【校長ブログ】デジタル教科書

 ここ数日、ニュースの話題になっている「デジタル教科書」は、2019年から紙の教科書の「代替教材」として小中学校や高校などで使用が認められ、今年度からは小学5年生から中学3年生を対象に英語や数学などで本格的に使われ始めております。

 中教審=中央教育審議会の作業部会が2月14日、まとめた中間案では、紙と同じように「正式な教科書」に位置づけることが適当だとした上で、「紙だけ」や「デジタルだけ」に加えて、「紙とデジタル」を組み合わせたハイブリッド形式も認めるべきだとする方向性が示されました。

 中教審の作業部会では、今年の秋ごろをめどにより具体的な方針を示すことにしていて、新しい学習指導要領が実施される2030年度から新しい教科書の運用を始めたいとしております。

 今、学校現場への導入が検討されている「デジタル教科書」!文部科学省の作業部会は2030年度にも「正式な教科書」として位置づけ、新たな運用 を始めたいとした中間案をまとめたわけですが、生徒の皆さんの学習方法はどのように変わるのでしょうか。

 学校のデジタル教育などに詳しい山梨大学教育学部の三井一希准教授は、「議論は前進していると思う。紙の教科書とデジタルの教科書で、場合によって何を使うかという選択肢が広がった」と話しております。

 デジタル教科書のメリットについて、「絵が動くことで理解が深まる子もいるだろうし、音声で理解する子など、いろんな特性の子がいるので、子どもたちに応じた教育が可能になる、そんな可能性を秘めている。教科書を瞬時に共有できることによって、自分の教科書と見比べながら、子どもたち同士で学びを深めていくことにつながる」とも指摘しています。

 一方、課題については、「子どもたちも学校側もまだまだ経験が少ない。学生時代にデジタル教科書を使っていない先生たちがイメージが湧くように、研修などで経験を積む必要がある。また、視力などの健康面を心配している先生もいる」と指摘しております。

 私は、ICTが弱いのですが、生徒が授業で使用するのに、デジタルコンテンツが流行すれば、なんとか取り入れなければと考えます。(自分で利用するのは面倒ですが、生徒のためなら出来るような気がします。)