【校長ブログ】教育の国際デー

 昨年度も同じ記念日「教育の国際デー」について書きましたが、今日はこの記念日です。

 教育って大上段に構えると難しいですが、生まれてすぐに教育は始まっていると感じます。ですから、感じの良い対応をされる生徒と対面するとご家庭での躾というか教育力が違うのだろうなと思います。ということは、我々、教員が出来る教育というものは、思い上がりで、小学生になる頃には一定の人格が陶冶されているのでは??なんて考えることもあります。よって高校生には、しっかりとした知識・教養さえ教えていけばよろしいのかという議論もあります。

 ただ、知識などは、DXが進んでいるこのご時世では、学校が無くても出来そうです。「では、学校って何なのだろう?」という問題になってきます。私は、人と人が触れ合いお互いに切磋琢磨しようと、集い、正々堂々、公平に、相手を陥れるということではなく、競争出来るのが学校だと思っています。もちろん、助け合っていくということを学ぶのも学校だと確信しています。

 後輩が困っていれば、手を差し伸べ、先輩に頼まれれば、こんな感じでどうでしょうか?とすぐ案を出すということもあると思います。(自分の経験では、日ごろ、何もしてくれない先輩に対してそのような案出しはしないと思っています。)後輩には徹底して救ってあげるというのは自分に課したことでしたが、就職すると後輩でも自分の上司になってしまうことがあるので、この部分は、難しい気持ちにさせるものだとも思うことがあります。

 ここのところ、あるテレビ局のCMが「ACジャパン」しか流れないことがあり、発展途上国の女性が教育を満足に受けられないということやなんらかの理由で親御さんが居ない生徒へ「あしなが募金」で援助するといったことが何度も流れるので、自分は、やっぱり、恵まれた環境にいたのだなぁと思い返せるわけで、勉強したくても環境の中で出来ない人もいるのだろうなと感じます。

 やはり、教育は個人ではなくて、集団で受けて、皆で何かの問題を解決するような、又は、部員皆で、次の大会を勝とう!といったようなチームワークを学ぶことが本当の学びだと思います。

 越高は、行事や部活動、授業でのグループワークなど、その仕掛けが満載です。お互い、相手の力や自分の力を信じて成長してほしいと思います。