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校長ブログ
【校長ブログ】デジタル教科書
ここ数日、ニュースの話題になっている「デジタル教科書」は、2019年から紙の教科書の「代替教材」として小中学校や高校などで使用が認められ、今年度からは小学5年生から中学3年生を対象に英語や数学などで本格的に使われ始めております。
中教審=中央教育審議会の作業部会が2月14日、まとめた中間案では、紙と同じように「正式な教科書」に位置づけることが適当だとした上で、「紙だけ」や「デジタルだけ」に加えて、「紙とデジタル」を組み合わせたハイブリッド形式も認めるべきだとする方向性が示されました。
中教審の作業部会では、今年の秋ごろをめどにより具体的な方針を示すことにしていて、新しい学習指導要領が実施される2030年度から新しい教科書の運用を始めたいとしております。
今、学校現場への導入が検討されている「デジタル教科書」!文部科学省の作業部会は2030年度にも「正式な教科書」として位置づけ、新たな運用 を始めたいとした中間案をまとめたわけですが、生徒の皆さんの学習方法はどのように変わるのでしょうか。
学校のデジタル教育などに詳しい山梨大学教育学部の三井一希准教授は、「議論は前進していると思う。紙の教科書とデジタルの教科書で、場合によって何を使うかという選択肢が広がった」と話しております。
デジタル教科書のメリットについて、「絵が動くことで理解が深まる子もいるだろうし、音声で理解する子など、いろんな特性の子がいるので、子どもたちに応じた教育が可能になる、そんな可能性を秘めている。教科書を瞬時に共有できることによって、自分の教科書と見比べながら、子どもたち同士で学びを深めていくことにつながる」とも指摘しています。
一方、課題については、「子どもたちも学校側もまだまだ経験が少ない。学生時代にデジタル教科書を使っていない先生たちがイメージが湧くように、研修などで経験を積む必要がある。また、視力などの健康面を心配している先生もいる」と指摘しております。
私は、ICTが弱いのですが、生徒が授業で使用するのに、デジタルコンテンツが流行すれば、なんとか取り入れなければと考えます。(自分で利用するのは面倒ですが、生徒のためなら出来るような気がします。)
【校長ブログ】聖・バレンタイン・デー
今日は2月14日です。表記の日であることは有名です。私は人生の中で自身が男子高、教職について20年間男子校勤務であったため、縁遠いものでした。ただ、繊細な男子生徒が、クラス全体に手作りチョコを作成してきたことがあり、バレンタインの朝、全員の机の上にチョコが配布されていたことがありました。
その時は、引くというよりは、よくまぁ、42人分も頑張って作ってくれたものだとクラス全員が敬意を表しました。
越高のような男女共学であれば、ロマンス的なこともあるのかなと想像することもありますが、男女といっても、今の時代はさっぱりしているのかなと思っています。こういったことは青春映画の世界だけのような気がします。
本当は、世界のカカオ事情であるとか、難しい政治的な案件も関わってくることもあります。そんなことを言っているようでは、ロマンチックな欠片もありませんね。
しかし、女性が男性にチョコレートを贈る習慣は日本独自のもので、1958年(昭和33年)に製菓会社メリーチョコレートカムパニーが行った新宿・伊勢丹でのチョコレートセールが始まりであるという説があります。1年目は3日間で3枚、170円しか売れなかったようですが、現在ではチョコレートの年間消費量の4分の1がこの日に消費されると言われるほどの国民的行事となったしだいです。
男性女性という時代ではなくなっております。男性としても本当は、気を遣ってチョコをご用意すべきなのかもしれませんが、忘れてしまうのでした。申し訳ありません。
受験生にはチョコレートよりもテストの処理能力が欲しいと切に願うのではないかと思います。私もそうでした。テストの処理能力は実力をつけないとつけられないので、地道にやるしかありません。我慢してやりましょう!!中学生の方はもうちょっと踏ん張って、実力をつけ、越ヶ谷高校も含め、公立高校入試に向けて頑張りましょう!!
【校長ブログ】地方公務員法
1950年(昭和25年)の12月13日に「地方公務員法」は、公布され、翌1951年(昭和26年)の今日、施行されました。
「地方公務員法」とは、地方公務員の職、任免、服務、労働関係など、地方公務員の身分取扱に関する基本的な事項を定めた法律です。
地方公務員一般職すべてに適用されるが、特別職の地方公務員(消防団員・交通指導員など)については、法律に特別の定めがある場合を除き適用されません。基本的には国家公務員法に準拠した内容でありますが、給与条例主義や、地方公務員に対する労働基準法の一部適用などの相違点もあります。
私は、この地方公務員の一員であり、且つ、教育公務員でもあります。よって、学校でも生徒の皆さんにも、保護者の皆さんにも、地域の皆さんにも、法律に規定された中で教育を仕事として扱っております。
そこには感情や損得はありません。しかしながら、人を教え、育んでいく仕事ですので、「より良い」生き方を目指させるには、熱い思いがないとやれないお仕事でもあります。埼玉県警の警察官も地方公務員(一部は国家公務員、階級的には警視正、警視長、警視監など)でありますが、警察官だと確実に法規に則って、お仕事をしている感があります。
教員は、教育基本法や学校教育法、学校教育法施行規則などが厳密にはありますが、生徒に対して、教育基本法の〇〇条にこう書いてあるから、こういった教育をするのだ。ということはまずありません。あるとすれば「後、〇時間この授業を欠席すると法律にあるところの実数をオーバーしてしまって単位が認められなくなります。」みたいなことだけです。
しかし、我々は地方公務員でもあることなので、恣意的に判断は出来ないということを考えながらお仕事していく必要もあると考えます。今日が地方公務員法の日ということでしたので、日ごろはあんまり考えていない(笑)法律について思案してみました。
皆さんも日本国憲法等に則って生きていることも忘れずにいてほしいと思います。
【校長ブログ】ダーウィンの日
1859の今日『種の起源』(On the Origin of Species)を著したイギリスの自然科学者であるチャールズ・ダーウィン(Charles Darwin 、1809~1882年)が誕生したようです。
ご案内のように、ダーウィンは、卓越した地質学者・生物学者で、種の形成理論を構築しました。全ての生物種が共通の祖先から長い時間をかけて、彼が自然選択(自然淘汰)と呼んだプロセスを通して進化したことを明らかにしたわけです。
進化の事実は存命中に科学界と一般大衆に受け入れられた一方で、自然選択の理論が進化の主要な原動力と見なされるようになったのは1930年代でありますが、自然選択説は現在でも進化生物学の基盤の一つです。
進化論の提唱の功績から今日では生物学者と一般的に見なされる傾向にあるが、自身は存命中に地質学者を名乗っていたそうで、現代の学会でも地質学者であるという認識が確立しているのだそうです。
ダーウィンの卓越性は認められ、19世紀のイギリスにおいて王族以外で国葬が執り行われた五人のうちの一人となってます。ウェストミンスター寺院で天文学者・数学者であるジョン・ハーシェルと物理学者・数学者であるアイザック・ニュートンの隣に埋葬されているのだそうです。お墓でも天才たちは近くに埋葬されているようです。
さて、日曜日の7時30分くらいからNHk番組で「ダーウィンが来た」という番組が放映されており、ほぼ毎回視聴しているのですが、本当に面白いと思っています。この番組は2006年からスタートしているようです。同様にNHKの番組で「サラメシ」というのがとても面白いと思っているのですが、14年間続いたこの番組もとうとう終焉だそうで、非常に悲しく思っています。
春になってくると番組の改編時期になり、面白いと思っていた番組が終了するときには寂寥感が一入です。春が近づくと、卒業式も近づいてくるので、この時期は寂寥感ばかりです。
【校長ブログ】金曜日の出来事
先週、金曜日は午前中、全日制大競走大会(普通でいうところの「マラソン大会」)と夜は定時制予餞会が実施されました。先週の金曜日にブログに上げたのですが、操作を誤ったのか、消えておりました。
朝早くから、先生方が準備をしていただきました。又、保護者の方にも来ていただいて給水のお手伝いをしていただきました。表彰に関しましては同窓会の方々が直接、お越しになり、男女とも10位までの生徒にメダルをいただきました。
会場は、埼玉スタジアム2002でした。サッカーの国際試合などが開催される有名な競技場です。私は地元の駒場スタジアムには何度も行ったことはありますが(サッカー観戦ではなく、陸上競技の練習です。)埼スタには初めて行きました。男子生徒の上位に入った人はシューズも高額な大学駅伝ランナーが履くような厚底シューズを履いていらしたので、この大会にかける意気込みが感じられました。上位に入れた人も残念ながら完走できなかった人もそれぞれの頑張りは同じです。お疲れ様でした。昨年度は大雪で実施出来なかったので、今回は、最強寒波でコンディショニング調整が難しかったかもですが、実施出来て良かったと思っています。
さて、夕方18:00から夜21:00くらいまで、定時制予餞会も同日に実施されました。
生徒会の皆さんが趣向を凝らして、4年生に楽しんでいただこうという気遣いが随所に見られました。生徒会の皆さん、本当にありがとうございました。生徒の皆さんが作ったPVはアーティストのPVのようで聴き入って、魅入ってしまいました。先生方の企画も本家「情熱大陸」(情熱大陸を模したような企画)に勝るとも劣らないものでした。
年度末になると、このような行事がたくさんあります。私などは段々と思い出つくりのイベントが終焉になってきますと(年齢の関係か?)涙腺が緩くなってしまっています。若い頃は予餞会で感動はあっても、泣くまでではなかったですが、最近はお爺ちゃん目線になってます。
今日の正午には、新たな1年生候補の受付締切です。こういった学校行事が未来永劫続けられるように、学校文化を守らなければと使命感も湧いてきます。
【校長ブログ】埼玉県警察来校
今日は、一日に2回埼玉県警察の警察官が来校されました。決して、問題が起きたとか、事件、事故が起こったわけではありません。まず、朝は、全日制の生徒が登校する際に、埼玉県警察交通部の警察官、埼玉県教育委員会の保健体育課の方が来校されました。
来校の理由は越高の自転車通学者の100%がヘルメットを着用しているということを取材しに来たのです。現在、埼玉県の自転車時のヘルメット着用率は9.8%程度らしいのですが、越高は100%ということで県内の着用率を引き上げてくれていることへの称賛でした。実際、数人はヘルメットを着用しないで自転車に乗っておりましたが、ほとんどの生徒は着用していて安心しました。埼玉県のみならず、全国で、自転車で事故に遭った場合、亡くなっているのはヘルメットの未着用者であることというデータは一般的です。
生徒にもインタビューをしていたそうです。ご協力くださった生徒の皆さん、ありがとうございました。引き続き、ヘルメット着用して、安全な登校下校に心掛けてください。
さて、夜は、埼玉県警察生活安全部の警察官、埼玉県教育委員会の生徒指導課の方が来校しました。こちらは定時制の現状を見に来られていました。正直、何十年前の定時制は、髪型がアイパー(アイロンパーマ)やリーゼント(皆さんの世代はこういう髪型は知らない人もいるでしょうけれど・・・。)で、授業中でも大きな声で歌を歌ったりするといった感覚も一部、世の中的には思っているようでして、私は「全く、そのようなことはありません。来て実際のところを見に来てください。」と伝えました。
そして、授業を見ていただいていると、本当に良く勉強をしていると感動されておりました。私が定時制の生徒会長がとても気のつく生徒で、本当に見ていて頼もしいですと話をしていたら、ぜひ、生徒会長に合わせていただきたいというリクエストをいただき、会長に会わせたところ、少しお話してもその受け答えから聡明な生徒であることを理解していただきました。
一日のうちで2回も警察官が来ること、そして、どちらも激賞してお帰りになったこと、本当に越高生は優秀だと思っております。対応していただいた生徒全てに感謝します、
【校長ブログ】学校評価懇話会及び同窓会新年会
先週、金曜日に学校評価懇話会、又、同窓会新年会等が開催されました。同窓会の方々におかれましては、新年を寿ぎ、上は卒寿の方から矍鑠たる振る舞いで本当に素晴らしいと感じております。
さて、しばらくブログをあげていませんでしたが、出張や会議が目白押しであったのともう一つは、学校評価懇話会において、学校評議員として参加した生徒からの質問を調べたり考えたりしていて今になりました。
その質問とは「越高の制服にはKoshigaya high school since 1926 と書かれているのですが100周年って2026年、来年ではないですか?」というものです。質問に対して私は「ギクッ? ちょっと今は、お答えできないので、調べてブログに上げますね。」と回答しました。
1926年、大正15年(12月から昭和元年)に越ヶ谷高校は設置されたのは関係者では共通理解しております。そして、昭和という時代で今年を考えると「昭和100年」という換算になります。
例えば、歌手の人が「デビュー10周年記念」なんていうコンサートを開くのはデビューして10年目と言われております。会社の創立1周年というのは基本的に1年が終了した時にいうものであることがあります。つまり、数え方の問題で1年目を1周年と考える数え方なのか、2年目を1周年が過ぎたと数える数え方なのかということです。どちらの数え方が正しいというわけでは無いようです。越ヶ谷高校の数え方は1年目を1周年と数え始めたから今年に100周年となっているという数え方だということです。つまり1年目というとらえ方と1年目は0周年というとらえ方の相違、これは主催者側で数えてよろしいとするものです。越高で今まで、60周年記念事業、80周年記念事業と大きなイベントをしている数え方が、1年目を1周年とする数え方であったため、100周年が今年になっています。
長々と説明しましたが、私も90周年から10年経ったのだからという考え方でありましたが、この生徒の指摘で「since」ということに目が向きました。大変、素晴らしい質問をありがとうございました。越高生はこのように知的探求心に富んでおります。中学校3年生の知的探求心を持っている皆さん、もう少しで公立高校入試です。知的な先輩たちが待ってます!!
【校長ブログ】進路研修会
今日、全日制の先生方は、共通テストが終了して、1,2年次も凡そ、面談も終了したことなどで、今回の共通テストや英語検定、chatGPTについての研修会を実施しました。
各教科の先生が、今回の共通テストの印象や解き方、難易度、生徒の感触などをレクチャーしていただき、次年度への参考になるようにしました。英語検定についても、英語科の先生以外は、ご自身の中学、高校時代の思い出くらいしか残っていないので、現在の英語検定、2級、準1級、などについて、その難易度やスコアのあげ方などを説明していただき、自分のクラスの生徒や部活動の生徒に勧める又は勧めないといったことも出来るように学びました。chatGPTについては、生徒が大学志願理由書を作成する際に利用している??といった例を検証しながら、このような使い方が出来るなどの話を聞き、どのように扱っていくか、ガイドライン等を含めて考えられるのかなども研修しました。
率直に先生方が「フーン」と思っていただけた実のある研修会になったと感じました。私も、今回の共通テストでの理科や社会科目について、解説され、なるほどそうでしたかといった感じがしております。
全日制3年次生の皆さんは、今は過去を振り返らずに個別試験や私大の受験に取り組んでほしいですが、先生方は次の生徒のために、過去を振り返り、総括して、次代の越高生のために忌憚のない意見交換が出来ました。
明日は、学校評価懇話会が開催されます。こちらも忌憚のないご意見を頂戴し、次年度の越高、全日制、定時制の両方が更なる発展を遂げるように前向きな意見交換にしたいと考えております。委員の皆様、よろしくお願いします。
【校長ブログ】ヘボン式
今朝の埼玉新聞の記事に「文化庁の文化審議会国語分科会は、ローマ字の表記に関し、小学校で学ぶ「訓令式」を基本とする内閣告示の改定を視野に対応すべきだとの考えで一致した。ローマ字のルールの見直しは70年ぶり。英語のつづりに近い「ヘボン式」が浸透していることを踏まえ、2024年度以降に本格的に議論する。」といったものがありました。
訓令式は「し」を「si」、「しゃ」は「sya」、「つ」を「tu」と表記しますが、ヘボン式ではそれぞれ「shi」「sha」「tsu」となります。私の名前には「し」が入っておりますが、今まで「shi」でしか表記はしておりません。つまりはヘボン式にしております。
さて、ローマ字は、学習指導要領によれば小学校3年生にて学習することになっております。教科書では主に訓令式の表記を取り上げていることが多いと思われます。小学校時代にローマ字を学んだ気はしますが、その前に自分の名前をローマ字で書けるようになっていたような気もして「si」ではなく「shi 」という標記にしてたように覚えています。
そもそも、ヘボンとは人の名前で、1859年、江戸時代末期の日本を訪れたアメリカ合衆国長老教会の医療伝道宣教師で医師でもあったジェームス・カーティス・ヘボンの名前を取ったものです。彼は、布教活動を行う傍ら、現在の神奈川県横浜に男女共学のヘボン塾(後の明治学院、フェリス女学院の源流)を開き医学と英語の教育を行うと同時に、和英辞典の編纂と聖書翻訳に取り組んだようです。
明治学院は、かの島崎藤村を輩出している名門ですが、東京都港区白金台という高級住宅地の一角に驕奢な建物として存在しております。一度だけ藤村の資料を借り受けに行ったときにあまりの美しさに驚嘆した経験があります。校訓は「Do for Others(他者への貢献)」で、学問の自由を基礎とし、教育理念“Do for Others(他者への貢献)”を実現するため、広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間を育成することを目的としている学校のようです。このような目的のもと、5つの教育目標を定めていて、① 他者を理解する力を身につける。② 分析力と構想力を身につける。③ コミュニケーション力を身につける。④ キャリアをデザインする力を身につける。⑤ 共生社会の担い手となる力を身につける。ということを学ぶらしいです。
そろそろ、個別の試験が始まっていると思います。各大学の沿革などを参照しながら受かった中でどの大学に行くのが自分にマッチするのか考えられると嬉しいですね。
【校長ブログ】御上先生
昨日、新しいTVドラマを拝見しました。その名は「御上先生(これで、みかみと読むようです。)」というドラマです。
先生ということでおわかりのように、一種の学園ものです。このような職種に就いているものの学園もの、学校もののドラマはまだ見てしまうのです。(私の父は、警察官で刑事ドラマの一切を見てませんでしたし、私にも見せてくれませんでした。理由は「こんなストーリー現実にはない。」との一言でした。)もちろん、学園もののように松坂桃李のような顔だちで多分30万円以上のスーツを着て、あんなに生徒が一人でいるところに偶然通りかかるような教員や「あなた、それは犯罪者でしょう。」というような教員も私の周りに見たことはありませんが、ついつい、観てしまうのは、世間から、少なくてもドラマの作り手は学校をどう見ているのか?を知っておきたいためです。
さて、このドラマを作成するにあたり、学校教育監修というクレジットがありますが、なんと工藤勇一先生となっています。工藤先生は、千代田区麹町中学校という都内の区立伝統校の校長時代に、一切の宿題を出さない、担任制を敷かない(生徒本人が信頼できると思う先生に相談するといういわば全員担任制)を断行された人です。現在は横浜の私立中高一貫校の校長でもあります。
この英断?は受け入れられる人とそうではない人に分かれているようですが、私も以前いた高校で、複数担任制度を導入して、生徒は、A先生でもB先生でも相談しやすい方に相談できるというオペレーションを敷きました。先生方も担任一人ですとお休みも取得しづらいと思い、導入しましたが今では続いて無いようです。
宿題を出さなくても千代田区は沢山の塾や予備校があるので大丈夫だとの話もありました。私も宿題は自分が勉強したいことをしたいだけやればよいのにと考える高校生でしたから、個人としては賛成ですが、教員としては怖くてそのようなことは実施したことはありません。
このドラマは、私の世代がテレビの世界で憧れた「熱血先生」のアンチテーゼのようです。それだけにどのような決着をつけるのかを注視してます。
【校長ブログ】評議員会
今日は、久しぶりの寒波の中、PTA評議員の皆様にお集まりいただいて、会議を開催させていただきました。まずもって、本会にご出席くださった保護者の皆様には御礼を申し上げます。
私としては越高の最近のトピックやお願い事(施設設備や生徒の資質向上につながること)をさせていただきました。そして、PTA活動につきまして、本部を始め、各専門部の今年の活動等につきましてご報告があり、直近の学校行事についての予定やPTA活動につきまして確認されたりというプログラムとなっておりました。
私としましてはPTAの方々の率直で忌憚のないご意見もいただきながら、越高をより良い方向に導きたい(おこがましい表現で恐縮ですが)と考えております。本当に今日はありがとうございました。引き続き、越ヶ谷高校の発展のため、ご支援、ご助力をお願いします。
さて、話は変わりますが、今日は漫画家、故石ノ森章太郎の誕生日なのだそうです。石ノ森章太郎と言えば、私の幼少期から「仮面ライダー」「変身忍者嵐」「サイボーグ009」等、ワクワクする作品を提供してくれました。世界で一番漫画を描いたというギネス記録を持っているそうで、私が就職してからも「マンガ日本経済入門」も購入し、読みました。テレビドラマ化された「ホテル」も元々は、石ノ森の漫画がベースです。
今でも「仮面ライダー」シリーズは続いており、原作者が亡くなっても、良い作品は残っていくものであると感じます。恥ずかしながら小学校6年生まで私は仮面ライダーになりたかったので、中学校に入るまでは現実逃避していたものと思われます。仮面ライダーの主人公である本郷猛はIQ600という設定であり、運動センスは万能という設定であったため、私も、仮面ライダーに改造されれば、もっともっと頭が良くなったり駆け足が速くなったりするものと願っておりました。中学生になって部活動に血道をあげるようになってから、仮面ライダーを見なくなり、自分の努力でやるしかないのか!と現実世界を生きていくようになりました。
皆さんの世代は、どんなものに熱中していっているのかは分かりませんが、今のうちに熱中できるものがあると良いですね。
【校長ブログ】教育の国際デー
昨年度も同じ記念日「教育の国際デー」について書きましたが、今日はこの記念日です。
教育って大上段に構えると難しいですが、生まれてすぐに教育は始まっていると感じます。ですから、感じの良い対応をされる生徒と対面するとご家庭での躾というか教育力が違うのだろうなと思います。ということは、我々、教員が出来る教育というものは、思い上がりで、小学生になる頃には一定の人格が陶冶されているのでは??なんて考えることもあります。よって高校生には、しっかりとした知識・教養さえ教えていけばよろしいのかという議論もあります。
ただ、知識などは、DXが進んでいるこのご時世では、学校が無くても出来そうです。「では、学校って何なのだろう?」という問題になってきます。私は、人と人が触れ合いお互いに切磋琢磨しようと、集い、正々堂々、公平に、相手を陥れるということではなく、競争出来るのが学校だと思っています。もちろん、助け合っていくということを学ぶのも学校だと確信しています。
後輩が困っていれば、手を差し伸べ、先輩に頼まれれば、こんな感じでどうでしょうか?とすぐ案を出すということもあると思います。(自分の経験では、日ごろ、何もしてくれない先輩に対してそのような案出しはしないと思っています。)後輩には徹底して救ってあげるというのは自分に課したことでしたが、就職すると後輩でも自分の上司になってしまうことがあるので、この部分は、難しい気持ちにさせるものだとも思うことがあります。
ここのところ、あるテレビ局のCMが「ACジャパン」しか流れないことがあり、発展途上国の女性が教育を満足に受けられないということやなんらかの理由で親御さんが居ない生徒へ「あしなが募金」で援助するといったことが何度も流れるので、自分は、やっぱり、恵まれた環境にいたのだなぁと思い返せるわけで、勉強したくても環境の中で出来ない人もいるのだろうなと感じます。
やはり、教育は個人ではなくて、集団で受けて、皆で何かの問題を解決するような、又は、部員皆で、次の大会を勝とう!といったようなチームワークを学ぶことが本当の学びだと思います。
越高は、行事や部活動、授業でのグループワークなど、その仕掛けが満載です。お互い、相手の力や自分の力を信じて成長してほしいと思います。
【校長ブログ】カレーライスの日
1982年(昭和57年)の今日、学校給食創立35周年を記念して、全国学校栄養士協議会が学校給食試食会を実施しました。その日は、全国の小中学校の児童約800万人にカレーライスの給食が出されたしうです。(私はもう高校生になっていましたからその恩恵には与れませんでした。)
そして、この日を「全国一斉献立カレーライスの日」とし、1976年(昭和51年)に正式導入された米飯給食の普及にも大いに貢献し、カレーライスは、不動の国民食としての地位を獲得しました。
今では、国民食と言われるまでに普及したカレーのよりいっそうの普及拡大されました。カレーライスについては、前にも触れましたが、、カレーを米飯にかけて食べる料理で、インド料理を元にイギリスで生まれ、日本で独自に変化させて今のような食物になっています。イギリスでは「Curry and rice」(カリーアンドライス)や「Curried rice」(カリードライス)と呼ばれております。日本語では省略して「カレー」と呼ばれることが多いと思います。カレーは、ラーメンと並んで「日本人の国民食」と呼ばれるほど人気がある料理ですし、小中学校の給食メニューの人気アンケートでも常に上位に挙げられております。
私は、カレーなら毎日でも食せますが、辛口ではなく甘口でもなく、中辛が好きです。学生時代には、学食で、カレーかラーメンを頼めば間違いないと思っておりましたので、それと少し、お金があった時には「スペシャル」と呼ばれる定食、これはハンバーグとカレーのセットメニューですが、これを頼んでおりました。今でも、海上自衛隊の人は金曜日はカレーと決めているとか。イチロー選手も現役時代は毎朝、カレーだったとか。カレーにまつわるエピソードは事欠かないです。
受験日の前日は「カツカレー」で「勝つ!」みたいなノリもしたことがあります。煎じ詰めると最近は「受験頑張れ」みたいになってしまってプレッシャーでしたら、ごめんなさい。食事時くらいはリラックスタイムしてください。
【校長ブログ】料理番組の日
1937年(昭和12年)の今日、世界で初めて、イギリスのBBCテレビで、料理番組の元祖と言われる『夕べの料理』(Cook's Night Out)が放送を開始したそうです。記念すべき初回の放送内容は「オムレツ」の作り方だったということです。
この番組のMCを務めたマルセル・ブールスタン(Marcel Boulestin、1878~1943年)は、世界で初めてテレビ出演した料理人となり、その後、何人ものスターが現れたとされております。日本の料理番組としては、1963年(昭和38年)の同じ日に日本テレビ『キューピー3分クッキング』の放送が開始されました。通称は「3分クッキング」と言われ、2018年(平成30年)に55周年を迎え、現在でも放送中であり、日本有数の長寿料理番組となっております。日本において、さらに長い歴史を持つ料理番組としてNHKの『きょうの料理』があります。この番組は1957年(昭和32年)11月4日に第1回の放送が開始されました。そして、現在でも65年以上にわたり放送されており、「3分クッキング」と並ぶ長寿料理番組となっています。
今でも「相葉マナブ」とか「家事ヤロウ!!!」といった番組がありまして、ついつい見入ってしまい(と言っても試すこともなく・・・ですが)料理って面白いなと思っています。
個人的なことを言えば、小学校時代に家庭科の時間、調理実習をして、職員室の先生方に試食していただくということでした時に、先生方に「これ、誰が作ったの?」と言われ、恐る恐る「僕が作りました」と申し上げたら「とっても上手。美味しい。」と褒めていただいたので、その後も、小6の修学旅行の鍋つくり、中2の林間学校でのカレーライス作りでも率先して、料理担当を引き受け、そのたびにクラスメートから先生方から、お褒めの言葉をいただいていたものですから、いつの日か、中華鍋を振るってみたいなぁ!なんて思ったこともあります。きっとそんな甘いものではないことは承知しておりますが・・・。
今は、越ヶ谷高校の校長職ですから、越高生の進路決定に対して、全力で応援することに集中してまいります。
昨日も申し上げましたが、皆さんも今は、所期の目的を果たすために、それぞれの進路に向かって駆け抜けましょう!!
【校長ブログ】共通テスト
まずは、昨日、一昨日と共通テストを受験した越高生、そして全国の大学受験の皆さん、お疲れ様でした。埼玉県では、昨日は若干、雨もパラついており、雪国豪雪地帯から比すれば、全く問題ないということになるでしょうが、雨が苦手な方もいらっしゃるでしょうから気になったかもしれません。(晴れが苦手な人もひょっとしたらいるかもなので・・・。一概には言えないかもしれません。)
さて、私は共通テスト(国語)というかセンター試験というものを解きだしたのは20代の終わりからです。赴任した高校が100%センター試験を受験する学校でその前の年まで、半分以上が就職する高校であったため、「センター試験だったなぁ。昨日、一昨日は。自分が高校時代は『共通一次試験』って言われたよなぁ・・・。」くらいの捉えだったのですが、試験の解説を授業でしなければいけないということで日曜日にまずは自分なりの回答をし、その後、各予備校等から出された模範解答(昔はネット情報が無いので、予備校に出向いて確認したり、入試センターへの問い合わせを無理にやったりとしておりました。)と照らし、授業での構築を考えていました。
面白かった思い出は、筆者自身に連絡をして、「これはこういう回答で良いのですか?自分は納得がいかないのですが・・・。」と伺ってみたところ、筆者から「私も納得してないですね(笑)」とお答えいただいたことがありました。(でも、ご案内のように、筆者の考えというより設問者の考えを選ぶのが共通テストなので、そういうこともあります。)
今回は、国語については時間が延長され、新しい傾向であることから注視しておりました。昨日、解いてみて、時間配分が緊張の中で上手く出来たかな?という疑問と漢文は選択が少なくなったので、難易度が下がったように思いました。
ネット上では、小説が「ヒス構文」なることで話題になっていますが、それは、それとして、読み物として面白い題材が選ばれているとも感じました。まだ、各予備校の模範解答を読んでいない状況ですので、軽々しくは言えませんが、今後、確認してまいりたいと思います。このような日曜日に何となく問題を解くということを、この30年間くらい、ずっと続けておりますので、過去30年は問題を理解していることになります。(その前の過去20年分くらいは解いているので共通一次試験から共通テストまでは、開始以来、すべて解いております。)
私は、もう共通テスト問題を解くことが一つの趣味みたいになっておりますが、皆さんにとっては「伸るか反るか」の問題でしょうから、大変です。でも、これは通過点ですので、今度は気持ちを切り替えて個別試験に臨んでいただきたいと思います。
今週は比較的、暖かいそうです。体調に留意して最後の最後まで、実力を出し切れるように、整えてください。
【校長ブログ】殿堂入り
今朝のニュースでは、日米通算4367安打の功績を出された元プロ野球選手のイチローさんが「野球殿堂」入りを果たしたという話でした。
もちろん、その功績は素晴らしいし、イチロー選手がアメリカ大リーグに参入し、活躍された時には、アメリカのメディアからは、その正確なバッティングから「実は、イチローは日本のニンテンドー製の野球ロボットなのである。」といったユニークな表現をされておりまして、日本人の一人として嬉しくなった思い出があります。
さて、イチローさんのインタビューで感動したことは、ちょうど30年前に起きた阪神淡路大震災の事でした。引用し要約しますと「30年前、当時、僕は21歳ですね。オリックスの寮であの時は眠っていたんですけれども、初めて命の危機というか、・・・それで、神戸の人たちを野球で元気づけようと支えになれたら良いなと考えておりました。」とのことでした。
そういう考え方で、自分自身を進化させて、日米で一流プレーヤーになって、今は、特に高校生に野球を教えていらっしゃるのだなと尊敬します。インタビューで「日米で長く活躍出来た原動力は何ですか?」という問いに「多くの人が常識だと思っていることを疑い、大事な決断は常に自分自身で決定してきました。第三者の意見ではなく、感性に基づき行動してきたことは大きな原動力の要因だったと思います。」という回答をされてました。
又、「高校生を熱心に指導される中で大事にされていることは?」という問いに「野球を通じて社会に出てからのきっかけになってくれればという思い。しかし、ナメた子は叱る。」という明確な回答もされてます。「今後はどういったことをしていきたいですか?」には「ナメた大人も叱る。」とのことです。
私も叱られないように頑張ろうと思いました。話を戻しますが「常識を疑え!」というのは科学者が良く使う言葉です。野球を科学的に捉え、自分自身の感性でブラッシュアップさせてきた素晴らしいイチローさん。越高生の皆さんも、目指すそれぞれの道で自分の感性に則り、磨いていってほしいと思います。(何も浮かばない人は、まずは、自分の中の感性を見つけてください。)
※明日からの共通テスト!絶対にアキラメナイという気持ちで、「この一題は完成させる!」ということの繰り返しで乗り切ってください!!
【校長ブログ】小正月(こしょうがつ)
今日は、小正月という日です。1月1日は「大正月(おおしょうがつ)」と言います。地域によっては、14日から16日までの3日間を「小正月」とする場合もあるようです。
1月1日から1月7日までを「大正月」と呼ぶ場合もあり、この「小正月」までが門松を飾る期間として「松の内」ともいう場合があり、年賀状も、この「松の内」までであれば、失礼には当たらないとも私は思っております。(今後は「寒中見舞い」になる場合があると思われますが「寒中見舞い」は忌中の方がおっしゃる場合もあります。)
年賀状と言えば、今年の年賀状の中には「このご時世ですので、来年からは年賀状という習慣を辞めたいと思います。あしからず。」という文言の賀状が何枚かありました。時代が変わってきたなぁと思っております。
私は、御年80歳を過ぎた高校時代の国語の先生に年賀状を送り続けております。10年くらい前に、この先生からも「今年で年賀状仕舞いをしたいと思います。」という賀状を頂いたのですが、「私が生きているという証拠に送りますので、先生からはご返信いただかなくても良いので、送り続けさせてください。」と懇願し、未だにお送りしておりますが、先生からも返事がまいりますので、かえってご苦労をおかけして申し訳ないとも感じております。
この先生はとても厳しい方で、我々から「鬼」と渾名されておりました。どう見ても終わらないであろう宿題や50分では完了しない定期考査を出題されておりましたから、そう渾名されていたのです。
もちろん、私も1年生時代には終わらない生徒の一人でしたが、一生懸命、取り組んでいって3年生の時に宿題や定期考査が終了することが出来たことで、やり切った感が覚えられたという経験を持ちました。今、このようなお年ですが、私立有名大学入試専門塾の塾長をなさっていて、頭脳には衰えは無いようです。(私が80歳以上でこういった取り組みが出来るかと言えば、おそらくは無理だと思います。そもそも、70歳くらいで鬼籍に入りそうな予感があります。)
さて、小正月には、米と小豆を炊き込んだ「小豆粥(あずきがゆ)」を食べる習慣があり、早朝に食べることから「あかつき粥」などとも呼ばれるようですが、私は食したことがありません。何となく、お汁粉を食する日にしてましたが、それも現在ではやっておりません。
受検生の皆さん、お汁粉などを食して、暖まってから又、勉強に励んでください。
【校長ブログ】成人式
昨日は「成人式」であって、全国のイベントをNHKニュースなどで垣間見ることが出来ました。地域によっては80万円もかけて衣装を整えている若者もいて、当時、そんなお金はどこにも無かったなぁとの感を抱いたところでもありました。また、大学生であった私は、後期試験の真っただ中におりまして、成人式に行こうという気さえおきておりませんでしたが、成人式に行くと何かしら記念品がいただけるとの情報があり、さもしいですが、記念品だけは頂こうとジャージ姿の上、自転車で市民会館まで、出かけていきました。結局、当時、「祝・成人・大宮市」と印刷された普通のアルバムを頂いたのですが「これが、記念品かぁ・・・。じゃあ、無理して行かなくても・・・かな?」なんて思っていました。帰宅すると、母親から「ここまで、大人になれて良かったね。」と、存外、喜んでくれましたので、そのアルバムをあげることにしました。「何か、貼ってください。」と言いながらでしたが、そのアルバムもどこかにいってしまっていると思います。
さて、昨年度も書きましたが、成人式では三大新聞と言われるところには、SUNTORYという会社が伊集院静のエッセイを掲載しておりまして、残念ながら鬼籍に入られたので、今年は誰が執筆するのだろうと思っていました。
今年から、劇作家の三谷幸喜が書かれておりました。三谷幸喜と言えば、大河ドラマも3本も書いておりますし、色々な話題の映画、ドラマの作家として夙に有名であります。三谷は私よりも少し、年齢は上で、N大学の出身でありますが、なぜか、私が学生時代に私の大学の演劇の劇作家として、大学ホールに寝泊まりされておりました。ですから、三谷の作品には、私の大学出身の役者が何人か出演しており、あんな、汚いホールで、胡散臭い演劇論をけたたましく話していた人たちが今では、有名な俳優になっているのですねと感心します。他にも映画監督の方も、当時、映画表現論という講義をされていた蓮見重彦教授を頼って、モグリで講義を受けていた人たちが、立派な演劇人になっております。私もミーハーでしたので「映画表現論」という講義を取っていましたが、年間200本の映画を観るという宿題がありまして、どうにかこうにか単位をいただくだけで終わりました。
話を三谷のエッセイに戻しますが、「60代になって思うことは、自分という人間がビックリするほど未完成であることに気づいた・・。」という行がありましたが、私自身もその通りだと思います。
ただ、抗弁すれば、昔は、価値観が一元化していて、年を取ってきて、その基準にのっていれば、何となく「自分の人生は成功かしら・・・。」なんて思える規矩があったように思うのですが、正解のない、この時代においては、日々「これで良いのかな?」という迷いながらの生活なので、いくつになっても「未完成」なのではないかと思うのです。しかしながら、価値観が一元化していないので、いくつになってもまだ、成長できるかなと思えることは良いことでもあるかもしれません。
18歳成人と言われて、久しくなりましたが、もう18歳で成人式を実施する自治体の話は全く出なくなりました。やっぱり、20歳成人式が日本にはしっくりいくのかなとも思ったりします。でも、全日制にしても定時制にしても18歳からは大人です。しっかりとすべきところはしないといけないと思います。三谷流に言えば「おそれず、挑戦しよう!」ということです。成人の皆さん、おめでとうございます!!
【校長ブログ】埼玉県県立高校の未来
昨夜、NHKニュースでは「2038年までに県立高校を19校減」という話が出ておりました。早速、本日の埼玉新聞では一面記事となっておりまして、色々な思いが頭を過ぎりました。
なぜかというと、私が埼玉県教員になった時には、180校以上の県立高校があり、まだ、新設された県立高校も1校はあったのではないかという感じでした。現在は131校ということですから、それでも50校くらいは閉校したり統合したりということです。私自身も併合された高校に勤務しておりましたが、段々と生徒の数が減ってきて、部活動も無くなり、閉校イベントだけは残った生徒へのプレゼントという意味で大きな盛り上がりを見せましたが、「祭りの後の静けさ」というか、自分の勤務校が無くなっていく様を見ていくのは耐え難い気持ち(生徒数の減少により理屈では分かるものの)になっていきました。
越谷エリアは沢山の県立高校がありますが、どの高校も一定の人気があり、倍率が出ております。しかしながら、中学生の数は越谷地区と言えども減っていくことは自明です。どうやったら、越谷市内の高校が生き残れるのか(表現がキツイですが)気になって仕方ありません。
本校も含め、現場の先生方の献身的な努力による良質の教育を生徒の皆さんに施し、生徒の皆さんも、その学問への姿勢に絆されて勉学に勤しんでいくしかないと思います。
こういったことを数値化出来れば、本来であれば良いのでしょうけれど、知識のみならず、人間性を鍛え、時代を受け止める能力を養うことはなかなか数値化出来ないこともあり、忸怩たる思いもあります。
本日のブログは、年寄りの愚痴めいた、戯言になってしまっておりますが、併合された高校に勤務した経験のある教員としては、ノスタルジックになってしまっていることをご寛恕ください。
気持ちを取り直して、越高の未来、埼玉県県立高校の未来がより良くなるように、元気を出してまいりたいと思います。中学校3年生の皆さん、来年から一緒に未来を作ってまいりましょう!!
【校長ブログ】定時制始業式
昨夜は定時制も始業式でした。定時制の生徒の皆さんも、前向きに元気に登校していて、巷ではインフルエンザが頗る流行しているというのに、頑張っていると安堵しました。
定時制でも全日制と同様に「校長式辞」から始めるのですが、定時制は体育館での実施です。ヒーターを焚いているとはいえ、寒い中での行事となりますから短めなお話をしました。話の筋は、全日制と同様、私が年末年始に風邪を拗らせ、例年、楽しみにしている高校生などのスポーツイベントがまるで見ることが出来ずに残念だったこと。そして、仕事始めでやっと正常な状況になりつつあった6日の夜に見たNHKスペシャルの「薩摩スチューデントと長州ファイブ」という幕末の若者のイギリス留学体験譚をベースにしております。(中身は昨日のブログを参照してください。)
そして、ここのところ、定時制の式辞では、必ず、アニメの主人公たちの名言を引用して、生徒の皆さんを鼓舞しようとしております。
今回は「ドラえもん」の主人公、ドラえもんがのび太君を励ます際に必ずと言っていいほど叫ぶ言葉「人に出来て、君だけに出来ないことなんて、あるもんか!」を引用しました。私が高校時代に部活動の顧問の先生から言われた言葉は「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力とは呼べない。」という当時、世界のホームラン王であった王貞治選手の言葉でした。でも、当時の私は「世界の王選手の言葉を言われてもなぁ・・・。」と正面から受けとめなくて、努力して練習したことの成果が出ないことは「運だよなぁ・・・。」と弱気になっておりました。
そういった経験があるので、こういった言葉は生徒の皆さんに響いてくれるのか?とやや心配にはなりますが、やっぱりたとえ話は耳に入ってくるよなと思いますし、私自身が高校時代に言われた言葉は納得するしないにかかわらず、覚えているものですので引用しました。
私の式辞の後、生徒指導の話でも、発明王エジソンの話をされてましたので、やっぱり高校時代に聞いた「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ。」というエジソンの名言を思い出しました。
私の話も生徒指導の先生のお話も進路指導の先生のお話も、煎じ詰めれば「諦めない。」ということに尽きると思います。(進路指導の先生のお話は、この冬休みにサックスをやってみたくなって3日坊主で終わった話でしたが、これも高校時代の担任から言われた言葉に「3日坊主を365日続ければ、色んな事に成果が出る。だから3日坊主は大事なんだ!」を思い出し、やっぱりたとえ話は大事だよなぁ・・と思った次第です。)
越定の皆さん、寒い中、始業式に参加してくれて、そして、先生方の話を真剣に聞いてくれて、ありがとうございます。そして、短い3か月ですが、駆け抜けていきましょう!!
【校長ブログ】第3学期始業式
今日は第3学期の始業式でまずは、午前中は全日制の全校生徒が登校してまいりました。心配したインフルエンザも本校では下火となっており、一安心というところです。(来週の共通テストにベストな状況で受験いただきたいと思います。)
さて、全日制では、以下のようなお話をしました。(概要です)
私は、年末年始に風邪を拗らせてしまい、床に臥せっておりました。医師からは、インフルでもコロナでも無いとの診断を受けましたが、どうにもこうにもダルさが抜けずにおりまして、例年楽しみにしておりました、テレビによるスポーツ観戦が出来ませんでした。しかし、仕事始めの6日夜のNHKスペシャルで「薩摩スチューデントと長州ファイブ」という幕末の若者のイギリス留学についてテレビ番組を見まして印象に残ったのでお話します。(中略)ここで私が申し上げたいことは①最初の目的とその後の目的が変わってもその都度、全力を尽くしていくことが大事であること。初志貫徹という呪縛にとらわれないで柔軟な思考を持ってほしい。②若いうちに海外に目を向けてほしいこと。薩摩スチューデントの長沢鼎はイギリスの中学校で「英文法」で学年1位だった、これは日本人がイギリス人よりも英語が出来たということです。結果として日本で活躍するかもしれませんが一度は世界に目を向けてください。③薩摩はイギリスと戦争をしていたり、薩摩と長州も戦争をしていましたが、大きな国家観をもって団結していくように、色々な考えや目的目標を持つ越高生がお互いをリスペクトして、化学反応を起こしてほしいこと。
を伝えました。その後、埼玉県のグローバルリーダー育成事業」で海外に派遣される生徒さんの壮行会がありましたので、グッドタイミングでもあると考えました。
今学期も3か月。「いく・さる・にげる」の3か月です。頑張りましょう!!定時制は夕刻、始業式となります。気を付けて登校してきてください。
【校長ブログ】七草
今日は、言わずと知れた「七草の日」です。この日「人日の節句」の朝に「七草粥(ななくさがゆ)」を食べて祝うこととしております。「七種粥」とも書き、七種も「ななくさ」と読むこととなっております。七草粥に入れる「春の七草」は、芹(セリ)・薺(ナズナ)・御形(ゴギョウ)・繁縷(ハコベラ)・仏の座(ホトケノザ)・菘(スズナ)・蘿蔔(スズシロ)の7種類とされ、地方によって食材が異なる場合もあるようです。スズナは蕪(カブ)、スズシロは大根(ダイコン)のことです。
7種の野菜を刻んで入れたかゆを七草がゆといい、邪気を払い万病を除く占いとして食べますが、呪術的な意味ばかりでなく、御節料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという意味もあるとは昔から言われていることです。
『枕草子』にも、「七日の若菜を人の六日にもて騒ぎ……」とあり、『土佐日記』その他の多くの古典には七草に関わる記述が残っております。
かくいう私は就職するまで七草粥を食したことはありませんでした。しかし、高校の国語の教員になってみて生徒に有職故実などを説明する際に自分が経験できることを実践してみて「七草粥は美味である。」とか感想が言えるようにと食してみました。10年くらいはやってみたでしょうか。特に感想はない(笑)が正直なところでしたが、実践に勝る説得力はないと思っていましたので良かったと思っております。
この風習は8日にすることは野暮とされていたようです。「8日のスズナ」なんていうことがあるようです。つまり、適時適格に物事は捉えるのが一番良いということです。覚え方と呼べるような語呂合わせは知られていないが、上記のとおりに並べると五七調になる。この風習は『土佐日記』・『枕草子』にも登場する。
高校生には高校時代にしか出来ないことをやっていただいて、その瞬間瞬間を輝かせてほしいと思います。
※明日は、全日制・定時制ともに始業式です。皆さんが元気に登校してくれることを願っております!!
【校長ブログ】恭賀新春
2025年、令和7年がスタートしました。私個人としては年末に風邪を拗らせまして、病院に行き、インフルエンザでもコロナでも無いという診断を受けましたが、咳や痰が止まらず、年が明けても4日くらいまで、寝込んでおりました。今日は、久しぶりに基本的な生活に戻っている状況です。
本来であれば、元日にブログをあげようかなとも思ってはいたのですが・・・、そういうわけにはまいりませんでした。
さて、年末年始、ほとんどのイベントを見ることも経験することも能わずでしたが、今朝のニュースでは東京にある大学受験予備校が破産申告をして受験生が路頭に迷うといった話があり、教育関係者として、受験生の心中を慮ると、年始から心が痛くなりました。
今年、教育界で、個人的に気になるものは①次期学習指導要領改訂の議論②部活動の地域移行③学校における働き方改革(採用試験も含む)④全国学調のCBT化⑤不登校生徒の学びの保障⑥小学校での教科担任制⑦高等教育の在り方の改革 の7点です。
高校においては⑤の遠隔授業についてどうやって行くことが今までのリアルな教育との整合性が保て、生徒が安全・安心に授業が出来るのかが私の中では整理がついていないのが心配且つ私自身が研究不足であることを恥じております。どうしても登校できない辛さは理解できますし、とは言え、リアルな高校生活も満喫してほしいというか、厳しく言えば、全てが楽しいことだけではないのが人生でもあるため、勉学の厳しさも理解してほしいと思うこともあります。(もちろん、いじめのようなことで不登校になるのは本人のせいではありません。勉強がかったるいとか部活動を辞めたいとかいう次元の話です。)⑥の部分も小学生から専門的に学んでいくことをしていくようになったら、高校ではさらに専門的になるのか?それとも普通科という枠組みではなく、新たな枠組みの魅力的な授業を進めていく必要性があるのではないかとも思料します。
どういったプラットフォームで授業を組み立てていくことが教科横断的な実践的な学びになるのか、学校という機関だけでは上手く流れていかないと考えております。今まで以上に地域や世界に目を広げていかないと成り立たないと危機感を覚えます。
そして、そのことを発信していかないと乗り遅れるとも思います。越高は「先進の伝統」を20年前からの校是としております。これからも「脱皮しない蛇は廃れる。」という意識で前進していかなければならないと巳年の念頭に感じております。
越高を受験されたいとお考えの中学生の方ももう、私学の入試は始まっていると思います。埼玉県の私学も歴史ある高校が多いのですが、越ヶ谷高校も100年の歴史があります。どちらが良いというのはこの際、皆さん個人個人に合った高校が良いと思います。しかし、努力をされる中で意志を固めていってほしいと思います。頑張れ!すべての受験生。
【校長ブログ】今年も一年ありがとうございます!!
今日は「御用納め」の日です。学校現場では、明日も明後日も又は、サッカー部などは1月1日にも「初蹴り」といった呼び方で部活動を実施することもありますし、ラグビーなどもそもそも大会の場合もありますので、学校の先生的には「御用納め」なんて言葉はピンとこないという人もいるかもしれません。
皆さんがお話されておりますが、今年は元日から能登における大地震があり、そして、未だに復興半ばであるという非常に現地の方々からすると心細いものであると思われます。復興しても又、災害が起こるのではと考えるだけで心穏やかには過ごせないという感じであると推察します。
今朝のニュースでは羽田空港がサイバー攻撃にあって帰省客などへの影響が出ているとのことです。私は、親族が基本的に関東地方に住まわっておりますので、新幹線や飛行機を利用して帰省するといった経験がありませんが、こういう状況はとても許せない犯罪だと思っております。AIが発達すると便利にはなりますが、こういう犯罪も増えてくることは難しい時代になったということだと思います。
私はAIなるものには、疎い方ですが昨日、チャットGPTに「越ヶ谷高校をもっと中学生に知ってもらうためにはどうしたらよいのか?」という質問をしたところ、「越ヶ谷高校は来年度100周年を迎える伝統校で・・・と出てきて、越ヶ谷高校を知るには校長ブログを読むと良いです。・・・・」というように回答されました。参考にしようかなと思って質問したのに「校長ブログを読め」的なことが出てきて苦笑しました。(私のブログを読んでも越高を知ることにはならないような気がします。)
さて、年が明ければ「1,2,3月」学校暦的には「いく・にげる・さる」と言われるようにあっという間に新年度となります。越ヶ谷高校を目指している中学生の皆さんはインフルエンザ等に注意して、越高を目指して最後の追い込みをかけてください。
※越ヶ谷高校に関わる全ての皆様へ、今年も、一年間、越ヶ谷高校に目をかけていただきありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願いいたします!! 2024年 令和6年 12月27日(金)お仕事納めの日に
【校長ブログ】冬休みの学校
教員となって早40年近くになります。そういう社会人になって「学校には夏休み、冬休み、春休みがあって良いね。」とは高校時代の友人から言われることがありました。「いやいや、お休みは生徒だけであって教員は暦通りに出勤しますよ。」と抗弁をした思い出もあります。
今日も越ヶ谷高校では、いくつかの部活動や補習など、生徒の皆さんは登校されて、先生方も当たり前のように授業や部活動の指導をなされております。振り返って自分が高校時代はどうだったかな?と思い出そうとしてみますが、教員としての冬休みの過ごし方だったのか、高校生としての過ごし方だったのか判然としません。中学校時代のことは思い出せますが、高校時代のことは働いていることと連結してしまってちょっと曖昧になります。
高校3年生の春休みは大学までの間の束の間の穏やかな時間でしたので、友人の家を泊まり歩くということをしたり、私の自宅にてゲームをしたりとして生活をしていたような気がしております。先日、記述しました12月31日から1月1日までの間にどれくらい初詣できるかをトライしたことは覚えております。高校時代に部活動で走っていたとは思ってますけど、短距離班だったので、冬場のトレーニングであり、あんまり、メインの練習をしていないのです。
きっとこういった仕事に就いて無ければ覚えているのだろうと思います。皆さんは、そのほとんどは教育関係に就職することはなかろうと思いますので、きっと今やっている美しいことがいくつになっても鮮明に記憶に残ると思います。今を輝いて、部活動や補習に完全燃焼してください。
ただ、心配なのは、学期末にかかってインフルエンザが猛威をふるっておりましたから、少しは、お家で静養してもよろしいかなとも思います。
元気な人は、完全燃焼してください!!
【校長ブログ】定時制終業式
昨夜は、定時制も終業式でした。まずは、大掃除につきまして、優秀なクラスの表彰を副校長先生にしていただきました。その後、私の方から、出席良好な生徒さんや成績優秀な生徒さんへの表彰をさせていただきました。
校長の講話としては、全日制と骨子は同じですが、表現を変えております。今年一年の振り返りとともに来るべき2025年、令和7年への抱負、そして、生徒の皆さんに対する期待を述べさせていただきました。
生徒指導主任からは、冬休み中に気を付けるべきことをお話しいただきました。その内容の中でも、北九州市でありました中学生に対する殺人事件につきましては、私も注意していても防ぎようはあったのか?という疑問があり、学校を預かるものとして非常に心配な出来事であり、模倣犯が出てこないことを祈ることしかできません。
そういうことを考えていると「教育」って無力なのか?という自責の念に駆られることもあるのですが、やっぱり、文学を読んだり、学力をつけることは間違ってないのではないかとの思いにも至ることがあります。
特に文学作品などを読むことで、精神文化にも触れるところがあり、個人の心の中に脈々と継承されている何かが形成され「やっていいこと」と「やってはいけないこと」の線引きは出来るのではないのかと思料します。
中には「やらなければいけないもの」もあると思いますし、「やってもやらなくてもいいもの」というものもあるかもしれません。でも「やってもやらなくてもいいもの」をやれる余裕を持っているのは素晴らしいポテンシャルであると思ってはいます。
今日は「クリスマス」、クリスマスはどうしてクリスマスなのか?などを考えて、こういうことを日本ではどうして、お祝いしているのか?ということも文学作品から感じてみることも今日を過ごすには良いことではないかと考えます。
【校長ブログ】2学期締めくくり
今日はクリスマス・イブであるとともに越ヶ谷高校全日制・定時制の終業式です。
今は、全日制の部が終了して、この後、定時制の部を仕事をしながら、待っているところです。
全日制では、第2学期の行事を総括して、その後、今年2024年(令和6年)辰年の日本国や外国の話題について話しました。1月元日からの能登地域の大地震、8月の南海トラフ宮﨑地震、アメリカでの次期大統領への銃撃、大企業の認証不正や健康被害というネガティブなニュースから、パリオリンピック・パラリンピックにおける日本人の活躍、新貨幣(私ども埼玉県が生んだ渋沢栄一、津田塾を創立した津田梅子、医学の発展に寄与した北里柴三郎)の肖像、そして、アメリカショービジネス界での成功(「ゴジラ」「君たちはどう生きるか」「将軍」)についてなどなど話させていただき、来年度も頑張ってほしい旨に結びつけました。
今の私には健康こそが一番大事な事であること、そして、皆さんにも、どうか来年度も健康であり続けるように祈念しました。今の高校生が私の世代になるくらいには80歳までは現役で働いてその後、100歳くらいまで楽しむという試算モデルも出来ているようです。そのためには、一つのスキルだけではなく、もう一つ二つのスキルが無いと通用しなくなる時代になるかもしれません。そうなったら文系だとか理系だとか言っている形ではなく、ゼネラリストを目指していくようになるのかしらと想像してしまいます。
といったようなお話をさせていただきました。これから、定時制の終業式を迎えるわけですが、定時制には定時制の話題をしてまいります。本校では一回の終業式や始業式、あるいは入学式や卒業式に二度ずつお話が出来るので、得をした気持ちになります。
明日は、定時制で何をお話ししたかについて触れていきたいと思っております。
【校長ブログ】大掃除
今日は、全日制も定時制も大掃除の日です。全日制では、先週インフルエンザの感染が猛威を振るっていましたが、今日も続いており、その中での掃除はリスキーではあるものの、学期の納めなので無理してやっていただきました。
皆さんは、お家でも大掃除の時期ですが、やってますか?
私は、18歳の頃までは何もしておりませんでした。なぜなら、公務員住宅といって築30年くらいのアパートで、そもそも古いし、4畳半と6畳と、小さな台所が付いている規模でしたので、掃除なんかする隙間もなかったからです。
その後、自宅というものになってからは、大掃除を大学生でもしっかりとしていました。・・・というかやらされておりました。廊下・階段のワックスがけから、お風呂、お手洗いなど、窓ふきもやっておりました。ですから、年末年始には暇が無いので、友人たちとは大晦日から元日まで夜通し、神社の参詣に行くという何とも宗教心のない行動をしているのが、年末年始の友人との過ごし方でした。(明治神宮に行って、神田明神に行って、日枝神社に行って、浅草寺に行って、浦和調宮神社に行って、大宮氷川神社に詣でるといった、当時は一晩中、電車が動いていたからこそ出来る荒業でした。全く、何の脈絡もなく、ただ、どの程度、回れるかということを証明したかっただけでした。)
教員になりたての頃は、12月31日も練習をして、1月1日も練習をするといったことをして、当時の生徒には申し訳なかった気もしますが、それだけ、部活動に熱心に取り組んでいるということを生徒に伝えることで、その後のインターハイ出場などに結びついたのかもしれないと考えております。ついでに、部室等の大掃除もしました。
今日は、定時制でも「クリーン・FES」と銘打って、大掃除を敢行しようという目論見をもってやります。その前には、生徒の皆さんの成績会議等を行ってまいります。流石は、先生も走るという「師走」です。明日までは、しっかりと学校生活をして、新年を迎え、心も新たに「巳年」を過ごしたいものです。
【校長ブログ】全日制予餞会
今日は全日制の3年次生のための「予餞会」でした。しかしながらインフルエンザの蔓延により、通常の状況での開催は不可能となりまして、号泣される1,2年次生の姿も見られたとの報告を受けております。
3年次の皆さんは物足りなかった部分もあったかもしれませんが、そういった後輩たちの思いも受けとめていただけたらと思います。私が、越高全日制の「予餞会」について感じることは「大学等受験に関しての決起集会」というとらえ方をしております。なぜなら、通常の高校で「予餞会」というものは3月の卒業式の少し前に実施されるのがセオリーだからです。(また、大学受験をメインに考えている高校では、そもそも「予餞会」を開催しない高校も存在します。)
内容も後輩諸君から「先輩、受験頑張ってください」というメッセージになっていて、部活動の後輩のメッセージも同様であることを考えると、そのように感じます。
さて、昨日から、埼玉県内の小中高等学校では爆発的にインフルエンザが蔓延しているというニュースが入っています。越高生も例外ではなかったということですが、来週には元気な顔を見せていただけたら大変嬉しいです。
3年次生は、明日から2日間「共通テストプレ」を実施します。体調管理に気を付けて本番のつもりで(っていつも本番のつもりでやっていることとは思いますが・・。)実力を発揮できるように臨んでください。
私は、この時期はアスコルビン酸を多めに摂取して、インフルエンザに罹患しないように自衛してます。もちろん、生徒に伝染してしまいたくないので、教員になってから毎年、インフルエンザに関する予防接種をしております。そうはいってインフルに罹患するときには仕方が無いとあきらめも必要です。根性で罹患しないなんてことはないので、医学的に考えて、予防できることはして、どうしても無理であれば、早めに治すようにしましょう。。
【校長ブログ】定時制薬物乱用防止講義
昨夜、定時制では「薬物乱用防止講義」を実施しました。
全日制もそうでしたが、日本薬科大学の先生にお越しいただきました。(定時制では医療ビジネス薬科学科 栗田准教授です。)栗田先生は昨年度も定時制での講義をしていただきました。
覚醒剤、大麻、ヘロイン、コカイン、MDMA、危険ドラック、シンナー等々の危険性や依存性などについてレクチャーいただきました。グロテスクな写真なども駆使されてのレクチャーでしたので、生徒の中には気分を害するかもと心配しましたが、そういった心配は大丈夫の様子でした。
私は若い時に、アメリカにバックパッカーとして旅をした経験がありますが、その時にはマリファナを色んな場所で勧められて、当然吸ったことはありませんが、アメリカって街中で麻薬を普通に売っていて、こんな日本人の旅人にも勧めるんだなと恐怖を覚えました。しかし、その40年後の日本では普通にネットなどで手に入れられる国になってしまったのだなと恐怖を感じています。
最近もマクドナルドにて、中学生が普通の時間に刺されてしまうような事案もあり「日本の安全神話はどこに行ったのだ!!」と生徒の皆さんを案じる次第です。(とにかく、登下校には友達たちと安全に帰宅できるようにしてください。)
それから講義の中でびっくりしたことは、昔は少量のお酒はかえって健康に良いものとされていたのに、お酒を少量でも飲むと長生きは出来ないのだというデータが最近の研究では出ているとのこと。私はの毎日ではありませんが、学生時代から飲み会は行っておりましたので、いまさらながら禁酒するのは無理だなぁと思っております。前後不覚になるまで飲むおんが悪いとのことですから、なんとか大丈夫かなと考えております。
そして、今晩は、定時制では学期末恒例の「球技大会」が開催されております。競技種目は「バレーボール」「バドミントン」「モルック」の3種目です。「モルック」は先生方がまずは講習を受けて、授業で生徒の皆さんにやらせていたようですから、好試合が期待されます。
寒い中ですが、一生懸命に動いて、暖めていきましょう!!
【校長ブログ】国際交流
今日は突然のゲストが越高全日制に来てくれました。それはニュージーランドからいらした高校3年生男子です。(私は、彼にブログに名前上げて良いですか?と聞きはぐってしまったので、個人情報ですのでお名前はあげません。)
その青年は現在、現地の高校3年生で、祖母の方が越谷市に住んでいらっしゃるという方でした。(祖母宅にいる時に日本の高校を見学してみたいとの思いに駆られて越高にお電話いただいたのです。)
私は、突然の連絡に戸惑いましたが、流暢な日本語で越谷市の高校の検索をしていると優秀な高校であることが分かって越高を選びましたとのことで、越高を見学したいとの要望でした。
英語科のT先生が2年次の担任であり、快く引き受けてくださったので、本日、たった2時間という時間でしたが、2年次生のクラスの授業、古典と英語にご参加いただきました。
私は、英語の授業を少しだけ見学しましたが、パワーポイントを作成してくださり、ニュージーランドの風景や自分の趣味や日本で行ってみたい所などをクイズ形式で生徒の皆さんと英語で交流してくれました。
私の感覚だとネイティブスピーカーですので日本同士の英会話よりもスピードがマシマシだったように感じましたが、クラスのほとんどが普通に聞き取れていたようでしたので「やっぱり、さすが越高生ですね。」と感心しておりました。
私の知っている「ニュージーランド」は、漢字による表記は新西蘭であります。(国語の教員なのでこういったことは理解してます。)1980年代に当時の駐日大使が漢字表記を公募し、乳国とも表記するとしたというニュースも存じております。スポーツでは、特にラグビー、有名な『オールブラックス』は、世界屈指の強豪チームであり、試合前にダンスの『ハカ』を踊ることを知っております。
今日、ゲストとして来てくれた青年は、本日の夜の飛行機でニュージーランドに帰国されるということでした。日本との時差はだいたい4時間程度でしょうか。乗り換えを含め、20時間以上かけてニュージーランドに戻るとのことでした。
私としては、今後も機会があれば、越ヶ谷高校のことを思い出してほしいことと、時差があるので難しいでしょうが、リモートで話し合いが出来ると嬉しいですというお話をさせていただきました。ちょっとした国際交流でしたが、新鮮なきもちになりました。
※今日は、定時制は「薬物乱用防止教室」として、日本薬科大学の先生に来ていただきました。明日は、その話をブログで上げたいと思います。
【校長ブログ】少林寺拳法部壮行会!!
今日も寒い日です。さて、少林寺拳法部が関東大会に出場するということで、生徒会主催の壮行会が放課後、小会議室で執り行われました。
何度も言いますが、本来であれば、全校生徒を体育館に集めて、壮行会をしてあげればよろしいのでしょうけれど、インフル等が流行っていることと皆さんの貴重な時間とのせめぎあいで今回も小規模の壮行会になりました。(熱意は伝わっていただけたのではないかと思います。)
顧問の先生の言によれば、少林寺拳法部では、この関東大会出場は、もう10年以上の連続とのことです。
100年続いている高校での10年連続は、大したことがないと思うのか?いや、10分の一も続いていると感じることでとらえ方が違うとは思います。私は10年も継続しているのか!素晴らしい実績だなと思うタイプです。生徒会の方々は、最前列でご存じだと思いますが、そういった実績を持つ部活動が越高ではたくさんあります。
私は、少林寺拳法部の皆さんに向けて、この紙面でも激励の言葉で埋め尽くしたいと思います。。
・「勝つ意欲」はたいして重要ではない。そんなものは誰もが持ち合わせている。重要なのは、勝つために準備する意欲である。
・努力して結果が出ると、自信になる。努力せず結果が出ると、傲りになる。努力せず結果も出ないと、後悔が残る。努力して結果が出ないとして
も、経験が残る。人生における大きな喜びは、「君にはできない」と世間が言うことをやってのけることである。
・苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ。
・目標は他人から与えられても駄目。目標はいつも自分の中から生まれてくるべきなんだ。
・「勝つ意欲」はたいして重要ではない。そんなものは誰もが持ち合わせている。重要なのは、勝つために準備する意欲である。
・強い者が勝つのではない。勝った者が強いのだ。
・成功者の言葉しか世の中には残らないから『やればできる』が格言になる。夢は叶わないかもしれない。叶える為の努力は無駄に終わるかもしれな
い。でも何かに向かっていたその日々を君は確かに輝いて生きていたのではないか。それが報酬だと思わないか。
こういった言葉は、古今東西のスポーツ選手から生まれた名言です。どの言葉が皆さんの琴線に触れるかは分かりませんが、自分の名言を見つけて、又は、自分で名言を作れるように行動してもらいたいものです。 頑張れ!!少林寺拳法部!
【校長ブログ】フリーランス
2008年(平成20年)の頃から、フリーランス(freelance)な職業の方々が増加したようで、今日は「フリーランス記念日」と命名されているようです。
ご案内のように「フリーランス」は、特定の企業や団体に所属したり、特定の組織の活動に専従したりしておらず、したがって雇用契約や労働契約の関係を結んで労働力を提供するのではなく、業務委託などにより自らの技能をサービスや成果物を通じて提供することによって生活することを指します。日本国内では、法令上の用語ではないけれど、自由業とも呼ばれています。この形態により請け負った業務を遂行する人をフリーランサーまたはフリーエージェントとも呼びます。(よく知られているところでは「フリーのアナウンサー」とか「プロ野球選手でフリーエージェント」などの方がいらっしゃいます。)
でも、第一次産業の方や小説家、芸能人、プログラマー、開業医などの方々もフリーランスと言えば、フリーランスだと思います。実店舗のない方でも社長となっている人はそれと見なされます。(派遣社員については「フリーランス」というカテゴリーには入らないそうです。)
皆さんのご興味は、収入などでしょうけれど、収入は、本人の営業力と業務遂行能力によって決定され、同業の会社員よりも高収入を得る者がいる一方で全く仕事が無いという状況もあり、収入が不安定なためローンやクレジットカードの契約では不利になりがちでもあるようです。
私が高校時代では、フリーランスという言葉は認知されておらず、誰もが、何かしら「〇〇会社」とか「〇〇省」とかに所属するものだと言われていて、「〇〇銀行には入れたら良いなぁ。」とか「東京23区の区役所に、入れたら一生安泰だ。」とか話題に出ていました。しかし、そういった会社も合併したり、倒産してしまったりと絶対はないという世の中になってしまっているので、皆さんは、自分はフリーランス向きなのか、それとも、どこかの組織に入っていくのが向いているのかを考慮しながら、人生を渡っていく必要があります。
言えることは、どちらの道に進むにしても、個人の力量は大事です。直接は関係が無くても、学校の勉強という情報量には負けないように、宿題をこなすというのも、宿題という情報を処理することですから、お仕事のような情報を処理することに繋がっていくと思います。中学・高校で「学ぶとは何か?」を真剣に考え続けている人はそのことが理解できると思っています。
【校長ブログ】冬!!
今日、温度計を見ると非常に低く、私の今冬最低の気温を指し示しております。
なんとは無く、朝はクラシックを聴くことで心を落ち着かせるというか、少しでも優雅な気持ちなって職場に行きたいという気持ちで毎朝、クラシックを聴きます。(あんまり優雅な気持ちなって遅刻するのはいけません。)私の朝のルーチンは、クラシック聞くこととフジテレビの朝の星座占いです。1位と12位の時しか覚えていないのですが、何となく、心構えが出来ます。12位であれば、その日にアメージングな事が起きても「12位だったしな」と意味もなく納得できるからです。
さて、クラシックの話に戻りますが、今朝は、ビバルディの「四季・冬」を聴きました。解説書によれば、4回のトゥッティ(合奏)と3回のソロ(独奏)から構成され、通常のリトルネッロ形式とは異なり、トゥッティが2種類あるとのことです。
第1トゥッティは、「雪の中でガタガタ震えている人」を描写しているそうで、寒さがピークに達すると、第1ソロが32分音符で差し込むように激しく入ってきて、これは「恐ろしい嵐」なのだそうです。それを受けて第2トゥッティは全く新しい楽想を繰り出しますが、これは「足踏み」を表現しているとのこと。なんとなくクライマックス感があり、というか、よく耳にする「冬」のイメージです。その後も、寒い感じ、歯の根が合わない感じを醸しだし、冬の戸外の寒さの厳しさを表現される非常に秀逸な作品となっております。
冬には「雪月花」があると美しいのですが、この「雪月花」を聞くと私の高校時代、1組から10組というクラス分けがあったものの、もう一つ、隠語的に(先生方が)私たちに付けていたクラスの名前がありました。
試験成績の良い者は、傷(赤点)が無いので「雪組」、運(ツキ)があれば希望する大学・学部に行けるだろうとする「月組」、多分、現役では難しいであろうとする「花組」(「花と散れ!」と言われておりました。)と分かれておりました。とても人権を無視した峻別だと今となっては思いますが、当時は当たり前のように、中間・期末考査が終了すると、1番から500番まで学食に氏名と点数が貼りだされておりました。学食に行かないわけにもいかないため、食事をしながら、友人から「お前、花だな。」なんて言われている人やもっと言えば、いまだに、同窓会で会えば「お前、月組だったっけ?」なんて質問する人もいます。「雪月花」は本来、日本の美しさを表現する言葉ですが、私にしてみると高校時代の競争原理でしか物事を測れない一部(先生の)心無い表現で、勿論、今、その高校でこういった表現は無いですが、胃の痛くなるような試験後の結果発表を待つ思い出です。ですから、今、越高生の試験結果を待つ気持ちは十二分に分かるつもりであります。
でも、そういった試練も乗り越えて、大人になってほしいとも思います。(越高ではそんな表現しませんけど・・。)
【校長ブログ】金
さて、毎年恒例の「今年の漢字」ですが表題の通りとなったようです。
毎年、京都市東山区にある清水寺で発表されるものですが、2024年の世相を1字で表す「今年の漢字」は「金」ということになりました。日本漢字能力検定協会が投票により決定し発表しました。
「金」とした理由として、パリ五輪・パラリンピックでの多くの日本人選手の金メダル獲得、米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の値千金の活躍、佐渡金山の世界文化遺産登録、政治資金の裏金問題などが挙げられました。
清水寺の森清範貫主が和紙(縦1.5メートル、横1.3メートル)に揮毫(きごう)しましたが、先ほども書きましたように投票によって決定されるものです。その応募総数は、22万1971票で、「金」は1万2148票(5.5%)だったとのこと。この漢字が選ばれるのは21年以来で、過去最多の5回目です。2位は「災」(4.4%)、3位は「翔」(3.4%)。僅差で4位に「震」が入ったと報道されております。
ただ、このニュースを見た時に、私には貫主の字が達筆すぎて「重」に読めまして「何か重いってことあったっけ?」「暗い重い事件も多かったなぁ」と勝手に思いを巡らせておりまして、ニュースを読んでいる最中に可笑しくなってしまいました。思い込みというのはこういう失敗をしますので気を付けてください。(皆さんからは「お前が気をつけろ」だろと言われそうです。)
今年の漢字を言うとすると、私的には「越」ですかね。昨年度も「越」と感じてましたが、越ヶ谷高校に赴任して2年ですが、私のミッションとしては100周年に向けてさらなる越高の雄飛を考えること、皆さんの大学受験がうまく越えられるように取り図ること、越高を希望される中学生の受検がミスがなく、越えられること、そういった諸々、クリア(越える)ということです。ですから、いつもいつも、このミッションがうまく(クリア)越えられますよう考えながら校長室におりますので、越高に在籍している間は「越」から頭が離れません。
※全定ともに本日で期末考査は越えられました!3年次生は共通テストをうまく越えられますように!
1,2年次生は今年も良い年越しができますように!
【校長ブログ】100円硬貨
1957年(昭和32年)の今日は、日本で初めて百円硬貨が発行された日です。戦後初めての銀貨だったそうです。素材は主に銀(銀60%・銅30%・亜鉛10%)で、図柄は表面に鳳凰、裏面に旭日と桜花、直径は今と同じ22.6mm。それまでは板垣退助の肖像の百円紙幣が使われていたようです。その後、1959年(昭和34年)、図柄が鳳凰から稲穂へと変更されました。これは図柄のみの変更で銀貨のままだったようです。1967年(昭和42年)、現行の百円硬貨が発行されますが、素材は銀から白銅(銅75%・ニッケル25%)に変更され、図柄も桜の花三輪へと変更されました。素材の変更は銀の値段が高くなったことが理由として挙げられております。また、この百円玉に描かれているのは、日本を代表する桜の山桜(ヤマザクラ)でした。
100円硬貨とは、そもそも法律的に言うと「日本国政府発行の貨幣」となります。100円玉(ひゃくえんだま)100円貨幣とも呼ばれています。よくあるクイズに「100円硬貨の表はどちらか?」という問題ですが、明治時代の硬貨と異なり法律上の表裏はないが、造幣局では便宜上年号の記された面を「裏」としているようです。
又、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第七条」に基づき、一度の取引において強制通用力を有するのは20枚(2,000円)までなのだそうです。21枚以上の使用については受け取り側は拒否することができるとも言われております。しかし、その場合には支払い側が受け取るように強いることは出来ないが、双方の合意の上で使用するには差し支えないというのが通説なようです。
私は小学生の頃、100円玉を握りしめ、駄菓子屋さんに行って、麩菓子や仮面ライダースナックなどを購入し、小学校のグランドで遊びながら食していた思い出があります。高校でも部活動の帰り道に清涼飲料水の自販機に100円玉を投入し、ゲーターレイドというスポーツ飲料を飲んでいた思い出もあります。
今では100円玉で購入できるものは殆ど無いように感じますが、令和4年にはそれまで、一番製造されていた100円玉にとって代わり500円玉が一番の製造枚数になったそうです。
ここでは、ものの価値というものは変化があるということで、いつの時代でも失われない自分の価値を見出してもらえることが幸せになるのではないかという話です。
※連日、同じ話ですが、全日制・定時制ともに、学期末考査を頑張りましょう!!
【校長ブログ】3億円事件
昭和生まれの私からすると大変、世の中を震撼させた事件に「3億円事件」というものがあります。幼少期過ぎてリアルタイムで覚えているわけではありませんが。
そもそも、3億円事件というものは結構あるらしく(そのほとんどは逮捕・起訴されております)私の話題にする3億円事件の話は、1968年(昭和43年)12月10日朝、東京都府中市で金融機関の現金輸送車に積まれた約3億円の現金が白バイ警察官に扮した男に奪われた窃盗事件のことです。正式な事件名は「現金輸送車強奪事件」である。通称では「3億円強奪事件」と呼ばれています。1975年(昭和50年)12月10日に刑事訴訟法250条における公訴時効が成立し、未解決事件となりました。その際に自分は、小学生でしたが学校でも盛り上がっていて皆で「3億円ってどれくらいなんだろうな?」「3億円は3億円だろう。」といった訳の分からない会話をしていた記憶があります。当時の3億円は現在の価値にすると20億円くらいあるという試算もあり、というか現在でも3億円あれば都内のタワーマンションが購入できるくらいの価値ですから、大変な事件だと思います。しかも時効が成立しており、今から犯人が現れ「私がやった。」と言えば、又、ものすごい反響になろうかなと思います。
事件現場は、私が通った大学院のそばにあって「ここが3億円事件の舞台になった場所なんだ。」とわざわざ見学に行ったほどでした。(もちろん、決して犯人に憧れがあったわけではありません。この事件によって捜査に翻弄され、自らの命を絶った捜査員、警察官がいることを知って、個人的に祖父・両親が警察官であった私には「ひどい事件だ。」という思いがあったから見に行ったということです。私が警察官になれば三代続けて警察官一族になったわけですが、そうならなかったことについては別の機会に語ります。越高生の皆さんにとっては、どうでもいいでしょうけれど・・。)
さて、この事件で不可解なのは、そのお金が全く使用された形跡が無いということです。単純に自分の力を見せびらかしたかったのか?と思えますが、自分しか知らないのは誰も話題にはなりませんから何ともです。
この大金は、東芝の社員の方々の冬のボーナスだったようで、このお金には保険が掛けられていたそうですので、翌日には全社員にボーナスが支給されたとのことです。現在は振り込みになったのでこういった犯罪は起きないと思われ、そういう意味では良い時代になったといえるのでしょう。
※今日から定時制も期末考査となります。高校生である皆さんには、ボーナスも支給されませんでしょうけれど、体調を整えて、自分自身への期末考査ボーナス得点を稼ぎましょう。
【校長ブログ】夏目漱石
今日は、文豪夏目漱石の忌日となっております。漱石は年譜的には分かりやすい人ですので、江戸時代慶應の末年の生まれです。よって明治元年が漱石一歳、明治10年が漱石十歳・・となります。
江戸の牛込馬場下横町(現:東京都新宿区喜久井町)に生まれ、本名は夏目金之助(なつめ きんのすけ)で、幼少期から里子や養子に出されるなど家庭環境は芳しくない経験をもっております。
国語便覧的な話をすると、児童期には漢詩文に親しみ、大学予備門で俳人・正岡子規(まさおか しき)を知り俳句を学びます。1893年(明治26年)、帝国大学(後:東京帝国大学、現:東京大学)英文科を卒業、1895年(明治28年)、松山の愛媛県尋常中学校(現:松山東高等学校)の英語教師となります。その頃の思い出をデフォルメして「坊っちゃん」に投影しております。1896年(明治29年)、熊本の第五高等学校(熊本大学の前身)の英語教師となって、1900年(明治33年)、イギリスへ留学します。そして、1903年(明治36年)、留学から帰国し、東京帝国大学の英文学講師となっております。
東大英語講師の傍ら、1905年(明治38年)にデビュー作の長編小説『吾輩は猫である』を俳句雑誌『ホトトギス』に発表、これが評判となり『倫敦塔(ろんどんとう)』(1905年)や『坊っちゃん』、『草枕(くさまくら)』(1906年)などを書くにいたります。1907年(明治40年)、教職を辞して朝日新聞社に入社し、作家活動に専念します。『虞美人草(ぐびじんそう)』(1907年)や、前期三部作と呼ばれる『三四郎』(1908年)、『それから』(1910年)などを『朝日新聞』に連載されます。
私は、高校時代に漱石「夢十夜」を教科書で読んで、「坊っちゃん」のような作品ではない漱石文学に触れ、当時の担任も漱石若手研究者の一人だったこともあり、文学部に進学しようと密かに考えた次第です。大学も漱石研究者の整っている大学に入ることが出来て、ずっと研究したいなと考えておりましたが、漱石研究で大事なことは前述したとおり、漱石は英文学にも精通されていたので、英語も出来ないといけないのです。
私は英語は人並みにしかできないため、イギリス人よりも英語を理解していたと言われる漱石の英語力に近づけるわけもなく、研究者への道は閉ざされました。
しかし、高校時代から少しずつ、買いためた「漱石全集」を老後に読むことが目下の密やかな楽しみとしております。(でも、老眼になってきており、文字がぼやけてしまうことまでは想定しておりませんでした。皆さん、読めるものは若いうちに読んでおきましょう)
就職試験も朝日新聞を受けたくらいの漱石フリークでした。国語教員という職に就いて、漱石の研究会にも所属しておりましたが、今はあまり何もしておりません。越高生の皆さんも高校時代に学問や先生に出会い、一生涯の研究対象をみつけることもセレンディピティだと思います。
※本日から、全日制は期末考査が開始されました。定時制は明日からです。とりあえず、目の前の試験に全力で取り組みましょう!!
【校長ブログ】月曜日から!!
金曜日となりました。越ヶ谷高校は全定ともに土日の授業はありません。土日は、それぞれのスケジュールに合わせて自分で自主的に勉強する者は勉強し、お家のお手伝いをする者はお手伝いし、部活動、地域の活動・・・と目的をもって過ごしていく流儀となっております。(今どきの保護者の方々も土日はお休みの方が多いので、土曜日に早起きしてお弁当を作るということをしなくても良いという意味で個人的に良いスケジュール感だと思っております。まぁ、高校生ですから自分でお弁当を作っても良いかもしれませんが・・。)
さて、全日制は月曜日から定時制は火曜日から第2学期末考査が始まります。通常の授業も含めての成績が付くわけなので、考査のみの点数に固執しても仕方のないことかもしれませんが、高校生(中学生)にとって定期考査は独特の雰囲気があります。
私も高校時代は、日曜日に12時間勉強して数学を完璧にしよう!などの途方もない目標を立て、日ごろからもっとしっかりとやっておけば・・・という繰り返しでありました。覚えているのは、考査が終わったら新しく出たお菓子を食べよう!という小市民的なインセンティブを掲げ、勉強していた気がします。私が高校時代に「ガリガリ君」(高1?)「おっとっと」(高2?)「ぱっくんちょ」(高3?)今では無くなってしまっているかもしれませんが、そういったお菓子を食することを目標にしていました。(目標の方向性に間違いがある気もします!)
又、テスト最終日は、部活動がお休みになっている時、考査が終わると冬季練習に入るので、新しいウインドブレーカーやインナーを購入しに東京に行こう!と同じ部活動の友人とスポーツ店に行ったり、ゲームセンターに行って、当時、私が嵌っていた「ギャラクシアン」というゲームを100円でどれだけ戦えるかとやっておりました。考査くらいにしか遊びませんので年に数回しかやらないのに、このゲームは結構上手くて、ハイスコアの人に名を連ねたりしました。それ以外のゲームは殆どしませんでしたが・・。
上手く攻撃を避けたり、相手を攻撃できると、自分は「ニュータイプ」(当時流行していた「ガンダム」というロボットTVのアムロ少年やシャア大佐)なのではないかと自分で自分を褒めていました。思い返してみると本当に幼い浅はかなことを考えておりましたので、越高生を見ると「大人だなぁ」と感心しております。
皆さんも自分にインセンティブを掲げ、頑張ったら〇〇しよう!と思いながらお勉強に励んでも良いのではないかと思います。3年間や4年間の頑張りが「〇〇大学合格!」「〇〇会社入社!」となるインセンティブを掲げてもよろしいと思います。ともあれ、考査頑張りましょう!!
【校長ブログ】全日制薬物乱用防止講義
今日は、全日制の生徒の皆さんは、埼玉県の全ての県立高校で実施している「非行防止教育」の一環で「薬物乱用防止講義」を受けました。講師の先生は、日本薬科大学、小林賢(まさる)特任教授にお願いしました。
小林先生は北里大学大学院衛生学研究科を修了され、防衛医科大学校、日本薬科大学で御教鞭をとられ、現在は特任教授として首都圏の高校等で御講演をされていらっしゃいます。
私は、この時期に体育館で全校生徒を集合させて講義をすること、インフルエンザ等も流行しているため、賛否両論あるかもしれませんということ。しかしながら、昨年はお隣の韓国で高校生に麻薬入り飲料を飲ませて、その後の状況を観察するという事件が発生し、国際的なニュースになりましたということ。その手法は、高校生が通う予備校の前に待っていて「記憶力や集中力の強化に役立つ飲料」と唆し、飲んだ後、どうなるのか?ということを観察し・・・という人体実験をしていたものであること。予備校に通って勉強している高校生に「記憶力や集中力が強化される」という言葉は、つい試してみたくなる甘い誘いであると私は憤慨しますということを冒頭に述べました。
小林先生の講義は化学式がたくさん出てきて、生徒の皆さんにはとても興味深かったことと思います。私は「コーヒーの異常摂取も身体には良くない」ということが印象に残りました。なぜなら、私はコーヒー好きで毎日一杯は飲んでおり、高校時代には、走る前にコーヒーをたくさん飲めば興奮してタイムが上がるかなと考えていたからです。陸上競技部の友人から「そんなに飲んだらドーピングに引っかかるんじゃない?」と言われて調べたら一回で50杯くらい飲まないとドーピングの興奮剤のようにはならないとなっていたので、一日にコーヒー50杯も飲むわけはないので安心しておりました。しかし、小林先生のお話ですと4杯以上飲むとカフェイン中毒になる可能性がるとのことで・・・。注意しなければと感じました。
さて、私自身は午前中、リモートで埼玉県警察主催の「闇バイト撲滅」会議に高校校長代表で参加しておりました。「薬物汚染」や「闇バイト」など普通に高校生活を送っていても魔の手は潜んでおります。今の高校生は普通に生活していても危険はあります。お家の方ともこういった話題をして、どうやったら危険回避できるかをお話あってみてほしいと思います。来週からは学期末考査でそういった暇もないかもしれませんが・・。家族団欒の時間も大事です。
※定時制の生徒さんにも18日、日本薬科大学の別の先生から「薬物乱用防止」について講義をいただきます。
【校長ブログ】定時制生徒会新体制認証式
昨夜、定時制生徒会選挙で当選された会長、副会長2名、議長の4名の生徒さんが校長室に来てくれて認証式を行いました。
副校長、生徒会担当教諭、私とで認証させていただきました。4名の方々も緊張しながらも今後の抱負を語っていただきました。曰く「生徒の皆さんのために頑張っていきたい。」「生徒も勿論であるが先生方も楽しんでいただける行事を作っていきたい。」「会長を助けてより良い生徒会を運営していきたい。」「公約をしっかりと果たしていきたい。」ということでした。
私からは「大変、力強い発言をありがとうございます。そして、あまり力みすぎずに生徒会活動の活性化に取り組んでほしいと思います。たまたまでしょうが、今回の4名の方々は皆さん、女子です。これからの社会を象徴するような感じです。女子とか男子とかを云々する時代でもありませんが、越定では生徒会の先生方がいる間としては初めてのことです。意気に感じてご活躍ください。又、残念ながら落選してしまった生徒もいらっしゃいます。選挙後はノーサイドですから、お互いに又、知恵を出し合って楽しい越定生活を創り上げてほしいと思います。」と伝えました。
生徒会幹部の皆さんも大きく頷いてくれました。今後の生徒会も今まで同様、又、更に進化していってくれるものと期待しております。
定時制は昨日は、埼玉県社会福祉協議会の方と埼玉県知事任命「介護の魅力PR隊」の方々にお越しいただいて「白杖体験」をしました。目の不自由な方の気持ちに立って校内のバリアフリーになっていない箇所を経験して、何かを感じてくれたと思います。介護問題は先進国の全てに共通する課題です。心優しい定時制の生徒の皆さんは真剣に取り組んでくれておりました。
電気を消した夜の8時過ぎにこういう体験をすることは、昼間よりもさらに難易度が高い授業であると感じましたが、積極的に取り組んでくれた生徒と特別講師の方々には感謝です。
【校長ブログ】ふてほど
昨日、ユーキャン新語・流行語大賞が発表され、表記の言葉が受賞されました。この言葉は、TV番組のタイトルを省略したものですが、ドラマ中、一切「ふてほど」という言葉は出てきません。(私は、学校が舞台のドラマは基本的に見ておりますので、この番組も全部ではありませんが、時間が合えば視聴しておりました。)
さて、2004年(平成16年)よりこの賞は出来ておりますが、高校生が生まれたあたりくらいから出来た賞です。今、18歳の方が生まれた2006年は「イナバウアー」が大賞、「格差社会」「たらこ・たらこ・たらこ」「品格」などが受賞してます。小学校入学された2013年は「今でしょ!」が大賞、「倍返しだ!」「ふなっしー」など勢いのある言葉が受賞してます。中学校入学された2019年は「ワンチーム」が大賞、「スマホ決済」「タピる」(死語になってますね)などが受賞しました。
私が、今年の言葉で気になるのは、良い言葉では「50-50」、いい意味ではなく高校の教員として心配なのは「トクリュウ」「ホワイト案件」です。勇気づけられたのは「初老ジャパン」です。
昨日も書きましたが12月になり、こういった年末恒例の話が出てまいりますと年の瀬を感じます。皆さんは毎日毎日、色々な事で時間に追われておりますので、12月になろうが、4月であろうがいつもいつも忙しいと感じると思います。そして「アッ」という間の高校時代であろうかと思います。それはそれで後になって思い返せば充実した時間だったとなると思います。優越に浸れる人も圧倒的に劣等感に苛まされる人もいるかもしれません。私は後者で、正直、優秀な友人たちに「羨ましい羨ましい」とある意味、妬み嫉みに似た感情を持つこともありました。しかし、友人たちが頑張っている姿をリアルに見て「優秀な人ってどこかで本当に努力しているんだ」と心底思えたし、心が広いなと思えたので、負け惜しみに聞こえるでしょうが、あの高校に通えて良かったなと感じております。
※高校美術展覧会において、越ヶ谷高校美術部作成のオブジェが全国大会に出品されるとのことになりました!美術科・芸術科などもある中、普通高校で選抜されるということは非常に価値のあることだと思います。美術部の生徒の皆さんおめでとうございます!!
【校長ブログ】埼玉県高校美術展
先日、校長室に美術部の生徒さんが来てくれまして「埼玉県高校美術展に作品が展示されますので見に来てください。」とお願いをされました。会場は埼玉県立近代美術館です。
最寄り駅は北浦和駅で、浦和区常盤という住所になります。私は旧浦和市立常盤中学校を卒業(以前からも披露しておりますが中学校は3年間違った中学校に通いましたので、常盤での経験は1年間だけでしたが)し、近代美術館のある北浦和公園は私が部活動を引退してから高校入試が始まるまで体力向上の目的で、ランニングをしていたところであるため、懐かしさもあり、見学に行きました。
越高の美術部の作品は、入り口から左手の真ん中くらいにありまして、私的にはきれいなブルーのライオン?(じゃなかったら申し訳ないのですが)をモチーフにした作品が素敵に思えました。そのほかの作品も丁寧に描けていたと思います。
今回で67回目となる本美術展は、県内の公立私立高校生、専門学科の美術科の高校や美術・芸術・デザインを学ぶ学科の生徒の作品もあり、非常に見ごたえのある展覧会となっております。
そして、2年次生は、土曜日に修学旅行から帰宅しました。本日は代休でお家で休んでいるか、お勉強しているか、お友達と思い出に耽っているかされていると思います。先生方の中には、1年次、3年次の授業を受け持たれていらっしゃる先生は、代休もなく、授業のために勤務されており、校長という立場では「申し訳なさ」で一杯です。そういうことが「ブラック」と言われる職場とされる一つの理由になっているのかもしれません。先生方の献身的なマンパワーで授業も成立しています。でもAIには出来ないことの一つだとは思います。
そもそもAIには引率が出来ません。又、沖縄での思い出話を枕にして(そんな暇が無いかもですが)授業を展開させるということは到底無理な芸当であると思います。
とにもかくにも、2年次が明日から通常通りに登校されると全日制は全員が揃う形となり、定時制も含めて第2学期末考査へと突入、そして終業式、年越しと・・・、本当に辰年も終わりに近づいております。
「先生も走る」という「師走」を元気に駆け抜けていってほしいと思います。
【校長ブログ】同志社開学
1875年(明治8年)の今日、キリスト教の教育者・新島襄(にいじま じょう:1843~1890年)らが京都・山城の地に私立の英学校を建てて「同志社」と名付けた記念日です。
この「同志社英学校」が現在の「同志社大学」(Doshisha University)の前身です。そして、1920年(大正9年)に同志社大学が設置されました。同年の大学令によって日本で初めて大学として認可された私立8大学(旧制大学)の一つであります。
建学の精神は、キリスト教精神に基づく「良心教育」だそうです。新島襄個人は建学の目的として、「良心を手腕に運用する人物」の育成を掲げていたそうです。現在では、京都府内に2つのキャンパスを有しておりまして、又、文部科学省の定める「グローバル30」(国際化拠点整備事業:大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業)に採択された13大学のうちの一角を担う大学でもあります。(私は大学時代に、同志社とは秋に定期対抗戦を行っておりました。)
関東圏では、あんまり進路としては考えに入れない生徒は多いとは思いますが、自分の教えた生徒の中には、「新島に憧れて・・・」といった理由から同志社や京都の文化に触れたいとの理由から、同志社、関西学院、立命館、関西などの大学を希望し、進学した者もおりました。(いわゆる、かんかんどうりつです。)
同志社と言えば正三角形を3つ寄せた形の校章が有名ですが、「知・徳・体の三位一体」あるいは「調和を目指す同志社の教育理念を顕すもの」と解釈されております。現在は分かりませんが、定期対抗戦の時のユニフォームはこのデザインがあしらわれていて「カッコいいな」と感じました。
越ヶ谷高校では、本校のカリュキュラム上、国公立を目指すのが、合理的で効率の良い勉強法ではあります。ただ、3年次で、色々な大学の研究対象、歴史や背景、自分の求める教授内容を鑑みて、色々な大学への道があってよろしいとは感じます。
学びたい学問があって、その学問へのアプローチに対して、頷けたらその大学を目指すのが一番だと思います。文系で、もっと乱暴に言えば「法学部にいったら弁護士になろう。経済学部や商学部にいったら税理士、公認会計士になろう。文学部にいったら研究者になろう。」と出来ると思います。(理系では医学部にいったら医者で、理学部にいったら企業で・・・というのはちょっと難しいでしょうから・・・。なんとも言えませんが、私の教えた生徒には医学部に進学したけど、卒業後は有名予備校で小論文の有名講師をしている者もおります。人生は不思議です。)
来週から12月!インフルエンザ等に気を付けて、所期の目的を達成してみてください。
【校長ブログ】全日制2年次生修学旅行出発!
今日から全日制の2年次は沖縄県に修学旅行に出発しました。私も羽田空港まで見送りをさせていただきました。2年次生は全員、遅刻することはなく、定刻に揃いました。
朝早くから、生徒の皆さんも先生方も準備して来られていて大変だなと思った次第ですが、保護者の皆様も早起きして朝食の準備や忘れものしないようにと気を遣っていただいていたであろうと思います。本当にありがとうございます。
修学旅行中の沖縄地方のお天気予報は良さそうです。林年次主任が書かれているように沖縄の光の面とそうではない歴史的な背景も学び、楽しむべきところは思い切り楽しんでほしいと願います。又、集団で行動しているということについては、言わずもがなですが「越高生としてのプライド」をもって自覚のある行動をお願いします。
さて、私は、個人的に朝早すぎる時間には、朝食がお腹に入らないので、お見送りしてから朝食を済ませようと考えておりました。おりしも、羽田空港第2ターミナルの天丼てんや前集合でしたので、生徒の皆さんが出発したら、てんやさんで天丼にしようと決意を固めておりましたが、本日はお休みだったようで、そのお隣の吉野家さんで「朝定食」をいただきました。吉野家さんに入るのは数十年ぶりだったのではないかと思います。
そして、学校に戻って、1年次保護者対象の「進路講演会」の冒頭挨拶をさせていただきました。1年次生の保護者の皆様は平日のお忙しい時間帯にお集まりいただきまして感謝申し上げます。又、昨年の今頃は高校入試で頭が一杯であったのに、1年も経たないうちに「大学入試」について考えないといけないのは大変ではあると思いますが、越ヶ谷高校に入学しようと決意して受検されたわけですから、その先は大学に入学しようと考えての事であろうと思います。ここは早めに情報を仕入れていっていただく思っております。
まずは、川﨑年次主任を始めとする1年次団の先生方を信じて、学校での生活を充実させていただけたら、更に自己実現に向かっていけることと思います。
さて、3年次生は、この早く帰宅できるチャンスに思い切り、学習室で勉強したり、先生方に質問したりと有効に時間を使ってください。
【校長ブログ】定時制生徒会選挙
昨日、定時制では、令和7年度の生徒会役員選挙が行われました。詳しくはまだ、認証式をしておりませんので書けないのですが結果は生徒の皆さんはご存じのようです。
社会の授業では「公職選挙法」などは学んでいるものの実際の国政選挙に投票できる人は3年生または4年生でしかないので、下級生の人にとってみれば「生きた授業」とも言えると思います。
当然ながら、私も昨夜は選挙演説を拝見しました。まずは応援弁士が、候補者の人となりを話して、出来る部分を披露して「大切な選挙なので、〇〇さんに心して清き一票を投じてください!」と生徒たちに呼びかけ、その後、候補者が自分の構想を話して、「自分の意見を持ちながら、みんなの意見を聞き、より良い学校生活にしていきたい!」とか「生徒にとっても先生たちにとって明るく楽しい学校にしたい!」などと自分たちの思いを述べておりました。
周りの生徒の皆さんも真剣に話を聞いていて、清々しい選挙でした。実際、定時制であれば4年生になると選挙権のある人となります。学校の生徒会とは国政や県政や市政は、レベルが違うと言われればそれまでですが、基本的には「学校を良くしたい。」というのは「越谷市を良くしたい。」「埼玉県を良くしたい。」「日本国を良くしたい。」ということについて一定のものであると感じます。
この真剣さで社会について考えていただければ皆さんの未来は明るいのではないかと確信します。
最近は、又、脚光を浴びている田中角栄というかつての総理大臣ですが、彼は総理・総裁に就任した時に「私はこのたび、はからずも……いえ、はからずもじゃありません、私は全智全能を傾けて総理総裁の地位を獲得しました。」という挨拶をマスコミの前でしました。今回、当選された皆さんも「はからずも・・。」なんて謙遜しないで、思い切り定時制の生徒の皆さんのために学校生活を明るくするためにご活躍してください。当選された皆さんならきっと出来るはずだと思っています。
【校長ブログ】64歳の春季教育実習生
この5月に教育実習生として教壇に立たれたHさんから表記の名前でお手紙を頂戴しましたのでご紹介します。(内容は主に先生方、生徒の皆さんに対する感謝の言葉でしたが、私が「ベテランのOBとして、今の生徒たちに何かエールになるようなお言葉を頂戴したい。」という要請に答えていただいたものです。)
全文を掲載すると便箋3枚分にはなるため、私の方で責任編集として一部を抜粋させていただきます。(全文を知りたい生徒の方は校長室に来てください。)以下に掲載します。
※約45年ぶりの母校でしたが、生徒と教職員が優秀で、さらにすばらしい高校になっておりました。越高の良い所はいろいろ語られていますが、私は次の2点をあげたいと思います。
第一に、年齢に関係なく相手を尊重する風土・文化があることです。あいさつはきちんとされており、実習期間中、他人の悪口やいじめを耳にしたことは一切ありませんでした。
第二に、ゼネラリストをめざす教育、すなわち大学受験だけに終わらずその後の人生を見すえた教育を行っているということです。それは社会のリーダーをめざし、勉強、部活、行事すべてがんばるという教育目標にも表れています。(中略)
高校を卒業してからは特にスポーツや芸術の重要性に気づかされます。家庭科もリベラルアーツとして重要です。多くの学問を体系的に学べるのはほぼ、高校が最後です。現在の越高は国公立受験を意識したカリュキュラムでかつ講習・個別指導も充実しています。私は高校まではスポーツは苦手でしたが、越高生の多才さに刺激され自分を変えたいとの思いから大学入学後、ソフトボール同好会とウエイトトレーニング部に所属し、スポーツに触れることができました。(中略)
越高生の皆様におかれましては、希望する良い大学に行くことで大学生活も充実し、人生も少しずつ有利になっていきます、是非がんばってください。※ (引用ここまで)
という内容です。この方は、越ヶ谷高校から地元の国立大学埼玉大学に進学され、東京都特別区の試験に登載され、ご退職されるまで東京都の区役所で公務員人生を歩まれて、現在、向学心に燃え、且つ教員の人数が足りないことを知り、自分が何かお役に立てればという思いで日本大学通信制の教職課程にて学ばれていらっしゃいます。
特に全日制の1,2年次、定時制の1,2,3年の皆さんにこの話を聞いていただいて、進路を決定するまでに、高等学校での自分自身の向上を極めていただきたいと思います。
部活動や委員会活動を最後の最後までやり遂げ、そのうえで、大学に進学するとか就職をするとか自身の目的を明確化してください。
※お手紙をくださりましたHさん、本当にありがとうございます。又、別に機会に、他の内容もご紹介させていただきたく思います。体調に留意され、所期の目的を達成されてください。
※越高を目指している中学生の皆さん、越高には、このように卒業されても、向学心のある卒業生が存在します。越高は、単に通過点ではない思い入れの強い生徒を輩出できる高校です。手前味噌的で恐縮ですが「一生涯、母校を誇れる高校」だとも思います。受検は大変だと思いますが体調を整えて乗り切ってください!!
【校長ブログ】弓道部の皆さんへ
過日、部顧問の先生のご都合で私が弓道部の練習を見学することになりました。私は教諭として、陸上競技部(自分も経験していた部活動)の顧問を基本的に、その他としては、硬式野球部、女子バレーボール部、クイズ研究会の顧問をしていたことがあります。
要は、弓道部の練習を見学することはなく、興味津々でした。「礼に始まり礼に終わる」とは日本の武道と呼ばれるスポーツの考え方ですが、越ヶ谷高校弓道部の皆さんはその通りに行っていらっしゃいました。真剣に取り組んでいるので、私の質問もちょっと失礼かなと思いながらでしたが、こういう機会は滅多にないので質問させていただきました。集中して練習に取り組んでいる中、素人の(多分)くだらない質問にも丁寧に答えていただきました。
そこから知りえた情報や感じたことを記しますと、まずは、当日練習に参加した部員の名簿を作成し、その日の矢がどれくらい当たったのかを記す記録用紙を作成、順番に矢を射る練習、そして、的から矢を拾う(「矢取り」というようですが)部員がいて、目視したものと整合するという流れでした。やはり、かつては、人や動物をいる道具ですから、万が一の事故が起きてしまっては何も言い訳出来ないので「(矢取りを)お願いします」という大きな声での指示、「ありがとうございました」の礼をしっかりと行っていて、安全配慮にかかることが徹底されていることがわかりました。
通常、高校から始めることが多い競技の為、1年次は夏合宿くらいから矢を射ることが出来るようになるとのことでしたが、それまで、地道に基本的な前段階の練習をされているのは大変な事だと感心しました。
練習の最後に「何かお話を・・。」とのことで拙い話をさせていただきましたが、要は「こういった競技が出来ることは素晴らしいことなので、大学生になっても続けてください」ということを話しました。自分が大学生の時に弓道部の友人が常に羽織袴でいて、空き時間には弓道場で稽古をしていたことを思い出したからというのが理由の一つですが、授業中も常に羽織袴だったので、皆から「あいつ、凄いな」と思われていました。その後、彼は銀行員になりましたが、その銀行にも弓道部があるという理由で入行したようです。
越高の弓道部の皆さんも大学でも社会人でも、弓道を継続していただいて、日本文化を伝承していただけたら嬉しいです。この度は、見学をさせていただいて本当にありがとうございました。引き続き、部活動・勉強に取り組んでください。中学生の皆さん、越ヶ谷高校にはこのような伝統的な部活動もあります。興味のある方は入学後に門を叩いてください。
【校長ブログ】小雪
今日は、暦の上では「小雪(しょうせつ)」です。「二十四節気」の一つで第20番目にあたり、現在広まっている定気法では太陽黄経が240度のときであり、毎年11月22日頃とされております。
小雪の一つ前の節気は「立冬」、一つ後の節気は「大雪」でして凡そ12月7日頃となります。小雪の初候には「虹蔵不見(にじ かくれて みえず)」と言って「 虹を見かけなくなる」現象が起こるということ、次候には「朔風払葉(きたかぜ このはを はらう)」と言って 「 北風が木の葉を払い除ける」現象が起こるということ、「天気上騰地気下降(てんき じょうしょうし ちき かこうす)」と言って「天地の寒暖が逆になる」現象が起こる等の言い伝えがあります。又、末候には「橘始黄(たちばな はじめて きばむ)」と言って「橘の実が黄色くなり始める」というようなことが起こります。
要はどんどん真冬が近づいてくるということです。最近は、寝床から出るのがなかなか大変で、気合を入れないと寒くてグズグズしてしまうようになっております。そして、ワイシャツとスラックスだけで家を出られる季節から上着、コートまで着用しないと寒くて辛い季節になってしまっているということです。
私は多分、他の人よりも寒がりです。高校時代はパジャマを脱ぐのが寒いので、パジャマの上にジャージを着て、その上に学ランを着用して登校しておりました。(当時は、服装検査のようなことが無かったので何も言われることはありませんでしたが、着こなしに厳しい英語の先生からは「きちんとシャツを着なさい」と注意されておりました。)
結局は、部活動の時には着替えなくてはいけないのでずっとパジャマを着てることは不可能でしたが、朝の寒い時間帯で下着になっていくのが嫌だったわけです。今はパジャマの上からスーツを着るというのは太ってきているので絶対に不可能です。「自分も大人になったものだ」と自分を鼓舞ししっかりと着替えて出勤しております。皆さんの中で「寒がりの人」はどのように振舞っているのでしょうか?
カイロや手袋、マフラー、アンダータイツ、等などをフル稼働させて、暖をとってください。
【校長ブログ】中央中2年生の皆さんへ
昨日はお隣の越谷市立中央中学校の2年生の皆さんが「中高連携」の一環で授業見学に来てくれました。校長先生を始めとして、2年生の学年の先生方も全員ご来校下さりました。昨日も、今日と同じで雨の冷たい中、お隣とはいえ、足元の悪い中、本当にありがとうございました。
冒頭、中央中校長先生のご挨拶と私の挨拶がありました。生徒の皆さんは真剣にきいてくださりました。私からはこの連携の端緒についてお話しました。
この連携は、実は8代前の越高校長が、地元の中学校の生徒に越高を理解していただいて、まずはお隣の中学校の生徒の皆さんに「進学したい高校」となりたいとの気持ちで、当時の中央中学校の校長年生にお願いをして、実現に至ったとのこと。そして、現在ではたくさんの中央中の生徒が希望してくれていること等を掻い摘んでお話させていただきました。
私自身は、途中、草加市立新田中学校で、これも2年生対象の進路に関する説明をしてほしいとのオファーを受け、草加に行ってしまったので最後までお付き合い出来ずに残念でした。(草加新田中の2年生の生徒さんも非常に良い態度でお話を聞いてくださってここでも嬉しい思いをさせていただきました。感謝申し上げます。)
越ヶ谷高校の生徒も本気で授業や部活動に取り組んでおります。そういったことを中学校の皆さんにお伝えしていくのが校長の責務と考え、色々な中学校に伺っております。
高校の校長の立場通しては、中学生に支持されなくては、高校というのは成り立ちません。これが、高校の本音です。越高はこれからも生徒が輝く舞台を色々と仕掛けてまいります。中学校の皆さん、中学校生活を充実させ、引き続き、高校生活を満喫できるように今、一瞬一瞬を大切に生きていってください。
越谷市立中央中学校の皆さん、草加市立新田中学校の皆さん、本当にありがとうございました。(風邪を召しませんように)
※追記 先日のブログで越ヶ谷高校には文芸部が無いと記しましたが「漫画・文芸部」は存在しております。本校的には「漫文」と言われている部活動ですが、文芸コンクールのような作品を作成するわけでは無い意味で文芸部がないと記しました。ある先生から「校長が『文芸部が無いって記すと生徒たちの受けとめは心配です』」とのご心配をしていただきました。誤解のないように訂正してお詫びします。越ヶ谷高校の「漫画・文芸部」は漫画の表現をしております。