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【校長ブログ】64歳の春季教育実習生
この5月に教育実習生として教壇に立たれたHさんから表記の名前でお手紙を頂戴しましたのでご紹介します。(内容は主に先生方、生徒の皆さんに対する感謝の言葉でしたが、私が「ベテランのOBとして、今の生徒たちに何かエールになるようなお言葉を頂戴したい。」という要請に答えていただいたものです。)
全文を掲載すると便箋3枚分にはなるため、私の方で責任編集として一部を抜粋させていただきます。(全文を知りたい生徒の方は校長室に来てください。)以下に掲載します。
※約45年ぶりの母校でしたが、生徒と教職員が優秀で、さらにすばらしい高校になっておりました。越高の良い所はいろいろ語られていますが、私は次の2点をあげたいと思います。
第一に、年齢に関係なく相手を尊重する風土・文化があることです。あいさつはきちんとされており、実習期間中、他人の悪口やいじめを耳にしたことは一切ありませんでした。
第二に、ゼネラリストをめざす教育、すなわち大学受験だけに終わらずその後の人生を見すえた教育を行っているということです。それは社会のリーダーをめざし、勉強、部活、行事すべてがんばるという教育目標にも表れています。(中略)
高校を卒業してからは特にスポーツや芸術の重要性に気づかされます。家庭科もリベラルアーツとして重要です。多くの学問を体系的に学べるのはほぼ、高校が最後です。現在の越高は国公立受験を意識したカリュキュラムでかつ講習・個別指導も充実しています。私は高校まではスポーツは苦手でしたが、越高生の多才さに刺激され自分を変えたいとの思いから大学入学後、ソフトボール同好会とウエイトトレーニング部に所属し、スポーツに触れることができました。(中略)
越高生の皆様におかれましては、希望する良い大学に行くことで大学生活も充実し、人生も少しずつ有利になっていきます、是非がんばってください。※ (引用ここまで)
という内容です。この方は、越ヶ谷高校から地元の国立大学埼玉大学に進学され、東京都特別区の試験に登載され、ご退職されるまで東京都の区役所で公務員人生を歩まれて、現在、向学心に燃え、且つ教員の人数が足りないことを知り、自分が何かお役に立てればという思いで日本大学通信制の教職課程にて学ばれていらっしゃいます。
特に全日制の1,2年次、定時制の1,2,3年の皆さんにこの話を聞いていただいて、進路を決定するまでに、高等学校での自分自身の向上を極めていただきたいと思います。
部活動や委員会活動を最後の最後までやり遂げ、そのうえで、大学に進学するとか就職をするとか自身の目的を明確化してください。
※お手紙をくださりましたHさん、本当にありがとうございます。又、別に機会に、他の内容もご紹介させていただきたく思います。体調に留意され、所期の目的を達成されてください。
※越高を目指している中学生の皆さん、越高には、このように卒業されても、向学心のある卒業生が存在します。越高は、単に通過点ではない思い入れの強い生徒を輩出できる高校です。手前味噌的で恐縮ですが「一生涯、母校を誇れる高校」だとも思います。受検は大変だと思いますが体調を整えて乗り切ってください!!