校長ブログ

【校長ブログ】芸術の秋

 10月に入りました。そして今日は「びじゅつ(10月2日)の日」なのだそうです。正式には「美術を楽しむ日」ということです。

 美術(びじゅつ)とは、視覚で捉えることを目的として表現された造形芸術(視覚芸術)の総称であり、言わずもがな、美術は芸術の一分野であります。代表的な美術の分野(ジャンル)は絵画と彫刻で、これに版画、陶芸、染織、写真、インスタレーション、映像(動画)、パフォーマンスなども含まれるとのことです。この分野に隣接するものには、イラストレーション、デザインや工芸などの応用美術や、漫画やアニメ、映画などの大衆芸術があると思われます。

 今月の中旬に越ヶ谷高校に埼玉県内の美術の先生方が集まって研究会を実施することになっており、私も楽しみにしているところです。全国的なことを申し上げれば、秋には大きな美術展が続々と開催されます。例えば、有名な二科展、日展、院展と日本を代表する展覧会が集中しているところです。 

 こうしたことからも「芸術の秋」と言われております。私などは「芸術の秋」は見るだけですが、実践的には「食欲の秋」がメインです。ちょっとカッコつければ「読書の秋」、高校時代なら「スポーツの秋」でした。越高生の思い思いの「〇〇の秋」を見つけてください。「受験勉強の秋」だとちょっと侘しい気もしますが、夏のお勉強が秋になって結果として数字に表れる時期が秋です。楽しみでもあります。まだまだ、インプットという時期の人もいるかもしれないです。もうちょっと数字に反映されるまで辛抱して続けてください。

 「芸術の秋」を英語で表現すれば「autumn of arts」でしょうか?これで例文を作成してみてくださいといったことをすぐにでも出来るようになると良いのかもしれません。今月中旬には全日制も定時制(定時制の方が一週間早いですね)も中間考査もあります。満遍なく準備して高得点をたたき出してください。1学期の自分と比較して少しでも良くなるようにしてみましょう。

 

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【校長ブログ】埼玉県経済動向調査

 埼玉県では、3か月に一度程度、埼玉県経済動向調査の結果を発表しており、県内における生産、雇用、物価、消費、企業動向など、経済の各種統計指標を時系列で見ることにより、その動向を把握・分析しております。統計の指標の収集・分析に加え、他の調査機関の経済関係報告の概要を取りまとめ、県経済の動向を総合的に把握できるようになっています。

 その結果は、埼玉県の景気は緩やかに持ち直しているそうで、埼玉県内企業を対象に四半期ごとに実施している「企業経営に関する直近7月のアンケート調査」では、自社業況のBSI(「良い」-「悪い」の企業割合)は+17と四半期連続してプラスで推移しており、「良い」とする企業が多い状態が続いているそうです。今年度は春闘においても、定期昇給を含む賃上げ率が前年比5.1%(連合の最終集計)と33年ぶりの高い水準となるなど、明るい話題も増えているとも記されております。(でも、アメリカではこの4年間で25%程度の賃上げ率になっているデータもあるようです。)
 一方で、人手不足が深刻化しており、中小企業が体力以上に無理をして賃上げを行っている可能性を示すデータが示されていて、財務省が9月2日に発表した「4~6月期を対象とした四半期別法人企業統計調査」において、人件費の前年同期比をみると、資本金10億円以上の企業の+1.1%に対し、同1千万以上1億円未満の企業が+6.7%と高く、経常利益の前年同期比は、逆に、資本金10億円以上の企業の+15.3%に対し、同1千万以上1億円未満の企業が+6.3%と低くなっており、中小企業における厳しさが増していることがうかがえる様子です。
 私などは経済学者でないので、こういったレポートを拝読しても「景気は悪いのか?それとも良くなりつつあるのか?」が正直分かりませんのです。株価が上がったり下がったりを理解するために極めて少額の株を購入してみましたが、結局、株価と実態の経済は違うということだけ体感できる程度であり、越高生の皆さんにこういう景気だから、こういった学部で学ぶと良いかもしれませんといった実学的なアドバイスは出来ません。ですから「大学入学金、授業料含めて結構な大金をつぎ込んでも後悔しない学問を選んでください。」くらいにしかアドバイスが出来なくて申し訳なさも感じております。

 例えば、財政破綻をしたギリシャなどは今年の7月から週休2日制度を廃止し、週6日の労働を許可しまして経済を立て直しつつあるようです。しかし今の日本で、GDPが落ちてきているから土曜日も働きましょう!という実業家や政治家が出てきても誰も賛同しないと感じます。(私もです。)

 我々はこういった正解のない世の中でどのように振る舞い、どう生きていって良いのか?ということを真剣に考えていかなければならないのだと思う次第です。

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【校長ブログ】倫理資本主義の時代

 表題「倫理資本主義の時代」はドイツの哲学者マルクス・ガブリエル(早川書房)の著した書物の名前です。この書物を読む機会があり、一部はなるほどね~。と賛同することやふーん?と思うことなどがあり、越高生にも宣伝したくなりました。(私が宣伝をするからと言って良い本ばかりとは限りませんので、あくまで一個人の趣味くらいにとらえてください。)

 彼は(「マルクスは・・」というと経済学者の名前を浮かべる人もいると思いますので、あえて「彼」という表現をします。)自分自身を「生まれながらの天才であったと周りから言われていた。」とか「(赤ん坊の頃に)ハイハイをしている時にも自分の行先を妨げる物体があるとそれが何なのか?この物体の本質は?と思いながら生きてきたそうです。4歳にはすべてのドイツ語をマスターし(私も3歳にはすべての日本語をマスターしたと思っておりますが・・・。全ての漢字ですらいまだに知っているわけではありませんからすべてのドイツ語をマスターするというのがどのような意味をなすのかが不明です。)小学生になる頃には自分は他の人とは違う人間なのだと自覚していたそうです。

 29歳でドイツのボン大学(哲学では一番有名な大学の一つ)の教授職に就き、古代ギリシャ語、ラテン語、ヘブライ語などマスターしていたと自著で述べております。一言で言えば「天才」なのでしょう。私はこのような天才は中学校時代の同級生のS君くらいしか見たことは無いのですが、何が言いたいのかというと、彼は日本のことを「日本はソフトな独裁国家だ。」と表現し、そのエピソードとして、初めて彼が訪日した2013年の時の話で、地下鉄に乗った際に女性専用車両だと知らずに乗り込もうとして、白手袋をした駅員に背中をつかまれました。そのとき、ある意味これは「ソフトな独裁国家」だと感じたとのことです。なるほど、天才になるのは多分、自由自在な発想が大事で、人間として男とか女とか区別して一方にだけ、肩入れするシステムを作ることに懐疑的になるのだなと感じました。私などは痴漢行為をする男性の比率が高いので、やむなくこういうシステムを作るのだろうなと何も解説されなくても理解できるのでありますが・・。そして、そういう解説をされなくても理解できる日本人のことを「私が日本をひと言で表そうと思ったら『精神の可視性』といいます。日本人はお互いの気持ちが手に取るように見えるのです。非常に精神的な文化で、どこにおいても、精神が可視化しているので、哲学をするには大変強力な場所です。」と著書に書かれており、なるほどと感じた次第です。

 AIについても「知的ではあるが思考はしていない。」と喝破し、では、どうしたら我々は本当の意味での人生の意義を感じることが出来るのか?という事を論じております。最近読んだ書物としては私の中で面白かったのでご紹介しました。 

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【校長ブログ】秋の交通安全週間

 現在、秋の交通安全週間であります。そして、1917年(大正6年)の今日、栃木県の渡辺はまさん(23歳)が、日本女性として初めて自動車試験に合格し、運転免許を取得したということから「女性ドライバー誕生記念の日」となっているようです。現在では、女性が免許証を持ち、車を運転することは特別なことではなくなっております。また、バス・タクシー・トラックなど幅広い分野においても女性ドライバーは活躍しております。

 一方で、自動車保険金の請求状況からみると、女性が2倍の確率で追突事故を起こしているとのデータもあります。また、運動協調性と空間認識に関係して、駐車が苦手な女性が多いとの研究結果もあるようではあります。しかし性別に関係なく運動協調性や空間認識が苦手な人はいると思います。(女子バレーボールの選手のプレーをみていると観客席近くまでフライングしてレシーブしている姿は全く空間認識が悪いとは思えません。)

 私個人は、方向音痴で、初めて自動車免許を取得して同じ市内の友達の家に行こうと、友人宅に電話をかけ(当時は携帯電話が存在していないので家電にかけて「これから車で行くから」と伝え、どこをどう間違えたのか、東京・六本木まで行ってしまいました。)なぜ、六本木と分かったかというと迷って迷って交番があったので、交番に駐車禁止とは思いつつ、交番の前に車を横付けして「道に迷ってしまいました。ここから大宮まで帰るにはどうしたら良いのでしょう?」と泣きそうになりながらお巡りさんに話すと「なんで埼玉県の田舎もんが六本木まで来ちゃうかね。」と呆れられた対応をされましたから理解したわけです。今でも、どうしたら六本木まで行けるのか?謎のままです。幸い事故にならなかったことが良かったものの、そのほかにも教員として大会に出場する際に茨城県で開催されるのに栃木県に行ってしまったり等、謎ばかりで、きっと空間認識が悪いとしか思えません。今は車にはナビゲーション機能が付いているので問題はありませんので良いのですが、越谷市に勤務するにも間違えないようにいつも気を付けながら運転しております。

 残念ながら、埼玉県は交通事故が多い県としても有名であり、小中高生の自転車による死亡事故も多いのが現状です。(現在、小中高生の自転車死亡事故では、全てヘルメット着用していなかったという現実があるようです。)越ヶ谷高校全日制では自転車通学に関してヘルメット着用を義務付けております。事故に遭わないことが一番良いことですが、万が一、事故に遭遇してもヘルメット着用で守られることは大事です。定時制の生徒も含め登下校に関わらず、身を守ることを第一優先にしてください。

 

 

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【校長ブログ】中1生の皆さんへ

 今日、埼玉県教育委員会が開催され「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施基本方針」が公表されました。明日の新聞等の埼玉版(埼玉新聞には一面??)には掲載されるのではないかと推察しております。

 久しぶりの大きな入試改革に感じますが、大きな違いは、2種類の選抜方法、①共通選抜②特色選抜が出てきて、この方法の両方を学校として利用できることも可能だという事です。

 特色選抜の中には実技試験や小論文なども出来るような話になっており、又、受検生全員に対して、自己評価資料ということで「これまでの自分の体験を振り返り、力を注いだことや努力したこと、高等学校入学後や将来取り組んでみたいこと、自己PRなどについて、自分の考えを書いてください。」という課題があるようです。さらに受検生全員に、個人または集団の面接が課されるということです。

 私は、受検生を迎え入れる側の当事者ではあるものの、率直に言って「受検生、大変です。」というのが感想です。翻って自分自身が中学生だとしたら、この課題に対して「高校でも部活動はやりたいです。勉強もやらなければいけないと考えます。英語は大事ですし数学も大事であると思います。でも本は読みたいので、その時間は欲しいと願います。でも、大学には進学したいです。高校ではインターハイという選手権があるので頑張ってみたいです。」と書こうとしても「待てよ。こんな幼稚な文章で良いのかな?」なんて心配になります。でも「将来は大学の法学部に進んで司法の道を目指して世の中のためになる人材になろうと考えております。」というようなことは(実現しそうもなく)恥ずかしくて書けないし、大学、大学と書いては高校生活のことが全く記入されてないなぁと考えが逡巡して結構な時間を費やしてしまうかもしれません。

 でも、中学生の皆さん、自分の気持ちに正直に「自らの夢を素直に書いてみてください。」そういったことが一番の回答なのだと思います。越ヶ谷高校は「1000日で夢を現実(ほんもの)に」をスクールミッションにしている学校です。皆さんの夢を率直に記入して面接で自信をもって受け答えしていただくことが合格の近道なのだ!と思います。

 越ヶ谷高校で、素敵な先輩方とともに夢を語り合いましょう!!

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【校長ブログ】外来語

 昨日のブログで「・・・今の皆さんの期待に十分にお答えできる教育コンテンツとは何かは、色々なグラデーションがありすぎて、フォーカスしようとしても難しい面があります。もちろん、今までの踏襲でも「越ヶ谷高校教育文化」はあると自負しますが、答えのない時代を生きていく皆さんには、常にブラッシュアップする必要性があろうかと思っております。・・・」(下線は私が引きました。)というように、こんなに短い文の中に4つもの外来語を使用しておりました。
 我ながら、外来語の多さに少々恥ずかしさを感じております。元来、国語の教員ですので、新しい言葉を聞くと直ぐに使いたくなる習性があります。ただ、外来語を使用するには抵抗感があります。もっと分かりやすい日本語はないのか?と一応は当たってみます。しかし、最近は外来語の変換がかえって分かりづらくなる場合もあり、そのまま使用してしまうことが多くあります。又、ビジネス用語として、自分が高校時代の頃から外来語は急増して、日常語へと使用される例が多くなっている気がしています。

 例えば、中堅教員になったとき「学校をよくするためのマイルストーンを述べてください。」と質問されたことがあり、当時30代であった私は「マイルストーンって何?」で詰まってしまったことがありました。最近では(といっても10年くらい前でしょうか)「学校にもインフルエンサーがいれば良いのに・・。」という言葉をかけられて「学校にインフルエンザが流行ったら大変なのに・・。今、インフルエンザって言った?この人。」と心の中で思ったことがありました。又「先生、そのやり方は学校のスキームにフィックスしているの?」と言われて「???」となったこともありました。さらに「学校改革する際のボトルネックは?」は何となく理解出来た気もしますが「障壁ってボトルネックって言い換えられるんだ。」と頭の中でボトルの形がふわふわ浮かんできてしまい、問題そのものに考えが及ばないことがありました。

 現在、少し気になる外来語は「イコール・フッティング」です。初めて、この言葉を聞いた時には「フィッティング」だと思い、洋服がきちんとしつらえてあるように「全く同じ」ということだと感じておりました。基本的にはそういう意味でしょうが「同じ立場」とか「同じ土俵」とか「同じ足場」という意味で「フット」だという事が分かったのはつい最近です。

 こういう状況が続いていくと最終的には、日本語ではなく、英語になっていくとは高校時代の英語の先生の言葉でしたが、あれから40年以上経ってもそういう事態にはなっていません。でも英語の素養があれば、色々なPC言語もビジネス言葉も理解できると思います。越高生の皆さんが私の世代になる頃にはひょっとすると日本国内でも英語が公用語になっているかもしれません。(それはないかな・・・?)いずれにしましても英語は大事です。しっかりと学んでいきましょう。

 

 

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【校長ブログ】連休明け

 先週、今週と3連休がありました。先週と今週の大きな違いは「気温と湿度」です。秋分の日を含む今回の3連休は、どの時刻でも30℃には到達せずに湿度も70%台に突入しておりました。つまりは過ごしやすい感じになってきたという事です。

 本当に「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものですと感じます。高校生である皆さんには、連休でも部活動や勉強などでいつもと全く変わりないという感覚の方も多かろうとは思いますが、多忙な中でも季節感を覚えることは健康な体にとっても大事なことであると思うので、感じてみてください。大人になってオフィスビルで勤めると(冷暖房が学校生活よりも整備されていて)もっともっと季節を感じなくなってしまうかもしれません。

 私の経験上でも、学校勤務でいると、入学式から卒業式に至るまで、季節感丸出しの行事で、一年間がよく分かりました。しかし、教育委員会事務局勤務の時には、本当にともすると「今、秋だっけ?」とか「もう10月だったっけ?」という感覚に苛まされました。行政経験の長い方からは「こういったお仕事では、議会ごとに季節を感じるのだ。」というアドバイスを頂戴しましたが、そういった余裕はなく「早く学校現場に戻りたい。」と考えておりました。

 さて、学校ごよみ的には、下半期となってきます。自分としては「越ヶ谷高校100周年」が迫ってきているとの感覚があります。又、10月には、この中学校3年生第1回目の進路希望が新聞に掲載される時期となる!!ということが頭の中に思い浮かんでおります。高校人気エリアのこの越谷市で、越ヶ谷高校が100周年を迎えるという年に入学する生徒の皆さんはどのような気持ちなのだろう・・・と感じております。出来るだけ、人気の高い高校でいてほしいというのが率直な気持ちです。しかしながら、その高い人気に、我々、教員は、どのような教育メニューを提示できると良いのか?という課題も常に渦巻いております。今の皆さんの期待に十分にお答えできる教育コンテンツとは何かは、色々なグラデーションがありすぎて、フォーカスしようとしても難しい面があります。もちろん、今までの踏襲でも「越ヶ谷高校教育文化」はあると自負しますが、答えのない時代を生きていく皆さんには、常にブラッシュアップする必要性があろうかと思っております。

 ただ、確実に言えることは「越ヶ谷高校教育文化」の大きな柱の一つには、「越高生(OBも含めた)の頑張り」があると思います。皆さんの存在そのものを輝かせてください。下半期も「明るく・楽しく・前向きに」お願いします!!

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【校長ブログ】お詫び

 まずは、お詫び申し上げます。本校の第2回学校説明会の申し込みにつきまして、システムの不具合が生じまして、現在、申し込みが出来なくなっております。現状として、不具合の確認をさせていただいております。実際のお申し込みは、もしかすると連休明けになってしまうと思います。今日の夕方には復旧できるように担当の教員がメンテしているのですが、来週になってしまったら申し訳ございません。ご寛恕くださいますようによろしくお願いします。

 さて、今日はというか、昨日から「彼岸」に入りました。これは、日本の「雑節」の一つで「お彼岸」とも呼ばれています。所謂、「秋の彼岸」です。先週に引き続き、3連休となっておりますが、23日は「秋分の日」として国民の祝日であります。

 民俗学では、彼岸は元は日本古来の土俗的な太陽信仰や祖霊信仰が起源だろうと推測されております。「彼岸」という言葉の由来について、豊作を太陽に祈願する太陽信仰の言葉「日の願い」から「日願(ひがん)」となり、後に仏教用語の「彼岸」と結び付いたと説いています。

 なかでも、彼岸の中日(ちゅうにち)は先祖に感謝する日とされ、残る6日は、悟りの境地に達するために必要な6つの修行徳目「六波羅蜜(ろくはらみつ)」を1日に1つずつ修める日とされております。これは、涅槃(ねはん)の境地に達するために、菩薩(ぼさつ)が行う6種の修行のことを指すそうです。具体的には①布施(恵みや施しをすること)②持戒(規律を守り、自己反省をすること)③忍辱(にんにく:忍耐をすること)④精進(しょうじん:努力を実践すること)⑤禅定(ぜんじょう:心を完全に統一すること)⑥智慧(ちえ:真実を理解し、知恵を開眼すること)の6つなのだそうです。

 現代版「経営の神様」である京セラ・第二電電創業者だった稲盛和夫(過去には松下幸之助が有名。稲盛和夫もつい最近、鬼籍に入られましたが)もこの「「六波羅蜜」を実践することの重要性を説いていらっしゃったそうです。

  私自身は「六波羅蜜」の境地には達することは不可能に思いますが、今時点で「51-51」を実現している大谷翔平選手も高校時代にこういった境地を目指して高校野球に取り組んでいたようなので越高生の皆さんは、目指していけるのではないかとも思っています。

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【校長ブログ】牧水

 「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」と詠んだのは、1928年(昭和3年)の今日、鬼籍に入られた若山牧水です。本名は若山繁(しげる)と言いますが、「牧」は母親「まき(牧)」から「水」は生家の周りの自然(渓など)から取って号としたそうです。
 もともとは宮崎県の生まれのようですが、早稲田大学英文科に入学以来、歌集などを作成し、(歌の世界で)世の中に知られるようになったとされております。

 先にも記しましたように、牧水自身は宮崎県出身でありましたが、祖父・若山健海は武蔵国神米金村(現・埼玉県所沢市神米金)出身で、長崎にて西洋医学を学び、宮崎県にて診療所を営む開業医であったようです。
 その関係で、牧水は祖父ゆかりの地である埼玉県も度々訪れたようです。早稲田大学時代には所沢を訪れ、所沢市の八雲神社には、牧水の歌碑が建立されております。また、秩父地方にも数度訪れて、歌と紀行文を残しています。秩父市の有名な羊山公園には「牧水の滝」と名づけられた滝があり、そこには「秩父町出はづれ来れば機をりのうたごゑつゞく古りし家竝に」という秩父の春を歌った碑があります。

 さて、本日は「中秋の名月」です。ここ数日も暑くて夜中でも空調を使用しないと寝苦しいですが、以前と違うのは夕方6時を過ぎると、空は暗くなるというところだと思います。冒頭の歌では、秋の夜長にお酒を飲む内容ですが、牧水は大変な酒豪(またはアルコール依存症)としても知られており、1日に1升の酒を飲んでいたということで、死因は肝硬変だったそうです。創作された話のようですが、盛夏に死亡したにもかかわらず、死後しばらく経っても遺体から死臭がせず「生きたままアルコール漬けになったのでは」と医師を驚かせたそうです。

 高校生である皆さんは秋の夜長には読書などを通して「生きがい」のようなものを見つけてください。昨日は「敬老の日」でした。テレビなどで、沢山の高齢者が出演しておりましたが、長生きをされている方は、結果として「生きがい」を見つけ、日々感じていらっしゃるものだと感じました。

 いくら優秀な頭脳を有していても「生きがい」がないとつまらないのだと思います。小学校時代の生きがいは「友達と遊ぶこと」中学校時代には「部活動で活躍すること」ととても明確でしたが、高校時代からは、何をもって生きがいなんだろう?と思うことも出てまいりました。昨日の高齢者の方々を拝見すると自分は90歳や100歳になっての生きがいとは何だろうと人生に関して考えさせられるものがありました。皆さんは「人生100年時代」の方々です。生きがいを見つけてください。

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【校長ブログ】世界法の日

 1965年(昭和40年)の今日、9月13日から20日までアメリカ・ワシントンで開催された「法による世界平和第2回世界会議」で、9月13日を「世界法の日」とすることが宣言されたそうです。
 その前、1961年(昭和36年)、東京で開催された「法による世界平和に関するアジア会議」で「世界法の日」の制定が提唱され、2年後の1963年(昭和38年)にギリシャ・アテネで開かれた「法による世界平和第1回世界会議」で可決され、第2回世界会議で宣言されたものであるとのことです。国際間に法の支配を徹底させることで、世界平和を確立しようというものであるようです。

 法律というものを幼少期からあまり気にしていなかった(といっても、勿論、人のものを盗んだりとかすることはいけないとかは存じていますが)ので、法律関係には疎い人生ですが、教員になってみると「教育基本法」「学校教育法」などなど、そして、それに伴う施行規則といったもの、学校独自でも内規と呼ばれる法律のようなものがあって、その決まりに則て、授業等が実施されていることを知ることになりました。

 自分が高校時代に物理で赤点スレスレでいて、物理の先生に「いつもいつも(赤点になりそうなのを)目こぼししてくださってありがとうございました。」的な媚び諂いをしていたように記憶していましたが、内規で決まっていたのだと教員になってから知ることとなりました。(媚び諂って損したとは全く思っていませんが・・。)

 法律があり、その法律をみんなが遵法精神をもっていくと世界平和になるという事なのでしょうが、現在でも世界の至る所で戦争はあり、それぞれの国々の法律上は、その戦争には義があり、なんとも法解釈は難しいと感じます。

 世界が平和になるにはどのようにしていけば良いのでしょう??そのためには、英語や数学、理科や社会、保健体育、家庭科、芸術その他もろもろ学んでいくことが大事でしょうけど、融合する学問、そして、心を鍛えていかないといけないのでしょうねと思う今日この頃です。

 

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