、会議を開催させていただきました。まずもって、本会にご出席くださった保護者の皆様には御礼を申し上げます。

 私としては越高の最近のトピックやお願い事(施設設備や生徒の資質向上につながること)をさせていただきました。そして、PTA活動につきまして、本部を始め、各専門部の今年の活動等につきましてご報告があり、直近の学校行事についての予定やPTA活動につきまして確認されたりというプログラムとなっておりました。

 私としましてはPTAの方々の率直で忌憚のないご意見もいただきながら、越高をより良い方向に導きたい(おこがましい表現で恐縮ですが)と考えております。本当に今日はありがとうございました。引き続き、越ヶ谷高校の発展のため、ご支援、ご助力をお願いします。

 さて、話は変わりますが、今日は漫画家、故石ノ森章太郎の誕生日なのだそうです。石ノ森章太郎と言えば、私の幼少期から「仮面ライダー」「変身忍者嵐」「サイボーグ009」等、ワクワクする作品を提供してくれました。世界で一番漫画を描いたというギネス記録を持っているそうで、私が就職してからも「マンガ日本経済入門」も購入し、読みました。テレビドラマ化された「ホテル」も元々は、石ノ森の漫画がベースです。

 今でも「仮面ライダー」シリーズは続いており、原作者が亡くなっても、良い作品は残っていくものであると感じます。恥ずかしながら小学校6年生まで私は仮面ライダーになりたかったので、中学校に入るまでは現実逃避していたものと思われます。仮面ライダーの主人公である本郷猛はIQ600という設定であり、運動センスは万能という設定であったため、私も、仮面ライダーに改造されれば、もっともっと頭が良くなったり駆け足が速くなったりするものと願っておりました。中学生になって部活動に血道をあげるようになってから、仮面ライダーを見なくなり、自分の努力でやるしかないのか!と現実世界を生きていくようになりました。

 皆さんの世代は、どんなものに熱中していっているのかは分かりませんが、今のうちに熱中できるものがあると良いですね。

 

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【校長ブログ】教育の国際デー

 昨年度も同じ記念日「教育の国際デー」について書きましたが、今日はこの記念日です。

 教育って大上段に構えると難しいですが、生まれてすぐに教育は始まっていると感じます。ですから、感じの良い対応をされる生徒と対面するとご家庭での躾というか教育力が違うのだろうなと思います。ということは、我々、教員が出来る教育というものは、思い上がりで、小学生になる頃には一定の人格が陶冶されているのでは??なんて考えることもあります。よって高校生には、しっかりとした知識・教養さえ教えていけばよろしいのかという議論もあります。

 ただ、知識などは、DXが進んでいるこのご時世では、学校が無くても出来そうです。「では、学校って何なのだろう?」という問題になってきます。私は、人と人が触れ合いお互いに切磋琢磨しようと、集い、正々堂々、公平に、相手を陥れるということではなく、競争出来るのが学校だと思っています。もちろん、助け合っていくということを学ぶのも学校だと確信しています。

 後輩が困っていれば、手を差し伸べ、先輩に頼まれれば、こんな感じでどうでしょうか?とすぐ案を出すということもあると思います。(自分の経験では、日ごろ、何もしてくれない先輩に対してそのような案出しはしないと思っています。)後輩には徹底して救ってあげるというのは自分に課したことでしたが、就職すると後輩でも自分の上司になってしまうことがあるので、この部分は、難しい気持ちにさせるものだとも思うことがあります。

 ここのところ、あるテレビ局のCMが「ACジャパン」しか流れないことがあり、発展途上国の女性が教育を満足に受けられないということやなんらかの理由で親御さんが居ない生徒へ「あしなが募金」で援助するといったことが何度も流れるので、自分は、やっぱり、恵まれた環境にいたのだなぁと思い返せるわけで、勉強したくても環境の中で出来ない人もいるのだろうなと感じます。

 やはり、教育は個人ではなくて、集団で受けて、皆で何かの問題を解決するような、又は、部員皆で、次の大会を勝とう!といったようなチームワークを学ぶことが本当の学びだと思います。

 越高は、行事や部活動、授業でのグループワークなど、その仕掛けが満載です。お互い、相手の力や自分の力を信じて成長してほしいと思います。

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【校長ブログ】カレーライスの日

 1982年(昭和57年)の今日、学校給食創立35周年を記念して、全国学校栄養士協議会が学校給食試食会を実施しました。その日は、全国の小中学校の児童約800万人にカレーライスの給食が出されたしうです。(私はもう高校生になっていましたからその恩恵には与れませんでした。)

 そして、この日を「全国一斉献立カレーライスの日」とし、1976年(昭和51年)に正式導入された米飯給食の普及にも大いに貢献し、カレーライスは、不動の国民食としての地位を獲得しました。

 今では、国民食と言われるまでに普及したカレーのよりいっそうの普及拡大されました。カレーライスについては、前にも触れましたが、、カレーを米飯にかけて食べる料理で、インド料理を元にイギリスで生まれ、日本で独自に変化させて今のような食物になっています。イギリスでは「Curry and rice」(カリーアンドライス)や「Curried rice」(カリードライス)と呼ばれております。日本語では省略して「カレー」と呼ばれることが多いと思います。カレーは、ラーメンと並んで「日本人の国民食」と呼ばれるほど人気がある料理ですし、小中学校の給食メニューの人気アンケートでも常に上位に挙げられております。

 私は、カレーなら毎日でも食せますが、辛口ではなく甘口でもなく、中辛が好きです。学生時代には、学食で、カレーかラーメンを頼めば間違いないと思っておりましたので、それと少し、お金があった時には「スペシャル」と呼ばれる定食、これはハンバーグとカレーのセットメニューですが、これを頼んでおりました。今でも、海上自衛隊の人は金曜日はカレーと決めているとか。イチロー選手も現役時代は毎朝、カレーだったとか。カレーにまつわるエピソードは事欠かないです。

 受験日の前日は「カツカレー」で「勝つ!」みたいなノリもしたことがあります。煎じ詰めると最近は「受験頑張れ」みたいになってしまってプレッシャーでしたら、ごめんなさい。食事時くらいはリラックスタイムしてください。

 

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【校長ブログ】料理番組の日

 1937年(昭和12年)の今日、世界で初めて、イギリスのBBCテレビで、料理番組の元祖と言われる『夕べの料理』(Cook's Night Out)が放送を開始したそうです。記念すべき初回の放送内容は「オムレツ」の作り方だったということです。

 この番組のMCを務めたマルセル・ブールスタン(Marcel Boulestin、1878~1943年)は、世界で初めてテレビ出演した料理人となり、その後、何人ものスターが現れたとされております。日本の料理番組としては、1963年(昭和38年)の同じ日に日本テレビ『キューピー3分クッキング』の放送が開始されました。通称は「3分クッキング」と言われ、2018年(平成30年)に55周年を迎え、現在でも放送中であり、日本有数の長寿料理番組となっております。日本において、さらに長い歴史を持つ料理番組としてNHKの『きょうの料理』があります。この番組は1957年(昭和32年)11月4日に第1回の放送が開始されました。そして、現在でも65年以上にわたり放送されており、「3分クッキング」と並ぶ長寿料理番組となっています。

 今でも「相葉マナブ」とか「家事ヤロウ!!!」といった番組がありまして、ついつい見入ってしまい(と言っても試すこともなく・・・ですが)料理って面白いなと思っています。
 個人的なことを言えば、小学校時代に家庭科の時間、調理実習をして、職員室の先生方に試食していただくということでした時に、先生方に「これ、誰が作ったの?」と言われ、恐る恐る「僕が作りました」と申し上げたら「とっても上手。美味しい。」と褒めていただいたので、その後も、小6の修学旅行の鍋つくり、中2の林間学校でのカレーライス作りでも率先して、料理担当を引き受け、そのたびにクラスメートから先生方から、お褒めの言葉をいただいていたものですから、いつの日か、中華鍋を振るってみたいなぁ!なんて思ったこともあります。きっとそんな甘いものではないことは承知しておりますが・・・。

 今は、越ヶ谷高校の校長職ですから、越高生の進路決定に対して、全力で応援することに集中してまいります。

 昨日も申し上げましたが、皆さんも今は、所期の目的を果たすために、それぞれの進路に向かって駆け抜けましょう!!

 

 

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【校長ブログ】共通テスト

 まずは、昨日、一昨日と共通テストを受験した越高生、そして全国の大学受験の皆さん、お疲れ様でした。埼玉県では、昨日は若干、雨もパラついており、雪国豪雪地帯から比すれば、全く問題ないということになるでしょうが、雨が苦手な方もいらっしゃるでしょうから気になったかもしれません。(晴れが苦手な人もひょっとしたらいるかもなので・・・。一概には言えないかもしれません。)

 さて、私は共通テスト(国語)というかセンター試験というものを解きだしたのは20代の終わりからです。赴任した高校が100%センター試験を受験する学校でその前の年まで、半分以上が就職する高校であったため、「センター試験だったなぁ。昨日、一昨日は。自分が高校時代は『共通一次試験』って言われたよなぁ・・・。」くらいの捉えだったのですが、試験の解説を授業でしなければいけないということで日曜日にまずは自分なりの回答をし、その後、各予備校等から出された模範解答(昔はネット情報が無いので、予備校に出向いて確認したり、入試センターへの問い合わせを無理にやったりとしておりました。)と照らし、授業での構築を考えていました。

 面白かった思い出は、筆者自身に連絡をして、「これはこういう回答で良いのですか?自分は納得がいかないのですが・・・。」と伺ってみたところ、筆者から「私も納得してないですね(笑)」とお答えいただいたことがありました。(でも、ご案内のように、筆者の考えというより設問者の考えを選ぶのが共通テストなので、そういうこともあります。)

 今回は、国語については時間が延長され、新しい傾向であることから注視しておりました。昨日、解いてみて、時間配分が緊張の中で上手く出来たかな?という疑問と漢文は選択が少なくなったので、難易度が下がったように思いました。

 ネット上では、小説が「ヒス構文」なることで話題になっていますが、それは、それとして、読み物として面白い題材が選ばれているとも感じました。まだ、各予備校の模範解答を読んでいない状況ですので、軽々しくは言えませんが、今後、確認してまいりたいと思います。このような日曜日に何となく問題を解くということを、この30年間くらい、ずっと続けておりますので、過去30年は問題を理解していることになります。(その前の過去20年分くらいは解いているので共通一次試験から共通テストまでは、開始以来、すべて解いております。)

 私は、もう共通テスト問題を解くことが一つの趣味みたいになっておりますが、皆さんにとっては「伸るか反るか」の問題でしょうから、大変です。でも、これは通過点ですので、今度は気持ちを切り替えて個別試験に臨んでいただきたいと思います。

 今週は比較的、暖かいそうです。体調に留意して最後の最後まで、実力を出し切れるように、整えてください。

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【校長ブログ】殿堂入り

 今朝のニュースでは、日米通算4367安打の功績を出された元プロ野球選手のイチローさんが「野球殿堂」入りを果たしたという話でした。

 もちろん、その功績は素晴らしいし、イチロー選手がアメリカ大リーグに参入し、活躍された時には、アメリカのメディアからは、その正確なバッティングから「実は、イチローは日本のニンテンドー製の野球ロボットなのである。」といったユニークな表現をされておりまして、日本人の一人として嬉しくなった思い出があります。

 さて、イチローさんのインタビューで感動したことは、ちょうど30年前に起きた阪神淡路大震災の事でした。引用し要約しますと「30年前、当時、僕は21歳ですね。オリックスの寮であの時は眠っていたんですけれども、初めて命の危機というか、・・・それで、神戸の人たちを野球で元気づけようと支えになれたら良いなと考えておりました。」とのことでした。

 そういう考え方で、自分自身を進化させて、日米で一流プレーヤーになって、今は、特に高校生に野球を教えていらっしゃるのだなと尊敬します。インタビューで「日米で長く活躍出来た原動力は何ですか?」という問いに「多くの人が常識だと思っていることを疑い、大事な決断は常に自分自身で決定してきました。第三者の意見ではなく、感性に基づき行動してきたことは大きな原動力の要因だったと思います。」という回答をされてました。

 又、「高校生を熱心に指導される中で大事にされていることは?」という問いに「野球を通じて社会に出てからのきっかけになってくれればという思い。しかし、ナメた子は叱る。」という明確な回答もされてます。「今後はどういったことをしていきたいですか?」には「ナメた大人も叱る。」とのことです。

 私も叱られないように頑張ろうと思いました。話を戻しますが「常識を疑え!」というのは科学者が良く使う言葉です。野球を科学的に捉え、自分自身の感性でブラッシュアップさせてきた素晴らしいイチローさん。越高生の皆さんも、目指すそれぞれの道で自分の感性に則り、磨いていってほしいと思います。(何も浮かばない人は、まずは、自分の中の感性を見つけてください。)

※明日からの共通テスト!絶対にアキラメナイという気持ちで、「この一題は完成させる!」ということの繰り返しで乗り切ってください!!

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【校長ブログ】小正月(こしょうがつ)

 今日は、小正月という日です。1月1日は「大正月(おおしょうがつ)」と言います。地域によっては、14日から16日までの3日間を「小正月」とする場合もあるようです。
 1月1日から1月7日までを「大正月」と呼ぶ場合もあり、この「小正月」までが門松を飾る期間として「松の内」ともいう場合があり、年賀状も、この「松の内」までであれば、失礼には当たらないとも私は思っております。(今後は「寒中見舞い」になる場合があると思われますが「寒中見舞い」は忌中の方がおっしゃる場合もあります。)

 年賀状と言えば、今年の年賀状の中には「このご時世ですので、来年からは年賀状という習慣を辞めたいと思います。あしからず。」という文言の賀状が何枚かありました。時代が変わってきたなぁと思っております。

 私は、御年80歳を過ぎた高校時代の国語の先生に年賀状を送り続けております。10年くらい前に、この先生からも「今年で年賀状仕舞いをしたいと思います。」という賀状を頂いたのですが、「私が生きているという証拠に送りますので、先生からはご返信いただかなくても良いので、送り続けさせてください。」と懇願し、未だにお送りしておりますが、先生からも返事がまいりますので、かえってご苦労をおかけして申し訳ないとも感じております。

 この先生はとても厳しい方で、我々から「鬼」と渾名されておりました。どう見ても終わらないであろう宿題や50分では完了しない定期考査を出題されておりましたから、そう渾名されていたのです。

 もちろん、私も1年生時代には終わらない生徒の一人でしたが、一生懸命、取り組んでいって3年生の時に宿題や定期考査が終了することが出来たことで、やり切った感が覚えられたという経験を持ちました。今、このようなお年ですが、私立有名大学入試専門塾の塾長をなさっていて、頭脳には衰えは無いようです。(私が80歳以上でこういった取り組みが出来るかと言えば、おそらくは無理だと思います。そもそも、70歳くらいで鬼籍に入りそうな予感があります。)

 さて、小正月には、米と小豆を炊き込んだ「小豆粥(あずきがゆ)」を食べる習慣があり、早朝に食べることから「あかつき粥」などとも呼ばれるようですが、私は食したことがありません。何となく、お汁粉を食する日にしてましたが、それも現在ではやっておりません。

 受検生の皆さん、お汁粉などを食して、暖まってから又、勉強に励んでください。

 

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【校長ブログ】成人式

 昨日は「成人式」であって、全国のイベントをNHKニュースなどで垣間見ることが出来ました。地域によっては80万円もかけて衣装を整えている若者もいて、当時、そんなお金はどこにも無かったなぁとの感を抱いたところでもありました。また、大学生であった私は、後期試験の真っただ中におりまして、成人式に行こうという気さえおきておりませんでしたが、成人式に行くと何かしら記念品がいただけるとの情報があり、さもしいですが、記念品だけは頂こうとジャージ姿の上、自転車で市民会館まで、出かけていきました。結局、当時、「祝・成人・大宮市」と印刷された普通のアルバムを頂いたのですが「これが、記念品かぁ・・・。じゃあ、無理して行かなくても・・・かな?」なんて思っていました。帰宅すると、母親から「ここまで、大人になれて良かったね。」と、存外、喜んでくれましたので、そのアルバムをあげることにしました。「何か、貼ってください。」と言いながらでしたが、そのアルバムもどこかにいってしまっていると思います。

 さて、昨年度も書きましたが、成人式では三大新聞と言われるところには、SUNTORYという会社が伊集院静のエッセイを掲載しておりまして、残念ながら鬼籍に入られたので、今年は誰が執筆するのだろうと思っていました。

 今年から、劇作家の三谷幸喜が書かれておりました。三谷幸喜と言えば、大河ドラマも3本も書いておりますし、色々な話題の映画、ドラマの作家として夙に有名であります。三谷は私よりも少し、年齢は上で、N大学の出身でありますが、なぜか、私が学生時代に私の大学の演劇の劇作家として、大学ホールに寝泊まりされておりました。ですから、三谷の作品には、私の大学出身の役者が何人か出演しており、あんな、汚いホールで、胡散臭い演劇論をけたたましく話していた人たちが今では、有名な俳優になっているのですねと感心します。他にも映画監督の方も、当時、映画表現論という講義をされていた蓮見重彦教授を頼って、モグリで講義を受けていた人たちが、立派な演劇人になっております。私もミーハーでしたので「映画表現論」という講義を取っていましたが、年間200本の映画を観るという宿題がありまして、どうにかこうにか単位をいただくだけで終わりました。

 話を三谷のエッセイに戻しますが、「60代になって思うことは、自分という人間がビックリするほど未完成であることに気づいた・・。」という行がありましたが、私自身もその通りだと思います。

 ただ、抗弁すれば、昔は、価値観が一元化していて、年を取ってきて、その基準にのっていれば、何となく「自分の人生は成功かしら・・・。」なんて思える規矩があったように思うのですが、正解のない、この時代においては、日々「これで良いのかな?」という迷いながらの生活なので、いくつになっても「未完成」なのではないかと思うのです。しかしながら、価値観が一元化していないので、いくつになってもまだ、成長できるかなと思えることは良いことでもあるかもしれません。

 18歳成人と言われて、久しくなりましたが、もう18歳で成人式を実施する自治体の話は全く出なくなりました。やっぱり、20歳成人式が日本にはしっくりいくのかなとも思ったりします。でも、全日制にしても定時制にしても18歳からは大人です。しっかりとすべきところはしないといけないと思います。三谷流に言えば「おそれず、挑戦しよう!」ということです。成人の皆さん、おめでとうございます!!

 

 

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【校長ブログ】埼玉県県立高校の未来

 昨夜、NHKニュースでは「2038年までに県立高校を19校減」という話が出ておりました。早速、本日の埼玉新聞では一面記事となっておりまして、色々な思いが頭を過ぎりました。

 なぜかというと、私が埼玉県教員になった時には、180校以上の県立高校があり、まだ、新設された県立高校も1校はあったのではないかという感じでした。現在は131校ということですから、それでも50校くらいは閉校したり統合したりということです。私自身も併合された高校に勤務しておりましたが、段々と生徒の数が減ってきて、部活動も無くなり、閉校イベントだけは残った生徒へのプレゼントという意味で大きな盛り上がりを見せましたが、「祭りの後の静けさ」というか、自分の勤務校が無くなっていく様を見ていくのは耐え難い気持ち(生徒数の減少により理屈では分かるものの)になっていきました。

 越谷エリアは沢山の県立高校がありますが、どの高校も一定の人気があり、倍率が出ております。しかしながら、中学生の数は越谷地区と言えども減っていくことは自明です。どうやったら、越谷市内の高校が生き残れるのか(表現がキツイですが)気になって仕方ありません。

 本校も含め、現場の先生方の献身的な努力による良質の教育を生徒の皆さんに施し、生徒の皆さんも、その学問への姿勢に絆されて勉学に勤しんでいくしかないと思います。

 こういったことを数値化出来れば、本来であれば良いのでしょうけれど、知識のみならず、人間性を鍛え、時代を受け止める能力を養うことはなかなか数値化出来ないこともあり、忸怩たる思いもあります。

 本日のブログは、年寄りの愚痴めいた、戯言になってしまっておりますが、併合された高校に勤務した経験のある教員としては、ノスタルジックになってしまっていることをご寛恕ください。

 気持ちを取り直して、越高の未来、埼玉県県立高校の未来がより良くなるように、元気を出してまいりたいと思います。中学校3年生の皆さん、来年から一緒に未来を作ってまいりましょう!!

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【校長ブログ】定時制始業式

 昨夜は定時制も始業式でした。定時制の生徒の皆さんも、前向きに元気に登校していて、巷ではインフルエンザが頗る流行しているというのに、頑張っていると安堵しました。

 定時制でも全日制と同様に「校長式辞」から始めるのですが、定時制は体育館での実施です。ヒーターを焚いているとはいえ、寒い中での行事となりますから短めなお話をしました。話の筋は、全日制と同様、私が年末年始に風邪を拗らせ、例年、楽しみにしている高校生などのスポーツイベントがまるで見ることが出来ずに残念だったこと。そして、仕事始めでやっと正常な状況になりつつあった6日の夜に見たNHKスペシャルの「薩摩スチューデントと長州ファイブ」という幕末の若者のイギリス留学体験譚をベースにしております。(中身は昨日のブログを参照してください。)

 そして、ここのところ、定時制の式辞では、必ず、アニメの主人公たちの名言を引用して、生徒の皆さんを鼓舞しようとしております。

 今回は「ドラえもん」の主人公、ドラえもんがのび太君を励ます際に必ずと言っていいほど叫ぶ言葉「人に出来て、君だけに出来ないことなんて、あるもんか!」を引用しました。私が高校時代に部活動の顧問の先生から言われた言葉は「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力とは呼べない。」という当時、世界のホームラン王であった王貞治選手の言葉でした。でも、当時の私は「世界の王選手の言葉を言われてもなぁ・・・。」と正面から受けとめなくて、努力して練習したことの成果が出ないことは「運だよなぁ・・・。」と弱気になっておりました。

 そういった経験があるので、こういった言葉は生徒の皆さんに響いてくれるのか?とやや心配にはなりますが、やっぱりたとえ話は耳に入ってくるよなと思いますし、私自身が高校時代に言われた言葉は納得するしないにかかわらず、覚えているものですので引用しました。

 私の式辞の後、生徒指導の話でも、発明王エジソンの話をされてましたので、やっぱり高校時代に聞いた「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ。」というエジソンの名言を思い出しました。

 私の話も生徒指導の先生のお話も進路指導の先生のお話も、煎じ詰めれば「諦めない。」ということに尽きると思います。(進路指導の先生のお話は、この冬休みにサックスをやってみたくなって3日坊主で終わった話でしたが、これも高校時代の担任から言われた言葉に「3日坊主を365日続ければ、色んな事に成果が出る。だから3日坊主は大事なんだ!」を思い出し、やっぱりたとえ話は大事だよなぁ・・と思った次第です。)

 越定の皆さん、寒い中、始業式に参加してくれて、そして、先生方の話を真剣に聞いてくれて、ありがとうございます。そして、短い3か月ですが、駆け抜けていきましょう!!

 

 

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【校長ブログ】第3学期始業式

 今日は第3学期の始業式でまずは、午前中は全日制の全校生徒が登校してまいりました。心配したインフルエンザも本校では下火となっており、一安心というところです。(来週の共通テストにベストな状況で受験いただきたいと思います。)

 さて、全日制では、以下のようなお話をしました。(概要です)

 私は、年末年始に風邪を拗らせてしまい、床に臥せっておりました。医師からは、インフルでもコロナでも無いとの診断を受けましたが、どうにもこうにもダルさが抜けずにおりまして、例年楽しみにしておりました、テレビによるスポーツ観戦が出来ませんでした。しかし、仕事始めの6日夜のNHKスペシャルで「薩摩スチューデントと長州ファイブ」という幕末の若者のイギリス留学についてテレビ番組を見まして印象に残ったのでお話します。(中略)ここで私が申し上げたいことは①最初の目的とその後の目的が変わってもその都度、全力を尽くしていくことが大事であること。初志貫徹という呪縛にとらわれないで柔軟な思考を持ってほしい。②若いうちに海外に目を向けてほしいこと。薩摩スチューデントの長沢鼎はイギリスの中学校で「英文法」で学年1位だった、これは日本人がイギリス人よりも英語が出来たということです。結果として日本で活躍するかもしれませんが一度は世界に目を向けてください。③薩摩はイギリスと戦争をしていたり、薩摩と長州も戦争をしていましたが、大きな国家観をもって団結していくように、色々な考えや目的目標を持つ越高生がお互いをリスペクトして、化学反応を起こしてほしいこと。

を伝えました。その後、埼玉県のグローバルリーダー育成事業」で海外に派遣される生徒さんの壮行会がありましたので、グッドタイミングでもあると考えました。

 今学期も3か月。「いく・さる・にげる」の3か月です。頑張りましょう!!定時制は夕刻、始業式となります。気を付けて登校してきてください。

 

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【校長ブログ】七草

 今日は、言わずと知れた「七草の日」です。この日「人日の節句」の朝に「七草粥(ななくさがゆ)」を食べて祝うこととしております。「七種粥」とも書き、七種も「ななくさ」と読むこととなっております。七草粥に入れる「春の七草」は、芹(セリ)・薺(ナズナ)・御形(ゴギョウ)・繁縷(ハコベラ)・仏の座(ホトケノザ)・菘(スズナ)・蘿蔔(スズシロ)の7種類とされ、地方によって食材が異なる場合もあるようです。スズナは蕪(カブ)、スズシロは大根(ダイコン)のことです。

 7種の野菜を刻んで入れたかゆを七草がゆといい、邪気を払い万病を除く占いとして食べますが、呪術的な意味ばかりでなく、御節料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという意味もあるとは昔から言われていることです。

 『枕草子』にも、「七日の若菜を人の六日にもて騒ぎ……」とあり、『土佐日記』その他の多くの古典には七草に関わる記述が残っております。

 かくいう私は就職するまで七草粥を食したことはありませんでした。しかし、高校の国語の教員になってみて生徒に有職故実などを説明する際に自分が経験できることを実践してみて「七草粥は美味である。」とか感想が言えるようにと食してみました。10年くらいはやってみたでしょうか。特に感想はない(笑)が正直なところでしたが、実践に勝る説得力はないと思っていましたので良かったと思っております。

 この風習は8日にすることは野暮とされていたようです。「8日のスズナ」なんていうことがあるようです。つまり、適時適格に物事は捉えるのが一番良いということです。覚え方と呼べるような語呂合わせは知られていないが、上記のとおりに並べると五七調になる。この風習は『土佐日記』・『枕草子』にも登場する。

  高校生には高校時代にしか出来ないことをやっていただいて、その瞬間瞬間を輝かせてほしいと思います。

※明日は、全日制・定時制ともに始業式です。皆さんが元気に登校してくれることを願っております!!

 

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【校長ブログ】恭賀新春

 2025年、令和7年がスタートしました。私個人としては年末に風邪を拗らせまして、病院に行き、インフルエンザでもコロナでも無いという診断を受けましたが、咳や痰が止まらず、年が明けても4日くらいまで、寝込んでおりました。今日は、久しぶりに基本的な生活に戻っている状況です。

 本来であれば、元日にブログをあげようかなとも思ってはいたのですが・・・、そういうわけにはまいりませんでした。

 さて、年末年始、ほとんどのイベントを見ることも経験することも能わずでしたが、今朝のニュースでは東京にある大学受験予備校が破産申告をして受験生が路頭に迷うといった話があり、教育関係者として、受験生の心中を慮ると、年始から心が痛くなりました。

 今年、教育界で、個人的に気になるものは①次期学習指導要領改訂の議論②部活動の地域移行③学校における働き方改革(採用試験も含む)④全国学調のCBT化⑤不登校生徒の学びの保障⑥小学校での教科担任制⑦高等教育の在り方の改革 の7点です。

 高校においては⑤の遠隔授業についてどうやって行くことが今までのリアルな教育との整合性が保て、生徒が安全・安心に授業が出来るのかが私の中では整理がついていないのが心配且つ私自身が研究不足であることを恥じております。どうしても登校できない辛さは理解できますし、とは言え、リアルな高校生活も満喫してほしいというか、厳しく言えば、全てが楽しいことだけではないのが人生でもあるため、勉学の厳しさも理解してほしいと思うこともあります。(もちろん、いじめのようなことで不登校になるのは本人のせいではありません。勉強がかったるいとか部活動を辞めたいとかいう次元の話です。)⑥の部分も小学生から専門的に学んでいくことをしていくようになったら、高校ではさらに専門的になるのか?それとも普通科という枠組みではなく、新たな枠組みの魅力的な授業を進めていく必要性があるのではないかとも思料します。

 どういったプラットフォームで授業を組み立てていくことが教科横断的な実践的な学びになるのか、学校という機関だけでは上手く流れていかないと考えております。今まで以上に地域や世界に目を広げていかないと成り立たないと危機感を覚えます。

 そして、そのことを発信していかないと乗り遅れるとも思います。越高は「先進の伝統」を20年前からの校是としております。これからも「脱皮しない蛇は廃れる。」という意識で前進していかなければならないと巳年の念頭に感じております。

 越高を受験されたいとお考えの中学生の方ももう、私学の入試は始まっていると思います。埼玉県の私学も歴史ある高校が多いのですが、越ヶ谷高校も100年の歴史があります。どちらが良いというのはこの際、皆さん個人個人に合った高校が良いと思います。しかし、努力をされる中で意志を固めていってほしいと思います。頑張れ!すべての受験生。

 

 

 

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【校長ブログ】今年も一年ありがとうございます!!

 今日は「御用納め」の日です。学校現場では、明日も明後日も又は、サッカー部などは1月1日にも「初蹴り」といった呼び方で部活動を実施することもありますし、ラグビーなどもそもそも大会の場合もありますので、学校の先生的には「御用納め」なんて言葉はピンとこないという人もいるかもしれません。

 皆さんがお話されておりますが、今年は元日から能登における大地震があり、そして、未だに復興半ばであるという非常に現地の方々からすると心細いものであると思われます。復興しても又、災害が起こるのではと考えるだけで心穏やかには過ごせないという感じであると推察します。

 今朝のニュースでは羽田空港がサイバー攻撃にあって帰省客などへの影響が出ているとのことです。私は、親族が基本的に関東地方に住まわっておりますので、新幹線や飛行機を利用して帰省するといった経験がありませんが、こういう状況はとても許せない犯罪だと思っております。AIが発達すると便利にはなりますが、こういう犯罪も増えてくることは難しい時代になったということだと思います。

 私はAIなるものには、疎い方ですが昨日、チャットGPTに「越ヶ谷高校をもっと中学生に知ってもらうためにはどうしたらよいのか?」という質問をしたところ、「越ヶ谷高校は来年度100周年を迎える伝統校で・・・と出てきて、越ヶ谷高校を知るには校長ブログを読むと良いです。・・・・」というように回答されました。参考にしようかなと思って質問したのに「校長ブログを読め」的なことが出てきて苦笑しました。(私のブログを読んでも越高を知ることにはならないような気がします。)

 さて、年が明ければ「1,2,3月」学校暦的には「いく・にげる・さる」と言われるようにあっという間に新年度となります。越ヶ谷高校を目指している中学生の皆さんはインフルエンザ等に注意して、越高を目指して最後の追い込みをかけてください。

※越ヶ谷高校に関わる全ての皆様へ、今年も、一年間、越ヶ谷高校に目をかけていただきありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願いいたします!!                                  2024年 令和6年 12月27日(金)お仕事納めの日に

 

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【校長ブログ】冬休みの学校

 教員となって早40年近くになります。そういう社会人になって「学校には夏休み、冬休み、春休みがあって良いね。」とは高校時代の友人から言われることがありました。「いやいや、お休みは生徒だけであって教員は暦通りに出勤しますよ。」と抗弁をした思い出もあります。

 今日も越ヶ谷高校では、いくつかの部活動や補習など、生徒の皆さんは登校されて、先生方も当たり前のように授業や部活動の指導をなされております。振り返って自分が高校時代はどうだったかな?と思い出そうとしてみますが、教員としての冬休みの過ごし方だったのか、高校生としての過ごし方だったのか判然としません。中学校時代のことは思い出せますが、高校時代のことは働いていることと連結してしまってちょっと曖昧になります。

 高校3年生の春休みは大学までの間の束の間の穏やかな時間でしたので、友人の家を泊まり歩くということをしたり、私の自宅にてゲームをしたりとして生活をしていたような気がしております。先日、記述しました12月31日から1月1日までの間にどれくらい初詣できるかをトライしたことは覚えております。高校時代に部活動で走っていたとは思ってますけど、短距離班だったので、冬場のトレーニングであり、あんまり、メインの練習をしていないのです。

 きっとこういった仕事に就いて無ければ覚えているのだろうと思います。皆さんは、そのほとんどは教育関係に就職することはなかろうと思いますので、きっと今やっている美しいことがいくつになっても鮮明に記憶に残ると思います。今を輝いて、部活動や補習に完全燃焼してください。

 ただ、心配なのは、学期末にかかってインフルエンザが猛威をふるっておりましたから、少しは、お家で静養してもよろしいかなとも思います。

 元気な人は、完全燃焼してください!!

 

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【校長ブログ】定時制終業式

 昨夜は、定時制も終業式でした。まずは、大掃除につきまして、優秀なクラスの表彰を副校長先生にしていただきました。その後、私の方から、出席良好な生徒さんや成績優秀な生徒さんへの表彰をさせていただきました。

 校長の講話としては、全日制と骨子は同じですが、表現を変えております。今年一年の振り返りとともに来るべき2025年、令和7年への抱負、そして、生徒の皆さんに対する期待を述べさせていただきました。

 生徒指導主任からは、冬休み中に気を付けるべきことをお話しいただきました。その内容の中でも、北九州市でありました中学生に対する殺人事件につきましては、私も注意していても防ぎようはあったのか?という疑問があり、学校を預かるものとして非常に心配な出来事であり、模倣犯が出てこないことを祈ることしかできません。

 そういうことを考えていると「教育」って無力なのか?という自責の念に駆られることもあるのですが、やっぱり、文学を読んだり、学力をつけることは間違ってないのではないかとの思いにも至ることがあります。

 特に文学作品などを読むことで、精神文化にも触れるところがあり、個人の心の中に脈々と継承されている何かが形成され「やっていいこと」と「やってはいけないこと」の線引きは出来るのではないのかと思料します。

 中には「やらなければいけないもの」もあると思いますし、「やってもやらなくてもいいもの」というものもあるかもしれません。でも「やってもやらなくてもいいもの」をやれる余裕を持っているのは素晴らしいポテンシャルであると思ってはいます。

 今日は「クリスマス」、クリスマスはどうしてクリスマスなのか?などを考えて、こういうことを日本ではどうして、お祝いしているのか?ということも文学作品から感じてみることも今日を過ごすには良いことではないかと考えます。

 

 

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【校長ブログ】2学期締めくくり

 今日はクリスマス・イブであるとともに越ヶ谷高校全日制・定時制の終業式です。

 今は、全日制の部が終了して、この後、定時制の部を仕事をしながら、待っているところです。

 全日制では、第2学期の行事を総括して、その後、今年2024年(令和6年)辰年の日本国や外国の話題について話しました。1月元日からの能登地域の大地震、8月の南海トラフ宮﨑地震、アメリカでの次期大統領への銃撃、大企業の認証不正や健康被害というネガティブなニュースから、パリオリンピック・パラリンピックにおける日本人の活躍、新貨幣(私ども埼玉県が生んだ渋沢栄一、津田塾を創立した津田梅子、医学の発展に寄与した北里柴三郎)の肖像、そして、アメリカショービジネス界での成功(「ゴジラ」「君たちはどう生きるか」「将軍」)についてなどなど話させていただき、来年度も頑張ってほしい旨に結びつけました。
 今の私には健康こそが一番大事な事であること、そして、皆さんにも、どうか来年度も健康であり続けるように祈念しました。今の高校生が私の世代になるくらいには80歳までは現役で働いてその後、100歳くらいまで楽しむという試算モデルも出来ているようです。そのためには、一つのスキルだけではなく、もう一つ二つのスキルが無いと通用しなくなる時代になるかもしれません。そうなったら文系だとか理系だとか言っている形ではなく、ゼネラリストを目指していくようになるのかしらと想像してしまいます。
 といったようなお話をさせていただきました。これから、定時制の終業式を迎えるわけですが、定時制には定時制の話題をしてまいります。本校では一回の終業式や始業式、あるいは入学式や卒業式に二度ずつお話が出来るので、得をした気持ちになります。
 明日は、定時制で何をお話ししたかについて触れていきたいと思っております。

 

 

 

 

 

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【校長ブログ】大掃除

 今日は、全日制も定時制も大掃除の日です。全日制では、先週インフルエンザの感染が猛威を振るっていましたが、今日も続いており、その中での掃除はリスキーではあるものの、学期の納めなので無理してやっていただきました。

 皆さんは、お家でも大掃除の時期ですが、やってますか?

 私は、18歳の頃までは何もしておりませんでした。なぜなら、公務員住宅といって築30年くらいのアパートで、そもそも古いし、4畳半と6畳と、小さな台所が付いている規模でしたので、掃除なんかする隙間もなかったからです。

 その後、自宅というものになってからは、大掃除を大学生でもしっかりとしていました。・・・というかやらされておりました。廊下・階段のワックスがけから、お風呂、お手洗いなど、窓ふきもやっておりました。ですから、年末年始には暇が無いので、友人たちとは大晦日から元日まで夜通し、神社の参詣に行くという何とも宗教心のない行動をしているのが、年末年始の友人との過ごし方でした。(明治神宮に行って、神田明神に行って、日枝神社に行って、浅草寺に行って、浦和調宮神社に行って、大宮氷川神社に詣でるといった、当時は一晩中、電車が動いていたからこそ出来る荒業でした。全く、何の脈絡もなく、ただ、どの程度、回れるかということを証明したかっただけでした。)

 教員になりたての頃は、12月31日も練習をして、1月1日も練習をするといったことをして、当時の生徒には申し訳なかった気もしますが、それだけ、部活動に熱心に取り組んでいるということを生徒に伝えることで、その後のインターハイ出場などに結びついたのかもしれないと考えております。ついでに、部室等の大掃除もしました。

 今日は、定時制でも「クリーン・FES」と銘打って、大掃除を敢行しようという目論見をもってやります。その前には、生徒の皆さんの成績会議等を行ってまいります。流石は、先生も走るという「師走」です。明日までは、しっかりと学校生活をして、新年を迎え、心も新たに「巳年」を過ごしたいものです。

 

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【校長ブログ】全日制予餞会

 今日は全日制の3年次生のための「予餞会」でした。しかしながらインフルエンザの蔓延により、通常の状況での開催は不可能となりまして、号泣される1,2年次生の姿も見られたとの報告を受けております。

 3年次の皆さんは物足りなかった部分もあったかもしれませんが、そういった後輩たちの思いも受けとめていただけたらと思います。私が、越高全日制の「予餞会」について感じることは「大学等受験に関しての決起集会」というとらえ方をしております。なぜなら、通常の高校で「予餞会」というものは3月の卒業式の少し前に実施されるのがセオリーだからです。(また、大学受験をメインに考えている高校では、そもそも「予餞会」を開催しない高校も存在します。)

 内容も後輩諸君から「先輩、受験頑張ってください」というメッセージになっていて、部活動の後輩のメッセージも同様であることを考えると、そのように感じます。

 さて、昨日から、埼玉県内の小中高等学校では爆発的にインフルエンザが蔓延しているというニュースが入っています。越高生も例外ではなかったということですが、来週には元気な顔を見せていただけたら大変嬉しいです。

 3年次生は、明日から2日間「共通テストプレ」を実施します。体調管理に気を付けて本番のつもりで(っていつも本番のつもりでやっていることとは思いますが・・。)実力を発揮できるように臨んでください。

 私は、この時期はアスコルビン酸を多めに摂取して、インフルエンザに罹患しないように自衛してます。もちろん、生徒に伝染してしまいたくないので、教員になってから毎年、インフルエンザに関する予防接種をしております。そうはいってインフルに罹患するときには仕方が無いとあきらめも必要です。根性で罹患しないなんてことはないので、医学的に考えて、予防できることはして、どうしても無理であれば、早めに治すようにしましょう。。

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【校長ブログ】定時制薬物乱用防止講義

 昨夜、定時制では「薬物乱用防止講義」を実施しました。

 全日制もそうでしたが、日本薬科大学の先生にお越しいただきました。(定時制では医療ビジネス薬科学科 栗田准教授です。)栗田先生は昨年度も定時制での講義をしていただきました。

 覚醒剤、大麻、ヘロイン、コカイン、MDMA、危険ドラック、シンナー等々の危険性や依存性などについてレクチャーいただきました。グロテスクな写真なども駆使されてのレクチャーでしたので、生徒の中には気分を害するかもと心配しましたが、そういった心配は大丈夫の様子でした。

 私は若い時に、アメリカにバックパッカーとして旅をした経験がありますが、その時にはマリファナを色んな場所で勧められて、当然吸ったことはありませんが、アメリカって街中で麻薬を普通に売っていて、こんな日本人の旅人にも勧めるんだなと恐怖を覚えました。しかし、その40年後の日本では普通にネットなどで手に入れられる国になってしまったのだなと恐怖を感じています。

 最近もマクドナルドにて、中学生が普通の時間に刺されてしまうような事案もあり「日本の安全神話はどこに行ったのだ!!」と生徒の皆さんを案じる次第です。(とにかく、登下校には友達たちと安全に帰宅できるようにしてください。)

 それから講義の中でびっくりしたことは、昔は少量のお酒はかえって健康に良いものとされていたのに、お酒を少量でも飲むと長生きは出来ないのだというデータが最近の研究では出ているとのこと。私はの毎日ではありませんが、学生時代から飲み会は行っておりましたので、いまさらながら禁酒するのは無理だなぁと思っております。前後不覚になるまで飲むおんが悪いとのことですから、なんとか大丈夫かなと考えております。

 そして、今晩は、定時制では学期末恒例の「球技大会」が開催されております。競技種目は「バレーボール」「バドミントン」「モルック」の3種目です。「モルック」は先生方がまずは講習を受けて、授業で生徒の皆さんにやらせていたようですから、好試合が期待されます。

 寒い中ですが、一生懸命に動いて、暖めていきましょう!!

 

 

 

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【校長ブログ】国際交流

 今日は突然のゲストが越高全日制に来てくれました。それはニュージーランドからいらした高校3年生男子です。(私は、彼にブログに名前上げて良いですか?と聞きはぐってしまったので、個人情報ですのでお名前はあげません。)

 その青年は現在、現地の高校3年生で、祖母の方が越谷市に住んでいらっしゃるという方でした。(祖母宅にいる時に日本の高校を見学してみたいとの思いに駆られて越高にお電話いただいたのです。)

 私は、突然の連絡に戸惑いましたが、流暢な日本語で越谷市の高校の検索をしていると優秀な高校であることが分かって越高を選びましたとのことで、越高を見学したいとの要望でした。

 英語科のT先生が2年次の担任であり、快く引き受けてくださったので、本日、たった2時間という時間でしたが、2年次生のクラスの授業、古典と英語にご参加いただきました。

 私は、英語の授業を少しだけ見学しましたが、パワーポイントを作成してくださり、ニュージーランドの風景や自分の趣味や日本で行ってみたい所などをクイズ形式で生徒の皆さんと英語で交流してくれました。

 私の感覚だとネイティブスピーカーですので日本同士の英会話よりもスピードがマシマシだったように感じましたが、クラスのほとんどが普通に聞き取れていたようでしたので「やっぱり、さすが越高生ですね。」と感心しておりました。

 私の知っている「ニュージーランド」は、漢字による表記は新西蘭であります。(国語の教員なのでこういったことは理解してます。)1980年代に当時の駐日大使が漢字表記を公募し、乳国とも表記するとしたというニュースも存じております。スポーツでは、特にラグビー、有名な『オールブラックス』は、世界屈指の強豪チームであり、試合前にダンスの『ハカ』を踊ることを知っております。

 今日、ゲストとして来てくれた青年は、本日の夜の飛行機でニュージーランドに帰国されるということでした。日本との時差はだいたい4時間程度でしょうか。乗り換えを含め、20時間以上かけてニュージーランドに戻るとのことでした。

 私としては、今後も機会があれば、越ヶ谷高校のことを思い出してほしいことと、時差があるので難しいでしょうが、リモートで話し合いが出来ると嬉しいですというお話をさせていただきました。ちょっとした国際交流でしたが、新鮮なきもちになりました。

※今日は、定時制は「薬物乱用防止教室」として、日本薬科大学の先生に来ていただきました。明日は、その話をブログで上げたいと思います。

 

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【校長ブログ】少林寺拳法部壮行会!!

 今日も寒い日です。さて、少林寺拳法部が関東大会に出場するということで、生徒会主催の壮行会が放課後、小会議室で執り行われました。

 何度も言いますが、本来であれば、全校生徒を体育館に集めて、壮行会をしてあげればよろしいのでしょうけれど、インフル等が流行っていることと皆さんの貴重な時間とのせめぎあいで今回も小規模の壮行会になりました。(熱意は伝わっていただけたのではないかと思います。)
 顧問の先生の言によれば、少林寺拳法部では、この関東大会出場は、もう10年以上の連続とのことです。

 100年続いている高校での10年連続は、大したことがないと思うのか?いや、10分の一も続いていると感じることでとらえ方が違うとは思います。私は10年も継続しているのか!素晴らしい実績だなと思うタイプです。生徒会の方々は、最前列でご存じだと思いますが、そういった実績を持つ部活動が越高ではたくさんあります。

 私は、少林寺拳法部の皆さんに向けて、この紙面でも激励の言葉で埋め尽くしたいと思います。。

・「勝つ意欲」はたいして重要ではない。そんなものは誰もが持ち合わせている。重要なのは、勝つために準備する意欲である。

・努力して結果が出ると、自信になる。努力せず結果が出ると、傲りになる。努力せず結果も出ないと、後悔が残る。努力して結果が出ないとして

 も、経験が残る。人生における大きな喜びは、「君にはできない」と世間が言うことをやってのけることである。

・苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ。

・目標は他人から与えられても駄目。目標はいつも自分の中から生まれてくるべきなんだ。

・「勝つ意欲」はたいして重要ではない。そんなものは誰もが持ち合わせている。重要なのは、勝つために準備する意欲である。

・強い者が勝つのではない。勝った者が強いのだ。

・成功者の言葉しか世の中には残らないから『やればできる』が格言になる。夢は叶わないかもしれない。叶える為の努力は無駄に終わるかもしれな

 い。でも何かに向かっていたその日々を君は確かに輝いて生きていたのではないか。それが報酬だと思わないか。

 こういった言葉は、古今東西のスポーツ選手から生まれた名言です。どの言葉が皆さんの琴線に触れるかは分かりませんが、自分の名言を見つけて、又は、自分で名言を作れるように行動してもらいたいものです。        頑張れ!!少林寺拳法部!

 

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【校長ブログ】フリーランス

 2008年(平成20年)の頃から、フリーランス(freelance)な職業の方々が増加したようで、今日は「フリーランス記念日」と命名されているようです。

 ご案内のように「フリーランス」は、特定の企業や団体に所属したり、特定の組織の活動に専従したりしておらず、したがって雇用契約や労働契約の関係を結んで労働力を提供するのではなく、業務委託などにより自らの技能をサービスや成果物を通じて提供することによって生活することを指します。日本国内では、法令上の用語ではないけれど、自由業とも呼ばれています。この形態により請け負った業務を遂行する人をフリーランサーまたはフリーエージェントとも呼びます。(よく知られているところでは「フリーのアナウンサー」とか「プロ野球選手でフリーエージェント」などの方がいらっしゃいます。)
 でも、第一次産業の方や小説家、芸能人、プログラマー、開業医などの方々もフリーランスと言えば、フリーランスだと思います。実店舗のない方でも社長となっている人はそれと見なされます。(派遣社員については「フリーランス」というカテゴリーには入らないそうです。)
 皆さんのご興味は、収入などでしょうけれど、収入は、本人の営業力と業務遂行能力によって決定され、同業の会社員よりも高収入を得る者がいる一方で全く仕事が無いという状況もあり、収入が不安定なためローンやクレジットカードの契約では不利になりがちでもあるようです。

 私が高校時代では、フリーランスという言葉は認知されておらず、誰もが、何かしら「〇〇会社」とか「〇〇省」とかに所属するものだと言われていて、「〇〇銀行には入れたら良いなぁ。」とか「東京23区の区役所に、入れたら一生安泰だ。」とか話題に出ていました。しかし、そういった会社も合併したり、倒産してしまったりと絶対はないという世の中になってしまっているので、皆さんは、自分はフリーランス向きなのか、それとも、どこかの組織に入っていくのが向いているのかを考慮しながら、人生を渡っていく必要があります。

 言えることは、どちらの道に進むにしても、個人の力量は大事です。直接は関係が無くても、学校の勉強という情報量には負けないように、宿題をこなすというのも、宿題という情報を処理することですから、お仕事のような情報を処理することに繋がっていくと思います。中学・高校で「学ぶとは何か?」を真剣に考え続けている人はそのことが理解できると思っています。

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【校長ブログ】冬!!

 今日、温度計を見ると非常に低く、私の今冬最低の気温を指し示しております。

 なんとは無く、朝はクラシックを聴くことで心を落ち着かせるというか、少しでも優雅な気持ちなって職場に行きたいという気持ちで毎朝、クラシックを聴きます。(あんまり優雅な気持ちなって遅刻するのはいけません。)私の朝のルーチンは、クラシック聞くこととフジテレビの朝の星座占いです。1位と12位の時しか覚えていないのですが、何となく、心構えが出来ます。12位であれば、その日にアメージングな事が起きても「12位だったしな」と意味もなく納得できるからです。

 さて、クラシックの話に戻りますが、今朝は、ビバルディの「四季・冬」を聴きました。解説書によれば、4回のトゥッティ(合奏)と3回のソロ(独奏)から構成され、通常のリトルネッロ形式とは異なり、トゥッティが2種類あるとのことです。

 第1トゥッティは、「雪の中でガタガタ震えている人」を描写しているそうで、寒さがピークに達すると、第1ソロが32分音符で差し込むように激しく入ってきて、これは「恐ろしい嵐」なのだそうです。それを受けて第2トゥッティは全く新しい楽想を繰り出しますが、これは「足踏み」を表現しているとのこと。なんとなくクライマックス感があり、というか、よく耳にする「冬」のイメージです。その後も、寒い感じ、歯の根が合わない感じを醸しだし、冬の戸外の寒さの厳しさを表現される非常に秀逸な作品となっております。

 冬には「雪月花」があると美しいのですが、この「雪月花」を聞くと私の高校時代、1組から10組というクラス分けがあったものの、もう一つ、隠語的に(先生方が)私たちに付けていたクラスの名前がありました。

 試験成績の良い者は、傷(赤点)が無いので「雪組」、運(ツキ)があれば希望する大学・学部に行けるだろうとする「月組」、多分、現役では難しいであろうとする「花組」(「花と散れ!」と言われておりました。)と分かれておりました。とても人権を無視した峻別だと今となっては思いますが、当時は当たり前のように、中間・期末考査が終了すると、1番から500番まで学食に氏名と点数が貼りだされておりました。学食に行かないわけにもいかないため、食事をしながら、友人から「お前、花だな。」なんて言われている人やもっと言えば、いまだに、同窓会で会えば「お前、月組だったっけ?」なんて質問する人もいます。「雪月花」は本来、日本の美しさを表現する言葉ですが、私にしてみると高校時代の競争原理でしか物事を測れない一部(先生の)心無い表現で、勿論、今、その高校でこういった表現は無いですが、胃の痛くなるような試験後の結果発表を待つ思い出です。ですから、今、越高生の試験結果を待つ気持ちは十二分に分かるつもりであります。

 でも、そういった試練も乗り越えて、大人になってほしいとも思います。(越高ではそんな表現しませんけど・・。)

 

 

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【校長ブログ】金

 さて、毎年恒例の「今年の漢字」ですが表題の通りとなったようです。

 毎年、京都市東山区にある清水寺で発表されるものですが、2024年の世相を1字で表す「今年の漢字」は「金」ということになりました。日本漢字能力検定協会が投票により決定し発表しました。

 「金」とした理由として、パリ五輪・パラリンピックでの多くの日本人選手の金メダル獲得、米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の値千金の活躍、佐渡金山の世界文化遺産登録、政治資金の裏金問題などが挙げられました。

 清水寺の森清範貫主が和紙(縦1.5メートル、横1.3メートル)に揮毫(きごう)しましたが、先ほども書きましたように投票によって決定されるものです。その応募総数は、22万1971票で、「金」は1万2148票(5.5%)だったとのこと。この漢字が選ばれるのは21年以来で、過去最多の5回目です。2位は「災」(4.4%)、3位は「翔」(3.4%)。僅差で4位に「震」が入ったと報道されております。

 ただ、このニュースを見た時に、私には貫主の字が達筆すぎて「重」に読めまして「何か重いってことあったっけ?」「暗い重い事件も多かったなぁ」と勝手に思いを巡らせておりまして、ニュースを読んでいる最中に可笑しくなってしまいました。思い込みというのはこういう失敗をしますので気を付けてください。(皆さんからは「お前が気をつけろ」だろと言われそうです。)

 今年の漢字を言うとすると、私的には「越」ですかね。昨年度も「越」と感じてましたが、越ヶ谷高校に赴任して2年ですが、私のミッションとしては100周年に向けてさらなる越高の雄飛を考えること、皆さんの大学受験がうまく越えられるように取り図ること、越高を希望される中学生の受検がミスがなく、越えられること、そういった諸々、クリア(越える)ということです。ですから、いつもいつも、このミッションがうまく(クリア)越えられますよう考えながら校長室におりますので、越高に在籍している間は「越」から頭が離れません。
※全定ともに本日で期末考査は越えられました!3年次生は共通テストをうまく越えられますように!

 1,2年次生は今年も良い年越しができますように!

 

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【校長ブログ】100円硬貨

 1957年(昭和32年)の今日は、日本で初めて百円硬貨が発行された日です。戦後初めての銀貨だったそうです。素材は主に銀(銀60%・銅30%・亜鉛10%)で、図柄は表面に鳳凰、裏面に旭日と桜花、直径は今と同じ22.6mm。それまでは板垣退助の肖像の百円紙幣が使われていたようです。その後、1959年(昭和34年)、図柄が鳳凰から稲穂へと変更されました。これは図柄のみの変更で銀貨のままだったようです。1967年(昭和42年)、現行の百円硬貨が発行されますが、素材は銀から白銅(銅75%・ニッケル25%)に変更され、図柄も桜の花三輪へと変更されました。素材の変更は銀の値段が高くなったことが理由として挙げられております。また、この百円玉に描かれているのは、日本を代表する桜の山桜(ヤマザクラ)でした。

 100円硬貨とは、そもそも法律的に言うと「日本国政府発行の貨幣」となります。100円玉(ひゃくえんだま)100円貨幣とも呼ばれています。よくあるクイズに「100円硬貨の表はどちらか?」という問題ですが、明治時代の硬貨と異なり法律上の表裏はないが、造幣局では便宜上年号の記された面を「裏」としているようです。

 又、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第七条」に基づき、一度の取引において強制通用力を有するのは20枚(2,000円)までなのだそうです。21枚以上の使用については受け取り側は拒否することができるとも言われております。しかし、その場合には支払い側が受け取るように強いることは出来ないが、双方の合意の上で使用するには差し支えないというのが通説なようです。

 私は小学生の頃、100円玉を握りしめ、駄菓子屋さんに行って、麩菓子や仮面ライダースナックなどを購入し、小学校のグランドで遊びながら食していた思い出があります。高校でも部活動の帰り道に清涼飲料水の自販機に100円玉を投入し、ゲーターレイドというスポーツ飲料を飲んでいた思い出もあります。

 今では100円玉で購入できるものは殆ど無いように感じますが、令和4年にはそれまで、一番製造されていた100円玉にとって代わり500円玉が一番の製造枚数になったそうです。

 ここでは、ものの価値というものは変化があるということで、いつの時代でも失われない自分の価値を見出してもらえることが幸せになるのではないかという話です。

※連日、同じ話ですが、全日制・定時制ともに、学期末考査を頑張りましょう!!

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【校長ブログ】3億円事件

 昭和生まれの私からすると大変、世の中を震撼させた事件に「3億円事件」というものがあります。幼少期過ぎてリアルタイムで覚えているわけではありませんが。

 そもそも、3億円事件というものは結構あるらしく(そのほとんどは逮捕・起訴されております)私の話題にする3億円事件の話は、1968年(昭和43年)12月10日朝、東京都府中市で金融機関の現金輸送車に積まれた約3億円の現金が白バイ警察官に扮した男に奪われた窃盗事件のことです。正式な事件名は「現金輸送車強奪事件」である。通称では「3億円強奪事件」と呼ばれています。1975年(昭和50年)12月10日に刑事訴訟法250条における公訴時効が成立し、未解決事件となりました。その際に自分は、小学生でしたが学校でも盛り上がっていて皆で「3億円ってどれくらいなんだろうな?」「3億円は3億円だろう。」といった訳の分からない会話をしていた記憶があります。当時の3億円は現在の価値にすると20億円くらいあるという試算もあり、というか現在でも3億円あれば都内のタワーマンションが購入できるくらいの価値ですから、大変な事件だと思います。しかも時効が成立しており、今から犯人が現れ「私がやった。」と言えば、又、ものすごい反響になろうかなと思います。

 事件現場は、私が通った大学院のそばにあって「ここが3億円事件の舞台になった場所なんだ。」とわざわざ見学に行ったほどでした。(もちろん、決して犯人に憧れがあったわけではありません。この事件によって捜査に翻弄され、自らの命を絶った捜査員、警察官がいることを知って、個人的に祖父・両親が警察官であった私には「ひどい事件だ。」という思いがあったから見に行ったということです。私が警察官になれば三代続けて警察官一族になったわけですが、そうならなかったことについては別の機会に語ります。越高生の皆さんにとっては、どうでもいいでしょうけれど・・。)
 さて、この事件で不可解なのは、そのお金が全く使用された形跡が無いということです。単純に自分の力を見せびらかしたかったのか?と思えますが、自分しか知らないのは誰も話題にはなりませんから何ともです。

 この大金は、東芝の社員の方々の冬のボーナスだったようで、このお金には保険が掛けられていたそうですので、翌日には全社員にボーナスが支給されたとのことです。現在は振り込みになったのでこういった犯罪は起きないと思われ、そういう意味では良い時代になったといえるのでしょう。

※今日から定時制も期末考査となります。高校生である皆さんには、ボーナスも支給されませんでしょうけれど、体調を整えて、自分自身への期末考査ボーナス得点を稼ぎましょう。

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【校長ブログ】夏目漱石

 今日は、文豪夏目漱石の忌日となっております。漱石は年譜的には分かりやすい人ですので、江戸時代慶應の末年の生まれです。よって明治元年が漱石一歳、明治10年が漱石十歳・・となります。

 江戸の牛込馬場下横町(現:東京都新宿区喜久井町)に生まれ、本名は夏目金之助(なつめ きんのすけ)で、幼少期から里子や養子に出されるなど家庭環境は芳しくない経験をもっております。

 国語便覧的な話をすると、児童期には漢詩文に親しみ、大学予備門で俳人・正岡子規(まさおか しき)を知り俳句を学びます。1893年(明治26年)、帝国大学(後:東京帝国大学、現:東京大学)英文科を卒業、1895年(明治28年)、松山の愛媛県尋常中学校(現:松山東高等学校)の英語教師となります。その頃の思い出をデフォルメして「坊っちゃん」に投影しております。1896年(明治29年)、熊本の第五高等学校(熊本大学の前身)の英語教師となって、1900年(明治33年)、イギリスへ留学します。そして、1903年(明治36年)、留学から帰国し、東京帝国大学の英文学講師となっております。

 東大英語講師の傍ら、1905年(明治38年)にデビュー作の長編小説『吾輩は猫である』を俳句雑誌『ホトトギス』に発表、これが評判となり『倫敦塔(ろんどんとう)』(1905年)や『坊っちゃん』、『草枕(くさまくら)』(1906年)などを書くにいたります。1907年(明治40年)、教職を辞して朝日新聞社に入社し、作家活動に専念します。『虞美人草(ぐびじんそう)』(1907年)や、前期三部作と呼ばれる『三四郎』(1908年)、『それから』(1910年)などを『朝日新聞』に連載されます。

 私は、高校時代に漱石「夢十夜」を教科書で読んで、「坊っちゃん」のような作品ではない漱石文学に触れ、当時の担任も漱石若手研究者の一人だったこともあり、文学部に進学しようと密かに考えた次第です。大学も漱石研究者の整っている大学に入ることが出来て、ずっと研究したいなと考えておりましたが、漱石研究で大事なことは前述したとおり、漱石は英文学にも精通されていたので、英語も出来ないといけないのです。

 私は英語は人並みにしかできないため、イギリス人よりも英語を理解していたと言われる漱石の英語力に近づけるわけもなく、研究者への道は閉ざされました。

 しかし、高校時代から少しずつ、買いためた「漱石全集」を老後に読むことが目下の密やかな楽しみとしております。(でも、老眼になってきており、文字がぼやけてしまうことまでは想定しておりませんでした。皆さん、読めるものは若いうちに読んでおきましょう)

 就職試験も朝日新聞を受けたくらいの漱石フリークでした。国語教員という職に就いて、漱石の研究会にも所属しておりましたが、今はあまり何もしておりません。越高生の皆さんも高校時代に学問や先生に出会い、一生涯の研究対象をみつけることもセレンディピティだと思います。

※本日から、全日制は期末考査が開始されました。定時制は明日からです。とりあえず、目の前の試験に全力で取り組みましょう!!

 

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【校長ブログ】月曜日から!!

 金曜日となりました。越ヶ谷高校は全定ともに土日の授業はありません。土日は、それぞれのスケジュールに合わせて自分で自主的に勉強する者は勉強し、お家のお手伝いをする者はお手伝いし、部活動、地域の活動・・・と目的をもって過ごしていく流儀となっております。(今どきの保護者の方々も土日はお休みの方が多いので、土曜日に早起きしてお弁当を作るということをしなくても良いという意味で個人的に良いスケジュール感だと思っております。まぁ、高校生ですから自分でお弁当を作っても良いかもしれませんが・・。)

 さて、全日制は月曜日から定時制は火曜日から第2学期末考査が始まります。通常の授業も含めての成績が付くわけなので、考査のみの点数に固執しても仕方のないことかもしれませんが、高校生(中学生)にとって定期考査は独特の雰囲気があります。

 私も高校時代は、日曜日に12時間勉強して数学を完璧にしよう!などの途方もない目標を立て、日ごろからもっとしっかりとやっておけば・・・という繰り返しでありました。覚えているのは、考査が終わったら新しく出たお菓子を食べよう!という小市民的なインセンティブを掲げ、勉強していた気がします。私が高校時代に「ガリガリ君」(高1?)「おっとっと」(高2?)「ぱっくんちょ」(高3?)今では無くなってしまっているかもしれませんが、そういったお菓子を食することを目標にしていました。(目標の方向性に間違いがある気もします!)

 又、テスト最終日は、部活動がお休みになっている時、考査が終わると冬季練習に入るので、新しいウインドブレーカーやインナーを購入しに東京に行こう!と同じ部活動の友人とスポーツ店に行ったり、ゲームセンターに行って、当時、私が嵌っていた「ギャラクシアン」というゲームを100円でどれだけ戦えるかとやっておりました。考査くらいにしか遊びませんので年に数回しかやらないのに、このゲームは結構上手くて、ハイスコアの人に名を連ねたりしました。それ以外のゲームは殆どしませんでしたが・・。

 上手く攻撃を避けたり、相手を攻撃できると、自分は「ニュータイプ」(当時流行していた「ガンダム」というロボットTVのアムロ少年やシャア大佐)なのではないかと自分で自分を褒めていました。思い返してみると本当に幼い浅はかなことを考えておりましたので、越高生を見ると「大人だなぁ」と感心しております。

 皆さんも自分にインセンティブを掲げ、頑張ったら〇〇しよう!と思いながらお勉強に励んでも良いのではないかと思います。3年間や4年間の頑張りが「〇〇大学合格!」「〇〇会社入社!」となるインセンティブを掲げてもよろしいと思います。ともあれ、考査頑張りましょう!!

 

 

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【校長ブログ】全日制薬物乱用防止講義

 今日は、全日制の生徒の皆さんは、埼玉県の全ての県立高校で実施している「非行防止教育」の一環で「薬物乱用防止講義」を受けました。講師の先生は、日本薬科大学、小林賢(まさる)特任教授にお願いしました。

 小林先生は北里大学大学院衛生学研究科を修了され、防衛医科大学校、日本薬科大学で御教鞭をとられ、現在は特任教授として首都圏の高校等で御講演をされていらっしゃいます。

 私は、この時期に体育館で全校生徒を集合させて講義をすること、インフルエンザ等も流行しているため、賛否両論あるかもしれませんということ。しかしながら、昨年はお隣の韓国で高校生に麻薬入り飲料を飲ませて、その後の状況を観察するという事件が発生し、国際的なニュースになりましたということ。その手法は、高校生が通う予備校の前に待っていて「記憶力や集中力の強化に役立つ飲料」と唆し、飲んだ後、どうなるのか?ということを観察し・・・という人体実験をしていたものであること。予備校に通って勉強している高校生に「記憶力や集中力が強化される」という言葉は、つい試してみたくなる甘い誘いであると私は憤慨しますということを冒頭に述べました。

 小林先生の講義は化学式がたくさん出てきて、生徒の皆さんにはとても興味深かったことと思います。私は「コーヒーの異常摂取も身体には良くない」ということが印象に残りました。なぜなら、私はコーヒー好きで毎日一杯は飲んでおり、高校時代には、走る前にコーヒーをたくさん飲めば興奮してタイムが上がるかなと考えていたからです。陸上競技部の友人から「そんなに飲んだらドーピングに引っかかるんじゃない?」と言われて調べたら一回で50杯くらい飲まないとドーピングの興奮剤のようにはならないとなっていたので、一日にコーヒー50杯も飲むわけはないので安心しておりました。しかし、小林先生のお話ですと4杯以上飲むとカフェイン中毒になる可能性がるとのことで・・・。注意しなければと感じました。

 さて、私自身は午前中、リモートで埼玉県警察主催の「闇バイト撲滅」会議に高校校長代表で参加しておりました。「薬物汚染」や「闇バイト」など普通に高校生活を送っていても魔の手は潜んでおります。今の高校生は普通に生活していても危険はあります。お家の方ともこういった話題をして、どうやったら危険回避できるかをお話あってみてほしいと思います。来週からは学期末考査でそういった暇もないかもしれませんが・・。家族団欒の時間も大事です。

※定時制の生徒さんにも18日、日本薬科大学の別の先生から「薬物乱用防止」について講義をいただきます。

 

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【校長ブログ】定時制生徒会新体制認証式

 昨夜、定時制生徒会選挙で当選された会長、副会長2名、議長の4名の生徒さんが校長室に来てくれて認証式を行いました。

 副校長、生徒会担当教諭、私とで認証させていただきました。4名の方々も緊張しながらも今後の抱負を語っていただきました。曰く「生徒の皆さんのために頑張っていきたい。」「生徒も勿論であるが先生方も楽しんでいただける行事を作っていきたい。」「会長を助けてより良い生徒会を運営していきたい。」「公約をしっかりと果たしていきたい。」ということでした。

 私からは「大変、力強い発言をありがとうございます。そして、あまり力みすぎずに生徒会活動の活性化に取り組んでほしいと思います。たまたまでしょうが、今回の4名の方々は皆さん、女子です。これからの社会を象徴するような感じです。女子とか男子とかを云々する時代でもありませんが、越定では生徒会の先生方がいる間としては初めてのことです。意気に感じてご活躍ください。又、残念ながら落選してしまった生徒もいらっしゃいます。選挙後はノーサイドですから、お互いに又、知恵を出し合って楽しい越定生活を創り上げてほしいと思います。」と伝えました。

 生徒会幹部の皆さんも大きく頷いてくれました。今後の生徒会も今まで同様、又、更に進化していってくれるものと期待しております。

 定時制は昨日は、埼玉県社会福祉協議会の方と埼玉県知事任命「介護の魅力PR隊」の方々にお越しいただいて「白杖体験」をしました。目の不自由な方の気持ちに立って校内のバリアフリーになっていない箇所を経験して、何かを感じてくれたと思います。介護問題は先進国の全てに共通する課題です。心優しい定時制の生徒の皆さんは真剣に取り組んでくれておりました。

 電気を消した夜の8時過ぎにこういう体験をすることは、昼間よりもさらに難易度が高い授業であると感じましたが、積極的に取り組んでくれた生徒と特別講師の方々には感謝です。

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【校長ブログ】ふてほど

 昨日、ユーキャン新語・流行語大賞が発表され、表記の言葉が受賞されました。この言葉は、TV番組のタイトルを省略したものですが、ドラマ中、一切「ふてほど」という言葉は出てきません。(私は、学校が舞台のドラマは基本的に見ておりますので、この番組も全部ではありませんが、時間が合えば視聴しておりました。)

 さて、2004年(平成16年)よりこの賞は出来ておりますが、高校生が生まれたあたりくらいから出来た賞です。今、18歳の方が生まれた2006年は「イナバウアー」が大賞、「格差社会」「たらこ・たらこ・たらこ」「品格」などが受賞してます。小学校入学された2013年は「今でしょ!」が大賞、「倍返しだ!」「ふなっしー」など勢いのある言葉が受賞してます。中学校入学された2019年は「ワンチーム」が大賞、「スマホ決済」「タピる」(死語になってますね)などが受賞しました。

 私が、今年の言葉で気になるのは、良い言葉では「50-50」、いい意味ではなく高校の教員として心配なのは「トクリュウ」「ホワイト案件」です。勇気づけられたのは「初老ジャパン」です。

 昨日も書きましたが12月になり、こういった年末恒例の話が出てまいりますと年の瀬を感じます。皆さんは毎日毎日、色々な事で時間に追われておりますので、12月になろうが、4月であろうがいつもいつも忙しいと感じると思います。そして「アッ」という間の高校時代であろうかと思います。それはそれで後になって思い返せば充実した時間だったとなると思います。優越に浸れる人も圧倒的に劣等感に苛まされる人もいるかもしれません。私は後者で、正直、優秀な友人たちに「羨ましい羨ましい」とある意味、妬み嫉みに似た感情を持つこともありました。しかし、友人たちが頑張っている姿をリアルに見て「優秀な人ってどこかで本当に努力しているんだ」と心底思えたし、心が広いなと思えたので、負け惜しみに聞こえるでしょうが、あの高校に通えて良かったなと感じております。

※高校美術展覧会において、越ヶ谷高校美術部作成のオブジェが全国大会に出品されるとのことになりました!美術科・芸術科などもある中、普通高校で選抜されるということは非常に価値のあることだと思います。美術部の生徒の皆さんおめでとうございます!!

 

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【校長ブログ】埼玉県高校美術展

 先日、校長室に美術部の生徒さんが来てくれまして「埼玉県高校美術展に作品が展示されますので見に来てください。」とお願いをされました。会場は埼玉県立近代美術館です。

 最寄り駅は北浦和駅で、浦和区常盤という住所になります。私は旧浦和市立常盤中学校を卒業(以前からも披露しておりますが中学校は3年間違った中学校に通いましたので、常盤での経験は1年間だけでしたが)し、近代美術館のある北浦和公園は私が部活動を引退してから高校入試が始まるまで体力向上の目的で、ランニングをしていたところであるため、懐かしさもあり、見学に行きました。
 越高の美術部の作品は、入り口から左手の真ん中くらいにありまして、私的にはきれいなブルーのライオン?(じゃなかったら申し訳ないのですが)をモチーフにした作品が素敵に思えました。そのほかの作品も丁寧に描けていたと思います。

 今回で67回目となる本美術展は、県内の公立私立高校生、専門学科の美術科の高校や美術・芸術・デザインを学ぶ学科の生徒の作品もあり、非常に見ごたえのある展覧会となっております。

 そして、2年次生は、土曜日に修学旅行から帰宅しました。本日は代休でお家で休んでいるか、お勉強しているか、お友達と思い出に耽っているかされていると思います。先生方の中には、1年次、3年次の授業を受け持たれていらっしゃる先生は、代休もなく、授業のために勤務されており、校長という立場では「申し訳なさ」で一杯です。そういうことが「ブラック」と言われる職場とされる一つの理由になっているのかもしれません。先生方の献身的なマンパワーで授業も成立しています。でもAIには出来ないことの一つだとは思います。

 そもそもAIには引率が出来ません。又、沖縄での思い出話を枕にして(そんな暇が無いかもですが)授業を展開させるということは到底無理な芸当であると思います。

 とにもかくにも、2年次が明日から通常通りに登校されると全日制は全員が揃う形となり、定時制も含めて第2学期末考査へと突入、そして終業式、年越しと・・・、本当に辰年も終わりに近づいております。

 「先生も走る」という「師走」を元気に駆け抜けていってほしいと思います。

 

 

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【校長ブログ】同志社開学

 1875年(明治8年)の今日、キリスト教の教育者・新島襄(にいじま じょう:1843~1890年)らが京都・山城の地に私立の英学校を建てて「同志社」と名付けた記念日です。
 この「同志社英学校」が現在の「同志社大学」(Doshisha University)の前身です。そして、1920年(大正9年)に同志社大学が設置されました。同年の大学令によって日本で初めて大学として認可された私立8大学(旧制大学)の一つであります。

 建学の精神は、キリスト教精神に基づく「良心教育」だそうです。新島襄個人は建学の目的として、「良心を手腕に運用する人物」の育成を掲げていたそうです。現在では、京都府内に2つのキャンパスを有しておりまして、又、文部科学省の定める「グローバル30」(国際化拠点整備事業:大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業)に採択された13大学のうちの一角を担う大学でもあります。(私は大学時代に、同志社とは秋に定期対抗戦を行っておりました。)

 関東圏では、あんまり進路としては考えに入れない生徒は多いとは思いますが、自分の教えた生徒の中には、「新島に憧れて・・・」といった理由から同志社や京都の文化に触れたいとの理由から、同志社、関西学院、立命館、関西などの大学を希望し、進学した者もおりました。(いわゆる、かんかんどうりつです。)
 同志社と言えば正三角形を3つ寄せた形の校章が有名ですが、「知・徳・体の三位一体」あるいは「調和を目指す同志社の教育理念を顕すもの」と解釈されております。現在は分かりませんが、定期対抗戦の時のユニフォームはこのデザインがあしらわれていて「カッコいいな」と感じました。

 越ヶ谷高校では、本校のカリュキュラム上、国公立を目指すのが、合理的で効率の良い勉強法ではあります。ただ、3年次で、色々な大学の研究対象、歴史や背景、自分の求める教授内容を鑑みて、色々な大学への道があってよろしいとは感じます。

 学びたい学問があって、その学問へのアプローチに対して、頷けたらその大学を目指すのが一番だと思います。文系で、もっと乱暴に言えば「法学部にいったら弁護士になろう。経済学部や商学部にいったら税理士、公認会計士になろう。文学部にいったら研究者になろう。」と出来ると思います。(理系では医学部にいったら医者で、理学部にいったら企業で・・・というのはちょっと難しいでしょうから・・・。なんとも言えませんが、私の教えた生徒には医学部に進学したけど、卒業後は有名予備校で小論文の有名講師をしている者もおります。人生は不思議です。)

 来週から12月!インフルエンザ等に気を付けて、所期の目的を達成してみてください。

 

 

 

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【校長ブログ】全日制2年次生修学旅行出発!

 今日から全日制の2年次は沖縄県に修学旅行に出発しました。私も羽田空港まで見送りをさせていただきました。2年次生は全員、遅刻することはなく、定刻に揃いました。

 朝早くから、生徒の皆さんも先生方も準備して来られていて大変だなと思った次第ですが、保護者の皆様も早起きして朝食の準備や忘れものしないようにと気を遣っていただいていたであろうと思います。本当にありがとうございます。

 修学旅行中の沖縄地方のお天気予報は良さそうです。林年次主任が書かれているように沖縄の光の面とそうではない歴史的な背景も学び、楽しむべきところは思い切り楽しんでほしいと願います。又、集団で行動しているということについては、言わずもがなですが「越高生としてのプライド」をもって自覚のある行動をお願いします。

 さて、私は、個人的に朝早すぎる時間には、朝食がお腹に入らないので、お見送りしてから朝食を済ませようと考えておりました。おりしも、羽田空港第2ターミナルの天丼てんや前集合でしたので、生徒の皆さんが出発したら、てんやさんで天丼にしようと決意を固めておりましたが、本日はお休みだったようで、そのお隣の吉野家さんで「朝定食」をいただきました。吉野家さんに入るのは数十年ぶりだったのではないかと思います。

 そして、学校に戻って、1年次保護者対象の「進路講演会」の冒頭挨拶をさせていただきました。1年次生の保護者の皆様は平日のお忙しい時間帯にお集まりいただきまして感謝申し上げます。又、昨年の今頃は高校入試で頭が一杯であったのに、1年も経たないうちに「大学入試」について考えないといけないのは大変ではあると思いますが、越ヶ谷高校に入学しようと決意して受検されたわけですから、その先は大学に入学しようと考えての事であろうと思います。ここは早めに情報を仕入れていっていただく思っております。

 まずは、川﨑年次主任を始めとする1年次団の先生方を信じて、学校での生活を充実させていただけたら、更に自己実現に向かっていけることと思います。

 さて、3年次生は、この早く帰宅できるチャンスに思い切り、学習室で勉強したり、先生方に質問したりと有効に時間を使ってください。

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【校長ブログ】定時制生徒会選挙

 昨日、定時制では、令和7年度の生徒会役員選挙が行われました。詳しくはまだ、認証式をしておりませんので書けないのですが結果は生徒の皆さんはご存じのようです。

 社会の授業では「公職選挙法」などは学んでいるものの実際の国政選挙に投票できる人は3年生または4年生でしかないので、下級生の人にとってみれば「生きた授業」とも言えると思います。

 当然ながら、私も昨夜は選挙演説を拝見しました。まずは応援弁士が、候補者の人となりを話して、出来る部分を披露して「大切な選挙なので、〇〇さんに心して清き一票を投じてください!」と生徒たちに呼びかけ、その後、候補者が自分の構想を話して、「自分の意見を持ちながら、みんなの意見を聞き、より良い学校生活にしていきたい!」とか「生徒にとっても先生たちにとって明るく楽しい学校にしたい!」などと自分たちの思いを述べておりました。

 周りの生徒の皆さんも真剣に話を聞いていて、清々しい選挙でした。実際、定時制であれば4年生になると選挙権のある人となります。学校の生徒会とは国政や県政や市政は、レベルが違うと言われればそれまでですが、基本的には「学校を良くしたい。」というのは「越谷市を良くしたい。」「埼玉県を良くしたい。」「日本国を良くしたい。」ということについて一定のものであると感じます。

 この真剣さで社会について考えていただければ皆さんの未来は明るいのではないかと確信します。

 最近は、又、脚光を浴びている田中角栄というかつての総理大臣ですが、彼は総理・総裁に就任した時に「私はこのたび、はからずも……いえ、はからずもじゃありません、私は全智全能を傾けて総理総裁の地位を獲得しました。」という挨拶をマスコミの前でしました。今回、当選された皆さんも「はからずも・・。」なんて謙遜しないで、思い切り定時制の生徒の皆さんのために学校生活を明るくするためにご活躍してください。当選された皆さんならきっと出来るはずだと思っています。

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【校長ブログ】64歳の春季教育実習生

 この5月に教育実習生として教壇に立たれたHさんから表記の名前でお手紙を頂戴しましたのでご紹介します。(内容は主に先生方、生徒の皆さんに対する感謝の言葉でしたが、私が「ベテランのOBとして、今の生徒たちに何かエールになるようなお言葉を頂戴したい。」という要請に答えていただいたものです。)

 全文を掲載すると便箋3枚分にはなるため、私の方で責任編集として一部を抜粋させていただきます。(全文を知りたい生徒の方は校長室に来てください。)以下に掲載します。

※約45年ぶりの母校でしたが、生徒と教職員が優秀で、さらにすばらしい高校になっておりました。越高の良い所はいろいろ語られていますが、私は次の2点をあげたいと思います。

 第一に、年齢に関係なく相手を尊重する風土・文化があることです。あいさつはきちんとされており、実習期間中、他人の悪口やいじめを耳にしたことは一切ありませんでした。

 第二に、ゼネラリストをめざす教育、すなわち大学受験だけに終わらずその後の人生を見すえた教育を行っているということです。それは社会のリーダーをめざし、勉強、部活、行事すべてがんばるという教育目標にも表れています。(中略)

 高校を卒業してからは特にスポーツや芸術の重要性に気づかされます。家庭科もリベラルアーツとして重要です。多くの学問を体系的に学べるのはほぼ、高校が最後です。現在の越高は国公立受験を意識したカリュキュラムでかつ講習・個別指導も充実しています。私は高校まではスポーツは苦手でしたが、越高生の多才さに刺激され自分を変えたいとの思いから大学入学後、ソフトボール同好会とウエイトトレーニング部に所属し、スポーツに触れることができました。(中略)

 越高生の皆様におかれましては、希望する良い大学に行くことで大学生活も充実し、人生も少しずつ有利になっていきます、是非がんばってください。※ (引用ここまで)

という内容です。この方は、越ヶ谷高校から地元の国立大学埼玉大学に進学され、東京都特別区の試験に登載され、ご退職されるまで東京都の区役所で公務員人生を歩まれて、現在、向学心に燃え、且つ教員の人数が足りないことを知り、自分が何かお役に立てればという思いで日本大学通信制の教職課程にて学ばれていらっしゃいます。

 特に全日制の1,2年次、定時制の1,2,3年の皆さんにこの話を聞いていただいて、進路を決定するまでに、高等学校での自分自身の向上を極めていただきたいと思います。

 部活動や委員会活動を最後の最後までやり遂げ、そのうえで、大学に進学するとか就職をするとか自身の目的を明確化してください。

※お手紙をくださりましたHさん、本当にありがとうございます。又、別に機会に、他の内容もご紹介させていただきたく思います。体調に留意され、所期の目的を達成されてください。

※越高を目指している中学生の皆さん、越高には、このように卒業されても、向学心のある卒業生が存在します。越高は、単に通過点ではない思い入れの強い生徒を輩出できる高校です。手前味噌的で恐縮ですが「一生涯、母校を誇れる高校」だとも思います。受検は大変だと思いますが体調を整えて乗り切ってください!!

 

 

 

 

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【校長ブログ】弓道部の皆さんへ

 過日、部顧問の先生のご都合で私が弓道部の練習を見学することになりました。私は教諭として、陸上競技部(自分も経験していた部活動)の顧問を基本的に、その他としては、硬式野球部、女子バレーボール部、クイズ研究会の顧問をしていたことがあります。

 要は、弓道部の練習を見学することはなく、興味津々でした。「礼に始まり礼に終わる」とは日本の武道と呼ばれるスポーツの考え方ですが、越ヶ谷高校弓道部の皆さんはその通りに行っていらっしゃいました。真剣に取り組んでいるので、私の質問もちょっと失礼かなと思いながらでしたが、こういう機会は滅多にないので質問させていただきました。集中して練習に取り組んでいる中、素人の(多分)くだらない質問にも丁寧に答えていただきました。

 そこから知りえた情報や感じたことを記しますと、まずは、当日練習に参加した部員の名簿を作成し、その日の矢がどれくらい当たったのかを記す記録用紙を作成、順番に矢を射る練習、そして、的から矢を拾う(「矢取り」というようですが)部員がいて、目視したものと整合するという流れでした。やはり、かつては、人や動物をいる道具ですから、万が一の事故が起きてしまっては何も言い訳出来ないので「(矢取りを)お願いします」という大きな声での指示、「ありがとうございました」の礼をしっかりと行っていて、安全配慮にかかることが徹底されていることがわかりました。

 通常、高校から始めることが多い競技の為、1年次は夏合宿くらいから矢を射ることが出来るようになるとのことでしたが、それまで、地道に基本的な前段階の練習をされているのは大変な事だと感心しました。

 練習の最後に「何かお話を・・。」とのことで拙い話をさせていただきましたが、要は「こういった競技が出来ることは素晴らしいことなので、大学生になっても続けてください」ということを話しました。自分が大学生の時に弓道部の友人が常に羽織袴でいて、空き時間には弓道場で稽古をしていたことを思い出したからというのが理由の一つですが、授業中も常に羽織袴だったので、皆から「あいつ、凄いな」と思われていました。その後、彼は銀行員になりましたが、その銀行にも弓道部があるという理由で入行したようです。

 越高の弓道部の皆さんも大学でも社会人でも、弓道を継続していただいて、日本文化を伝承していただけたら嬉しいです。この度は、見学をさせていただいて本当にありがとうございました。引き続き、部活動・勉強に取り組んでください。中学生の皆さん、越ヶ谷高校にはこのような伝統的な部活動もあります。興味のある方は入学後に門を叩いてください。

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【校長ブログ】小雪

 今日は、暦の上では「小雪(しょうせつ)」です。「二十四節気」の一つで第20番目にあたり、現在広まっている定気法では太陽黄経が240度のときであり、毎年11月22日頃とされております。

 小雪の一つ前の節気は「立冬」、一つ後の節気は「大雪」でして凡そ12月7日頃となります。小雪の初候には「虹蔵不見(にじ かくれて みえず)」と言って「 虹を見かけなくなる」現象が起こるということ、次候には「朔風払葉(きたかぜ このはを はらう)」と言って 「 北風が木の葉を払い除ける」現象が起こるということ、「天気上騰地気下降(てんき じょうしょうし ちき かこうす)」と言って「天地の寒暖が逆になる」現象が起こる等の言い伝えがあります。又、末候には「橘始黄(たちばな はじめて きばむ)」と言って「橘の実が黄色くなり始める」というようなことが起こります。

 要はどんどん真冬が近づいてくるということです。最近は、寝床から出るのがなかなか大変で、気合を入れないと寒くてグズグズしてしまうようになっております。そして、ワイシャツとスラックスだけで家を出られる季節から上着、コートまで着用しないと寒くて辛い季節になってしまっているということです。

 私は多分、他の人よりも寒がりです。高校時代はパジャマを脱ぐのが寒いので、パジャマの上にジャージを着て、その上に学ランを着用して登校しておりました。(当時は、服装検査のようなことが無かったので何も言われることはありませんでしたが、着こなしに厳しい英語の先生からは「きちんとシャツを着なさい」と注意されておりました。)

 結局は、部活動の時には着替えなくてはいけないのでずっとパジャマを着てることは不可能でしたが、朝の寒い時間帯で下着になっていくのが嫌だったわけです。今はパジャマの上からスーツを着るというのは太ってきているので絶対に不可能です。「自分も大人になったものだ」と自分を鼓舞ししっかりと着替えて出勤しております。皆さんの中で「寒がりの人」はどのように振舞っているのでしょうか?

 カイロや手袋、マフラー、アンダータイツ、等などをフル稼働させて、暖をとってください。

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【校長ブログ】中央中2年生の皆さんへ

 昨日はお隣の越谷市立中央中学校の2年生の皆さんが「中高連携」の一環で授業見学に来てくれました。校長先生を始めとして、2年生の学年の先生方も全員ご来校下さりました。昨日も、今日と同じで雨の冷たい中、お隣とはいえ、足元の悪い中、本当にありがとうございました。

 冒頭、中央中校長先生のご挨拶と私の挨拶がありました。生徒の皆さんは真剣にきいてくださりました。私からはこの連携の端緒についてお話しました。

 この連携は、実は8代前の越高校長が、地元の中学校の生徒に越高を理解していただいて、まずはお隣の中学校の生徒の皆さんに「進学したい高校」となりたいとの気持ちで、当時の中央中学校の校長年生にお願いをして、実現に至ったとのこと。そして、現在ではたくさんの中央中の生徒が希望してくれていること等を掻い摘んでお話させていただきました。

 私自身は、途中、草加市立新田中学校で、これも2年生対象の進路に関する説明をしてほしいとのオファーを受け、草加に行ってしまったので最後までお付き合い出来ずに残念でした。(草加新田中の2年生の生徒さんも非常に良い態度でお話を聞いてくださってここでも嬉しい思いをさせていただきました。感謝申し上げます。)

 越ヶ谷高校の生徒も本気で授業や部活動に取り組んでおります。そういったことを中学校の皆さんにお伝えしていくのが校長の責務と考え、色々な中学校に伺っております。

 高校の校長の立場通しては、中学生に支持されなくては、高校というのは成り立ちません。これが、高校の本音です。越高はこれからも生徒が輝く舞台を色々と仕掛けてまいります。中学校の皆さん、中学校生活を充実させ、引き続き、高校生活を満喫できるように今、一瞬一瞬を大切に生きていってください。

 越谷市立中央中学校の皆さん、草加市立新田中学校の皆さん、本当にありがとうございました。(風邪を召しませんように)


※追記 先日のブログで越ヶ谷高校には文芸部が無いと記しましたが「漫画・文芸部」は存在しております。本校的には「漫文」と言われている部活動ですが、文芸コンクールのような作品を作成するわけでは無い意味で文芸部がないと記しました。ある先生から「校長が『文芸部が無いって記すと生徒たちの受けとめは心配です』」とのご心配をしていただきました。誤解のないように訂正してお詫びします。越ヶ谷高校の「漫画・文芸部」は漫画の表現をしております。

 

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【校長ブログ】文芸コンクール

 今日は高校生文芸コンクールで桶川にあるさいたま文学館におりました。私は高文連文芸専門部会の会長職にあるためにコンクール入賞者に対して表彰状をお渡ししなければいけない立場になっております。

 散文、詩、短歌、俳句、文芸部誌の5つの部門があり、それぞれ最優秀作品、優秀作品、佳作となっております。名前は伏せて作品を選ぶのですが複数同じ人が選ばれたりして何でも出来る生徒って居るんだなぁと感心します。

 さて、講演会ですが、若松先生は高校生になるまで、あまり読書は好きでは無く何も考えていなかった(謙遜もあるでしょうけど)高校生3年になって突然伝えたい事が浮かんできて物書きになろうと思ったのだそうです。ですから知識なんか無くても伝えたい事が生まれれば文章を書くことは可能だと仰りました。知識が無いとか言葉を知らないというのは言い訳に過ぎず、たった1つでも伝えたい事が出来れば伝える事は可能だということです。

それでも、伝えたい事があっても言葉をどのように使用すれば良いのかと本気で悩む事こそが本気で考えていることになるとも論じていらっしゃいました。

 私も教員生活を何十年もやってきて、本当にこういう事を伝える事は良いことなのか?と悩むこともありますが、それは本気で伝えたいと思っていると解釈すれば気持ちも穏やかになります。

 分かって欲しいと伝えても、分かってもらえない時には苛立ちも隠せませんけれども、今、苛立っているのは本当に伝えたいのだなと解釈してみようと感じた次第です。

 越ヶ谷高校には残念ながら文芸部は存在しませんが、物を書きたいと思う人は居ると思ってます。たった1人の人であっても物を伝えたいと言う時期が来たらしっかりと伝えられるように心を成長させましょう。それには色んな事を経験しましょう。大学という場所は、そういう事が出来る機関だと私は考えております。

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【校長ブログ】共通テストまで〇〇日!

 ここ最近は、先生方の授業を観察するという週間です。先生方は越高生の皆さんの評価をするというお仕事をされておりますが、私はその先生方の評価をするというお仕事をしております。

 もちろん、授業だけがその先生の評価ではありません。部活動や校務分掌と言われる「教務」ですとか「生徒指導」ですとかそういった分掌のお仕事ですとかを総合的に判断して一人一人の先生方の評価をさせていただいております。

 越高の先生方ですから基本的に授業力はあるはずですので、他校と比較してではなく、国公立大学に50名以上、合格できる高校としての先生方の指導法であるかを確認しております。

 お一人お一人の65分間を見られるわけではありませんので、その時間内で確認させていただきます。「毎日見ないと私の授業の流れを理解できるわけないのに・・・。」と私自身は若い頃には思っておりました。ですから、先生方のその日の授業がすべてではないとは自覚しております。

 さて、色々な教室を回っていく中で、3年次のクラスは「共通テストまで後〇〇日」といったことが書かれているクラスがあります。1年次のクラスには「クリスマスまで後〇〇日」であるとか「バレンタインまで後〇〇日」といった可愛らしいことが書いてあるクラスもあります。私自身も中学校や高校時代には「中間まで後〇〇日」とか「期末まで・・。」といったことを手帳や自宅の机に書いておきました。不思議と「新人戦県大会まで後〇〇日」というのは書き込んでおりませんでした。(きっと部活動はしっかりとやっていたので、そんなことを書かなくても毎日、律したアスリート生活を実践していたからだと思います。お勉強は、自分に対してそういったプレッシャーをかけないと怠惰な心が生まれてきていたのだと思います。)

 越高生の皆さんや中学生の皆さんがこういったことをクラスに書くのは私のように怠惰というのではなく、友人同士で叱咤激励をしている証拠なのだと思います。

 今日から、一段と冷え込みが厳しくなるのだと気象予報士が話しております。風邪をひかないように暖かくして登下校も注意してください。

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【校長ブログ】七五三

 今日は「七五三」です。その由来は、天和元年(1681年)旧暦11月15日に、江戸幕府第5代将軍徳川綱吉の長男徳川徳松の髪置祝いがおこなわれたことを前例にするとも伝えられております。一般的に、男の子は数えで3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の年に、成長を祝って、地元の神社・寺院などに詣でることとしております。

 また、旧暦11月はその年の実りを神に感謝する月であり、旧暦15日は二十八宿で「鬼が出歩かない日」「何事をするにも吉」とされる鬼宿日に当たったことから11月15日に行われるようになったとも言われております。

 3歳では「髪置きの儀」で、江戸時代、3歳までは髪を剃る習慣があったため、それを終了する儀です。5歳では初めて袴をつける「袴儀」をします。7歳では本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解きの儀」とされ、それぞれ祝う意味があります。私自身は5歳の時にしか七五三をやっておりません。しかも「千歳飴」を買ってもらって、それも多分、不二家さんの「ミルキー」を伸ばしたような簡便なものであったと思います。
 そもそも、千歳飴(ちとせあめ)という名称は、「千年」つまり「長い」「長生き」という良い意味があると共に、細く長くなっており、縁起が良いとされる紅白それぞれの色で着色されておりますお菓子です。千歳飴は、また、鶴亀や松竹梅などの縁起の良い図案の描かれた千歳飴袋に入れられております。

 私の千歳飴はミルキーと申し上げましたが、関東の千歳飴は水飴と砂糖を材料とし、鍋の中で140度程度の熱に達するまで煮詰めたのち鍋から取り出して平たく展ばして冷却するものです。硬化しはじめて柔らかい塊状にまとまった飴に均等に空気を混ぜるために飴の塊を棒に引っ掛け、引き伸ばしながら何層にも折り返す製白機と呼ばれる機械に掛け、この工程により透明の飴の中に無数の空気の細い隙間が生じ乱反射して白く見えるようになり、千歳飴独特の舌触りの食感が生まれるようです。触ると火傷するほど熱を帯びた飴の塊を製白機から外し、手または機械で細長く伸ばし、平たい台の上で転がして均等な太さに成形し、適当な長さで切り口が欠けないように包丁を用いて叩くようにして切断しているようです。今では、コンビニでも購入できるようですが、神社・仏閣に奉納してから売り出すようなものであったと記憶しております。

 さて、全日制の今日は、後期の教育実習生の実習最終日です。越高の生徒の皆さんは優しいので最後のセレモニーをやっていただいておるようです。先輩をお送りして、自分も「あんな先輩になりたいなぁ」と思ってくれていることと存じます。

 実習生の皆さんも実習期間は眠れないほどに教材研究をされていたと思います。明日から又、大学等にお戻りになって、この実習をステップに更に飛躍していただきたいと思っております。大変お疲れ様でした。指導担当の先生方もありがとうございました。越高生の皆さんも先輩の姿からインプレッションを受けてください!!

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【校長ブログ】県民の日

 明日は「埼玉県民の日」です。そして、今日は「茨城県民の日」です。ということで各都道府県で条例によって指定された日を県民の日と称しております。大人はお休みではありません。子どもだけの特権です。 

 繰り返しになりますが、都道府県民の日(とどうふけんみんのひ、英: prefectural citizens' day)は、都道府県が1年のうちの特定の日(専ら1日)を記念日として主に条例によって定めた日であり、総じて「〇〇県民の日」と通称されております。個々の具体的名称はそれぞれ異なる(県民の日、ふるさとの日等)となっております。

 しかしながら、山形県・宮城県・神奈川県・新潟県・長野県・岐阜県・兵庫県・福岡県・沖縄県には「県民の日」を設定していないため学校の休みはないところもあります。

 私は、高校時代まで埼玉県民の日というのは東京に住んでいる人は「東京都民の日」などと言って一律同じ日にお休みなのだと思っておりましたが、東京に住んでいる友達が「埼玉県民の日なんて埼玉県だけの休日だからつまらない。」と言われてビックリしたことがあります。そこで初めて「埼玉県民の日」は埼玉県だけがお休みなのだということを知るに至りました。子どもだけのお休みですし、当時は「東京〇〇リゾート」なるものは存在しておりませんでしたので、友人とそういった場所に行くこともなく、何となく、一日を過ごしてしまうといったことでした。高校時代は陸上競技の何かのイベントがあったので駆り出されていて、学校が休みではない方が良いとさえ思ったほどでした。埼玉県の成り立ちは、1871年11月14日(旧暦)、廃藩置県でのことです。そして、その100年後の1971年に条例で「埼玉県民の日」が定まったわけです。

 学校自体はお休みですが、県庁やその他の県の施設は逆に県民に知っていただくために公開しております。高校の最上級生の皆さんはこの休日は最後の「県民の日」のお休みとして、有意義に過ごして下さい。全日制では埼玉医大の見学会を予定しております。

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【校長ブログ】洋服記念日

 今日は、全日本洋服協同組合連合会が1972年(昭和47年)に制定した「洋服記念日」なのだそうです。
 1872年(明治5年)のこの日、「礼服ニハ洋服ヲ採用ス」という太政官布告が出され、それまでの公家風・武家風の和服礼装が廃止されました。役人は大礼服・通常礼服を着用することとなったそうです。

 「洋服記念日」については、注文洋服業者により1886年(明治19年)に設立された東京都洋服商工協同組合が1929年(昭和4年)に記念日を制定したとの情報もあり、これも始まりと考えられています。

 洋服(ようふく)とは、当たり前ですが、西洋服の略で、西洋風の衣服のことです。ヨーロッパの服飾に起源を持ちますが、列強各国の各地進出に伴なって、アメリカ大陸やオセアニアなどの植民地をはじめ、世界各地で広く用いられ、19世紀末以降の近代化とともに、中国や日本などでも使用されるようになったものです。現在では、背広やドレス、シャツとズボンやスカートの組み合わせなどの他、アメリカ合衆国を中心に発展した簡素なTシャツ、ジーンズなどが世界中で使用されております。今日の日本では、洋服が一般的になったため、単に「服」といえば洋服を指すことが多いです。

 制服というのも、実際には洋服の一種ですが、特に学生服というのは、イギリスの私立の学校のユニフォームで紳士・淑女の身だしなみです。ということから着崩したりすることは考えられません。授業中や登下校では着こなしているのが当たり前の姿となります。日本の梅雨や夏は暑いので、変則的に着こなすことがあります。本当はルール違反なのです。越高生は、しっかりと着こなしている人がほとんどなので取り立ててここで言及するものではありませんが、これからもよろしくお願いします。

 100周年を記念して、ポロシャツも新たに夏用の制服として導入される運びとなっております。強制ではありませんが、先生方が会議を重ねて皆さんに暑い日本の夏の学校生活を規律も良く、そして快適に過ごせるものかと侃々諤々、議論をしていただいて作成いただいたものです。趣旨をご理解いただきたいと思います。

 私は昔は、ジャージが私の制服だ!くらいに考えておりましたが、今では、背広の方が楽だなと感じるようになりました。これから寒くなってくる季節にポロシャツの話をされてもなぁという越高生もいるかもしれませんがご案内します。

  

 

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【校長ブログ】介護の日

 今日は11月11日で、語呂が良いからか分かりませんが、色々な記念日となっております。その中で、厚生労働省が2008年(平成20年)に制定した「介護の日」を選択しました。
 日付は前年に実施されたパブリックコメントに基づいて決定したもので、「いい(11)日いい(11)日」と読む語呂合わせから充てたそうです。2005年(平成17年)に「がんばらない介護生活を考える会」が制定した「介護の日」が始まりで、同会の発足日から9月25日を記念日としていたようでしたが、厚生労働省が11月11日を「介護の日」としたことから同会でもこの日に日付を変更したとのことです。

 日本は「少子高齢社会」といわれて久しいです。そもそも1970年ごろにはそういった言葉は出てきていたようです。現在、世界の国々の平均年齢の第1位は日本で47歳くらいのようです。そして、2030年の予測は平均51.5歳であり、2050年になった時に韓国に首位を譲りそうですが53.3歳(韓国は53.9歳)になるそうです。本当に生産性などはどうなってしまうのかは、これからの教育にも大きな影響を与えていくのではないかと危惧しております。

 高齢社会の問題点は「医療・福祉業界の人材不足」「社会保障制度の財政不足」「労働力減少による経済活動の鈍化」「高齢者のQOLの低下」「孤立による孤独死や認知症の進行」「高齢者の経済格差」などとされております。

 高齢社会がネガティブに報道されることが多いのですが、高齢社会をどうすれば良いかという議論の回答の中には次の3点があります。「① 年齢による画一化を見直し、全ての年代の人々が希望に応じて意欲・能力をいかして活躍できるエイジレス社会を目指す。」「 ② 地域における生活基盤を整備し、人生のどの段階でも高齢期の暮らしを具体的に描ける地域コミュニティを作る。」「 ③ 技術革新の成果が可能にする新しい高齢社会対策を志向する。」ということらしいです。

 「エイジレス」という言葉は聞こえが良いですが、私自身としては、学校の先生であっても私のような年寄りよりも今、教育実習に来ている若い先生の卵に教わった方が生徒的には楽しいのではないかとも思います。もちろん、スキルとかテクニックは我々の方があると信じていたいのですが・・・。

 でも現実的には、若い世代の人数が少なくなっております。正直に言えば、我々世代は、ベテランに対して「早く引退して、私たちに活躍の場を譲ってほしい。」と先輩方に進言していたものです。そして、自分達も、ある年齢に達したら後進に道を譲るという気持ち(覚悟)でいたと思います。しかしながら、先生方の数が少なくなっていて、まだまだ出番が回ってまいります。老害とだけは言われないように精進せねば!と思うこの頃です。

 越高生の皆さんは、たくましく成長して老人にも若者にも住みやすい世界を創生してほしいと切に思います。

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【校長ブログ】第3回学校説明会 御礼!

 今日は、全日制の「第3回越ヶ谷高等学校説明会」です。

 ご多用な中、そして、ぐっと冷え込んでいる中、ご来校いただきまして感謝申し上げます。本当にありがとうございます。今回も多くの方々にご来校いただいております。そして、実際の生徒の声をお届けしたくて、生徒会の生徒さんや陸上競技部の生徒さんにはお手伝いいただき、案内や「越高ライフ」についてお話してもらいました。

 生徒会長のF君は「中学校時代、文化部であんまり勉強も出来る方ではなかったけれど、越高に入って何かを変えたいと決意し、男子バレーボール部に所属し、ビブリオバトルで全国制覇し、今、生徒会長として越高100周年に向けて頑張っている。」(もちろん、謙遜もあるでしょうが・・。)という話をしてくれております。「越高の優しい友人たちと切磋琢磨して・・・。」という話を付け加えておりました。この話を聞いていて、そうなんだ。優しい友達たちと切磋琢磨してるんだ!との新しい感覚にとらわれました。自分の高校時代では、何となく切磋琢磨というのは、お互い厳しい指摘もしあいつつ、でも別に相手を罵倒することではないから、自分の直すべき点は直し、高みに臨んでいかないといけないなといった意味で切磋琢磨していた気がして、友達ではあるもののライバルでもあり、一生懸命、勉強していない人には結構手厳しい言葉を投げかけられていたのではないかと思います。

 でも越高の生徒の皆さんは、優しい中にも切磋琢磨する集団なのだ!と改めて思いに至りました。敬愛する受験コンサルタントのプロの方は「本校の宝は生徒です。」という表現は「聞き飽きた」との表現をされております。否やを唱えるわけではありませんが、こういったお話を生徒か直接聞くと、手前味噌ながら「越ヶ谷高校の宝物はやっぱり生徒たちだ!」との思いになります。

 そして、そういった優しい集団を指導される本校の教職員も本当にありがたい存在だと思っております。

 中3生の受検生の皆さん、いよいよ冬到来、インフルエンザも流行中だとのニュースもあります。体調管理に心を砕いて、所期の目的のために頑張ってください。

 そして、越ヶ谷高校の全日制・定時制の進路決定年次・学年の生徒の皆さんも「第一志望は譲らない」覚悟でご自身の目標を達成できるように頑張りましょう!!そして、皆さん、卒業式まで思い出つくりにも一生懸命に取り組んで下さい。

 

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【校長ブログ】県民満足度57.1%

 埼玉県では昨日、2024年度の県民満足度調査の結果を発表しました。それが、表記の数値です。

 県では「5か年計画」を策定し、12項目ごとの満足度について調査を実施しているわけですが、私自身が少々ビックリしたことは「DXの推進」につきまして、「全く知らない」が52.6%「あまり知らない」が32.8%ということで合わせて85%程度が認識されていないということです。学校現場におりまして「DXの推進」につきましては本当に進んでいると感じておりますのですが、人口には膾炙されていないのですね。

 こういった事例でも分かりますように、自分ではこれは皆さんが知っていると思う事でも実際にはさほど知られていないことはままあるということを念頭におかなければいけないということです。

 例えば、私は「越ヶ谷高校は素晴らしい高校だ!中学生の皆さんが知らないわけがない。」と考えていても、実はそうではないかもしれないということです。ですから明日に開催される学校説明会にしても「ご存じですよね!」というスタンスではなく、丁寧にご挨拶、ご説明してまいりたいと思います。

 今日は、中堅研修としてI先生の授業公開、先日は埼玉県教育委員会の指導者による国語科H先生の授業見学などなど越ヶ谷高校の先生方もそれぞれ、研修を受けております。

 定時制の先生方も今週、昨日までは授業公開で、中学生とその保護者向けの説明会を連日開催しております。(本日は遠足です。)

 全日制も定時制の先生方も、研修後は、更にパワーアップして越高生のための授業つくりに邁進していただきます。

 言い古されている表現で陳腐と思われるかと存じますが、「本校の財産は、越高生そのものであるとともに越高の先生方です!!」施設設備は、最近創立された高校と比較すると劣るとは思いますが(なにせ、99年経ってますので)人材は優秀です。そして、何より、生徒対象アンケートによれば「越高満足度」は全日制も定時制も90%を超えております。この実態を明日は中学生に伝えてまいりたいと存じます。

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【校長ブログ】USA!USA!

 昨日は、接戦とみられていた「アメリカ大統領選挙」が下馬評とは違って結構早くにトランプ次期大統領の勝利宣言がありました。私は立場上(というか、そもそもアメリカ人ではないので)結果について云々できません。日本の経済など落ち込みが無いと良いなぁと思うくらいしかできません。
 ただ、いつも思うのは、アメリカ大統領選挙になるとアメリカ人は「USA!USA!」と連呼するのだろう??ということです。日本の総理大臣を決定するのは間接的ではありますが、各党の演説を聞く機会が基本的にはないので分かりません。けれども、日本の政党演説で「ニッポン!ニッポン!」と叫ぶシーンをニュースでも見たことはありません。こういったシーンは、スポーツの世界大会での球技くらいでしか無いのではないかと思っております。

 アメリカでは小学生の時に「The Pledge of Allegiance」といったアメリカ国への忠誠を誓うことが始業前にあるようですので、あの叫びは「愛国心」の発露なのではということが言われております。中学校時代の社会の先生は「アメリカ人はああいっていないと国がまとまらないからUSA!USA!と叫ぶんだ。日本人は単一民族だから、そんな叫びをしなくても一つになれるんだ。」と答えていただいて、単純にそうなんだと思いました。高校時代の社会の先生は「自分で考えろ。そんなに答えは簡単ではないぞ。」とキツイ調子で言われて「高校の先生って冷たいんだな」と感じたところでした。ですから、こんな年寄りになっても、この問題の回答は中学校の先生に教わったことが私の公式解釈になっております。だからこそ教育って怖いのだとも思っております。もしかするとそんなに単純な事ではないかもしれませんが、15歳の時の先生の言葉は私にとっては絶対な価値観であったからです。
 そういった意味では、自分の授業を顧みた時に本当に絶対に合っていると思えること以外は、前置きで「色んな解釈があると思うけれど、私はこういう解釈をします。絶対ではないけど・・・。」と生徒には話しておりました。ある生徒は「先生は自信が無いんですね。」と言われたこともありますし、又ある生徒には「先生は、僕らに全く押し付けというものをしないのが印象的でした。物事には色んな解釈があるのだなと思いました。」ということを言われております。
 高校や大学時代には、英語の授業で「アメリカ大統領の就任演説を聞き、和訳しなさい。」という課題がありまして、当時はググることも出来なかったため、一生懸命、学研アンカー英和辞典を引きながら訳してましたが、アメリカ文学の引用や映画の引用、昔の大統領の言葉の引用などがあり、アンカーくらいの単語量では記載されていないこともあって、研究社の英英辞典で引いて、その後に、学年一、英語の出来るO君(何せ、0歳から13歳までイギリスに住んでいた帰国子女ですから?!)にカンニングさせてもらって(テストではなく宿題ですからカンニングとは言い切れないと考えて・・。)教えてもらっておりました。

 当時は、そういう努力で少しは英語について理解することが出来たとは思いましたが、その精神性については理解が出来ておりませんので、英語が出来ると言ってもその文化性を理解するとは別義であると考えております。

 皆さんもこういった世界の話題にもついていって、皆さん個人個人の意見をもてると大学生になると自由闊達な意見交換がある場ですので、良いのかなと感じる次第です。

 ※今朝は、非常に寒くて、コートでも着用しようかなと思うくらいでした。特に受験を意識している人は体調管理に気を付けてください!!

 

 

 

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【校長ブログ】アパートの日

 1910年(明治43年)の今日、東京・上野に日本初の木造アパートが完成したそうですので、今日は「アパートの日」という記念日です。
 そのアパートは「上野倶楽部」という名前で、洋風の外観を持つ5階建て70室の賃貸アパートです。上野公園に隣接しており、洗面所・浴槽・電話は共同で、入浴時には居住者が実費を負担したとのことです。

 実際に住んでいた人たちの職業は、公務員や会社員、教師が主で、独身者はおらず、日本人だけでなくロシア人やフランス人の外国人も住んでいたと言われております。また、詩人の西條八十(さいじょう やそ、1892~1970年)はここで童謡『かなりあ』を作詞したといったエピソードもあります。

 アパートとは、建物の内部を複数に区切り、それぞれを独立した住居として居住用に供与する集合住宅のことで、英語のアパートメント(apartment)を元にした和製英語です。フランス語ではアパルトマン(appartement)となります。同種の共同住宅のうち、比較的大規模・豪華なものは日本では「マンション」と称されることが多いですが、マンションは本来は「豪邸」の意味であるため日本でしか通用しません。1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災では木造家屋が密集した市街地が大きな被害を受けましたが、その後、その反省から、東京・横浜の各地に鉄筋コンクリート造(RC造)の同潤会アパートが建設されました。鉄筋コンクリート造の集合住宅は都市居住の中でも質の高いもので、同潤会アパートは、電気・都市ガス・水道・ダストシュート・水洗式便所など最先端の近代的な設備を備えており、居住者に配慮した先見性が評価されております。

 何度も申し上げますが、私は父親の仕事の関係で小学校3回、中学校3回転校しました。そのたびに、公務員住宅、〇〇アパートという名前の住居に住まわっておりました。小学校低学年の時には4.5畳と6畳とキッチンだけで、そこに家族全員が住んでいてピアノ、家具が入っており、食事場所と寝る場所が一緒でしたので、父親が仕事で遅く帰宅すると食事をするために電気が煌々と照らされ、眠れなかった思い出があります。(だから身長が伸びなかったのだと思っております。)ほかの場所も同じうようなものでしたので、自分の部屋なんかはあるわけでもなく、友達が遊びに来ても、母親や兄弟がいるため、秘密の遊びめいたことは出来ずにおりました。しかし、そういった中でいた方が、集中力が養われたのではないかとも思うことがあり(うるさい中でも宿題を終えること)今は何でも揃っているから、あまり集中できないのかなとも思うことがあります。

 皆さんも居間でお勉強したりして、喧騒の中でも実力を発揮できるようにする訓練を養えば、共通テストや個別試験でも緊張しないかもしれませんね。(でも、環境が良い方が良いですかね。)

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【校長ブログ】埼玉大学 工学部に女子枠設置!

 今朝の埼玉新聞の一面は教育関係でテンコ盛りです。表題の「埼玉大学工学部に女子枠設置」、そして「不登校34万人11年連続増」「県内中学生の進路希望調査」の3本も掲載されております。

 まずは、埼玉大学の件ですが、26年度に「女子枠」は設置されるようで、機械工学・システムデザイン学科7人、電気電子物理工学科7人、情報工学科6人と工学部5学科のうちに女子比率の低い3学科に20人分を振り分けているのだそうです。埼玉大学の坂井学長は「女子学生が少ないのは全国的な問題。ある程度の割合に上がるまで、アファーマティブ・アクションをせざるを得ない。」と発言されているようです。(※アファーマティブアクション(Affirmative Action)は、性別や人種等の理由で差別を受けている人たちに対する、格差是正のための取り組みです。 具体的には、教育や就業などで優遇(=肯定的・積極的な差別)するなどといった方法が採られていますが、一方では逆に差別されることになるといった問題も含んでいます。)

 これ以外にも、伝統の教養学部や教育学部も組織改編をしていくとの話で「人口減少や世界情勢の不安定などから、大学に期待されるものも変わってきている。これまでにないドラスティックな改革が必要」とも語っているようです。

 次に「不登校問題」ですが日本国中の高校生の不登校の数字は6万8770人で過去最多の様子です。不登校の最たる理由は「学校生活にやる気が出ない」のだそうです。なかなか難しい理由ですが、「やる気」というものが科学的に証明されていないと思われます。大リーグチャンピオンになった大谷選手などは野球の技術だけでなく「やる気」も超一流なのでしょうけど、誰もが大谷選手のように常に一定の「やる気」をもって生きているわけでは無いことは明白です。「やる気」は自分でスイッチを押さないと出てこないこともあります。しかしながら我々教員側が「やる気」を発揮させるような方法を持っている場合もあります。まずは相談することも大事だと思います。

 そして、中3生の希望調査です。越ヶ谷高校は定員318人のところ、男子274人女子279人計553人の希望でした。これからこの結果を受けて又変動していくとは思います。中3生の皆さん、11月9日(土)に学校説明会があります。悩んでいたらご確認ください。中3生皆さんが所期の目的を果たして、それぞれの高校で4月から「やる気」の出る高校生活を送ることが出来るように祈念してます!!

 ※今日からイギリスの大学院に留学されていた英語科のO先生が復帰されました。クイーンズイングリッシュを越高生に還元していただけるものと期待しております。又、昨日までO先生の代わりに越高生の英語をお世話いただきましたA先生ありがとうございました。A先生は昨日の先生方へのお別れのご挨拶で「越高生のような素晴らしい生徒は今まで見たことがありません。ここで教えることができて良かった。」という過分なお言葉を発せられておりました。

 最後の授業の前の時間に、ある女子生徒たちから「私たちは明日、先生の最後の授業は試合のため、公欠になってしまいます。ですから今、お世話になったお礼の挨拶をさせてください。」ということもあったようです。

 私が高校生であって同じシチュエーションでしたら、つい挨拶しないで「あぁ、昨日、A先生、最後の授業だったな」くらいになっていたと思います。本当にそういった気遣いこそが人間関係の一番大事なことだと思います。生徒から学ぶことは沢山あります。

 私からも「A先生、ありがとうございました。引きつづき、埼玉県の英語教育のためにご尽力ください。」。

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【校長ブログ】ハロウィン

 今日は、皆さんご存じのハロウィンの日です。私は、忘れておりましたが、朝、出勤してみると、職員の方々の何人かがハロウィンの帽子っぽいもの(ジャックオーランタン的なもの)を被ってらしたので「そういえば・・・。」と思い出した次第です。

 ハロウィンなるものは、私が高校時代には、全く知られていない行事であり、寧ろ、ハロウィンには惨劇が起こるようなオカルト映画があったような気がしているだけです。実際、アメリカではハロウィンの行事は、日本円にして凡そ10億円程度の経済効果があるようでして大きなイベントの一つとなっているようです。

 もう人口に膾炙した話ではありますが、そもそもは古代ヨーロッパの原住民ケルト族を起源とする祭りであります。秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったのですが、現代では特にアメリカで、宗教的な意味合いはほとんどなく子どもの祭りとして定着しているようです。

 今日の日はアイルランドの古代ケルト暦では大晦日にあたり、死者の霊が家に戻ってくる日で、ほうきに乗った魔女が黒猫を連れてやって来て悪さをする日と言われていました。子どもたちが色々な仮装をして戸口で「トリック・オア・トリート」(Trick or treat. 「お菓子をくれなきゃ悪戯するよ」)と脅すのもケルト族の言い伝えからであります。ですから、イギリス国教会や敬虔なカソリック、ルターを信奉するようなキリスト教では特に何かをするわけでもなさそうです。

 日本は八百万の神々に対しておおらかなお国柄ですので、なんでも楽しめるイベントにすれば面白いと思うのか、こういった儀式をすんなりと受け止めている文化となります。このような立場なので、総探の時間などで研究してみても良いのかな?なんて考えが及ぶこともありますが、公教育では制限があるかもしれません。(最近では渋谷などでは、飲酒などして騒ぐことが社会問題となっているところもあり、文化人類学的に純粋に研究対象としても良いのかなと思う程度はなのですが・・・。)

 さて、明日からは11月!更衣となりました。十分に涼しい環境となりました。仮装ではなく上着を着用して、来るべき冬感染症(インフルなど)に備えて体調管理に努めてまいりましょう。

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【校長ブログ】TKG

 最近、卵の値段が高騰しているとのことです。朝、ラジオニュースを聞きながら通勤してまいりますが、そのような話題がありました。オムライスが看板メニューのお店などでは、フライパンの大きさを27㎝から24㎝にしてみるとかの工夫をして、値段を上げないようにしているとのことです。

 そして、最近の卵の贅沢な食し方というのは「TKG」(卵かけご飯)なのだそうです。最近の卵は色々な保存料などが入っていて、生卵として食するにはリスクがあるようでして高級な卵ではないと食あたりもするということです。私が幼い頃には、一週間に一度くらいは卵かけご飯を食していたような気もしますが、確かに、今は卵かけご飯は食さないようにしています。

 高級な卵(サルモネラ菌などにならないものも含む)を使用しての卵かけご飯には、飯(主に米飯)と卵以外に、何かしらの味付けをして食べることが多いです。私は醤油一択でしたが、現在は、ポン酢など醤油系調味料、山葵や海苔など卵以外に加える具など様々であるようです。

 当時、割った卵を単純にかき混ぜただけでしたが、今では、卵をどのような状態にするかもバリエーションがある様子です。溶かさずに乗せて食べながら箸で溶かす食べ方のほか、事前に溶かし解してかけることもあるようです。また卵を割って、ホイップする機械も市販されているそうですのでビックリです。

 卵白については、除去して卵黄のみかける食べ方と、米飯の上で割るなどして卵白も含めてかける食べ方、卵白も含めて事前に解してかける食べ方もあり、人それぞれであるようでして、また、卵かけご飯専用醤油までも存在しているようです。

 卵かけご飯について、時代小説ではそのシーンが出てまいります。例えば、司馬遼太郎『翔ぶが如く』では西郷隆盛が明治維新以降、卵かけご飯を好物として掻っ込む描写がありますし、大石内蔵助率いる赤穂浪士たちが、卵かけご飯を食らいながら、吉良邸討ち入りの話をすることを池波正太郎が描いております。(本当はどうだったかは分からない。多分、筆者の想像であると言われております。)

 ちなみに今日は「卵かけご飯の日」なのだそうです。。

 

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【校長ブログ】国政選挙

 一昨日は国政選挙がありました。結果等についてはもうマスコミ等の報道で皆さんご案内かと思いますし、私は公務員ですので、何か個別にコメントする立場ではありません。しかしながら、選挙前には、高校生で選挙権を持つにいたる生徒の皆さんには、高校教員としては「選挙には行きましょう。」という話はしなくてはならない立場にもおります。

 私が、高校時代に選挙権があったとして投票に行くか行かないかと考えた場合、いい子ちゃんぶるわけではありませんが、多分行くのであろうなと思います。ただ、日本国では、議院内閣制であるがために、選挙で当選された国会議員の方々が内閣総理大臣を選ぶという方式ですのでアメリカ大統領選挙と違って盛り上がりに欠けるのではないかと高校生としては感じるかもしれません。

 ちょっとだけ選挙に触れました。ただ、いつもこういった時期に感じることは「文部科学大臣」は誰が就任されるのであろうというものです。出来るだけ、学校の現場をご理解いただけるような方に就任いただけると生徒(児童)のためになるのであろうと生意気に考えてしまうところです。目下の私の一番の思いは「学校の先生不足」への対応です。越ヶ谷高校でも埼玉県でも日本国内全体で教員不足です。そのため、リアルな高校生活のダイナミズムが、そのエネルギーが低くなるような危機感を覚えております。

 そういったことに対して、現場の長としてなんとかしなくてはという思いはあるものの、現実的にどのようにしていけば、教員不足解消が出来るのか迷走します。

 私は、越高生の皆さんに将来、教員というお仕事にも興味をもっていただいて、選択肢の一つに入れていただきたいと考えます。越高時代の良い思い出をお持ちの皆さんなら必ず良い教員になられると思います。よろしくお願いいたします!!

 

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【校長ブログ】越定祭!!

 今日は、越ヶ谷高校定時制の課程の文化祭、「越定祭」の当日です。越ヶ谷高校定時制では体育祭と同様、文化祭も昼間の時間帯に実施しております。

 昨日も通常の授業ですので、午後9時くらいまでは学校にいて、今日は早朝から準備かたがた登校してくれました。若干、数名は眠い目をこすりながらという感じでしたが、元気いっぱい用意してくれていて、とても清々しい気持ちにさせてくれました。

 開祭式では、私の挨拶がありますので、副校長とともになんとはなしに体育館で立っていたところ、生徒会代表のKさんが、わざわざ奥からパイプ椅子を持ってきてくれて「校長先生、副校長先生。椅子をご用意しました。どうぞお座りください。」という声をかけてくださいました。

 こういったことは、教育学上でいうところの「非認知能力」というものです。分かりやすく言えば「気遣い」です。最近の教育科学では、この「非認知能力」をつけることが大事だということが言われております。ですが、Kさんのような対応は、学校の授業中での「学習指導」では簡単に身に着けられるものではなく、ご家庭の躾の良さだと思うことがあります。

 自分自身、反省のもとに考えれば、教科指導にかまけていて「非認知能力」については曖昧となってしまい、目に見えてつけることが出来ないので、おざなりになってしまっているのではないかということです。

 こういうことに遭遇すると、本来の教育活動というものは「学習指導」だけではなく、「学業指導」として、実践していかなければいけないものであると痛感します。この年齢になっても、生徒の挙措動作で気づかされることはあります。やはり「後世畏るべし」です。

 さて、お休みのところ、保護者の皆様、卒業生の皆さん、在校生のお友達、元越ヶ谷高校定時制の先生方、ご来校本当にありがとうございました。

そういった無形の応援も在校生にとっての「非認知能力」の育成に資するものと弁えます。学校というところで、文化祭といった特別活動をリアルに実施することが生徒の精神にも充実したものをもたらせていただけるものと思っております。

 そして、「生徒が主語」となって越定祭を実施出来ました。生徒会の皆さんへはスペシャルサンクスです。現有の定時制の先生方、縁の下から「主役の生徒」を支えてくださって感謝申し上げます。

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【校長ブログ】努力を続け夢を実現しよう!

 表題にの言葉は、今朝の埼玉新聞「令和7年度高校入試対策特集」の埼玉県知事大野知事の中学校3年生へのエールです。

 埼玉新聞は、この時期になると高校入試特集が組まれます。(もう、そういった時期になるのですね・・・。と毎年毎年感じますが、中学校3年生にとっては実質、一生に一度の高校受験を迎えられるわけですので、高校としては全力で応援したいと考えます。もちろん、特定の生徒を応援するというのではなく、公平・公正に間違えのない入試業務を行うという意味です。)

 埼玉県教育長の日吉教育長からは(埼玉新聞紙上に)「一日一日を大切に 粘り強く着実な努力を」とエールがあります。来週には第1回目の希望調査結果が発表されることとなるでしょう。越ヶ谷高校は、ありがたいことに例年、人気の高い高校となっております。

 受験生の皆さんは、その結果に臆することなく、チャレンジしてほしいと切に願います。翻って自分自身の高校受験を考えてみれば、北辰テストという(当時は中学校で実施されていた)模試と旧浦和市一斉テストと言われていた学力診断検査が主流だったような気がしますが、個人的に埼玉県だけの学力判断ではいけないなと(生意気にも)考え、当時は塾には行っていなかったこともあり、自分で見つけてきた全国模試を受けてきて、その偏差値の低さに恐れ慄いて、全国には頭の良い人がたくさんいるんだなぁ・・。と「井の中の蛙大海を知らず」状況を感じた次第でした。(しかし、偏差値は数字のマジックだと思っておりますので、偏差値に惑わされずに志望校を決めてほしいという気持ちもあります。)

 越ヶ谷高校は「行事・部活動・勉強」の三位一体を目指し、社会に貢献するリーダーを育成するという学校のミッションがあります。越高を目指し、頑張ってください。(本校には定時制もあります。定時制も県内定時制の中では人気校となっております。)

 入試本番までは約3か月です。体調管理に気をつけて、乗り切ってください。越高生も受験を迎えられる全日制・定時制の最高学年の方々は、自分の力を伸長させ、「第一志望は譲らない」という気概で自分にとっての栄冠を勝ち取ってください!!

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【校長ブログ】国連デー

 今日、10月24日は、1945年、世界51ヵ国の加盟国で設立された「国連(国際連合)」の記念日だそうです。国連の主たる活動目的は、国際平和と安全の維持(安全保障)、経済・社会・文化などに関する国際協力の実現であります。2024年3月での加盟国は、世界193か国であり、現在国際社会に存在する国際組織の中では最も広範・一般的な権限と、普遍性を有する組織であります。

 中学校の歴史の授業で、国際連合は、第二次世界大戦の勃発を防げなかった国際連盟の様々な反省を踏まえて設立されたということを学びました。そして、国連の目的は国連憲章第1条に記されており、目的は次の三つで①国際平和・安全の維持②諸国間の友好関係の発展③経済的・社会的・文化的・人道的な国際問題の解決のため、および人権・基本的自由の助長のための国際協力ということを定期テストで答えた気がします。

 中学校3年時の社会の先生は、いつも「君たちの中で国連で働けるような人材がいるといいなぁ。」が口癖ではありましたが、その時の友人で国連の事務員になった人はいないのではないかという印象です。その中でも有名な機関は「国際連合安全保障理事会(英語: United Nations Security Council、UNSC)」というものがあり、世界の平和と安全の維持に主要な責任を負っており、国際連合の6つの主要機関の中で最も大きな権限を持ち、法的に国連加盟国に拘束力を持つ決議を行うことができる事実上の最高意思決定機関であります。

 中学校の頃は「国連があるのになぜ、世界の紛争はおさまらないのか?」という単純な疑問が湧きました。高校生で、地理Bや世界史、又、政治経済・倫理社会を学び、世界情勢を知っていくにあたり、世界の秩序を保とうとするには、ものすごく色んなバランスがあって、簡単にはいかないであろうなぁと嘆息した思い出があります。紛争のみならず、世界、否、日本でも、又、半径5mの人間関係においてだって「安定・不安定」が微妙に、そして、パラドックスのように動き乱れている場合もあります。そういう意味では何千年経っても、人間の本質は変わらない(良いところも悪いところも)のかもしれません。しかしながら、「人間なんて、所詮はこんなもの」という冷笑はやめて、出来るだけ安定するように、努力を続けていくことが肝要ではないかと、人間を長年やってきてみて思うところであります。

 高校生の皆さん(中学生の皆さんも)は、これからの人財です。柔軟な発想をして、そして、たまには失敗もして、失敗から大切な何かを学び、成長していってほしいと思います。そのためには、精一杯、褒め、いけないことがあれば叱ります。褒めることも、そして、叱ることも皆さんを支援していくことであると思うからです。

 

 

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【校長ブログ】モルの日

 今日は、主として北米の化学者たちが、10月23日の午前6時02分から午後6時02分までを、物質量の単位である「モル」を記念する日としているようです。(英語表記は「Mole Day」)
 ご案内のように「1モル(mol)」は「6.02×10の23乗個(アボガドロ定数)の粒子(原子・分子・イオンなど)からなる物質に含まれる物質量」と定義されており、この6.02×10の23乗という数字を「6:02 10/23」に当てはめて「モルの日」としているのだそうです。

 私は高校1年生の時に、それまで物の重量などを表す単位はグラムやキログラムだと思っておりましたのに、「1モル」なる言葉が教科書に出てきて「なんだそりゃー。。」と愕然とした思い出があります。

 今、化学の教科書を開くと「モル(記号は mol)は、物質量の SI 単位であり、1 モルには、厳密に 6.02214076×10の23乗 の要素粒子が含まれる。この数は、アボガドロ定数 NA を単位 molマイナス1乗 で表したときの数値であり、アボガドロ数と呼ばれる。系の物質量(記号は n)は、特定された要素粒子の数の尺度である。要素粒子は、原子、分子、イオン、電子、その他の粒子、あるいは、粒子の集合体のいずれであってもよい・・・。」とありますが、今でも理解が覚束ない状況です。(化学の先生方、申し訳ございません。)

 そして、「モルを定義することで、物質量と要素粒子の数を結ぶ普遍定数が定義され、その値を決定することができる。この普遍定数がアボガドロ定数である。 1 モルに含まれる構成要素の数をアボガドロ定数という。・・・・・・。」と続きますが、これも同様に定期テストの際に、問題集やチャート式の参考書を丸暗記して臨み、基本的には玉砕した思い出が残っております。(だから、食べ物に関し、好き嫌いのない人間なのですが「アボカド」だけはどうしても好きになれないのではと思うくらいです。)
 今、越高生の皆さんに私自身のバカさ加減を披露するのは、前提として、一応、化学も物理も一生懸命はやりましたが、結果として成績には結びつかなかったという事を伝え、高校という場所は一所懸命に勉強しても自分には理解不可能な領域もあるということです。ですから中学校のようにちょっと勉強すれば点数は取れる=「やれば出来る!」信仰は無くなり、「世の中でやっても出来ないことはある。だからこそ、自分の出来ることに縋りついてものにしよう!」という気になるというものですと言いたいのです。

 でも、いまだにモルの計算問題はなぜか解けるので、一般教養程度の就職試験は出来ましたから、出来ない教科も、あがくことも大事ですという意味です。さて、中間考査は如何でしょうか?

 越高の問題はやっても出来ないというレベルの問題もあろうかと思います。ですが、出来る教科もあると思います。それに縋りついて極めてほしいと思いますし、点数に結びつかなくても、出来るだけのことはやるという意識を持ってください。社会人として、重要なことは「出来なくても努力する。」という姿勢だと思っております。

 

 

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【校長ブログ】文芸部誌

 校長のお仕事って何をしているのか?越高生や中学生の皆さんにはピンとこない事もあると思います。何となく何かイベントがあると最初に挨拶したり、学期当初や終わり、又、入学式、卒業式で講話したりというところしか目立たないお仕事だと思われがちです。他にも越ヶ谷高校とは関係ないところのお仕事もあります。例えば、越谷市の色々な委員をやらせて頂いてもおります。そのような中、元国語の教員っぽいお仕事が埼玉県高等学校文化連盟の文芸部長というお仕事があります。埼玉県の公立、私立の文芸部の集まりの中で小説、詩、俳句・短歌の創作の評価をするお仕事です。今、私の手元には、文芸部誌が10冊あります。文芸部誌も評価をする対象となっております。

 どの高校の文芸部誌も手が込んでおりまして、その上位を決めることは難しいと感じております。デジタル化が進んでいる今、紙の文芸部誌は希少価値というか、きっと絶滅危惧に相当する代物なのだと思われます。それだけに上質の装丁にも拘った高校の文芸部誌は部員の皆さんの汗と涙の結晶なのではないかと思っております。

 あとがきなどにも、個性の集まりの中で侃々諤々、喧々囂々とどんな部誌にするかと言った議論があったような記述があり、私個人の経験としては運動部一辺倒でありましたが、運動部以上に熱い部活動なのかなと思いを新たにしたところでもあります。

 残念ながら越ヶ谷高校の文芸部誌はありません。ウエットな私としては越高文芸部誌があれば一択なので(笑)悩みはないのですが、逆に越高文芸部誌が無いのでニュートラルに私心無く、選べることが出来ます事は良い事だと思っております。

 高校生の書いた小説を読むと「なるほどね~。こういうことは自分も高校時代に感じていたかな~。」等と青春がフィードバックしてきた感があり、くすぐったい感じもします。私も中学生の時に、横溝正史ブームがあって、金田一耕助を主人公とした探偵小説を書いたことがありました。先生がそれを、昔の浦和市教育委員会に提出してくれて評価された気もしますが、ほとんど本家のパクりだったので恥ずかしいかぎりでした。

 それ以降、小説を書いた事は無いですが、この文芸部誌を書いた部員の中から小説家が生まれたりするかもしれないと思うとワクワクします。

 越高出身者にも芥川賞作家がいらっしゃることを最近存じ上げました。先に書いたように、越高文芸部誌はありませんが、越高生の中から又第2の芥川賞作家が生まれるような創作をされている方がいると更にワクワクします。

 読書の秋でもあります!テスト終了後には、又、読書の時間を作ってみてください。

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【校長ブログ】大隈重信

 今日は、大隈重信が、早稲田大学の前身となる「東京専門学校」を創立した記念日なのだそうです。当初は、創立者・大隈重信の別邸が東京府南豊島郡早稲田村に、また、校舎が同郡戸塚村にあったことから、関係者には「早稲田学校」「戸塚学校」と呼ばれていたようですが、最終的には「東京専門学校」と名付けられたとのことです。1892年頃には、専門学校の別名として「早稲田学校」と呼ばれるようになったとされ、以後、1902年9月2日付で、専門学校から大学への昇格を機に、大隈によって代表される早稲田の地名をとり「早稲田大学」と改称したようです。(常用漢字の改正以前は、「稲」は、「旧」ではなく「臼」の「稻」を使い、「早稻田大學」と表記して、卒業時の学位記を納める楯には現在も旧字体が使われているということです。)

 多分、関東地区に住まわっている小学生でも「東京大学・早稲田大学・慶応義塾大学」というのは知られており、越高生の皆さんの中でも進学したいなぁと思える大学の一つではないでしょうか・・。

 進学すれば、全国にOB組織(稲門会:とうもんかい)があり、困ったら先輩に聞くことが出来るような歴史と伝統のある大学です。私が幼い頃は「早稲田は卒業した人よりも中退した人の方が有名になるなどの不思議な言葉があり、皆さんの中では、あまり知られてはいないかもしれませんが、タモリであるとか大橋巨泉、又、文豪であるなら、菊池寛、北原白秋、石川達三、種田山頭火など、芸能人なら宇津井健、菅原文太、山田康雄(ルパン三世の初代声優)、大瀧詠一など枚挙にいとまがありません。

 せっかく入学したのですから卒業した方が良いと思ってますが、こういった金字塔を打ち立てたのであれば、学歴などは必要ないのかもしれません。(自分が普通だと思う人は絶対に卒業した方が良いと思います!!)

 さて、今日は車の温度計は13℃を表しておりました。コートでも着ようかなという勢いです。寒暖の差で健康が損なわれないように着るもので調整を図ってください。

 先週から定時制は中間考査、全日制は今日から中間考査です。皆さん、今持っている力を全力で出してください。先生方も今日は「心肺蘇生法講習会」といってAEDを使用できるように勉強します。お互いに頑張りましょう。。

 

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【校長ブログ】埼玉県高等学校美術・工芸教育研究協議会

 今日は、越ヶ谷高校を会場に埼玉県全域から100名程度の美術・工芸の先生が参集し、表題の研究協議会が開催されております。美術・工芸の中堅にあたる先生の資質向上の機会という事ですが、本校のK先生の実力が高いことの証左であると思います。もちろん、K先生以外にも先生方の授業を見学に来られるような研修は沢山あり、越ヶ谷高校の先生方の水準が高いということであり、校長としては非常に嬉しく感じております。生徒の皆さんはそういったレベルの先生にご指導されていることを誇りに思いながら、自分の能力も高めていってほしいと願います。

 そのための方策としては①ちょっと無理をする。②ちょっとの無理を毎日やる。③(自分が凄いと思える人と)関わっていく。④たまには他人のために生きてみる。ということを推奨します。凄く無理をするのは体調を壊しますのでお勧めできませんが、50mダッシュするところを55mにするとか、分からない問題を休み時間まで粘ってみるとか、1時間学習すると考えて1時間10分やってみるとかといったことです。そして、そのちょっとした無理を毎日やるということです。それが習慣化して、当たり前になると成長します。自分より凄い人はクラスに1,2名は居ると思います。(自分以外は皆凄いと思う人もいるでしょうが、そこまで謙虚にならなくても良いと思います。)その人と話をすることで「なるほど、そういった考え方で生きているんだ。」と謦咳に接するのは高校時代には貴重な体験だと思います。

 そして、とても大事なことは他人のために生きてみるということ、たまにで良いのです。自分の成長の為とか考えると怠け心が出ると何もできなくなります。しかし、友人のためにとかクラスのためにと考えると思い切った行動も出来ることがあるのかもしれないと考えます。

 最近、少し涼しくしのぎやすくなってきたなと感じている中、毎日寄るコンビニではクリスマスケーキの予約ともっとびっくりしたのはお節料理の予約が始まっておりました。1年は本当に早くすぎていくものと痛感しております。思い返せば、高校3年生くらいから1年1年がとても早く感じられ、教員になってからは異動すると最初の1年は長く感じられるもののその翌年からあっという間に過ぎていく感じでおります。越ヶ谷高校も昨年度は結構、長く感じられましたが今年度はもう折り返しも1か月過ぎてしまうのだなぁと感じております。

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【校長ブログ】幼なじみ

 昨日、今日と関東地区代表高等学校長研究協議会・埼玉大会という言ってみれば「校長たちの研究発表会」をさいたま新都心に舞台を据えて実施してまいりました。

 研究協議会ですので、校長の研究したことを発表するのですが、前にも申し上げました通り、いくつになっても、又、たとえ、校長になったとしても(多分、皆さんは校長になって勉強なんかしないとお思いかもしれませんが・・)研究テーマが与えられ、研究協議をします。

 さて、大会は無事に終了しまして、来年度の千葉県大会にバトンタッチが出来たわけなのですが、ここで個人的に嬉しい出来ごとがありました。ある校長が私の中学校1年生の時の同じ学校の同級生だったのです。前にも披露しましたが、私は、父親の仕事の関係で、小学校・中学校を6回ほど転校しております。その中で中学校1年生の時もたった1年間で転校しました。

 しかし、たった1年間であった時の同級生から声をかけていただき、同級生であったことが分かったのです。私は転校生で、たった1年間ですので、同じクラスの人や陸上競技部だった友人としか知ることが無いのですが、その校長は、名前と顔を朧気に覚えていてくれていたとのことで、お話しいただきました。

 中学校1年生時からもはや半世紀くらい経っているのに、その中学校の英語の先生や数学の先生などの思い出を話しているうちにタイムトリップしていくような感じがして短い時間でしたが、懐かしい気持ちになり、そして、同じ空気、空間を生きた人が、同じ校長という立場でいる事にも感慨深いものがあります。

 私は転校が多かったおかげで、高校は寮のある高校に入学して、親の異動があっても高校は簡単には転校できないので、一か所にとどまり、そこでの友人たちとは今でも連絡を取り合うことが出来ます。しかし、もう会うこともないだろうなと考えていた中学校時代の友人との、こういった再会は本当に久しぶりの清涼感に満ちたものとなりました。

 「3人の信頼する友を持つことは、何事にも勝る財産である。」という言葉があります。私も、3人以上の心を許せる友達がおります。友人たちが頑張っているからこそ、自分も今の自分のポジションで、自分なりに頑張ってみようと思っております。

 皆さんも、高校時代(小・中学校時代も含め)の友人を大切にしてください。

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【校長ブログ】白梅祭・越ヶ谷秋まつり・学校説明会

 今日は、越ヶ谷高校同窓会による「白梅祭」という文化祭をサンシティ越谷で開催しております。越ヶ谷高校の吹奏楽部、女子ダンス部が招かれており、パフォーマンスをいたします。この白梅祭ですが、元々は越ヶ谷高校同窓会が年に一回集まって何かをやろうということで始まったらしいのですが、同窓会だけではなく、越谷市の方々にも還元しようということで、越谷市教育委員会や埼玉県教育委員会等のご後援も得て、地元の方々にも来ていただいて熟年の文化祭を行っているということです。踊りあり、落語あり、体操ありな感じで、高校の同窓会が文化祭を開催して地元の方々にも楽しんでいただくといった趣向はあまり聞いたことがないものであると思います。こういった地元貢献もあるものだと感心しております。

 さて、又、越谷市本体も今日は「越ヶ谷秋まつり」ということで久伊豆神社の例大祭を開催しており、交通規制も敷かれております。そのような中、越ヶ谷高校では「第2回学校説明会」を実施しております。午前の部・午後の部と2回開催しまして、それぞれに300人を超える申し込みを頂戴しておりますこと感謝申し上げるとともに、色々なイベントとぶつかってしまっていて中学生や保護者の皆さまにご不便もおかけしておりますことも謝罪申し上げます。(地元のイベントは前々からキャッチ出来ているわけではないので仕方がないという言い訳もさせていただきたいところですが、付近にお住まいの方々にも申し訳ないことと陳謝申し上げます。)
 私は「学校説明会」におりますゆえ、同窓会の白梅祭には参加が叶いませんが、盛会をお祈り申し上げます。きっと吹奏楽部、女子ダンス部が盛り上げてくれると信じております。(学校説明会が終了次第、駆けつけたいとは思いますが、遅参する旨、お詫びします。)

 埼玉県では、10月1日付けで県内すべての中学校3年生を対象に第1回進路希望調査をかけます。そして今月末に発表されます。越ヶ谷高校は、ありがたいことに進路希望調査では例年、県内トップ5に入るくらいの人気校です。しかし、人気校という事に胡坐をかくことなく、越高生も越高教職員も日々、努力を重ねていただいております。そういった日々の教育活動内容も見学いただけましたら幸甚です。

※毎回のことですが、昨日は部活動の後、生徒の皆さんで今日の体育館設定をしていただいてありがとうございました。素晴らしい先輩の姿を見て、中学生の皆さんも越高受験へのモチベーションも更に高まっているような雰囲気です!!ご来場された中学生・保護者の方々、土曜日のご多用な中、足を運んでいただき、本当にありがとうございました。

 

 

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【校長ブログ】特殊詐欺

 今日は、2005年(平成17年)12月に犯罪対策閣僚会議で定められ、翌2006年(平成18年)から実施している「安心・安全なまちづくりの日」なのだそうです。
 犯罪に強い社会の実現のため、安全・安心なまちづくりを推進する気運を全国的に波及・向上させ、国民の意識と理解を深めることが目的なのだそうです。日本国内の刑法犯の認知件数は、2003年(平成15年)以降減少を続け、2016年(平成28年)には初めて100万件を下回ったとのことでした。 

 しかし、子供や女性が被害者となる犯罪は後を絶たず、高齢者を狙った特殊詐欺の被害自体は深刻化するといった傾向は否めないと感じます。

 こうした犯罪を防ぎ、地域社会の安全・安心を守るために、全国各地で住民が自主的に様々な地域安全活動に取り組んでおります。通称「青パト」といった赤色灯のパトカーではなく、青色灯のパトカーを走らせて小中学校の周りを警らしているのを見かけますが、実は、市教育委員会の先生方が運転していることがあります。小中学校の先生方の中にはこういった取り組みに協力している方もいらっしゃることも越高生には知っていただきたいと思います。

 さて、表題の「特殊詐欺」についてですが、令和5年(2023年)は約1万9千件、被害額約453億円と、依然として高い水準で発生しているらしく、SNS型投資詐欺やSNS型ロマンス詐欺の被害も急増しており、令和5年(2023年)中の被害額は、同年中の特殊詐欺の被害額を上回る約455億円となっているようです。さらに、女性が被害者となることが多い不同意わいせつや公然わいせつ、こどもが被害者となった凶悪犯や粗暴犯も依然として発生しています。

 高校生も「高額バイト」という触れ込みで関心をもって応募し、逃げられなくなって犯罪に走る例もあるようです。普通に生活している高校生には何の関りもないと思いますが、地元の先輩の頼みで聞かなくてはならなくなるとかもあるようですから、気を付けましょう!!

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【校長ブログ】AIで物理学賞・化学賞

 越高生の中には将来、ノーベル賞を取得するような人も出てくるのではと期待される伝統校の一つであろうと思われるので話題にしたいと思います。(県立川越高校OBで梶田先生がノーベル賞を受賞されております。ちなみに梶田先生は高校時代、弓道部、進学された埼玉大学でも弓道部を続け、東京大学大学院では研究の都合で弓道は引退されたようですが、そこまでは部活動も継続されていたようです。)

 例年、この時期、スウェーデン王立科学アカデミーで発表されるノーベル賞(ノーベル賞の分野は、『医学・生理学』『物理学』『化学』『文学』『平和』それに『経済学』の6つの賞があります。)皆さんご案内のように 自然科学の分野では、ノーベル賞は「世界で最も権威がある賞」とされております。

 新聞の受け売りですが、人工知能学会の会長で慶応大学の栗原聡教授は、物理学賞、化学賞と2日連続でAIに関する研究がノーベル賞を受賞したことについて「昨日は、AIを今の状態になしえた基本的な研究成果に与えられ、今日は、なしえたAIが具体的に役立ったことが実証されたことに与えられた。イノベーションを起こす何かを発見するにもAIが欠かせなくなってきたことを表していると思う。」と解説されてました。

 栗原教授は、AIの急速な発展の背景について「AIには大量のデータが必要だが、インターネットがあったらからこそデータを集めることできた。ネット上で研究者が議論できたことも大きいし、何よりコンピューターの計算パワーが高性能になるなど、AIを動かすための下地が整ってきたことが大きい。受賞は起きるべくして起きたと言えるかもしれない。」とも解説されております。

 また、一方で、AIをツールとして使用する際の懸念として「AIに何を任せるのかは人間が決めなければならない。最初に人間があり、その後、AIを動かすのでそれを失ってしまったら、人間である価値がなくなってしまう。今までのテクノロジー以上に想像を超える答えを返す技術が出来てきたと考える方が正しいだろう。人間には、今まで以上に何をしたいか、目的意識を持つことが要求されるようになる。」と指摘し、「受賞者のヒントン教授も、AIは強力な道具であるため悪影響も大きいことを懸念していた。だが今回の化学賞を見ても分かるように、具体的に役立つものを危険だからといって止めることはしないだろう。使う側のモラルやどう使うのかということが試される状況になる。」とニュースでお話していました。

 私のイメージでは、ノーベル賞の中の物理・化学賞に関しては、先の梶田先生の「ニュートリノ」のような純粋な学問の受賞が多いものととらまえておりましたが、実社会に役立っていくような研究も受賞するのだと思いを新たにしたところです。AIと言えば、近い将来、文学賞ではAIを利用した作品(例えば埼玉県出身の芥川賞作家 九段理江さんのような方)が取るようになるのかも興味深いところです。

 

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【校長ブログ】国際郵便の日

 一昨日は季節的にもう長袖ワイシャツかな?と思い、学校に長袖を着ていったところ、暑くて、そして夜も寝苦しくて、昨日は半袖ワイシャツを着て勤務をしましたが、寒くて寒くて、ニュースで聞けば11月中旬の寒さだとのことで失敗したなぁと思っておりました。今日はさらに寒く感じます。

 大学受験・高校受験の受験生はもちろん、3学期制の学校では全国的に中間考査が近いので体調維持管理を気を付けていただきたいと思います。

 さて、今日は、郵便に関する国際機関である万国郵便連合(Universal Postal Union:UPU)が1969年(昭和44)に「UPUの日」として制定していて「世界郵便の日」とという日なのだそうです。(英語表記は「World Post Day」)

 1874年(明治7年)のこの日、全世界を一つの郵便地域にすることを目的に、万国郵便条約によって万国郵便連合(UPU)が発足し、本部をスイスの首都ベルンに置きました。その際、次の3点が合意形成されたそうです。①地球上のほぼすべての域から固定料金に近い形で郵便物が送れること②国際郵便・国内郵便(内国郵便)がともに同様の扱いがなされること③国際郵便料金は、それぞれの国で徴収し、使用することとのことです。

 日本国内では、この10月から郵便料金が値上がりし、通常はがきで85円、定型封筒で110円(重量区分が撤廃されたのは少しだけ嬉しい)となりました。この値上がりで更に年賀状を出す人は少なくなるだろうな?!という陳腐な感想をもちつつ、読書もしなくなって、手紙も書かなくなっていく時代にどのように書く練習をしていくのかが、これからの課題だと感じます。

 今までは、国語教育とか大上段に構えなくても、小中高校生くらいには、本屋さんで本を立ち読み(本来、立ち読みはいけませんが)したり、書き物が嫌いでも好きな子に手紙をしたためてみたりとやっていたような気がします。でも郵便料金が高価になると手紙も書かないのだろうと推量できます。たまには、何か書き物をしてみてほしいなと思うこの頃です。

 越高生の皆さんが、中間考査に向けてお勉強していますので、「私も・・」と言っては、奥ゆかしさが無いですが、本日、校長研究協議会という会議があり、私が研究発表します。それに向けてPP(パワーポイント資料)を作成したり、今日の発表を終えると「研究会誌」に原稿を入稿するなどします。きっと、委員の校長先生方からは「そんな程度の発表しかできないのかね。」なんて反応もあると思うので緊張します。
 何が言いたいかというと、お仕事に就いても(年齢を重ねても)勉強です。アウトプットもします。お互いに頑張りましょう!!

 

 

 

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【校長ブログ】48万4568人

 今朝の新聞各紙で、来年1月に実施される大学入学共通テストの出願締め切りと志願者数が発表されました。それが本日の表題の人数です。共通テストの志願者数はここ4年間は減少傾向でしたが今回は昨年度よりも1万人以上増加したようです。

 内訳としては、現役人数42万3096人(昨年度より約2万人増)既卒者(高卒認定含む)は279人減の6万1472人だそうです。本試験実施期日は、年明けの令和7年1月18日(土)および19日(日)の2日間です。

 特に、2025年度大学入学共通テストは、新学習指導要領に対応した大きな再編があり、6教科30科目から新教科「情報」を加えた7教科21科目となることは皆さんの方が熟知しているはずです。また、「国語」「数学Ⅱ」は試験時間を10分増加し「理科」は1つの試験時間帯で実施することになります。既卒者、旧教育課程履修者等に対しては、経過措置が講じられるということになります。

 この話題が出てくると大学入試も佳境に入ってきて、皆さんは心地よいプレッシャーになる人と「やばい」と焦ってくる人になろうかと思います。現役生には、誰でも初めての本番テストになります。どれだけ出来る人でさえもプレッシャーになります。私の教えた生徒で絶対の実力があったK君は当時、自信のあった英語で当然、満点を取れると思って臨んだらしい(さすがに満点は運もあるでしょうと思いますが、当時の彼はセンター模試では英語は満点以外を取ったことが無いため)のですが、1問間違えたということで、その後のことは(本人曰く)覚えていないというくらいの出来で、絶対合格と言われた大学の足切りにあい、私大に入りました。(浪人したいと言ってましたが本人は大学に入ったら司法の道に進みたいとのことでしたから「さっさと大学で司法試験の準備しなさい。」と言って(彼にとっては)泣く泣く大学生になりました。)しかし、大学在学中に司法試験に合格し、今では裁判官をしております。

 ここで言いたいことは先にも書きましたが、どれだけ出来る人でも失敗はあります。失敗を想定して立ち直る準備もしておいてほしいという事です。そして、大学入試に(本人的には)失敗したと言っても長い人生取り返せるチャンスはあります!!という事です。それには、大学で何がしたいかを考え、希望に満ちていることも大事な事ではないかと思います。

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【校長ブログ】秋の番組改編

 越高生の皆さんは、お勉強に勤しんでいると思いますが、私は元来、テレビっ子でしたので、ついついテレビドラマを見てしまいます。まずは、初回を見て面白そうだなと思うと連続して見てしまいます。また時間的には全く見ることは不可能なのですが、NHK朝の連続テレビ小説というものの中身は気になり、テーマについては確認してしまいます。つい先だってまで放映されていた「虎に翼」は、日本で初めて女性として弁護士、判事、裁判所長それぞれを務めた三淵嘉子をモデルにして、物語が進んでいったようですが、女性が法曹界に入る嚆矢となった方のお話なので、きっと目標になったものと思います。

 今回は「おむすび」という題で、歴史上の人物を描くのではなく、管理栄養士で学校栄養職員となって活躍する話のようです。以前に勤務していた高校では調理師の資格を取得することを主眼としたカリュキュラムで、その大元締めである服部幸應氏が亡くなったこともあり、ちょっと気になっています。

 さて、服部幸應と言えば、私にとっては「料理の鉄人」という「料理人同士の対決」を現実に行うというコンセプトで始まった番組を思い出します。架空の団体「美食アカデミー」の主宰が美食への追求とそれを生み出すに相応しい料理人を求め、美食アカデミー所属の「料理人=鉄人」と挑戦者を対決させると言う設定で番組は構成されていました。鹿賀丈史という俳優が主宰を演じ「アレ・キュイジーヌ!」(フランス語の Allez cuisine!=「料理始め!」)と、高らかに試合開始を宣言して始め、残り時間がアナウンスされ、すべての調理が、盛付けを含めて制限時間内に終わらせなければならないルールの中で料理をエンターテイメント化したしたものでした。

 訃報のニュースの中では、この番組が全盛期の時には、小学生のなりたい職業ランキングで「料理人」が1位になったという事で、そのことを殊の外、喜んでいたエピソードがあり感心しました。

 今は、低予算の番組が多いのでしょうから、このような予算をたくさんかけた番組は作成できないのでしょうが、年寄りの私にとってみれば「古き良きTV番組」です。

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【校長ブログ】天使の日

 10月4日の今日は「10(てん)4(し)の日」なのだそうです。他にも「104」で「電話番号問い合わせの日」ですとか「探し物の日」ですとかいろいろあるようですが「森永・天使の日」というのが興味深かったのでチョイスしました。

 「森永」は、東京都港区芝に本社を置き「エンゼルマーク」で知られ、「天使」の商標登録を持つ日本有数の菓子メーカーです。
「エンゼルマーク」とは、日本中の子供たちに天使のような純真無垢な笑顔になってもらいたいとの願いが込められているお菓子メーカーならではの考え方だと思われます。森永のコーポレートメッセージは「おいしく・ たのしく・ すこやかに」ですので、私が越高生にいつも求めている「明るく・楽しく・前向きに」に似ていると感じ親近感があります。

 私も幼少期から、同社のロングセラー商品であるチョコレート菓子「チョコボール」には、箱に「金のエンゼル」または「銀のエンゼル」が一定数印刷されており、金は1枚、銀は5枚で「おもちゃのカンヅメ」と交換できることで、必死になってチョコボールを購入し、たしか一度くらいは「おもちゃのカンヅメ」をゲットした思い出があります。

 また、大学時代に世の中を震撼させた「グリコ・森永事件」が起き、当時の森永社長が大学の先輩だということで、大学に特別ブースが設けられ「江崎グリコ」と森永のお菓子が廉価でパックで売られていて購入した思い出もあります。後で聞くと、森永と江崎グリコは共に創業者が佐賀県(旧肥前国)出身であること、佐賀県に子会社や製造工場を構えていること、キャラメル・アイスクリーム・乳製品など主力商品面で競合関係にあることなどの共通点が見られると知り、佐賀県人って甘いもの好きなのかしらと思いました。(佐賀県には森永製菓創業者・森永太一郎と江崎グリコ創業者・江崎利一の等身大の銅像が並んで建てられているそうです。)

 私個人は、森永では、ビスケットシリーズは「マリー」や「ムーンライト」、「チョイス」が好きです。また「ハイチュウ」はグレープ味なら好きですが森永キャラメルの方が総体としては好みます。(私の好みなぞはどうでも良いことですが・・・。)

 中間考査に向けてお勉強の毎日、そして部活動や越定祭に向けてそれぞれに頑張っているので、皆さんは甘いものも欲するところでありましょう。適度な間食で気持ちを前向きにすることも悪いことではないと思います。くれぐれも食べすぎには注意です。

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【校長ブログ】ドイツパン?

 今日は「ドイツパンの日」なのだそうです。「??」って感じなのは、私はフランスパンが好きで小学校、中学校時代によく齧ってました。特に中学校では部活動の試合などにはフランスパン(パリジャンかバケット)を一本持っていき、昼ご飯として食していました。周りの部員は「(バターも)何もつけないでよくフランスパンを一本食べられるね。」と感心したり「おかず無いの?」と心配してくれたりでした。

 親の名誉のために弁明すると、お弁当を作ってくれるとの話は出るのですが、当時の私は緊張しいで、予選、準決勝、決勝というラウンドが進む競技なので、途中にがっつり食すると身体が重くなってしまい、走り切れないかもという不安に苛まれてパンくらいがちょうど良い、そして適度な噛み応えがストレスのかかっている精神にちょうど良い刺激であったために断っていたのです。

 今でもフランスパンは好きですので食することがあります。ですから、私のパン生活は「フランスパン」一択なのです。ドイツパンといって売られているベーカリーに出くわしたは経験はありません。

 でも、幼稚園の頃に「パンの歌(正確にはなんていう歌だったのかも不明)」でお遊戯(ダンス)をしておりましたが、その時の歌詞は「むーかし、パンを焼いたのは 6000年も前のこと~。小麦粉を捏ね上げて~。捏ね上げて~。エジプトの母さんたちが美味しいパンを焼~き上げた~。パン、パン、パン、パン、パーン、パーン・・・。」という歌だったような気がします。(うろ覚えなので、著作権には引っかからないと思っています。)ですからエジプトパンはあるのだと思ってはいたと思います。

 エジプト人が作ったはずなので、その後、ギリシャやローマ帝国を経て、やがてパン文化はルネッサンス時代にはヨーロッパ全土へ渡ったのでしょう。その後は、世界中へと広まっていったと思われます。基本の作り方は伝播しながらも、その地域の気候や文化の影響を受け、各国のパンの個性を生み出していったとも想像されます。ヨーロッパのパンだけをとってみても、フランスパンとドイツパン、イタリアパンとかもあるのでしょう。

 ドイツでは、寒冷地でもよく育つライ麦がパンの原料なのだそうです。ライ麦は膨らみにくい性質で、ドイツパンは生地の目が詰まってずっしりと重く、かめばかむほど穀物の滋味が感じられるそうです。なんだかそれって、世界一頑丈な車を作り、勤勉で愛想笑いを好まないといわれるドイツ人のイメージに重なりません?と思ってしまいます。機会があったらドイツパンを食してみようと思います!!

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【校長ブログ】芸術の秋

 10月に入りました。そして今日は「びじゅつ(10月2日)の日」なのだそうです。正式には「美術を楽しむ日」ということです。

 美術(びじゅつ)とは、視覚で捉えることを目的として表現された造形芸術(視覚芸術)の総称であり、言わずもがな、美術は芸術の一分野であります。代表的な美術の分野(ジャンル)は絵画と彫刻で、これに版画、陶芸、染織、写真、インスタレーション、映像(動画)、パフォーマンスなども含まれるとのことです。この分野に隣接するものには、イラストレーション、デザインや工芸などの応用美術や、漫画やアニメ、映画などの大衆芸術があると思われます。

 今月の中旬に越ヶ谷高校に埼玉県内の美術の先生方が集まって研究会を実施することになっており、私も楽しみにしているところです。全国的なことを申し上げれば、秋には大きな美術展が続々と開催されます。例えば、有名な二科展、日展、院展と日本を代表する展覧会が集中しているところです。 

 こうしたことからも「芸術の秋」と言われております。私などは「芸術の秋」は見るだけですが、実践的には「食欲の秋」がメインです。ちょっとカッコつければ「読書の秋」、高校時代なら「スポーツの秋」でした。越高生の思い思いの「〇〇の秋」を見つけてください。「受験勉強の秋」だとちょっと侘しい気もしますが、夏のお勉強が秋になって結果として数字に表れる時期が秋です。楽しみでもあります。まだまだ、インプットという時期の人もいるかもしれないです。もうちょっと数字に反映されるまで辛抱して続けてください。

 「芸術の秋」を英語で表現すれば「autumn of arts」でしょうか?これで例文を作成してみてくださいといったことをすぐにでも出来るようになると良いのかもしれません。今月中旬には全日制も定時制(定時制の方が一週間早いですね)も中間考査もあります。満遍なく準備して高得点をたたき出してください。1学期の自分と比較して少しでも良くなるようにしてみましょう。

 

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【校長ブログ】埼玉県経済動向調査

 埼玉県では、3か月に一度程度、埼玉県経済動向調査の結果を発表しており、県内における生産、雇用、物価、消費、企業動向など、経済の各種統計指標を時系列で見ることにより、その動向を把握・分析しております。統計の指標の収集・分析に加え、他の調査機関の経済関係報告の概要を取りまとめ、県経済の動向を総合的に把握できるようになっています。

 その結果は、埼玉県の景気は緩やかに持ち直しているそうで、埼玉県内企業を対象に四半期ごとに実施している「企業経営に関する直近7月のアンケート調査」では、自社業況のBSI(「良い」-「悪い」の企業割合)は+17と四半期連続してプラスで推移しており、「良い」とする企業が多い状態が続いているそうです。今年度は春闘においても、定期昇給を含む賃上げ率が前年比5.1%(連合の最終集計)と33年ぶりの高い水準となるなど、明るい話題も増えているとも記されております。(でも、アメリカではこの4年間で25%程度の賃上げ率になっているデータもあるようです。)
 一方で、人手不足が深刻化しており、中小企業が体力以上に無理をして賃上げを行っている可能性を示すデータが示されていて、財務省が9月2日に発表した「4~6月期を対象とした四半期別法人企業統計調査」において、人件費の前年同期比をみると、資本金10億円以上の企業の+1.1%に対し、同1千万以上1億円未満の企業が+6.7%と高く、経常利益の前年同期比は、逆に、資本金10億円以上の企業の+15.3%に対し、同1千万以上1億円未満の企業が+6.3%と低くなっており、中小企業における厳しさが増していることがうかがえる様子です。
 私などは経済学者でないので、こういったレポートを拝読しても「景気は悪いのか?それとも良くなりつつあるのか?」が正直分かりませんのです。株価が上がったり下がったりを理解するために極めて少額の株を購入してみましたが、結局、株価と実態の経済は違うということだけ体感できる程度であり、越高生の皆さんにこういう景気だから、こういった学部で学ぶと良いかもしれませんといった実学的なアドバイスは出来ません。ですから「大学入学金、授業料含めて結構な大金をつぎ込んでも後悔しない学問を選んでください。」くらいにしかアドバイスが出来なくて申し訳なさも感じております。

 例えば、財政破綻をしたギリシャなどは今年の7月から週休2日制度を廃止し、週6日の労働を許可しまして経済を立て直しつつあるようです。しかし今の日本で、GDPが落ちてきているから土曜日も働きましょう!という実業家や政治家が出てきても誰も賛同しないと感じます。(私もです。)

 我々はこういった正解のない世の中でどのように振る舞い、どう生きていって良いのか?ということを真剣に考えていかなければならないのだと思う次第です。

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【校長ブログ】倫理資本主義の時代

 表題「倫理資本主義の時代」はドイツの哲学者マルクス・ガブリエル(早川書房)の著した書物の名前です。この書物を読む機会があり、一部はなるほどね~。と賛同することやふーん?と思うことなどがあり、越高生にも宣伝したくなりました。(私が宣伝をするからと言って良い本ばかりとは限りませんので、あくまで一個人の趣味くらいにとらえてください。)

 彼は(「マルクスは・・」というと経済学者の名前を浮かべる人もいると思いますので、あえて「彼」という表現をします。)自分自身を「生まれながらの天才であったと周りから言われていた。」とか「(赤ん坊の頃に)ハイハイをしている時にも自分の行先を妨げる物体があるとそれが何なのか?この物体の本質は?と思いながら生きてきたそうです。4歳にはすべてのドイツ語をマスターし(私も3歳にはすべての日本語をマスターしたと思っておりますが・・・。全ての漢字ですらいまだに知っているわけではありませんからすべてのドイツ語をマスターするというのがどのような意味をなすのかが不明です。)小学生になる頃には自分は他の人とは違う人間なのだと自覚していたそうです。

 29歳でドイツのボン大学(哲学では一番有名な大学の一つ)の教授職に就き、古代ギリシャ語、ラテン語、ヘブライ語などマスターしていたと自著で述べております。一言で言えば「天才」なのでしょう。私はこのような天才は中学校時代の同級生のS君くらいしか見たことは無いのですが、何が言いたいのかというと、彼は日本のことを「日本はソフトな独裁国家だ。」と表現し、そのエピソードとして、初めて彼が訪日した2013年の時の話で、地下鉄に乗った際に女性専用車両だと知らずに乗り込もうとして、白手袋をした駅員に背中をつかまれました。そのとき、ある意味これは「ソフトな独裁国家」だと感じたとのことです。なるほど、天才になるのは多分、自由自在な発想が大事で、人間として男とか女とか区別して一方にだけ、肩入れするシステムを作ることに懐疑的になるのだなと感じました。私などは痴漢行為をする男性の比率が高いので、やむなくこういうシステムを作るのだろうなと何も解説されなくても理解できるのでありますが・・。そして、そういう解説をされなくても理解できる日本人のことを「私が日本をひと言で表そうと思ったら『精神の可視性』といいます。日本人はお互いの気持ちが手に取るように見えるのです。非常に精神的な文化で、どこにおいても、精神が可視化しているので、哲学をするには大変強力な場所です。」と著書に書かれており、なるほどと感じた次第です。

 AIについても「知的ではあるが思考はしていない。」と喝破し、では、どうしたら我々は本当の意味での人生の意義を感じることが出来るのか?という事を論じております。最近読んだ書物としては私の中で面白かったのでご紹介しました。 

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【校長ブログ】秋の交通安全週間

 現在、秋の交通安全週間であります。そして、1917年(大正6年)の今日、栃木県の渡辺はまさん(23歳)が、日本女性として初めて自動車試験に合格し、運転免許を取得したということから「女性ドライバー誕生記念の日」となっているようです。現在では、女性が免許証を持ち、車を運転することは特別なことではなくなっております。また、バス・タクシー・トラックなど幅広い分野においても女性ドライバーは活躍しております。

 一方で、自動車保険金の請求状況からみると、女性が2倍の確率で追突事故を起こしているとのデータもあります。また、運動協調性と空間認識に関係して、駐車が苦手な女性が多いとの研究結果もあるようではあります。しかし性別に関係なく運動協調性や空間認識が苦手な人はいると思います。(女子バレーボールの選手のプレーをみていると観客席近くまでフライングしてレシーブしている姿は全く空間認識が悪いとは思えません。)

 私個人は、方向音痴で、初めて自動車免許を取得して同じ市内の友達の家に行こうと、友人宅に電話をかけ(当時は携帯電話が存在していないので家電にかけて「これから車で行くから」と伝え、どこをどう間違えたのか、東京・六本木まで行ってしまいました。)なぜ、六本木と分かったかというと迷って迷って交番があったので、交番に駐車禁止とは思いつつ、交番の前に車を横付けして「道に迷ってしまいました。ここから大宮まで帰るにはどうしたら良いのでしょう?」と泣きそうになりながらお巡りさんに話すと「なんで埼玉県の田舎もんが六本木まで来ちゃうかね。」と呆れられた対応をされましたから理解したわけです。今でも、どうしたら六本木まで行けるのか?謎のままです。幸い事故にならなかったことが良かったものの、そのほかにも教員として大会に出場する際に茨城県で開催されるのに栃木県に行ってしまったり等、謎ばかりで、きっと空間認識が悪いとしか思えません。今は車にはナビゲーション機能が付いているので問題はありませんので良いのですが、越谷市に勤務するにも間違えないようにいつも気を付けながら運転しております。

 残念ながら、埼玉県は交通事故が多い県としても有名であり、小中高生の自転車による死亡事故も多いのが現状です。(現在、小中高生の自転車死亡事故では、全てヘルメット着用していなかったという現実があるようです。)越ヶ谷高校全日制では自転車通学に関してヘルメット着用を義務付けております。事故に遭わないことが一番良いことですが、万が一、事故に遭遇してもヘルメット着用で守られることは大事です。定時制の生徒も含め登下校に関わらず、身を守ることを第一優先にしてください。

 

 

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【校長ブログ】中1生の皆さんへ

 今日、埼玉県教育委員会が開催され「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施基本方針」が公表されました。明日の新聞等の埼玉版(埼玉新聞には一面??)には掲載されるのではないかと推察しております。

 久しぶりの大きな入試改革に感じますが、大きな違いは、2種類の選抜方法、①共通選抜②特色選抜が出てきて、この方法の両方を学校として利用できることも可能だという事です。

 特色選抜の中には実技試験や小論文なども出来るような話になっており、又、受検生全員に対して、自己評価資料ということで「これまでの自分の体験を振り返り、力を注いだことや努力したこと、高等学校入学後や将来取り組んでみたいこと、自己PRなどについて、自分の考えを書いてください。」という課題があるようです。さらに受検生全員に、個人または集団の面接が課されるということです。

 私は、受検生を迎え入れる側の当事者ではあるものの、率直に言って「受検生、大変です。」というのが感想です。翻って自分自身が中学生だとしたら、この課題に対して「高校でも部活動はやりたいです。勉強もやらなければいけないと考えます。英語は大事ですし数学も大事であると思います。でも本は読みたいので、その時間は欲しいと願います。でも、大学には進学したいです。高校ではインターハイという選手権があるので頑張ってみたいです。」と書こうとしても「待てよ。こんな幼稚な文章で良いのかな?」なんて心配になります。でも「将来は大学の法学部に進んで司法の道を目指して世の中のためになる人材になろうと考えております。」というようなことは(実現しそうもなく)恥ずかしくて書けないし、大学、大学と書いては高校生活のことが全く記入されてないなぁと考えが逡巡して結構な時間を費やしてしまうかもしれません。

 でも、中学生の皆さん、自分の気持ちに正直に「自らの夢を素直に書いてみてください。」そういったことが一番の回答なのだと思います。越ヶ谷高校は「1000日で夢を現実(ほんもの)に」をスクールミッションにしている学校です。皆さんの夢を率直に記入して面接で自信をもって受け答えしていただくことが合格の近道なのだ!と思います。

 越ヶ谷高校で、素敵な先輩方とともに夢を語り合いましょう!!

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【校長ブログ】外来語

 昨日のブログで「・・・今の皆さんの期待に十分にお答えできる教育コンテンツとは何かは、色々なグラデーションがありすぎて、フォーカスしようとしても難しい面があります。もちろん、今までの踏襲でも「越ヶ谷高校教育文化」はあると自負しますが、答えのない時代を生きていく皆さんには、常にブラッシュアップする必要性があろうかと思っております。・・・」(下線は私が引きました。)というように、こんなに短い文の中に4つもの外来語を使用しておりました。
 我ながら、外来語の多さに少々恥ずかしさを感じております。元来、国語の教員ですので、新しい言葉を聞くと直ぐに使いたくなる習性があります。ただ、外来語を使用するには抵抗感があります。もっと分かりやすい日本語はないのか?と一応は当たってみます。しかし、最近は外来語の変換がかえって分かりづらくなる場合もあり、そのまま使用してしまうことが多くあります。又、ビジネス用語として、自分が高校時代の頃から外来語は急増して、日常語へと使用される例が多くなっている気がしています。

 例えば、中堅教員になったとき「学校をよくするためのマイルストーンを述べてください。」と質問されたことがあり、当時30代であった私は「マイルストーンって何?」で詰まってしまったことがありました。最近では(といっても10年くらい前でしょうか)「学校にもインフルエンサーがいれば良いのに・・。」という言葉をかけられて「学校にインフルエンザが流行ったら大変なのに・・。今、インフルエンザって言った?この人。」と心の中で思ったことがありました。又「先生、そのやり方は学校のスキームにフィックスしているの?」と言われて「???」となったこともありました。さらに「学校改革する際のボトルネックは?」は何となく理解出来た気もしますが「障壁ってボトルネックって言い換えられるんだ。」と頭の中でボトルの形がふわふわ浮かんできてしまい、問題そのものに考えが及ばないことがありました。

 現在、少し気になる外来語は「イコール・フッティング」です。初めて、この言葉を聞いた時には「フィッティング」だと思い、洋服がきちんとしつらえてあるように「全く同じ」ということだと感じておりました。基本的にはそういう意味でしょうが「同じ立場」とか「同じ土俵」とか「同じ足場」という意味で「フット」だという事が分かったのはつい最近です。

 こういう状況が続いていくと最終的には、日本語ではなく、英語になっていくとは高校時代の英語の先生の言葉でしたが、あれから40年以上経ってもそういう事態にはなっていません。でも英語の素養があれば、色々なPC言語もビジネス言葉も理解できると思います。越高生の皆さんが私の世代になる頃にはひょっとすると日本国内でも英語が公用語になっているかもしれません。(それはないかな・・・?)いずれにしましても英語は大事です。しっかりと学んでいきましょう。

 

 

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【校長ブログ】連休明け

 先週、今週と3連休がありました。先週と今週の大きな違いは「気温と湿度」です。秋分の日を含む今回の3連休は、どの時刻でも30℃には到達せずに湿度も70%台に突入しておりました。つまりは過ごしやすい感じになってきたという事です。

 本当に「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものですと感じます。高校生である皆さんには、連休でも部活動や勉強などでいつもと全く変わりないという感覚の方も多かろうとは思いますが、多忙な中でも季節感を覚えることは健康な体にとっても大事なことであると思うので、感じてみてください。大人になってオフィスビルで勤めると(冷暖房が学校生活よりも整備されていて)もっともっと季節を感じなくなってしまうかもしれません。

 私の経験上でも、学校勤務でいると、入学式から卒業式に至るまで、季節感丸出しの行事で、一年間がよく分かりました。しかし、教育委員会事務局勤務の時には、本当にともすると「今、秋だっけ?」とか「もう10月だったっけ?」という感覚に苛まされました。行政経験の長い方からは「こういったお仕事では、議会ごとに季節を感じるのだ。」というアドバイスを頂戴しましたが、そういった余裕はなく「早く学校現場に戻りたい。」と考えておりました。

 さて、学校ごよみ的には、下半期となってきます。自分としては「越ヶ谷高校100周年」が迫ってきているとの感覚があります。又、10月には、この中学校3年生第1回目の進路希望が新聞に掲載される時期となる!!ということが頭の中に思い浮かんでおります。高校人気エリアのこの越谷市で、越ヶ谷高校が100周年を迎えるという年に入学する生徒の皆さんはどのような気持ちなのだろう・・・と感じております。出来るだけ、人気の高い高校でいてほしいというのが率直な気持ちです。しかしながら、その高い人気に、我々、教員は、どのような教育メニューを提示できると良いのか?という課題も常に渦巻いております。今の皆さんの期待に十分にお答えできる教育コンテンツとは何かは、色々なグラデーションがありすぎて、フォーカスしようとしても難しい面があります。もちろん、今までの踏襲でも「越ヶ谷高校教育文化」はあると自負しますが、答えのない時代を生きていく皆さんには、常にブラッシュアップする必要性があろうかと思っております。

 ただ、確実に言えることは「越ヶ谷高校教育文化」の大きな柱の一つには、「越高生(OBも含めた)の頑張り」があると思います。皆さんの存在そのものを輝かせてください。下半期も「明るく・楽しく・前向きに」お願いします!!

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【校長ブログ】お詫び

 まずは、お詫び申し上げます。本校の第2回学校説明会の申し込みにつきまして、システムの不具合が生じまして、現在、申し込みが出来なくなっております。現状として、不具合の確認をさせていただいております。実際のお申し込みは、もしかすると連休明けになってしまうと思います。今日の夕方には復旧できるように担当の教員がメンテしているのですが、来週になってしまったら申し訳ございません。ご寛恕くださいますようによろしくお願いします。

 さて、今日はというか、昨日から「彼岸」に入りました。これは、日本の「雑節」の一つで「お彼岸」とも呼ばれています。所謂、「秋の彼岸」です。先週に引き続き、3連休となっておりますが、23日は「秋分の日」として国民の祝日であります。

 民俗学では、彼岸は元は日本古来の土俗的な太陽信仰や祖霊信仰が起源だろうと推測されております。「彼岸」という言葉の由来について、豊作を太陽に祈願する太陽信仰の言葉「日の願い」から「日願(ひがん)」となり、後に仏教用語の「彼岸」と結び付いたと説いています。

 なかでも、彼岸の中日(ちゅうにち)は先祖に感謝する日とされ、残る6日は、悟りの境地に達するために必要な6つの修行徳目「六波羅蜜(ろくはらみつ)」を1日に1つずつ修める日とされております。これは、涅槃(ねはん)の境地に達するために、菩薩(ぼさつ)が行う6種の修行のことを指すそうです。具体的には①布施(恵みや施しをすること)②持戒(規律を守り、自己反省をすること)③忍辱(にんにく:忍耐をすること)④精進(しょうじん:努力を実践すること)⑤禅定(ぜんじょう:心を完全に統一すること)⑥智慧(ちえ:真実を理解し、知恵を開眼すること)の6つなのだそうです。

 現代版「経営の神様」である京セラ・第二電電創業者だった稲盛和夫(過去には松下幸之助が有名。稲盛和夫もつい最近、鬼籍に入られましたが)もこの「「六波羅蜜」を実践することの重要性を説いていらっしゃったそうです。

  私自身は「六波羅蜜」の境地には達することは不可能に思いますが、今時点で「51-51」を実現している大谷翔平選手も高校時代にこういった境地を目指して高校野球に取り組んでいたようなので越高生の皆さんは、目指していけるのではないかとも思っています。

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【校長ブログ】牧水

 「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」と詠んだのは、1928年(昭和3年)の今日、鬼籍に入られた若山牧水です。本名は若山繁(しげる)と言いますが、「牧」は母親「まき(牧)」から「水」は生家の周りの自然(渓など)から取って号としたそうです。
 もともとは宮崎県の生まれのようですが、早稲田大学英文科に入学以来、歌集などを作成し、(歌の世界で)世の中に知られるようになったとされております。

 先にも記しましたように、牧水自身は宮崎県出身でありましたが、祖父・若山健海は武蔵国神米金村(現・埼玉県所沢市神米金)出身で、長崎にて西洋医学を学び、宮崎県にて診療所を営む開業医であったようです。
 その関係で、牧水は祖父ゆかりの地である埼玉県も度々訪れたようです。早稲田大学時代には所沢を訪れ、所沢市の八雲神社には、牧水の歌碑が建立されております。また、秩父地方にも数度訪れて、歌と紀行文を残しています。秩父市の有名な羊山公園には「牧水の滝」と名づけられた滝があり、そこには「秩父町出はづれ来れば機をりのうたごゑつゞく古りし家竝に」という秩父の春を歌った碑があります。

 さて、本日は「中秋の名月」です。ここ数日も暑くて夜中でも空調を使用しないと寝苦しいですが、以前と違うのは夕方6時を過ぎると、空は暗くなるというところだと思います。冒頭の歌では、秋の夜長にお酒を飲む内容ですが、牧水は大変な酒豪(またはアルコール依存症)としても知られており、1日に1升の酒を飲んでいたということで、死因は肝硬変だったそうです。創作された話のようですが、盛夏に死亡したにもかかわらず、死後しばらく経っても遺体から死臭がせず「生きたままアルコール漬けになったのでは」と医師を驚かせたそうです。

 高校生である皆さんは秋の夜長には読書などを通して「生きがい」のようなものを見つけてください。昨日は「敬老の日」でした。テレビなどで、沢山の高齢者が出演しておりましたが、長生きをされている方は、結果として「生きがい」を見つけ、日々感じていらっしゃるものだと感じました。

 いくら優秀な頭脳を有していても「生きがい」がないとつまらないのだと思います。小学校時代の生きがいは「友達と遊ぶこと」中学校時代には「部活動で活躍すること」ととても明確でしたが、高校時代からは、何をもって生きがいなんだろう?と思うことも出てまいりました。昨日の高齢者の方々を拝見すると自分は90歳や100歳になっての生きがいとは何だろうと人生に関して考えさせられるものがありました。皆さんは「人生100年時代」の方々です。生きがいを見つけてください。

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【校長ブログ】世界法の日

 1965年(昭和40年)の今日、9月13日から20日までアメリカ・ワシントンで開催された「法による世界平和第2回世界会議」で、9月13日を「世界法の日」とすることが宣言されたそうです。
 その前、1961年(昭和36年)、東京で開催された「法による世界平和に関するアジア会議」で「世界法の日」の制定が提唱され、2年後の1963年(昭和38年)にギリシャ・アテネで開かれた「法による世界平和第1回世界会議」で可決され、第2回世界会議で宣言されたものであるとのことです。国際間に法の支配を徹底させることで、世界平和を確立しようというものであるようです。

 法律というものを幼少期からあまり気にしていなかった(といっても、勿論、人のものを盗んだりとかすることはいけないとかは存じていますが)ので、法律関係には疎い人生ですが、教員になってみると「教育基本法」「学校教育法」などなど、そして、それに伴う施行規則といったもの、学校独自でも内規と呼ばれる法律のようなものがあって、その決まりに則て、授業等が実施されていることを知ることになりました。

 自分が高校時代に物理で赤点スレスレでいて、物理の先生に「いつもいつも(赤点になりそうなのを)目こぼししてくださってありがとうございました。」的な媚び諂いをしていたように記憶していましたが、内規で決まっていたのだと教員になってから知ることとなりました。(媚び諂って損したとは全く思っていませんが・・。)

 法律があり、その法律をみんなが遵法精神をもっていくと世界平和になるという事なのでしょうが、現在でも世界の至る所で戦争はあり、それぞれの国々の法律上は、その戦争には義があり、なんとも法解釈は難しいと感じます。

 世界が平和になるにはどのようにしていけば良いのでしょう??そのためには、英語や数学、理科や社会、保健体育、家庭科、芸術その他もろもろ学んでいくことが大事でしょうけど、融合する学問、そして、心を鍛えていかないといけないのでしょうねと思う今日この頃です。

 

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【校長ブログ】マラソン

 紀元前450年の今日、マラソンという言葉が生まれたそうです。ギリシャ・アテナイの名将ミルティアデスはマラトン(ギリシア語: Μαραθών, Marathon)に上陸したペルシャの大軍を奇策で撃退したということで、所謂「マラトンの戦い」が行われました。 

 勝利というエヴァンゲリオン(良い知らせ)をアテナイの元老に伝えるためにフィリッピデスという兵士が伝令に選ばれました。フィリッピデスはマラトンから約40km離れたアテナイまでを駆け抜け、アテナイ(現在のアテネと言われております)の郊外で「我勝てり(ギリシア: νενικήκαμεν)」と告げた後に力尽きて息を引き取ったと史実として残っているようです。

 この伝承は、19世紀にイギリスの詩人であるロバート・ブラウニングが書いた詩によって世間に広まったようですが、歴史書の記載とは若干の相違点があるそうです。ヘロドトスの『歴史』によると、フィリッピデスが走ったのは紀元前490年のペルシャとの戦いにおけるアテネからスパルタまでの約250kmであり、その目的は終わった戦いの勝利を告げるものではなく戦いの前にペルシャ軍を撃退する援軍を集めようとするものであって、走った後に死亡したという記載もないとのことです。また、マラトンの戦いにおいて勝利を告げた使者の名は、古代ギリシャの伝記作家であるプルタルコスの著作によればエウクレス(Eukles)とされ、またテルシッポスと伝える史料もあるようですので詳しくは世界史の先生に聞いてみてください。

 現在では、アテネからスパルタまでの246kmを走るウルトラマラソンの大会「スパルタスロン」と呼ばれております。

 よく人生はマラソンに例えられます。そして、マラソンランナーは名言を発します。バルセロナ五輪の有森裕子「一生懸命頑張っていると、いろんな人がいろんなチャンスをくれます。でも、一生懸命頑張らない人には、何もチャンスは来ません。」とか、シドニー五輪の高橋尚子「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。」「痛い目にあったとしても、失敗すらできない人生よりずっと楽しい。」とかやっぱりメダリストの言葉には重みがあります。

 越高生や越高を目指している受験生の皆さんも、このメダリストの言葉のように、今は一番苦しい時期かもしれませんが、ここを過ぎればスゥーっと成績が伸びていく時期になると思います。皆さん、それぞれの42.195Kmがあります。一歩一歩、前へ!!

 

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【校長ブログ】東京大学授業料値上げ

 今朝の新聞一面を飾っているニュースは、福島第一原発のデブリ処理、自民党総裁選挙についてです。その中で「東大・授業料値上げ 20年ぶり」というものが私の目には飛び込んできました。

 現在、国立大学は国立大学法人という法人になったので各大学が授業料を決定できます。東京大学はどの学科も年間53万5,800円であるらしいのですが20%も値上げし、年間64万2,960円となる見込みだとのことです。東京大学藤井輝夫学長は「より良い学びの環境を用意するための苦渋の選択だ」とコメントされております。

 さて、現在、私立大学では授業料は私大文系で100万超、私大理系では200万程度(医学・薬学では600万超の大学も)です。という事を鑑みれば、20%も値上しても私立大学からすると、特に理系は廉価という事になります。

 私のように公教育に携わる人間からすると「総体として日本の国力のために、国をして大学教育に注力することは良いことだ。」と思いますが、一方、税金を投入して、一部のエリート教育をつかさどることへ首肯できないという意見もあることでしょうから、授業料の受益者負担が増える事について仕方なしと考えることも出来ると思います。(公立高校教育も同じような考え方は出来ることもあるとは思っております。)

 大学は授業料だけではなく、寄付金にも頼っております。日本の大学の中で一番寄付されている大学は京都大学の133億円、2位が東京大学、112億円。以下、大阪大学82億円、慶應義塾大学63億円、早稲田大学36億円という並びになっているようです。とてつもない金額だと思いますが、海外に目を転じればハーバード大学は1998億円、UCLA1127億円もの寄付額があるようです。

 学問にもお金はかかるという事は世知辛い物言いとは思います。越高生の皆さんは、お家の方の負担を考えてみれば、そういった意味で国公立志向は実に素晴らしいと思います。又、理系はともかく文系であれば授業料40万程度の違いだと割り切れば、又、考え方の相違が出てくるかもしれません。

 要は、どんなことを学びたいのか?に尽きるとは感じます。1,2年次生はまだまだ、志望校も漠然としていると思いますので、こういった記事も参照しながら進路を考えたり「どういう学問をこのような大金を投じて自分は学ぼうと思っているのか!」について向き合っていただきたいと思います。

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【校長ブログ】祭りの余韻

 今日は「越高祭」の後片付けと閉祭式です。今、生徒の皆さんは後片付けに一生懸命です。個人的には、後片付けがしっかりと出来る人になってほしいと感じます。文化祭を盛り上げる人、後片付けの得意な人、それぞれだと思いますが、そのポジション、ポジションで貢献してくれることは美しくあります。(もちろん、公式戦などがあって、文化祭中も部活動の試合等の調整されていた生徒もいると思っております。それも大事なことです。)

 さて、昨日にパリ・パラリンピックも終了しました。オリンピックよりもメディアでの扱いが少ないような気もしますが、個人的には、テニスの小田凱人選手は大会前からCMなどにも出演していて結果として金メダルを取って「凄すぎ・・!」と思いました。そして、まだ10代の若者であることも素晴らしいと感じました。後、細かい話ですが「パリの凱旋門から名前を付けられた」というエピソードも「運命っていうものはあるのかしら」と思えるに十分な話でした。

 又、高校の教員として「不登校問題」に関心のある私には、卓球の和田なつき選手にも興味が湧きました。前回大会金メダリストを3―1で破り、全種目を通じて日本女子初の金メダルをつかんだのは、もちろん素晴らしい実績です。私の興味は、彼女の卓球との出会いは、不登校だった中学生の時にダイエットのため卓球を始めたことに遡るという事です。パラの決勝は第1ゲームを奪われても、カット型の相手の打球に「慣れることが大事。大丈夫」と、まったく慌てず、安定したラリーで相手を前後左右に揺さぶり、要所で強打を打ち込み、この試合を制したわけです。現在21歳の和田選手は「すごく幸せです」と笑顔を見せてましたが、きっと色々な苦しみを乗り越えることは「努力に努力を重ね・・・。」なんていう表現では言い尽くせない努力だったと推察します。

 こういった方々がいらっしゃるのだから、越高生の皆さんも頑張りましょうといった道徳めいたことを言いたいわけではありません。越高生だって越高を目指している中学生の皆さんだって、一人一人に抱えている苦労や苦しみはあると思っておりますから・・・。

 ただ、「苦しみを乗り越えたところにこのような笑顔をもつことがある。」という事実は実際にあるということは知っておいても良いのではと感じます。祭りの余韻を感じながら次の目標に向けて若者らしく走り出してください。

 ご来校された皆様、ありがとうございました。

 生徒の皆さんも越高祭お疲れ様でした。特に、生徒会の皆さん、文実の皆さん、文クラの皆さん、スペシャル・サンクスです。いつもながら先生方もご指導本当にありがとうございました。保護者の皆様も色々な面で気を遣っていただき、この紙面で感謝申し上げます。

 

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【校長ブログ】一般公開

 越高祭、一般公開の日です。朝早くからご来校いただき感謝申し上げます。「朝から暑い。」というのが感じるところです。お客さまの健康管理のため、水分補給をしっかりとしていただきますようお願いいたします。

 この越高祭での私の役目としては、昨年同様、クラス・部活動のポスターの第一席を決めるというものがあります。どのポスターも力作揃いですので、甲乙つけ難いという印象です。私の好みという事でご寛恕ください。

 昨年度もこの時期に書いたかもしれませんが、自分の高校時代にはちょうど新人戦という大会と重なっていたために、1,2年生の時の文化祭に出たことがありません。高校3年生の時に、クラスで「クイズ大会」をやって、自分の赤ちゃんの時の写真と現在の写真をマッチさせるというクイズ、後は当時出始めたビデオレコーダーを使用して、クラスの生徒のパーソナルなクイズを出題しました。私のクイズは「この人は何回、鉄棒懸垂が出来るでしょうか?」というクイズでした。

 あらかじめ、鉄棒懸垂をしておいて、正解を流すというものでした。因みに当時は、鉄棒懸垂が得意でしたので、答えは40回です!となりました。正解者は誰もおりませんでした。友人の中には「この人には彼女がいるでしょうか?」という出題に、正解は「います。」ということで彼女とのツーショットを正解として、流されていたりして、男子校の我々は、お客様よりも「ウォ~。」というドヨメキをあげ、異様な盛り上がりをした思い出があります。

 越高生たちの盛り上がり方は品があってよろしいなと感じます。こういう文化祭は未来永劫伝えていきたい日本独特の学校文化ではないかと思います。(諸外国には、日本の高校のような「文化祭」といったイベントは無いようです。)

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【校長ブログ】越高祭!スタート

 今日から、全日制「越高祭」がスタートです。(ちなみに定時制は「越定祭」という別名称があります。10月終わりに開催されます。こちらもよろしくお願いします。)

 さて、先ほど開祭式が行われまして、生徒会長による安定の面白い挨拶、実行委員長の温かい気持ちにさせる開催宣言等、そして参加団体による30秒コマーシャルへと続き、現在は内部公開と進んでおります。各参加団体の生徒の皆さんが夏休みくらいから準備してこられ、生徒会や実行委員会の生徒の皆さんが取りまとめ、本日に至っております。本当にお疲れ様です。先生方も世をして「働き方改革」だというに逆行する働き方をさせて、大変申し訳ないとは思っているものの、越高生のために滅私奉公していただき、感謝申し上げます。

 さて、昨年度は5類となった「コロナ感染症」を心配しておりましたが、もちろん、あんまりニュースにはなっておりませんが、現在も密かに感染者は出ているものと言われています。そして、越高生の情熱で越高祭期間はピーカンだと天気予報されており、素晴らしい越高祭になると確信できますが、熱中症に気をつけてほしいとも思います。過保護な感じを思う生徒の皆さんもいらっしゃるかもしれませんが、皆さんの健康あっての越高祭の成功です!ぜひ、自分の健康管理にもご留意していただき、越高祭を成功に導きましょう。

 明日の一般公開にしても越高生のホスピタリティを中学生や観客の方に示してください。中学校の生徒の方や関係する方々も熱中症等の心配があります。体調維持管理等にはお気をいただき、ご来校していただくよう伏してお願い申し上げます。

 さて、定時制では、昨夜、芸術鑑賞会ということで「狂言」を鑑賞しました。大蔵流の狂言で、凡そ700年続いている家柄であり、生徒の皆さんもワークショップ的に狂言の喜怒哀楽の表現を学びました。私は個人的に今年度の全日制の芸術鑑賞会も狂言で、和泉流を鑑賞でき、昨夜は大蔵流を鑑賞でき、得した気持ちでした。

 芸術の秋、文化祭の秋、リアルな高校生活を満喫してください。

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【校長ブログ】全日制・越高祭!前日準備

 今日は、明日からの越高祭のための準備をしております。一般公開等のご案内は、生徒会のページや公式インスタをご参考にしてください。

 さて、全日制の文化祭という行事の裏番組として、定時制では越谷市北部市民会館で、昨夜は「進路講演会」を実施しました。講師の方が引用しておりました慶應義塾の祖である福沢諭吉「福沢心訓」について述べたいと思います。福沢心訓は別名「福沢七訓」とも言われ、文字通り七つの教えです。以下に書きますと 

 一、世の中で一番楽しく立派なことは、一生を貫く仕事を持つことである

 一、世の中で一番みじめなことは、教養のないことである

 一、世の中で一番さびしいことは、仕事のないことである

 一、世の中で一番みにくいことは、他人の生活をうらやむことである

 一、世の中で一番尊いことは、人に奉仕して決して恩を着せないことである

 一、世の中で一番美しいことは、すべてのものに愛情を持つことである

 一、世の中で一番悲しいことは、嘘をつくことである

 という七つの教えですが、実は、この言葉は福沢が作ったものではないという説が定説のようです。慶應義塾では、この話が大きな場で使用される場合、福沢の作ではありませんと訴えるそうです。福沢は自分のご子息・ご息女に対して「日々のおしえ」ということで、以下の教えをしております。「おさだめ」①うそをつくべからず。(嘘はつかない)②ものをひらふべからず。(落ちているものを拾わない)③父母(ちゝはゝ)にきかずしてものをもらふべからず。(物乞いはしない)④ごうじやうをはるべからず。(強情は張らない)⑤兄弟けんくわかたくむよふ。(兄弟喧嘩はしない)⑥人のうはさかたく無用。(噂話はしない)⑦ひとのものをうらやむべからず。(人は羨まない)というこの話が後段、七訓というようになったとは思われるが、実際には福沢の作成したものではないとのことです。

 それはさておき、私は、文化祭準備などの際に(お仕事といったものには)一生懸命の人に色々と用事が回ってきて、ともすれば「何にもやってないのに文化祭だけ楽しもうとしてる人はずるい」といった感覚になりがちに感じます。しかし、この教えによれば、人はどうであれ、自分が頼まれたことはしっかりとこなし、恩に着せない姿が尊いのだと思います。越高生にはそのような偏狭な人は居ないとは確信しておりますが・・、念のため。 

 私などは、色々な学校で色々な先生方を拝見して「あんなに才能が有って羨ましいな」とか「人望があってずるいな」なんて思ったこともあって、偉そうなことは全く言えないのですが・・・。越高生の皆さんは、一致協力して、99年目の越高祭を成功させてほしいと願っております。

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【校長ブログ】みたらし団子

 昨日(というか)昨夜は定時制の避難訓練を実施しました。昨日の天気は不順でしたので、全日制の避難訓練は、今日に延期され、ちょうど今、終了したところです。生徒の皆さんは、上履きのまま、グランドに集合しましたので、美化委員の指導のもと、グランドの汚れを雑巾で払い、午後の学校生活に戻っていきます。

 昨年の避難訓練では、関東大震災後100年という節目の年ということで、大きな地震というものは約100年周期で起こるということを中心にお話しました。今年は、8月8日に宮崎県・日向灘を震源とする最大震度6弱、マグニチュード7.1の地震、翌9日には、神奈川県西部を震源とする最大震度5弱、マグニチュード5.3の地震、それから10日後、8月19日に茨城県北部を震源とする最大震度5弱、マグニチュード5.1の地震が発生し、南海トラフ地震にかかる情報が発令されました。本当に、近い将来、大きな地震が関東圏にも発生するのではないかという危惧をお話しました。

 しかし、学校教育の中で、これほどまでに小中高等学校を通して、避難訓練をしている国は無いようなので、被害に遭われて亡くなる方が、極めて少ない(とはいえ、ご遺族からすると、100か0なので、軽々しくは表現できません)と言えるかもしれません。

 さて、話を変えますが、今日は「みたらし団子」の日でもあるようです。みたらし団子は、砂糖醤油の葛餡をかけた串団子(焼き団子)です。別名は、醤油だれ団子、あるいは、焼き団子ともいわれております。単にみたらしとも言い、丁寧語では「おみた」というらしいです。

 私は、このお団子が大好きで、コンビニなどで、結構、廉価でお買い求めることが出来、お腹も膨れます。お腹が膨れると言えば、今日から、校内にパン屋さんが出店していただいております。食堂が撤退されてしまい、皆さんの胃袋の保証の為、先んじて、お弁当屋さんに出店いただいておりましたが、本日から、パン屋さんも来てくださったというわけです。

 運動部の皆さんは、お家からのお弁当とお弁当とパンを食し、体つくりをしても良いのではないかと思うくらいです。(でも費用の問題と健康の問題がありますので、よーく考えてというところです。)

 私が一番、量を食べた時には、お昼に、持参したお弁当、プラス、ラーメン、チャーハン(半ではなく)、餃子、焼き豚、麻婆豆腐、そして、スープが最高記録でした。もう無理と思ったけれど、夕食は普通に食せました。当時でしたら、みたらし団子を100本くらいは食せたのではないかと思っております。

 

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【校長ブログ】ドラえもん誕生日

 今日は、22世紀の未来からやってきたネコ型ロボット・ドラえもんの誕生日ということなのだそうです。

 越高生の世代でもご存じであるとは思いますが、勉強もスポーツも苦手な小学生・野比のび太が繰り広げる日常生活を描いた作品で、基本的には一話完結型のお話です。

 物語の始まりは、のび太がお正月をのんびりと過ごしていると、突然、どこからともなく彼の未来を告げる声が聞こえ、机の引出しの中からドラえもんと、のび太の孫の孫のセワシが現れ、「のび太は社会に出た後も沢山の不運に見舞われ、自分でつくった会社の倒産が原因で残った莫大な借金によって子孫を困らせている。」というということで、そんな悲惨な未来を変えるために、ドラえもんを子守用ロボットとしてのび太のもとへ連れてきたのだというものでした。

 さて、個人的には『ドラえもん』は、あんまり好きではない作品でした。もともとは私が幼稚園時代の頃に始まった話だと覚えておりますが、それまでの『ウメ星デンカ』『オバケのQ太郎』『パーマン』というお話は夢中になってTVを見てましたが、なぜか、この作品は敬遠しておりました。

 あまり深くは考えたことは無いのですが、多分、のび太という少年が、困ると「ドラえもーん」と泣きつく姿に、半分は「自分で考えろよ」と思ったり、「のび太にはドラえもんがいて良いなぁ」とつくづく羨ましく思ったからなのではないでしょうか。通常の少年(少女)には、ドラえもんのような助けてくれる存在はおりません。小学生や中学生なりに苦労がありますが、大抵は自分で乗り切らなくてはいけません。我々にはドラえもんが居ないのです。だからドラえもんが嫌いなわけでは無くて、のび太の生き方に肯けなかったのだと言語化すればそういうことだと感じます。

 ただ、このドラえもん。私の友人として尊敬する人などはけっこうフアンであったので、小学生の頃から、その友人には「僕はのび太、好きじゃあないんだよね。」ということは国民的漫画を敵に回すようで発言したことはありません。ただ、最近の作品ののび太は、最終的に立ち上がって困難を解決するような話ですので、成長しているような気がします。

 ということで、教員になりたての頃は、迷える生徒のためのドラえもんに自分はありたいと思った時期がありました。過保護な教員だったと自負します。でも、年齢を重ねた今は、昔の自分も、決して自分だけで、問題を解決できていたわけではなくて、その時々で友人たちが、先生が僕のドラえもんになって、助けてくれていたのだろうなと思い出します。越高の先生方もドラえもんが多いです。相談しましょう。。

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【校長ブログ】第2学期始業式

 今日は、全日制も定時制も第2学期始業式です。私の第2学期始業式の挨拶冒頭は、いつも一緒で「登校してくれてありがとう」です。理由は、長い休みを過ごしていると、なんとなく、学校って行かなくても良いものではないか?と少し、哲学的に思索してしまうこともあるからです。そもそも、なんで学校というものが存在していて、なんで勉強をしなくてはいけないのか?なんて、考えていると段々、目的の本質が見えなくなってくると感じます。

 一方、先日、埼玉県の進学率(高校から大学・短大)65.9%だとの報道がありました。こういった報道を見ると「みんな、進学するのだから自分も進学しないとかな。」なんて、考えてしまいがちになります。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」は私が高校時代、今の北野たけし(ビートたけし)というコメディアンが発したギャグで、一世を風靡しましたが、目的もなく、大学に進学することはかえってつらくなることもあると思っています。でも、大学に進学する・しないは、いづれも正解はないのですが、2通りの人生をやれるわけではないので、本当に考えて考え抜いていく人にとっては難しい問題であると思います。

 ゆえに、今日、元気に登校してくれることに感謝したいということです。今回は、フランス・パリオリンピック、100年を迎えた甲子園、定時制では、定時制バスケット部が全国大会に出場した顛末について、お話し、第2学期も「明るく・楽しく・前向きに」頑張りましょう!ということでお話しました。

 さて、第2学期です。全日制は「越高祭」。定時制は、進路講演会・芸術鑑賞会・保健講話と行事が目白押しです。どちらも、沢山の行事を通じて、自己発見をして、自分の将来について考える機会としてほしいと願っております。

 いざ!!第2学期・・・。「明るく・楽しく・前向き!!」に!

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【校長ブログ】思考の整理

 今日は、1895年(明治28年)、富士山頂剣ヶ峯に野中測候所が開設したそうで「富士山気象観測の日」という記念日になっています。この測候所は大日本気象学会の野中至(1867~1955年)が私財を投じて建設したもので、木造6坪の観測所だったようです。

 その後、富士山測候所は、自動観測技術が進歩したために1999年(平成11年)にレーダー観測が廃止され、2004年(平成16年)10月1日に最後の常駐職員が下山し、無人施設となりました。自動観測装置が設置され無人施設となり、気象観測(気温、気圧、日照時間(夏季のみ))を継続して行っていて、NHKラジオ第2放送の気象通報で放送されていたことを覚えております。

 何度も話題にしますが、私は中学校・高校時代に陸上競技部に所属しており、練習や試合のことを考えるにあたり、天気予報が重要だったため、ほぼ、毎日、天気予報をラジオで聞いておりました。その状況で、その日の練習はどうしようかなどを検討しておりました。(特に高校時代の顧問は精神性を重んじる先生だったため、練習メニューよりも「妥協するな!」「精神で走れ!」といったかなり難しい課題を課されておりました(笑)からです。)

 今日のような台風の影響があるときには教室内を走り回り、ウエイトトレーニング室でベンチプレスですとかデッドリフトですとかやっておりました。今日もグランドの部活動は大変な変更をしていることと思います。

 さて、このような天候でも体育館では、越高祭の準備で、バンドのリハーサルが行われているようです。UNISON SQUARE GARDENやWANIMA、米津玄師などが演奏されていたようです。私としては、天候の心配をしながらも、最近の高校生の歌唱力は素晴らしいと感じております。(でも天候が悪くならないうちに安全に帰宅してほしいのが本音ですけど・・・。)

 さて、今日は先生方と明日以降の台風対応、始業式の対応について検討しました。その結果はお送りされますのでご確認ください。こういった情報を「思考」に変える方法としては、考えたら一回寝かせるという方法があります。ですから早めに思いついたことはメモし、いったん時間をおいてから思考に変えていくと良い考えになるものです。今日、言いたいことは、早めの準備と自分の考えを周りに伝えるために、よく寝かして、自分の考えを自力で説明することを経験することが大事だということです。

※明日、明後日も台風の影響がかなりあるとのことです。何か、活動のある人はくれぐれも良く思考を整理して「命を第一に、身を守る」ということをしてください。

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