校長ブログ

【校長ブログ】文芸コンクール

 今日は高校生文芸コンクールで桶川にあるさいたま文学館におりました。私は高文連文芸専門部会の会長職にあるためにコンクール入賞者に対して表彰状をお渡ししなければいけない立場になっております。

 散文、詩、短歌、俳句、文芸部誌の5つの部門があり、それぞれ最優秀作品、優秀作品、佳作となっております。名前は伏せて作品を選ぶのですが複数同じ人が選ばれたりして何でも出来る生徒って居るんだなぁと感心します。

 さて、講演会ですが、若松先生は高校生になるまで、あまり読書は好きでは無く何も考えていなかった(謙遜もあるでしょうけど)高校生3年になって突然伝えたい事が浮かんできて物書きになろうと思ったのだそうです。ですから知識なんか無くても伝えたい事が生まれれば文章を書くことは可能だと仰りました。知識が無いとか言葉を知らないというのは言い訳に過ぎず、たった1つでも伝えたい事が出来れば伝える事は可能だということです。

それでも、伝えたい事があっても言葉をどのように使用すれば良いのかと本気で悩む事こそが本気で考えていることになるとも論じていらっしゃいました。

 私も教員生活を何十年もやってきて、本当にこういう事を伝える事は良いことなのか?と悩むこともありますが、それは本気で伝えたいと思っていると解釈すれば気持ちも穏やかになります。

 分かって欲しいと伝えても、分かってもらえない時には苛立ちも隠せませんけれども、今、苛立っているのは本当に伝えたいのだなと解釈してみようと感じた次第です。

 越ヶ谷高校には残念ながら文芸部は存在しませんが、物を書きたいと思う人は居ると思ってます。たった1人の人であっても物を伝えたいと言う時期が来たらしっかりと伝えられるように心を成長させましょう。それには色んな事を経験しましょう。大学という場所は、そういう事が出来る機関だと私は考えております。

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【校長ブログ】共通テストまで〇〇日!

 ここ最近は、先生方の授業を観察するという週間です。先生方は越高生の皆さんの評価をするというお仕事をされておりますが、私はその先生方の評価をするというお仕事をしております。

 もちろん、授業だけがその先生の評価ではありません。部活動や校務分掌と言われる「教務」ですとか「生徒指導」ですとかそういった分掌のお仕事ですとかを総合的に判断して一人一人の先生方の評価をさせていただいております。

 越高の先生方ですから基本的に授業力はあるはずですので、他校と比較してではなく、国公立大学に50名以上、合格できる高校としての先生方の指導法であるかを確認しております。

 お一人お一人の65分間を見られるわけではありませんので、その時間内で確認させていただきます。「毎日見ないと私の授業の流れを理解できるわけないのに・・・。」と私自身は若い頃には思っておりました。ですから、先生方のその日の授業がすべてではないとは自覚しております。

 さて、色々な教室を回っていく中で、3年次のクラスは「共通テストまで後〇〇日」といったことが書かれているクラスがあります。1年次のクラスには「クリスマスまで後〇〇日」であるとか「バレンタインまで後〇〇日」といった可愛らしいことが書いてあるクラスもあります。私自身も中学校や高校時代には「中間まで後〇〇日」とか「期末まで・・。」といったことを手帳や自宅の机に書いておきました。不思議と「新人戦県大会まで後〇〇日」というのは書き込んでおりませんでした。(きっと部活動はしっかりとやっていたので、そんなことを書かなくても毎日、律したアスリート生活を実践していたからだと思います。お勉強は、自分に対してそういったプレッシャーをかけないと怠惰な心が生まれてきていたのだと思います。)

 越高生の皆さんや中学生の皆さんがこういったことをクラスに書くのは私のように怠惰というのではなく、友人同士で叱咤激励をしている証拠なのだと思います。

 今日から、一段と冷え込みが厳しくなるのだと気象予報士が話しております。風邪をひかないように暖かくして登下校も注意してください。

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【校長ブログ】七五三

 今日は「七五三」です。その由来は、天和元年(1681年)旧暦11月15日に、江戸幕府第5代将軍徳川綱吉の長男徳川徳松の髪置祝いがおこなわれたことを前例にするとも伝えられております。一般的に、男の子は数えで3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の年に、成長を祝って、地元の神社・寺院などに詣でることとしております。

 また、旧暦11月はその年の実りを神に感謝する月であり、旧暦15日は二十八宿で「鬼が出歩かない日」「何事をするにも吉」とされる鬼宿日に当たったことから11月15日に行われるようになったとも言われております。

 3歳では「髪置きの儀」で、江戸時代、3歳までは髪を剃る習慣があったため、それを終了する儀です。5歳では初めて袴をつける「袴儀」をします。7歳では本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解きの儀」とされ、それぞれ祝う意味があります。私自身は5歳の時にしか七五三をやっておりません。しかも「千歳飴」を買ってもらって、それも多分、不二家さんの「ミルキー」を伸ばしたような簡便なものであったと思います。
 そもそも、千歳飴(ちとせあめ)という名称は、「千年」つまり「長い」「長生き」という良い意味があると共に、細く長くなっており、縁起が良いとされる紅白それぞれの色で着色されておりますお菓子です。千歳飴は、また、鶴亀や松竹梅などの縁起の良い図案の描かれた千歳飴袋に入れられております。

 私の千歳飴はミルキーと申し上げましたが、関東の千歳飴は水飴と砂糖を材料とし、鍋の中で140度程度の熱に達するまで煮詰めたのち鍋から取り出して平たく展ばして冷却するものです。硬化しはじめて柔らかい塊状にまとまった飴に均等に空気を混ぜるために飴の塊を棒に引っ掛け、引き伸ばしながら何層にも折り返す製白機と呼ばれる機械に掛け、この工程により透明の飴の中に無数の空気の細い隙間が生じ乱反射して白く見えるようになり、千歳飴独特の舌触りの食感が生まれるようです。触ると火傷するほど熱を帯びた飴の塊を製白機から外し、手または機械で細長く伸ばし、平たい台の上で転がして均等な太さに成形し、適当な長さで切り口が欠けないように包丁を用いて叩くようにして切断しているようです。今では、コンビニでも購入できるようですが、神社・仏閣に奉納してから売り出すようなものであったと記憶しております。

 さて、全日制の今日は、後期の教育実習生の実習最終日です。越高の生徒の皆さんは優しいので最後のセレモニーをやっていただいておるようです。先輩をお送りして、自分も「あんな先輩になりたいなぁ」と思ってくれていることと存じます。

 実習生の皆さんも実習期間は眠れないほどに教材研究をされていたと思います。明日から又、大学等にお戻りになって、この実習をステップに更に飛躍していただきたいと思っております。大変お疲れ様でした。指導担当の先生方もありがとうございました。越高生の皆さんも先輩の姿からインプレッションを受けてください!!

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【校長ブログ】県民の日

 明日は「埼玉県民の日」です。そして、今日は「茨城県民の日」です。ということで各都道府県で条例によって指定された日を県民の日と称しております。大人はお休みではありません。子どもだけの特権です。 

 繰り返しになりますが、都道府県民の日(とどうふけんみんのひ、英: prefectural citizens' day)は、都道府県が1年のうちの特定の日(専ら1日)を記念日として主に条例によって定めた日であり、総じて「〇〇県民の日」と通称されております。個々の具体的名称はそれぞれ異なる(県民の日、ふるさとの日等)となっております。

 しかしながら、山形県・宮城県・神奈川県・新潟県・長野県・岐阜県・兵庫県・福岡県・沖縄県には「県民の日」を設定していないため学校の休みはないところもあります。

 私は、高校時代まで埼玉県民の日というのは東京に住んでいる人は「東京都民の日」などと言って一律同じ日にお休みなのだと思っておりましたが、東京に住んでいる友達が「埼玉県民の日なんて埼玉県だけの休日だからつまらない。」と言われてビックリしたことがあります。そこで初めて「埼玉県民の日」は埼玉県だけがお休みなのだということを知るに至りました。子どもだけのお休みですし、当時は「東京〇〇リゾート」なるものは存在しておりませんでしたので、友人とそういった場所に行くこともなく、何となく、一日を過ごしてしまうといったことでした。高校時代は陸上競技の何かのイベントがあったので駆り出されていて、学校が休みではない方が良いとさえ思ったほどでした。埼玉県の成り立ちは、1871年11月14日(旧暦)、廃藩置県でのことです。そして、その100年後の1971年に条例で「埼玉県民の日」が定まったわけです。

 学校自体はお休みですが、県庁やその他の県の施設は逆に県民に知っていただくために公開しております。高校の最上級生の皆さんはこの休日は最後の「県民の日」のお休みとして、有意義に過ごして下さい。全日制では埼玉医大の見学会を予定しております。

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【校長ブログ】洋服記念日

 今日は、全日本洋服協同組合連合会が1972年(昭和47年)に制定した「洋服記念日」なのだそうです。
 1872年(明治5年)のこの日、「礼服ニハ洋服ヲ採用ス」という太政官布告が出され、それまでの公家風・武家風の和服礼装が廃止されました。役人は大礼服・通常礼服を着用することとなったそうです。

 「洋服記念日」については、注文洋服業者により1886年(明治19年)に設立された東京都洋服商工協同組合が1929年(昭和4年)に記念日を制定したとの情報もあり、これも始まりと考えられています。

 洋服(ようふく)とは、当たり前ですが、西洋服の略で、西洋風の衣服のことです。ヨーロッパの服飾に起源を持ちますが、列強各国の各地進出に伴なって、アメリカ大陸やオセアニアなどの植民地をはじめ、世界各地で広く用いられ、19世紀末以降の近代化とともに、中国や日本などでも使用されるようになったものです。現在では、背広やドレス、シャツとズボンやスカートの組み合わせなどの他、アメリカ合衆国を中心に発展した簡素なTシャツ、ジーンズなどが世界中で使用されております。今日の日本では、洋服が一般的になったため、単に「服」といえば洋服を指すことが多いです。

 制服というのも、実際には洋服の一種ですが、特に学生服というのは、イギリスの私立の学校のユニフォームで紳士・淑女の身だしなみです。ということから着崩したりすることは考えられません。授業中や登下校では着こなしているのが当たり前の姿となります。日本の梅雨や夏は暑いので、変則的に着こなすことがあります。本当はルール違反なのです。越高生は、しっかりと着こなしている人がほとんどなので取り立ててここで言及するものではありませんが、これからもよろしくお願いします。

 100周年を記念して、ポロシャツも新たに夏用の制服として導入される運びとなっております。強制ではありませんが、先生方が会議を重ねて皆さんに暑い日本の夏の学校生活を規律も良く、そして快適に過ごせるものかと侃々諤々、議論をしていただいて作成いただいたものです。趣旨をご理解いただきたいと思います。

 私は昔は、ジャージが私の制服だ!くらいに考えておりましたが、今では、背広の方が楽だなと感じるようになりました。これから寒くなってくる季節にポロシャツの話をされてもなぁという越高生もいるかもしれませんがご案内します。

  

 

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【校長ブログ】介護の日

 今日は11月11日で、語呂が良いからか分かりませんが、色々な記念日となっております。その中で、厚生労働省が2008年(平成20年)に制定した「介護の日」を選択しました。
 日付は前年に実施されたパブリックコメントに基づいて決定したもので、「いい(11)日いい(11)日」と読む語呂合わせから充てたそうです。2005年(平成17年)に「がんばらない介護生活を考える会」が制定した「介護の日」が始まりで、同会の発足日から9月25日を記念日としていたようでしたが、厚生労働省が11月11日を「介護の日」としたことから同会でもこの日に日付を変更したとのことです。

 日本は「少子高齢社会」といわれて久しいです。そもそも1970年ごろにはそういった言葉は出てきていたようです。現在、世界の国々の平均年齢の第1位は日本で47歳くらいのようです。そして、2030年の予測は平均51.5歳であり、2050年になった時に韓国に首位を譲りそうですが53.3歳(韓国は53.9歳)になるそうです。本当に生産性などはどうなってしまうのかは、これからの教育にも大きな影響を与えていくのではないかと危惧しております。

 高齢社会の問題点は「医療・福祉業界の人材不足」「社会保障制度の財政不足」「労働力減少による経済活動の鈍化」「高齢者のQOLの低下」「孤立による孤独死や認知症の進行」「高齢者の経済格差」などとされております。

 高齢社会がネガティブに報道されることが多いのですが、高齢社会をどうすれば良いかという議論の回答の中には次の3点があります。「① 年齢による画一化を見直し、全ての年代の人々が希望に応じて意欲・能力をいかして活躍できるエイジレス社会を目指す。」「 ② 地域における生活基盤を整備し、人生のどの段階でも高齢期の暮らしを具体的に描ける地域コミュニティを作る。」「 ③ 技術革新の成果が可能にする新しい高齢社会対策を志向する。」ということらしいです。

 「エイジレス」という言葉は聞こえが良いですが、私自身としては、学校の先生であっても私のような年寄りよりも今、教育実習に来ている若い先生の卵に教わった方が生徒的には楽しいのではないかとも思います。もちろん、スキルとかテクニックは我々の方があると信じていたいのですが・・・。

 でも現実的には、若い世代の人数が少なくなっております。正直に言えば、我々世代は、ベテランに対して「早く引退して、私たちに活躍の場を譲ってほしい。」と先輩方に進言していたものです。そして、自分達も、ある年齢に達したら後進に道を譲るという気持ち(覚悟)でいたと思います。しかしながら、先生方の数が少なくなっていて、まだまだ出番が回ってまいります。老害とだけは言われないように精進せねば!と思うこの頃です。

 越高生の皆さんは、たくましく成長して老人にも若者にも住みやすい世界を創生してほしいと切に思います。

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【校長ブログ】第3回学校説明会 御礼!

 今日は、全日制の「第3回越ヶ谷高等学校説明会」です。

 ご多用な中、そして、ぐっと冷え込んでいる中、ご来校いただきまして感謝申し上げます。本当にありがとうございます。今回も多くの方々にご来校いただいております。そして、実際の生徒の声をお届けしたくて、生徒会の生徒さんや陸上競技部の生徒さんにはお手伝いいただき、案内や「越高ライフ」についてお話してもらいました。

 生徒会長のF君は「中学校時代、文化部であんまり勉強も出来る方ではなかったけれど、越高に入って何かを変えたいと決意し、男子バレーボール部に所属し、ビブリオバトルで全国制覇し、今、生徒会長として越高100周年に向けて頑張っている。」(もちろん、謙遜もあるでしょうが・・。)という話をしてくれております。「越高の優しい友人たちと切磋琢磨して・・・。」という話を付け加えておりました。この話を聞いていて、そうなんだ。優しい友達たちと切磋琢磨してるんだ!との新しい感覚にとらわれました。自分の高校時代では、何となく切磋琢磨というのは、お互い厳しい指摘もしあいつつ、でも別に相手を罵倒することではないから、自分の直すべき点は直し、高みに臨んでいかないといけないなといった意味で切磋琢磨していた気がして、友達ではあるもののライバルでもあり、一生懸命、勉強していない人には結構手厳しい言葉を投げかけられていたのではないかと思います。

 でも越高の生徒の皆さんは、優しい中にも切磋琢磨する集団なのだ!と改めて思いに至りました。敬愛する受験コンサルタントのプロの方は「本校の宝は生徒です。」という表現は「聞き飽きた」との表現をされております。否やを唱えるわけではありませんが、こういったお話を生徒か直接聞くと、手前味噌ながら「越ヶ谷高校の宝物はやっぱり生徒たちだ!」との思いになります。

 そして、そういった優しい集団を指導される本校の教職員も本当にありがたい存在だと思っております。

 中3生の受検生の皆さん、いよいよ冬到来、インフルエンザも流行中だとのニュースもあります。体調管理に心を砕いて、所期の目的のために頑張ってください。

 そして、越ヶ谷高校の全日制・定時制の進路決定年次・学年の生徒の皆さんも「第一志望は譲らない」覚悟でご自身の目標を達成できるように頑張りましょう!!そして、皆さん、卒業式まで思い出つくりにも一生懸命に取り組んで下さい。

 

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【校長ブログ】県民満足度57.1%

 埼玉県では昨日、2024年度の県民満足度調査の結果を発表しました。それが、表記の数値です。

 県では「5か年計画」を策定し、12項目ごとの満足度について調査を実施しているわけですが、私自身が少々ビックリしたことは「DXの推進」につきまして、「全く知らない」が52.6%「あまり知らない」が32.8%ということで合わせて85%程度が認識されていないということです。学校現場におりまして「DXの推進」につきましては本当に進んでいると感じておりますのですが、人口には膾炙されていないのですね。

 こういった事例でも分かりますように、自分ではこれは皆さんが知っていると思う事でも実際にはさほど知られていないことはままあるということを念頭におかなければいけないということです。

 例えば、私は「越ヶ谷高校は素晴らしい高校だ!中学生の皆さんが知らないわけがない。」と考えていても、実はそうではないかもしれないということです。ですから明日に開催される学校説明会にしても「ご存じですよね!」というスタンスではなく、丁寧にご挨拶、ご説明してまいりたいと思います。

 今日は、中堅研修としてI先生の授業公開、先日は埼玉県教育委員会の指導者による国語科H先生の授業見学などなど越ヶ谷高校の先生方もそれぞれ、研修を受けております。

 定時制の先生方も今週、昨日までは授業公開で、中学生とその保護者向けの説明会を連日開催しております。(本日は遠足です。)

 全日制も定時制の先生方も、研修後は、更にパワーアップして越高生のための授業つくりに邁進していただきます。

 言い古されている表現で陳腐と思われるかと存じますが、「本校の財産は、越高生そのものであるとともに越高の先生方です!!」施設設備は、最近創立された高校と比較すると劣るとは思いますが(なにせ、99年経ってますので)人材は優秀です。そして、何より、生徒対象アンケートによれば「越高満足度」は全日制も定時制も90%を超えております。この実態を明日は中学生に伝えてまいりたいと存じます。

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【校長ブログ】USA!USA!

 昨日は、接戦とみられていた「アメリカ大統領選挙」が下馬評とは違って結構早くにトランプ次期大統領の勝利宣言がありました。私は立場上(というか、そもそもアメリカ人ではないので)結果について云々できません。日本の経済など落ち込みが無いと良いなぁと思うくらいしかできません。
 ただ、いつも思うのは、アメリカ大統領選挙になるとアメリカ人は「USA!USA!」と連呼するのだろう??ということです。日本の総理大臣を決定するのは間接的ではありますが、各党の演説を聞く機会が基本的にはないので分かりません。けれども、日本の政党演説で「ニッポン!ニッポン!」と叫ぶシーンをニュースでも見たことはありません。こういったシーンは、スポーツの世界大会での球技くらいでしか無いのではないかと思っております。

 アメリカでは小学生の時に「The Pledge of Allegiance」といったアメリカ国への忠誠を誓うことが始業前にあるようですので、あの叫びは「愛国心」の発露なのではということが言われております。中学校時代の社会の先生は「アメリカ人はああいっていないと国がまとまらないからUSA!USA!と叫ぶんだ。日本人は単一民族だから、そんな叫びをしなくても一つになれるんだ。」と答えていただいて、単純にそうなんだと思いました。高校時代の社会の先生は「自分で考えろ。そんなに答えは簡単ではないぞ。」とキツイ調子で言われて「高校の先生って冷たいんだな」と感じたところでした。ですから、こんな年寄りになっても、この問題の回答は中学校の先生に教わったことが私の公式解釈になっております。だからこそ教育って怖いのだとも思っております。もしかするとそんなに単純な事ではないかもしれませんが、15歳の時の先生の言葉は私にとっては絶対な価値観であったからです。
 そういった意味では、自分の授業を顧みた時に本当に絶対に合っていると思えること以外は、前置きで「色んな解釈があると思うけれど、私はこういう解釈をします。絶対ではないけど・・・。」と生徒には話しておりました。ある生徒は「先生は自信が無いんですね。」と言われたこともありますし、又ある生徒には「先生は、僕らに全く押し付けというものをしないのが印象的でした。物事には色んな解釈があるのだなと思いました。」ということを言われております。
 高校や大学時代には、英語の授業で「アメリカ大統領の就任演説を聞き、和訳しなさい。」という課題がありまして、当時はググることも出来なかったため、一生懸命、学研アンカー英和辞典を引きながら訳してましたが、アメリカ文学の引用や映画の引用、昔の大統領の言葉の引用などがあり、アンカーくらいの単語量では記載されていないこともあって、研究社の英英辞典で引いて、その後に、学年一、英語の出来るO君(何せ、0歳から13歳までイギリスに住んでいた帰国子女ですから?!)にカンニングさせてもらって(テストではなく宿題ですからカンニングとは言い切れないと考えて・・。)教えてもらっておりました。

 当時は、そういう努力で少しは英語について理解することが出来たとは思いましたが、その精神性については理解が出来ておりませんので、英語が出来ると言ってもその文化性を理解するとは別義であると考えております。

 皆さんもこういった世界の話題にもついていって、皆さん個人個人の意見をもてると大学生になると自由闊達な意見交換がある場ですので、良いのかなと感じる次第です。

 ※今朝は、非常に寒くて、コートでも着用しようかなと思うくらいでした。特に受験を意識している人は体調管理に気を付けてください!!

 

 

 

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【校長ブログ】アパートの日

 1910年(明治43年)の今日、東京・上野に日本初の木造アパートが完成したそうですので、今日は「アパートの日」という記念日です。
 そのアパートは「上野倶楽部」という名前で、洋風の外観を持つ5階建て70室の賃貸アパートです。上野公園に隣接しており、洗面所・浴槽・電話は共同で、入浴時には居住者が実費を負担したとのことです。

 実際に住んでいた人たちの職業は、公務員や会社員、教師が主で、独身者はおらず、日本人だけでなくロシア人やフランス人の外国人も住んでいたと言われております。また、詩人の西條八十(さいじょう やそ、1892~1970年)はここで童謡『かなりあ』を作詞したといったエピソードもあります。

 アパートとは、建物の内部を複数に区切り、それぞれを独立した住居として居住用に供与する集合住宅のことで、英語のアパートメント(apartment)を元にした和製英語です。フランス語ではアパルトマン(appartement)となります。同種の共同住宅のうち、比較的大規模・豪華なものは日本では「マンション」と称されることが多いですが、マンションは本来は「豪邸」の意味であるため日本でしか通用しません。1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災では木造家屋が密集した市街地が大きな被害を受けましたが、その後、その反省から、東京・横浜の各地に鉄筋コンクリート造(RC造)の同潤会アパートが建設されました。鉄筋コンクリート造の集合住宅は都市居住の中でも質の高いもので、同潤会アパートは、電気・都市ガス・水道・ダストシュート・水洗式便所など最先端の近代的な設備を備えており、居住者に配慮した先見性が評価されております。

 何度も申し上げますが、私は父親の仕事の関係で小学校3回、中学校3回転校しました。そのたびに、公務員住宅、〇〇アパートという名前の住居に住まわっておりました。小学校低学年の時には4.5畳と6畳とキッチンだけで、そこに家族全員が住んでいてピアノ、家具が入っており、食事場所と寝る場所が一緒でしたので、父親が仕事で遅く帰宅すると食事をするために電気が煌々と照らされ、眠れなかった思い出があります。(だから身長が伸びなかったのだと思っております。)ほかの場所も同じうようなものでしたので、自分の部屋なんかはあるわけでもなく、友達が遊びに来ても、母親や兄弟がいるため、秘密の遊びめいたことは出来ずにおりました。しかし、そういった中でいた方が、集中力が養われたのではないかとも思うことがあり(うるさい中でも宿題を終えること)今は何でも揃っているから、あまり集中できないのかなとも思うことがあります。

 皆さんも居間でお勉強したりして、喧騒の中でも実力を発揮できるようにする訓練を養えば、共通テストや個別試験でも緊張しないかもしれませんね。(でも、環境が良い方が良いですかね。)

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