【校長ブログ】国立銀行創設

 1873年(明治6年)のこの日、日本初の銀行、第一国立銀行(後の第一勧業銀行、現在のみずほ銀行)が設立されたそうでして記念日となっているようです。そして、その後の5年間に153もの国立銀行が開設されたとのことです。
 「国立」という名前が付いてはおりますが、これはアメリカの「National Bank」を直訳したもので、「国の法律によって立てられた銀行」という意味であり、国が設立した銀行ではなく実際には民間の銀行であったわけです。今でも、第四銀行、十六銀行、七十七銀行など(現在は合併しているかもしれませんが)そのままの名称を使っている銀行もあると思います。

 私が学生時代、銀行に就職できたなら一生涯安泰だと思われていて、友人たちの多くは銀行に就職しました。自分も教員になれなかったら銀行員になろうなんて安直な考え方をしており、大学一年の冬に、大学就職部(今でいう「大学キャリアセンター」)に行ったところ、都銀(誤解を恐れずに言えば、今のメガバンク)採用の箇所に「文学部×」(この×が大きく書かれていて)就職部の事務員さんに「この×って何ですか?」と聞いたら「文学部からは採用しないってことです。」と極めて明確に言われましてショックを受けた思い出があります。「こりゃあ、真剣に教員採用試験の勉強をしなくては・・・。」と決意を新たにさせてくれるものでした。(ご安心してください。今は学部学科を問わないものだと言われております。)

 社会人になってからは、友人とお酒を飲む機会に「今日は4億の商談をまとめてきた。」とか「ロンドンのマーケットに注目しているんだ。」なんて飛び交う会話の中、私は「来週から修学旅行の引率に行くんだ。」なんて会話をして、友人たちがやけに大人びたような気になり、学校を卒業しても学校文化にどっぷりと浸かっている自分を「全く成長できないな」と否定的に見た時期もありました。校長という立場になったからというわけではなく、今は「50年後の日本の未来を自分は作っているんだ。」という自負はありますので、この仕事を否定的には見ておりません。皆さんに言いたいことは、職業がたくさんある中で、自分を信じて何かをなしたいという欲求に正直に従って、魂を揺さぶられるお仕事を見つけてほしいということです。やっぱり、仕事によって人は成長していくものだと感じます。

 大学も然りです。周りが〇〇大学に行くからといって、自分の志望を変えたり、周りの雰囲気に飲まれず、学びたいことをしっかりと学ぶように自律、成長させていってください。