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校長ブログ
【校長ブログ】デジタル教科書
ここ数日、ニュースの話題になっている「デジタル教科書」は、2019年から紙の教科書の「代替教材」として小中学校や高校などで使用が認められ、今年度からは小学5年生から中学3年生を対象に英語や数学などで本格的に使われ始めております。
中教審=中央教育審議会の作業部会が2月14日、まとめた中間案では、紙と同じように「正式な教科書」に位置づけることが適当だとした上で、「紙だけ」や「デジタルだけ」に加えて、「紙とデジタル」を組み合わせたハイブリッド形式も認めるべきだとする方向性が示されました。
中教審の作業部会では、今年の秋ごろをめどにより具体的な方針を示すことにしていて、新しい学習指導要領が実施される2030年度から新しい教科書の運用を始めたいとしております。
今、学校現場への導入が検討されている「デジタル教科書」!文部科学省の作業部会は2030年度にも「正式な教科書」として位置づけ、新たな運用 を始めたいとした中間案をまとめたわけですが、生徒の皆さんの学習方法はどのように変わるのでしょうか。
学校のデジタル教育などに詳しい山梨大学教育学部の三井一希准教授は、「議論は前進していると思う。紙の教科書とデジタルの教科書で、場合によって何を使うかという選択肢が広がった」と話しております。
デジタル教科書のメリットについて、「絵が動くことで理解が深まる子もいるだろうし、音声で理解する子など、いろんな特性の子がいるので、子どもたちに応じた教育が可能になる、そんな可能性を秘めている。教科書を瞬時に共有できることによって、自分の教科書と見比べながら、子どもたち同士で学びを深めていくことにつながる」とも指摘しています。
一方、課題については、「子どもたちも学校側もまだまだ経験が少ない。学生時代にデジタル教科書を使っていない先生たちがイメージが湧くように、研修などで経験を積む必要がある。また、視力などの健康面を心配している先生もいる」と指摘しております。
私は、ICTが弱いのですが、生徒が授業で使用するのに、デジタルコンテンツが流行すれば、なんとか取り入れなければと考えます。(自分で利用するのは面倒ですが、生徒のためなら出来るような気がします。)
【校長ブログ】聖・バレンタイン・デー
今日は2月14日です。表記の日であることは有名です。私は人生の中で自身が男子高、教職について20年間男子校勤務であったため、縁遠いものでした。ただ、繊細な男子生徒が、クラス全体に手作りチョコを作成してきたことがあり、バレンタインの朝、全員の机の上にチョコが配布されていたことがありました。
その時は、引くというよりは、よくまぁ、42人分も頑張って作ってくれたものだとクラス全員が敬意を表しました。
越高のような男女共学であれば、ロマンス的なこともあるのかなと想像することもありますが、男女といっても、今の時代はさっぱりしているのかなと思っています。こういったことは青春映画の世界だけのような気がします。
本当は、世界のカカオ事情であるとか、難しい政治的な案件も関わってくることもあります。そんなことを言っているようでは、ロマンチックな欠片もありませんね。
しかし、女性が男性にチョコレートを贈る習慣は日本独自のもので、1958年(昭和33年)に製菓会社メリーチョコレートカムパニーが行った新宿・伊勢丹でのチョコレートセールが始まりであるという説があります。1年目は3日間で3枚、170円しか売れなかったようですが、現在ではチョコレートの年間消費量の4分の1がこの日に消費されると言われるほどの国民的行事となったしだいです。
男性女性という時代ではなくなっております。男性としても本当は、気を遣ってチョコをご用意すべきなのかもしれませんが、忘れてしまうのでした。申し訳ありません。
受験生にはチョコレートよりもテストの処理能力が欲しいと切に願うのではないかと思います。私もそうでした。テストの処理能力は実力をつけないとつけられないので、地道にやるしかありません。我慢してやりましょう!!中学生の方はもうちょっと踏ん張って、実力をつけ、越ヶ谷高校も含め、公立高校入試に向けて頑張りましょう!!
【校長ブログ】地方公務員法
1950年(昭和25年)の12月13日に「地方公務員法」は、公布され、翌1951年(昭和26年)の今日、施行されました。
「地方公務員法」とは、地方公務員の職、任免、服務、労働関係など、地方公務員の身分取扱に関する基本的な事項を定めた法律です。
地方公務員一般職すべてに適用されるが、特別職の地方公務員(消防団員・交通指導員など)については、法律に特別の定めがある場合を除き適用されません。基本的には国家公務員法に準拠した内容でありますが、給与条例主義や、地方公務員に対する労働基準法の一部適用などの相違点もあります。
私は、この地方公務員の一員であり、且つ、教育公務員でもあります。よって、学校でも生徒の皆さんにも、保護者の皆さんにも、地域の皆さんにも、法律に規定された中で教育を仕事として扱っております。
そこには感情や損得はありません。しかしながら、人を教え、育んでいく仕事ですので、「より良い」生き方を目指させるには、熱い思いがないとやれないお仕事でもあります。埼玉県警の警察官も地方公務員(一部は国家公務員、階級的には警視正、警視長、警視監など)でありますが、警察官だと確実に法規に則って、お仕事をしている感があります。
教員は、教育基本法や学校教育法、学校教育法施行規則などが厳密にはありますが、生徒に対して、教育基本法の〇〇条にこう書いてあるから、こういった教育をするのだ。ということはまずありません。あるとすれば「後、〇時間この授業を欠席すると法律にあるところの実数をオーバーしてしまって単位が認められなくなります。」みたいなことだけです。
しかし、我々は地方公務員でもあることなので、恣意的に判断は出来ないということを考えながらお仕事していく必要もあると考えます。今日が地方公務員法の日ということでしたので、日ごろはあんまり考えていない(笑)法律について思案してみました。
皆さんも日本国憲法等に則って生きていることも忘れずにいてほしいと思います。
【校長ブログ】ダーウィンの日
1859の今日『種の起源』(On the Origin of Species)を著したイギリスの自然科学者であるチャールズ・ダーウィン(Charles Darwin 、1809~1882年)が誕生したようです。
ご案内のように、ダーウィンは、卓越した地質学者・生物学者で、種の形成理論を構築しました。全ての生物種が共通の祖先から長い時間をかけて、彼が自然選択(自然淘汰)と呼んだプロセスを通して進化したことを明らかにしたわけです。
進化の事実は存命中に科学界と一般大衆に受け入れられた一方で、自然選択の理論が進化の主要な原動力と見なされるようになったのは1930年代でありますが、自然選択説は現在でも進化生物学の基盤の一つです。
進化論の提唱の功績から今日では生物学者と一般的に見なされる傾向にあるが、自身は存命中に地質学者を名乗っていたそうで、現代の学会でも地質学者であるという認識が確立しているのだそうです。
ダーウィンの卓越性は認められ、19世紀のイギリスにおいて王族以外で国葬が執り行われた五人のうちの一人となってます。ウェストミンスター寺院で天文学者・数学者であるジョン・ハーシェルと物理学者・数学者であるアイザック・ニュートンの隣に埋葬されているのだそうです。お墓でも天才たちは近くに埋葬されているようです。
さて、日曜日の7時30分くらいからNHk番組で「ダーウィンが来た」という番組が放映されており、ほぼ毎回視聴しているのですが、本当に面白いと思っています。この番組は2006年からスタートしているようです。同様にNHKの番組で「サラメシ」というのがとても面白いと思っているのですが、14年間続いたこの番組もとうとう終焉だそうで、非常に悲しく思っています。
春になってくると番組の改編時期になり、面白いと思っていた番組が終了するときには寂寥感が一入です。春が近づくと、卒業式も近づいてくるので、この時期は寂寥感ばかりです。
【校長ブログ】金曜日の出来事
先週、金曜日は午前中、全日制大競走大会(普通でいうところの「マラソン大会」)と夜は定時制予餞会が実施されました。先週の金曜日にブログに上げたのですが、操作を誤ったのか、消えておりました。
朝早くから、先生方が準備をしていただきました。又、保護者の方にも来ていただいて給水のお手伝いをしていただきました。表彰に関しましては同窓会の方々が直接、お越しになり、男女とも10位までの生徒にメダルをいただきました。
会場は、埼玉スタジアム2002でした。サッカーの国際試合などが開催される有名な競技場です。私は地元の駒場スタジアムには何度も行ったことはありますが(サッカー観戦ではなく、陸上競技の練習です。)埼スタには初めて行きました。男子生徒の上位に入った人はシューズも高額な大学駅伝ランナーが履くような厚底シューズを履いていらしたので、この大会にかける意気込みが感じられました。上位に入れた人も残念ながら完走できなかった人もそれぞれの頑張りは同じです。お疲れ様でした。昨年度は大雪で実施出来なかったので、今回は、最強寒波でコンディショニング調整が難しかったかもですが、実施出来て良かったと思っています。
さて、夕方18:00から夜21:00くらいまで、定時制予餞会も同日に実施されました。
生徒会の皆さんが趣向を凝らして、4年生に楽しんでいただこうという気遣いが随所に見られました。生徒会の皆さん、本当にありがとうございました。生徒の皆さんが作ったPVはアーティストのPVのようで聴き入って、魅入ってしまいました。先生方の企画も本家「情熱大陸」(情熱大陸を模したような企画)に勝るとも劣らないものでした。
年度末になると、このような行事がたくさんあります。私などは段々と思い出つくりのイベントが終焉になってきますと(年齢の関係か?)涙腺が緩くなってしまっています。若い頃は予餞会で感動はあっても、泣くまでではなかったですが、最近はお爺ちゃん目線になってます。
今日の正午には、新たな1年生候補の受付締切です。こういった学校行事が未来永劫続けられるように、学校文化を守らなければと使命感も湧いてきます。
【校長ブログ】埼玉県警察来校
今日は、一日に2回埼玉県警察の警察官が来校されました。決して、問題が起きたとか、事件、事故が起こったわけではありません。まず、朝は、全日制の生徒が登校する際に、埼玉県警察交通部の警察官、埼玉県教育委員会の保健体育課の方が来校されました。
来校の理由は越高の自転車通学者の100%がヘルメットを着用しているということを取材しに来たのです。現在、埼玉県の自転車時のヘルメット着用率は9.8%程度らしいのですが、越高は100%ということで県内の着用率を引き上げてくれていることへの称賛でした。実際、数人はヘルメットを着用しないで自転車に乗っておりましたが、ほとんどの生徒は着用していて安心しました。埼玉県のみならず、全国で、自転車で事故に遭った場合、亡くなっているのはヘルメットの未着用者であることというデータは一般的です。
生徒にもインタビューをしていたそうです。ご協力くださった生徒の皆さん、ありがとうございました。引き続き、ヘルメット着用して、安全な登校下校に心掛けてください。
さて、夜は、埼玉県警察生活安全部の警察官、埼玉県教育委員会の生徒指導課の方が来校しました。こちらは定時制の現状を見に来られていました。正直、何十年前の定時制は、髪型がアイパー(アイロンパーマ)やリーゼント(皆さんの世代はこういう髪型は知らない人もいるでしょうけれど・・・。)で、授業中でも大きな声で歌を歌ったりするといった感覚も一部、世の中的には思っているようでして、私は「全く、そのようなことはありません。来て実際のところを見に来てください。」と伝えました。
そして、授業を見ていただいていると、本当に良く勉強をしていると感動されておりました。私が定時制の生徒会長がとても気のつく生徒で、本当に見ていて頼もしいですと話をしていたら、ぜひ、生徒会長に合わせていただきたいというリクエストをいただき、会長に会わせたところ、少しお話してもその受け答えから聡明な生徒であることを理解していただきました。
一日のうちで2回も警察官が来ること、そして、どちらも激賞してお帰りになったこと、本当に越高生は優秀だと思っております。対応していただいた生徒全てに感謝します、
【校長ブログ】学校評価懇話会及び同窓会新年会
先週、金曜日に学校評価懇話会、又、同窓会新年会等が開催されました。同窓会の方々におかれましては、新年を寿ぎ、上は卒寿の方から矍鑠たる振る舞いで本当に素晴らしいと感じております。
さて、しばらくブログをあげていませんでしたが、出張や会議が目白押しであったのともう一つは、学校評価懇話会において、学校評議員として参加した生徒からの質問を調べたり考えたりしていて今になりました。
その質問とは「越高の制服にはKoshigaya high school since 1926 と書かれているのですが100周年って2026年、来年ではないですか?」というものです。質問に対して私は「ギクッ? ちょっと今は、お答えできないので、調べてブログに上げますね。」と回答しました。
1926年、大正15年(12月から昭和元年)に越ヶ谷高校は設置されたのは関係者では共通理解しております。そして、昭和という時代で今年を考えると「昭和100年」という換算になります。
例えば、歌手の人が「デビュー10周年記念」なんていうコンサートを開くのはデビューして10年目と言われております。会社の創立1周年というのは基本的に1年が終了した時にいうものであることがあります。つまり、数え方の問題で1年目を1周年と考える数え方なのか、2年目を1周年が過ぎたと数える数え方なのかということです。どちらの数え方が正しいというわけでは無いようです。越ヶ谷高校の数え方は1年目を1周年と数え始めたから今年に100周年となっているという数え方だということです。つまり1年目というとらえ方と1年目は0周年というとらえ方の相違、これは主催者側で数えてよろしいとするものです。越高で今まで、60周年記念事業、80周年記念事業と大きなイベントをしている数え方が、1年目を1周年とする数え方であったため、100周年が今年になっています。
長々と説明しましたが、私も90周年から10年経ったのだからという考え方でありましたが、この生徒の指摘で「since」ということに目が向きました。大変、素晴らしい質問をありがとうございました。越高生はこのように知的探求心に富んでおります。中学校3年生の知的探求心を持っている皆さん、もう少しで公立高校入試です。知的な先輩たちが待ってます!!
【校長ブログ】進路研修会
今日、全日制の先生方は、共通テストが終了して、1,2年次も凡そ、面談も終了したことなどで、今回の共通テストや英語検定、chatGPTについての研修会を実施しました。
各教科の先生が、今回の共通テストの印象や解き方、難易度、生徒の感触などをレクチャーしていただき、次年度への参考になるようにしました。英語検定についても、英語科の先生以外は、ご自身の中学、高校時代の思い出くらいしか残っていないので、現在の英語検定、2級、準1級、などについて、その難易度やスコアのあげ方などを説明していただき、自分のクラスの生徒や部活動の生徒に勧める又は勧めないといったことも出来るように学びました。chatGPTについては、生徒が大学志願理由書を作成する際に利用している??といった例を検証しながら、このような使い方が出来るなどの話を聞き、どのように扱っていくか、ガイドライン等を含めて考えられるのかなども研修しました。
率直に先生方が「フーン」と思っていただけた実のある研修会になったと感じました。私も、今回の共通テストでの理科や社会科目について、解説され、なるほどそうでしたかといった感じがしております。
全日制3年次生の皆さんは、今は過去を振り返らずに個別試験や私大の受験に取り組んでほしいですが、先生方は次の生徒のために、過去を振り返り、総括して、次代の越高生のために忌憚のない意見交換が出来ました。
明日は、学校評価懇話会が開催されます。こちらも忌憚のないご意見を頂戴し、次年度の越高、全日制、定時制の両方が更なる発展を遂げるように前向きな意見交換にしたいと考えております。委員の皆様、よろしくお願いします。
【校長ブログ】ヘボン式
今朝の埼玉新聞の記事に「文化庁の文化審議会国語分科会は、ローマ字の表記に関し、小学校で学ぶ「訓令式」を基本とする内閣告示の改定を視野に対応すべきだとの考えで一致した。ローマ字のルールの見直しは70年ぶり。英語のつづりに近い「ヘボン式」が浸透していることを踏まえ、2024年度以降に本格的に議論する。」といったものがありました。
訓令式は「し」を「si」、「しゃ」は「sya」、「つ」を「tu」と表記しますが、ヘボン式ではそれぞれ「shi」「sha」「tsu」となります。私の名前には「し」が入っておりますが、今まで「shi」でしか表記はしておりません。つまりはヘボン式にしております。
さて、ローマ字は、学習指導要領によれば小学校3年生にて学習することになっております。教科書では主に訓令式の表記を取り上げていることが多いと思われます。小学校時代にローマ字を学んだ気はしますが、その前に自分の名前をローマ字で書けるようになっていたような気もして「si」ではなく「shi 」という標記にしてたように覚えています。
そもそも、ヘボンとは人の名前で、1859年、江戸時代末期の日本を訪れたアメリカ合衆国長老教会の医療伝道宣教師で医師でもあったジェームス・カーティス・ヘボンの名前を取ったものです。彼は、布教活動を行う傍ら、現在の神奈川県横浜に男女共学のヘボン塾(後の明治学院、フェリス女学院の源流)を開き医学と英語の教育を行うと同時に、和英辞典の編纂と聖書翻訳に取り組んだようです。
明治学院は、かの島崎藤村を輩出している名門ですが、東京都港区白金台という高級住宅地の一角に驕奢な建物として存在しております。一度だけ藤村の資料を借り受けに行ったときにあまりの美しさに驚嘆した経験があります。校訓は「Do for Others(他者への貢献)」で、学問の自由を基礎とし、教育理念“Do for Others(他者への貢献)”を実現するため、広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間を育成することを目的としている学校のようです。このような目的のもと、5つの教育目標を定めていて、① 他者を理解する力を身につける。② 分析力と構想力を身につける。③ コミュニケーション力を身につける。④ キャリアをデザインする力を身につける。⑤ 共生社会の担い手となる力を身につける。ということを学ぶらしいです。
そろそろ、個別の試験が始まっていると思います。各大学の沿革などを参照しながら受かった中でどの大学に行くのが自分にマッチするのか考えられると嬉しいですね。
【校長ブログ】御上先生
昨日、新しいTVドラマを拝見しました。その名は「御上先生(これで、みかみと読むようです。)」というドラマです。
先生ということでおわかりのように、一種の学園ものです。このような職種に就いているものの学園もの、学校もののドラマはまだ見てしまうのです。(私の父は、警察官で刑事ドラマの一切を見てませんでしたし、私にも見せてくれませんでした。理由は「こんなストーリー現実にはない。」との一言でした。)もちろん、学園もののように松坂桃李のような顔だちで多分30万円以上のスーツを着て、あんなに生徒が一人でいるところに偶然通りかかるような教員や「あなた、それは犯罪者でしょう。」というような教員も私の周りに見たことはありませんが、ついつい、観てしまうのは、世間から、少なくてもドラマの作り手は学校をどう見ているのか?を知っておきたいためです。
さて、このドラマを作成するにあたり、学校教育監修というクレジットがありますが、なんと工藤勇一先生となっています。工藤先生は、千代田区麹町中学校という都内の区立伝統校の校長時代に、一切の宿題を出さない、担任制を敷かない(生徒本人が信頼できると思う先生に相談するといういわば全員担任制)を断行された人です。現在は横浜の私立中高一貫校の校長でもあります。
この英断?は受け入れられる人とそうではない人に分かれているようですが、私も以前いた高校で、複数担任制度を導入して、生徒は、A先生でもB先生でも相談しやすい方に相談できるというオペレーションを敷きました。先生方も担任一人ですとお休みも取得しづらいと思い、導入しましたが今では続いて無いようです。
宿題を出さなくても千代田区は沢山の塾や予備校があるので大丈夫だとの話もありました。私も宿題は自分が勉強したいことをしたいだけやればよいのにと考える高校生でしたから、個人としては賛成ですが、教員としては怖くてそのようなことは実施したことはありません。
このドラマは、私の世代がテレビの世界で憧れた「熱血先生」のアンチテーゼのようです。それだけにどのような決着をつけるのかを注視してます。
【校長ブログ】評議員会
今日は、久しぶりの寒波の中、PTA評議員の皆様にお集まりいただいて、会議を開催させていただきました。まずもって、本会にご出席くださった保護者の皆様には御礼を申し上げます。
私としては越高の最近のトピックやお願い事(施設設備や生徒の資質向上につながること)をさせていただきました。そして、PTA活動につきまして、本部を始め、各専門部の今年の活動等につきましてご報告があり、直近の学校行事についての予定やPTA活動につきまして確認されたりというプログラムとなっておりました。
私としましてはPTAの方々の率直で忌憚のないご意見もいただきながら、越高をより良い方向に導きたい(おこがましい表現で恐縮ですが)と考えております。本当に今日はありがとうございました。引き続き、越ヶ谷高校の発展のため、ご支援、ご助力をお願いします。
さて、話は変わりますが、今日は漫画家、故石ノ森章太郎の誕生日なのだそうです。石ノ森章太郎と言えば、私の幼少期から「仮面ライダー」「変身忍者嵐」「サイボーグ009」等、ワクワクする作品を提供してくれました。世界で一番漫画を描いたというギネス記録を持っているそうで、私が就職してからも「マンガ日本経済入門」も購入し、読みました。テレビドラマ化された「ホテル」も元々は、石ノ森の漫画がベースです。
今でも「仮面ライダー」シリーズは続いており、原作者が亡くなっても、良い作品は残っていくものであると感じます。恥ずかしながら小学校6年生まで私は仮面ライダーになりたかったので、中学校に入るまでは現実逃避していたものと思われます。仮面ライダーの主人公である本郷猛はIQ600という設定であり、運動センスは万能という設定であったため、私も、仮面ライダーに改造されれば、もっともっと頭が良くなったり駆け足が速くなったりするものと願っておりました。中学生になって部活動に血道をあげるようになってから、仮面ライダーを見なくなり、自分の努力でやるしかないのか!と現実世界を生きていくようになりました。
皆さんの世代は、どんなものに熱中していっているのかは分かりませんが、今のうちに熱中できるものがあると良いですね。
【校長ブログ】教育の国際デー
昨年度も同じ記念日「教育の国際デー」について書きましたが、今日はこの記念日です。
教育って大上段に構えると難しいですが、生まれてすぐに教育は始まっていると感じます。ですから、感じの良い対応をされる生徒と対面するとご家庭での躾というか教育力が違うのだろうなと思います。ということは、我々、教員が出来る教育というものは、思い上がりで、小学生になる頃には一定の人格が陶冶されているのでは??なんて考えることもあります。よって高校生には、しっかりとした知識・教養さえ教えていけばよろしいのかという議論もあります。
ただ、知識などは、DXが進んでいるこのご時世では、学校が無くても出来そうです。「では、学校って何なのだろう?」という問題になってきます。私は、人と人が触れ合いお互いに切磋琢磨しようと、集い、正々堂々、公平に、相手を陥れるということではなく、競争出来るのが学校だと思っています。もちろん、助け合っていくということを学ぶのも学校だと確信しています。
後輩が困っていれば、手を差し伸べ、先輩に頼まれれば、こんな感じでどうでしょうか?とすぐ案を出すということもあると思います。(自分の経験では、日ごろ、何もしてくれない先輩に対してそのような案出しはしないと思っています。)後輩には徹底して救ってあげるというのは自分に課したことでしたが、就職すると後輩でも自分の上司になってしまうことがあるので、この部分は、難しい気持ちにさせるものだとも思うことがあります。
ここのところ、あるテレビ局のCMが「ACジャパン」しか流れないことがあり、発展途上国の女性が教育を満足に受けられないということやなんらかの理由で親御さんが居ない生徒へ「あしなが募金」で援助するといったことが何度も流れるので、自分は、やっぱり、恵まれた環境にいたのだなぁと思い返せるわけで、勉強したくても環境の中で出来ない人もいるのだろうなと感じます。
やはり、教育は個人ではなくて、集団で受けて、皆で何かの問題を解決するような、又は、部員皆で、次の大会を勝とう!といったようなチームワークを学ぶことが本当の学びだと思います。
越高は、行事や部活動、授業でのグループワークなど、その仕掛けが満載です。お互い、相手の力や自分の力を信じて成長してほしいと思います。
【校長ブログ】カレーライスの日
1982年(昭和57年)の今日、学校給食創立35周年を記念して、全国学校栄養士協議会が学校給食試食会を実施しました。その日は、全国の小中学校の児童約800万人にカレーライスの給食が出されたしうです。(私はもう高校生になっていましたからその恩恵には与れませんでした。)
そして、この日を「全国一斉献立カレーライスの日」とし、1976年(昭和51年)に正式導入された米飯給食の普及にも大いに貢献し、カレーライスは、不動の国民食としての地位を獲得しました。
今では、国民食と言われるまでに普及したカレーのよりいっそうの普及拡大されました。カレーライスについては、前にも触れましたが、、カレーを米飯にかけて食べる料理で、インド料理を元にイギリスで生まれ、日本で独自に変化させて今のような食物になっています。イギリスでは「Curry and rice」(カリーアンドライス)や「Curried rice」(カリードライス)と呼ばれております。日本語では省略して「カレー」と呼ばれることが多いと思います。カレーは、ラーメンと並んで「日本人の国民食」と呼ばれるほど人気がある料理ですし、小中学校の給食メニューの人気アンケートでも常に上位に挙げられております。
私は、カレーなら毎日でも食せますが、辛口ではなく甘口でもなく、中辛が好きです。学生時代には、学食で、カレーかラーメンを頼めば間違いないと思っておりましたので、それと少し、お金があった時には「スペシャル」と呼ばれる定食、これはハンバーグとカレーのセットメニューですが、これを頼んでおりました。今でも、海上自衛隊の人は金曜日はカレーと決めているとか。イチロー選手も現役時代は毎朝、カレーだったとか。カレーにまつわるエピソードは事欠かないです。
受験日の前日は「カツカレー」で「勝つ!」みたいなノリもしたことがあります。煎じ詰めると最近は「受験頑張れ」みたいになってしまってプレッシャーでしたら、ごめんなさい。食事時くらいはリラックスタイムしてください。
【校長ブログ】料理番組の日
1937年(昭和12年)の今日、世界で初めて、イギリスのBBCテレビで、料理番組の元祖と言われる『夕べの料理』(Cook's Night Out)が放送を開始したそうです。記念すべき初回の放送内容は「オムレツ」の作り方だったということです。
この番組のMCを務めたマルセル・ブールスタン(Marcel Boulestin、1878~1943年)は、世界で初めてテレビ出演した料理人となり、その後、何人ものスターが現れたとされております。日本の料理番組としては、1963年(昭和38年)の同じ日に日本テレビ『キューピー3分クッキング』の放送が開始されました。通称は「3分クッキング」と言われ、2018年(平成30年)に55周年を迎え、現在でも放送中であり、日本有数の長寿料理番組となっております。日本において、さらに長い歴史を持つ料理番組としてNHKの『きょうの料理』があります。この番組は1957年(昭和32年)11月4日に第1回の放送が開始されました。そして、現在でも65年以上にわたり放送されており、「3分クッキング」と並ぶ長寿料理番組となっています。
今でも「相葉マナブ」とか「家事ヤロウ!!!」といった番組がありまして、ついつい見入ってしまい(と言っても試すこともなく・・・ですが)料理って面白いなと思っています。
個人的なことを言えば、小学校時代に家庭科の時間、調理実習をして、職員室の先生方に試食していただくということでした時に、先生方に「これ、誰が作ったの?」と言われ、恐る恐る「僕が作りました」と申し上げたら「とっても上手。美味しい。」と褒めていただいたので、その後も、小6の修学旅行の鍋つくり、中2の林間学校でのカレーライス作りでも率先して、料理担当を引き受け、そのたびにクラスメートから先生方から、お褒めの言葉をいただいていたものですから、いつの日か、中華鍋を振るってみたいなぁ!なんて思ったこともあります。きっとそんな甘いものではないことは承知しておりますが・・・。
今は、越ヶ谷高校の校長職ですから、越高生の進路決定に対して、全力で応援することに集中してまいります。
昨日も申し上げましたが、皆さんも今は、所期の目的を果たすために、それぞれの進路に向かって駆け抜けましょう!!
【校長ブログ】共通テスト
まずは、昨日、一昨日と共通テストを受験した越高生、そして全国の大学受験の皆さん、お疲れ様でした。埼玉県では、昨日は若干、雨もパラついており、雪国豪雪地帯から比すれば、全く問題ないということになるでしょうが、雨が苦手な方もいらっしゃるでしょうから気になったかもしれません。(晴れが苦手な人もひょっとしたらいるかもなので・・・。一概には言えないかもしれません。)
さて、私は共通テスト(国語)というかセンター試験というものを解きだしたのは20代の終わりからです。赴任した高校が100%センター試験を受験する学校でその前の年まで、半分以上が就職する高校であったため、「センター試験だったなぁ。昨日、一昨日は。自分が高校時代は『共通一次試験』って言われたよなぁ・・・。」くらいの捉えだったのですが、試験の解説を授業でしなければいけないということで日曜日にまずは自分なりの回答をし、その後、各予備校等から出された模範解答(昔はネット情報が無いので、予備校に出向いて確認したり、入試センターへの問い合わせを無理にやったりとしておりました。)と照らし、授業での構築を考えていました。
面白かった思い出は、筆者自身に連絡をして、「これはこういう回答で良いのですか?自分は納得がいかないのですが・・・。」と伺ってみたところ、筆者から「私も納得してないですね(笑)」とお答えいただいたことがありました。(でも、ご案内のように、筆者の考えというより設問者の考えを選ぶのが共通テストなので、そういうこともあります。)
今回は、国語については時間が延長され、新しい傾向であることから注視しておりました。昨日、解いてみて、時間配分が緊張の中で上手く出来たかな?という疑問と漢文は選択が少なくなったので、難易度が下がったように思いました。
ネット上では、小説が「ヒス構文」なることで話題になっていますが、それは、それとして、読み物として面白い題材が選ばれているとも感じました。まだ、各予備校の模範解答を読んでいない状況ですので、軽々しくは言えませんが、今後、確認してまいりたいと思います。このような日曜日に何となく問題を解くということを、この30年間くらい、ずっと続けておりますので、過去30年は問題を理解していることになります。(その前の過去20年分くらいは解いているので共通一次試験から共通テストまでは、開始以来、すべて解いております。)
私は、もう共通テスト問題を解くことが一つの趣味みたいになっておりますが、皆さんにとっては「伸るか反るか」の問題でしょうから、大変です。でも、これは通過点ですので、今度は気持ちを切り替えて個別試験に臨んでいただきたいと思います。
今週は比較的、暖かいそうです。体調に留意して最後の最後まで、実力を出し切れるように、整えてください。
【校長ブログ】殿堂入り
今朝のニュースでは、日米通算4367安打の功績を出された元プロ野球選手のイチローさんが「野球殿堂」入りを果たしたという話でした。
もちろん、その功績は素晴らしいし、イチロー選手がアメリカ大リーグに参入し、活躍された時には、アメリカのメディアからは、その正確なバッティングから「実は、イチローは日本のニンテンドー製の野球ロボットなのである。」といったユニークな表現をされておりまして、日本人の一人として嬉しくなった思い出があります。
さて、イチローさんのインタビューで感動したことは、ちょうど30年前に起きた阪神淡路大震災の事でした。引用し要約しますと「30年前、当時、僕は21歳ですね。オリックスの寮であの時は眠っていたんですけれども、初めて命の危機というか、・・・それで、神戸の人たちを野球で元気づけようと支えになれたら良いなと考えておりました。」とのことでした。
そういう考え方で、自分自身を進化させて、日米で一流プレーヤーになって、今は、特に高校生に野球を教えていらっしゃるのだなと尊敬します。インタビューで「日米で長く活躍出来た原動力は何ですか?」という問いに「多くの人が常識だと思っていることを疑い、大事な決断は常に自分自身で決定してきました。第三者の意見ではなく、感性に基づき行動してきたことは大きな原動力の要因だったと思います。」という回答をされてました。
又、「高校生を熱心に指導される中で大事にされていることは?」という問いに「野球を通じて社会に出てからのきっかけになってくれればという思い。しかし、ナメた子は叱る。」という明確な回答もされてます。「今後はどういったことをしていきたいですか?」には「ナメた大人も叱る。」とのことです。
私も叱られないように頑張ろうと思いました。話を戻しますが「常識を疑え!」というのは科学者が良く使う言葉です。野球を科学的に捉え、自分自身の感性でブラッシュアップさせてきた素晴らしいイチローさん。越高生の皆さんも、目指すそれぞれの道で自分の感性に則り、磨いていってほしいと思います。(何も浮かばない人は、まずは、自分の中の感性を見つけてください。)
※明日からの共通テスト!絶対にアキラメナイという気持ちで、「この一題は完成させる!」ということの繰り返しで乗り切ってください!!
【校長ブログ】小正月(こしょうがつ)
今日は、小正月という日です。1月1日は「大正月(おおしょうがつ)」と言います。地域によっては、14日から16日までの3日間を「小正月」とする場合もあるようです。
1月1日から1月7日までを「大正月」と呼ぶ場合もあり、この「小正月」までが門松を飾る期間として「松の内」ともいう場合があり、年賀状も、この「松の内」までであれば、失礼には当たらないとも私は思っております。(今後は「寒中見舞い」になる場合があると思われますが「寒中見舞い」は忌中の方がおっしゃる場合もあります。)
年賀状と言えば、今年の年賀状の中には「このご時世ですので、来年からは年賀状という習慣を辞めたいと思います。あしからず。」という文言の賀状が何枚かありました。時代が変わってきたなぁと思っております。
私は、御年80歳を過ぎた高校時代の国語の先生に年賀状を送り続けております。10年くらい前に、この先生からも「今年で年賀状仕舞いをしたいと思います。」という賀状を頂いたのですが、「私が生きているという証拠に送りますので、先生からはご返信いただかなくても良いので、送り続けさせてください。」と懇願し、未だにお送りしておりますが、先生からも返事がまいりますので、かえってご苦労をおかけして申し訳ないとも感じております。
この先生はとても厳しい方で、我々から「鬼」と渾名されておりました。どう見ても終わらないであろう宿題や50分では完了しない定期考査を出題されておりましたから、そう渾名されていたのです。
もちろん、私も1年生時代には終わらない生徒の一人でしたが、一生懸命、取り組んでいって3年生の時に宿題や定期考査が終了することが出来たことで、やり切った感が覚えられたという経験を持ちました。今、このようなお年ですが、私立有名大学入試専門塾の塾長をなさっていて、頭脳には衰えは無いようです。(私が80歳以上でこういった取り組みが出来るかと言えば、おそらくは無理だと思います。そもそも、70歳くらいで鬼籍に入りそうな予感があります。)
さて、小正月には、米と小豆を炊き込んだ「小豆粥(あずきがゆ)」を食べる習慣があり、早朝に食べることから「あかつき粥」などとも呼ばれるようですが、私は食したことがありません。何となく、お汁粉を食する日にしてましたが、それも現在ではやっておりません。
受検生の皆さん、お汁粉などを食して、暖まってから又、勉強に励んでください。
【校長ブログ】成人式
昨日は「成人式」であって、全国のイベントをNHKニュースなどで垣間見ることが出来ました。地域によっては80万円もかけて衣装を整えている若者もいて、当時、そんなお金はどこにも無かったなぁとの感を抱いたところでもありました。また、大学生であった私は、後期試験の真っただ中におりまして、成人式に行こうという気さえおきておりませんでしたが、成人式に行くと何かしら記念品がいただけるとの情報があり、さもしいですが、記念品だけは頂こうとジャージ姿の上、自転車で市民会館まで、出かけていきました。結局、当時、「祝・成人・大宮市」と印刷された普通のアルバムを頂いたのですが「これが、記念品かぁ・・・。じゃあ、無理して行かなくても・・・かな?」なんて思っていました。帰宅すると、母親から「ここまで、大人になれて良かったね。」と、存外、喜んでくれましたので、そのアルバムをあげることにしました。「何か、貼ってください。」と言いながらでしたが、そのアルバムもどこかにいってしまっていると思います。
さて、昨年度も書きましたが、成人式では三大新聞と言われるところには、SUNTORYという会社が伊集院静のエッセイを掲載しておりまして、残念ながら鬼籍に入られたので、今年は誰が執筆するのだろうと思っていました。
今年から、劇作家の三谷幸喜が書かれておりました。三谷幸喜と言えば、大河ドラマも3本も書いておりますし、色々な話題の映画、ドラマの作家として夙に有名であります。三谷は私よりも少し、年齢は上で、N大学の出身でありますが、なぜか、私が学生時代に私の大学の演劇の劇作家として、大学ホールに寝泊まりされておりました。ですから、三谷の作品には、私の大学出身の役者が何人か出演しており、あんな、汚いホールで、胡散臭い演劇論をけたたましく話していた人たちが今では、有名な俳優になっているのですねと感心します。他にも映画監督の方も、当時、映画表現論という講義をされていた蓮見重彦教授を頼って、モグリで講義を受けていた人たちが、立派な演劇人になっております。私もミーハーでしたので「映画表現論」という講義を取っていましたが、年間200本の映画を観るという宿題がありまして、どうにかこうにか単位をいただくだけで終わりました。
話を三谷のエッセイに戻しますが、「60代になって思うことは、自分という人間がビックリするほど未完成であることに気づいた・・。」という行がありましたが、私自身もその通りだと思います。
ただ、抗弁すれば、昔は、価値観が一元化していて、年を取ってきて、その基準にのっていれば、何となく「自分の人生は成功かしら・・・。」なんて思える規矩があったように思うのですが、正解のない、この時代においては、日々「これで良いのかな?」という迷いながらの生活なので、いくつになっても「未完成」なのではないかと思うのです。しかしながら、価値観が一元化していないので、いくつになってもまだ、成長できるかなと思えることは良いことでもあるかもしれません。
18歳成人と言われて、久しくなりましたが、もう18歳で成人式を実施する自治体の話は全く出なくなりました。やっぱり、20歳成人式が日本にはしっくりいくのかなとも思ったりします。でも、全日制にしても定時制にしても18歳からは大人です。しっかりとすべきところはしないといけないと思います。三谷流に言えば「おそれず、挑戦しよう!」ということです。成人の皆さん、おめでとうございます!!
【校長ブログ】埼玉県県立高校の未来
昨夜、NHKニュースでは「2038年までに県立高校を19校減」という話が出ておりました。早速、本日の埼玉新聞では一面記事となっておりまして、色々な思いが頭を過ぎりました。
なぜかというと、私が埼玉県教員になった時には、180校以上の県立高校があり、まだ、新設された県立高校も1校はあったのではないかという感じでした。現在は131校ということですから、それでも50校くらいは閉校したり統合したりということです。私自身も併合された高校に勤務しておりましたが、段々と生徒の数が減ってきて、部活動も無くなり、閉校イベントだけは残った生徒へのプレゼントという意味で大きな盛り上がりを見せましたが、「祭りの後の静けさ」というか、自分の勤務校が無くなっていく様を見ていくのは耐え難い気持ち(生徒数の減少により理屈では分かるものの)になっていきました。
越谷エリアは沢山の県立高校がありますが、どの高校も一定の人気があり、倍率が出ております。しかしながら、中学生の数は越谷地区と言えども減っていくことは自明です。どうやったら、越谷市内の高校が生き残れるのか(表現がキツイですが)気になって仕方ありません。
本校も含め、現場の先生方の献身的な努力による良質の教育を生徒の皆さんに施し、生徒の皆さんも、その学問への姿勢に絆されて勉学に勤しんでいくしかないと思います。
こういったことを数値化出来れば、本来であれば良いのでしょうけれど、知識のみならず、人間性を鍛え、時代を受け止める能力を養うことはなかなか数値化出来ないこともあり、忸怩たる思いもあります。
本日のブログは、年寄りの愚痴めいた、戯言になってしまっておりますが、併合された高校に勤務した経験のある教員としては、ノスタルジックになってしまっていることをご寛恕ください。
気持ちを取り直して、越高の未来、埼玉県県立高校の未来がより良くなるように、元気を出してまいりたいと思います。中学校3年生の皆さん、来年から一緒に未来を作ってまいりましょう!!
【校長ブログ】定時制始業式
昨夜は定時制も始業式でした。定時制の生徒の皆さんも、前向きに元気に登校していて、巷ではインフルエンザが頗る流行しているというのに、頑張っていると安堵しました。
定時制でも全日制と同様に「校長式辞」から始めるのですが、定時制は体育館での実施です。ヒーターを焚いているとはいえ、寒い中での行事となりますから短めなお話をしました。話の筋は、全日制と同様、私が年末年始に風邪を拗らせ、例年、楽しみにしている高校生などのスポーツイベントがまるで見ることが出来ずに残念だったこと。そして、仕事始めでやっと正常な状況になりつつあった6日の夜に見たNHKスペシャルの「薩摩スチューデントと長州ファイブ」という幕末の若者のイギリス留学体験譚をベースにしております。(中身は昨日のブログを参照してください。)
そして、ここのところ、定時制の式辞では、必ず、アニメの主人公たちの名言を引用して、生徒の皆さんを鼓舞しようとしております。
今回は「ドラえもん」の主人公、ドラえもんがのび太君を励ます際に必ずと言っていいほど叫ぶ言葉「人に出来て、君だけに出来ないことなんて、あるもんか!」を引用しました。私が高校時代に部活動の顧問の先生から言われた言葉は「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力とは呼べない。」という当時、世界のホームラン王であった王貞治選手の言葉でした。でも、当時の私は「世界の王選手の言葉を言われてもなぁ・・・。」と正面から受けとめなくて、努力して練習したことの成果が出ないことは「運だよなぁ・・・。」と弱気になっておりました。
そういった経験があるので、こういった言葉は生徒の皆さんに響いてくれるのか?とやや心配にはなりますが、やっぱりたとえ話は耳に入ってくるよなと思いますし、私自身が高校時代に言われた言葉は納得するしないにかかわらず、覚えているものですので引用しました。
私の式辞の後、生徒指導の話でも、発明王エジソンの話をされてましたので、やっぱり高校時代に聞いた「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ。」というエジソンの名言を思い出しました。
私の話も生徒指導の先生のお話も進路指導の先生のお話も、煎じ詰めれば「諦めない。」ということに尽きると思います。(進路指導の先生のお話は、この冬休みにサックスをやってみたくなって3日坊主で終わった話でしたが、これも高校時代の担任から言われた言葉に「3日坊主を365日続ければ、色んな事に成果が出る。だから3日坊主は大事なんだ!」を思い出し、やっぱりたとえ話は大事だよなぁ・・と思った次第です。)
越定の皆さん、寒い中、始業式に参加してくれて、そして、先生方の話を真剣に聞いてくれて、ありがとうございます。そして、短い3か月ですが、駆け抜けていきましょう!!