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2023年12月の記事一覧
【校長ブログ】お仕事納め
今日は「御用納め」とも呼ばれ、年末年始の休日を前にその年の最後の事務を執ることを意味します。また、多くの民間企業でもこの日が「仕事納め」となっているようです。
我々は、公立高校の教員ですが、もちろん法律の定めるところによって業務を推進しているわけですので、法律的には、1873年(明治6年)から、官公庁は12月29日から1月3日までを休暇とすることが法律で定められており、現在では1988年(昭和63年)に施行された「行政機関の休日に関する法律」として整理されております。今日12月28日が最後の業務日であり「仕事納め」となります。(裁判所も、この期間はお休みですので判決は行われないようです。)
また、通常は1月4日が「御用始め・仕事始め」の日となります。官公庁や企業において、年末に「仕事納め式」、年始に「仕事始め式」が実施される場合もあるようです。私は、ある時期、市教委に出向していた時、お仕事納めもお仕事始めも、市長のありがたいお話を聞いて、市の状況をうかがい知れたのは良かったと思っております。(埼玉県大野知事は我々に動画と文書でお仕事納めのお話を挙げております。)
実際の学校現場では、冬合宿(部活動や勉強など)を実施している場合もあります。また、生徒の皆さんはお休みであっても、先生方の中には、所属する部活動や専門のお仕事などで年末年始も無いという方もおり、校長としてはお身体の健康の心配をしています。生徒の皆さんも、特に大学受験で、お食事・お風呂・お手洗い以外は全て勉強に費やしていると思います。無理をしないで(という言い方は失礼ですが)体調維持管理も受験戦略の大事な要素です。
卯年も、後4日。生徒の皆さん(生徒が居なくては高校は成り立ちません)保護者の皆様、先生方には4月からの9か月の間、感謝・感謝でしかありません。ありがとうございました。来る辰年も良い年になるように祈念して、今年のブログはいったん閉じたいと思います。年始は4日からまた、ブログをリスタートしたいと考えます。
※ 越高受験を考えてくださっている中学生の皆さんも、後50日あまりで高校受験です。努力する姿は誰かが見てくれております。
そして、「受験」という挑戦は自分の成長の成長を促してくれるものです! 真正面から取り組みましょう!!
【校長ブログ】浅草仲見世
1885年(明治18年)の今日、東京・浅草の「仲見世」が新装開業したとのことで「浅草仲見世記念日」と認定されているそうです。
浅草仲見世は、雷門から浅草寺へと続く参道の両脇に位置する商店街で、日本で最も古い商店街の一つであるため、この時期になるとTV番組でその賑わいをレポートしていることが多いと感じます。
徳川家康が江戸幕府を開いてから、江戸の人口は増え、浅草寺への参拝客は一層の賑わいを見せたそうですので、近隣住民に浅草寺境内の掃除を役務として課す見返りに、境内や参道上で店を営業する特権が与えられたという歴史があるようです。
明治維新により、寺社の所領が政府に没収され、浅草寺の境内も東京府の管轄となり、合わせて制定された公園法により境内が公園地に指定されたようですで、東京府は、仲見世全店の取り払いを命じ、泣く泣く退店した後、同年12月に煉瓦造りの洋風豊かな新店舗が完成、近代仲見世が誕生したそうです。先のTV番組でも、仲見世は、年末や正月の初詣を中心として、浅草寺を参拝する多くの人々で賑わうシーンを放送しております。個人的には、人形焼や雷おこし、団子といった甘味屋や、扇子や髪飾り、帯を扱う和装屋などを興味をもって見入る海外からの観光客を不思議に感じております。なぜなら、自分は団子をとても美味と感じますが、海外では、もっと科学的な甘味料を使用した濃い味付けのお菓子を食しているのに、薄い味だと思わないのだろうかと思うからです。
「郷に入っては郷に従え」という言葉があります。海外からの観光客の方々は、そういった気持ちでいるのかなとも思います。越高生の皆さんも「越高には越高のルール」が存在してます。「1000日で夢を現実にする」とか「知・徳・体の調和がとれた社会の発展に貢献するリーダーの養成」などです。郷に入っては郷に従えの気持ちで、越高のレールに乗っかって成長することを考えてみてください。
※2023年 令和5年 兎年も 後5日 二兎も三兎も追って獲得した人、まだ追い続けている人、それぞれに次の年も良い年になりますように!
【校長ブログ】プロ野球誕生
1934年(昭和9年)の今日、アメリカのプロ野球との対戦のため、日本最古のプロ野球チーム・大日本東京野球倶楽部(読売巨人軍の前身)が創立されたということです。
この倶楽部は、全日本代表チームの選手を中心にした選手19名により結成されたので、「読売巨人軍発祥の地」の石碑が、千葉県習志野市の谷津バラ園入口脇に設けられており、歴代の巨人軍監督の長嶋茂雄、王貞治、原辰徳などの手形とサイン付きの石のプレートが並べられているようです。
プロ野球が創立した当時は、東京6大学野球の方が有名で、6大学とプロ野球が試合をするとしたらといった予想では、絶対に6大学の方が強いのではという話が出ていたようです。(私が、中学生の頃は、今年優勝した阪神タイガースが絶不調に弱かった時代があり、当時、高校野球の名門校のPL学園に負けてしまうのではという話がありました。)今では隔世の感があります。
しかし、今日このブログを綴っていて、こんな寒い日に、野球は出来ないのではないかと感じるのですが、どうでしょう?!。(ちょっと長嶋茂雄の物まね風です。越高生の皆さんには笑っていただけないと思います。)
さて、王貞治という野球人は記録、記録の偉人であり、なんといってもホームランの数が868本という量産をして「世界の王貞治」という異名を持つまでの活躍をされております。
王貞治の言葉には「今までの僕の記録はみんな、耐えることで作られてきたのです。」という名言があります。肉体を鍛える辛さのほかに、早稲田実業高校時代に、甲子園で活躍した業績で、国体に選ばれたのに、当時、日本国籍を取得していなかったという理由で、早実の中で一人だけ国体に参加できなかったという過去があり、これにも耐えてプロ野球で大成したわけです。
皆さんも寒いことに耐えて今日も色々な部活動を実施しております。そして帰宅すれば、勉強に向かうでしょう。体調を整えて、明るい春に向かって自分を信じて行動しましょう!!今年も残り6日。
【校長ブログ】昭和改元
今日は、皆さんのご存じのクリスマスですが、クリスマスの話題は皆さんのご家族とでもお話出来たり、プレゼント交換などもしてらっしゃる可能性もあることですので話題を「昭和改元」にさせていただきます。
1926年(大正15年/昭和元年)の今日、大正天皇が崩御され、皇太子であった裕仁(ひろひと)親王が新天皇に即位されました。
これと共に新しい元号「昭和」が制定されました。「昭和」の由来は、中国最古の歴史書『書経』にある「百姓昭明、協和萬邦」(百姓(ひゃくせい)昭明にして、萬邦(ばんぽう)を協和す)という一行から上下一文字ずつ取ったものだそうです。
国民の平和および世界各国の共存繁栄を願う意味であるとのことでした。
今年も世界の中には本当に大変な状況になっている国もあり、心からお悔やみ申し上げる事態も数多くあったと感じております。
翻って、越ヶ谷高校では、全日制も定時制も生徒の皆さんの頑張り、そして、先生方のご指導、さらには、保護者の方々、地域の方々のご協力で実りある年を送る事が出来ていたと思います。
今年も仕事納めまでは後3日、今週末というか来週の頭の日曜が大晦日です。
引き続き、越ヶ谷高校をご支援よろしくお願い申し上げます。
【校長ブログ】第二学期終業式
今日は、越ケ谷高校 全日制・定時制ともに第二学期の終業式を行いました。
ご案内のように、越ケ谷高校は、全日制・定時制があります。ですから、校長としては2回講話が出来ます。以前に在籍した高校でも、高校と専攻科がありましたので、2回講話が出来ました。少し前に、教頭として在籍した高校は3部制の高校でしたから、3回講話が出来ました。私は複数回講話が出来る学校で講話が出来る幸せを感じられるようです。
ただ、2回でも3回でも同じお話をするのは自分自身がデジャブのように感じるので、基本的な柱は一緒なのですが、内容はマイナーチェンジをしております。(校長となった人は、一様に同じこと「校長講話は、校長の唯一の授業であって強い想い、願いを生徒、そして先生方に伝えるチャンスです。」をおっしゃいます。私も同じ思いでおりますし、その授業を複数回出来ることは、(他の校長先生方に)「良いでしょう?」と童心のようにひけらかしたいくらいでおります。)
埼玉県、否、首都圏で有名な高校受験ブログには「校長は何を語ったか?」という特集記事が都度あります。(私は生徒との距離感で、読み原稿とは違った話をしてしまうこともあり、読み原稿をママ掲載することはないのですが、他校の校長講話を拝見するとなるほどですね。。と感心することしきりです。)
今日の全日制では、やる気の出し方、とりあえず、10秒アクションでやってみる!脳の側坐核を刺激し、ドーパミンを分泌させて頑張りましょうというお話をしました。定時制では、生きていくためには目的をはっきりとさせること、越定の先生、担任を信じて生活すること、そして、何よりも自分自身を信じてあげることの3点を大事にしましょう。とお話ししました。(正確にはこれからお話します。)
第三学期、皆さん、明るい笑顔で登校してほしいと切に願います。保護者の方々、第二学期もご協力ありがとうございました。第三学期もよろしくお願いします。
【校長ブログ】回文
今日は、12月21日で「1221」が回文のようになっていることから「回文の日」とされているようです。
回文(かいぶん)とは、ご存じでしょうが、始めから(通常通り)読んだ場合と終わりから(通常と逆に)読んだ場合とで文字や音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列のことで、言葉遊びの一種であります。英語でも同じような表現があり「palindrome」(パリンドローム)といわれております。
日本では「磨かぬ鏡」「竹藪焼けた」など、言葉遊びとして古くからいくつもの例があります。その他、「まさか逆さま」「庭のワニ」「つつみがみっつ」「またたび浴びたタマ」「イカ食べたかい」「安い椅子屋」「確かに貸した」「かっこいい国家」「悪い鉄柵が腐っているわ」などがあります。
海外にも同じような言葉遊びがあり、英語では「Madam, I'm Adam」(奥様、私はアダムです)、「Able was I ere I saw Elba」(エルバ島を見る前は私は万能であった:ナポレオンの言葉とされる)、「Never odd or even」(偶数でも奇数でもない)のような例が知られているようです。
さて、今年も残すところ後10日程度となりました。明日は全日制・定時制ともに終業式です。学校暦的には、3月までが1年間ですが、年が改まって心も改まっておめでたいと思いつつ、皆さんの心の門出になってくれることを今から期待しております。
経営の神様と呼ばれる松下幸之助は「一日の苦労は一日にて足れり」という言葉を残しておりますが、これは毎日毎日が新しく、門出であるといった意味と捉えられます。こういった考え方もさらにポジティブでよろしいかと考えます。
【高校ブログ】芸達者
今日の全日制は予餞会が実施されました。越高の予餞会は、卒業を祝うという意味合いよりも、これから、受験などに向かう3年次生へのエールを送るといった内容になっております。
1・2年次生の皆さん、部活動の皆さん等々が3年次生に向けて、それぞれが創意を凝らした内容となっておりました。その中で、3年次団の先生方の演目が秀逸でした。基本的には、ユーチューバーの方、漫才コンビ、トリオを模しながら、越高ネタで、3年次生を励まし、ユーモアセンスのあふれる内容で、3年次生の教室のあたりで聞いておりましたが、笑が絶えないでよかったなぁと思っております。
3年次生の皆さんは、後輩諸君や赤年次団の先生方のパワーをいただいて、また、気持ちも新たになったことと思います。
話は変わって、昨日、定時制では「越定ゼミナール」という先生方の教科とは別の先生方個人のライフワークのような授業を特出しで実施しました。
全日制・定時制、どちらの先生方も本当に「芸達者」であると感心しました。私はというと、教諭として過ごしていた時代は、特出しの授業では「教職実践演習」と称して、高校生向けに「教員になるには」というか、教員採用試験の一般教養の問題をやらせてみたり、予餞会で、教員が寸劇を披露するときには、「教師役」として、演じました。つまり、教育関係以外のライフワークを持ちません(笑)
思えば、中学校1年生以来、何となく、学校の教員になりたかったわけですので、そんなものかなぁと自身では思い返しております。皆さんは、私を決して真似せず、レンジの広い人間になってください。(教員になりたい生徒の皆さんは大いに真似してください。)
【校長ブログ】日本人初飛行
1910年(明治43年)の今日、東京・代々木錬兵場(現:代々木公園)で陸軍軍人の徳川好敏(とくがわ よしとし 1884~1963)が日本初飛行に成功したとのことで「日本人初飛行の日」とされております。飛行機はフランス製のアンリ・ファルマン式複葉機で、飛行時間は4分・最高高度は70m・飛行距離は3000mであったそうです。
実際には、5日前の12月14日に、徳川と同じ陸軍軍人、日野熊蔵(ひの くまぞう 1878~1946)が飛行に成功していたようですが、好敏は、あの徳川家の子孫にあたるようで没落した将軍家になんとか日が当たるようにとの軍部の配慮であったとも巷間言われていたようです。
12月19日は「公式の初飛行を目的とした記録会」として行われ、徳川、日野の順で飛び、共に成功したとのことです。これにより日本における動力機初飛行として公式に世界に認められたようです。
日野は、発明家でもあり、「日野式飛行機」などと命名した飛行機も作っていたようで、当時は天才発明家などと報道されていた記録があります。
1974年(昭和49年)12月、東京・代々木公園に「日本初飛行の地」の碑が建立され、そこには、徳川と日野の胸像も並んで設置されております。2010年(平成22年)12月19日には、日本における初飛行100周年を迎え、同公園では記念式典が開催されたとのことです。
皆さんご案内でしょうが、世界における動力初飛行は、日本初飛行の7年前の1903年(明治36年)12月17日にライト兄弟により行われ、12月17日は「飛行機の日」となっております。
私の感覚では、いずれも12月で、コントロールレバー握ると冷たくなかったのかな?などと思ってしまいます。越高生は、自分の夢に向かって飛行していってほしいと、いつも思っております!!
【校長ブログ】東京駅完成記念日
1914年(大正3年)の今日、東京駅の完成式が行われたとのことで「東京駅完成記念日」または「東京駅の日」とも呼ばれているようです。
おおもとは、1889年(明治22年)に新橋駅と上野駅を高架鉄道で結び、その中央に中央停車場を建設する計画が決定されたようなのですが、資金不足や日露戦争などで中断され、1908年(明治41年)に工事が開始され、6年半の歳月と280万円の費用をかけて完成し、駅名は「東京駅」と名付けられたとのことです。
東京駅の位置は、江戸時代からの繁華街である京橋側ではなく、建設当時はまだ野原であった丸の内側に建設されました。この場所は皇居の正面にあたり、丸の内口の中央に皇室専用の貴賓出入口が設けられたとのことです。
赤レンガ造りの丸の内口駅舎は建築家・辰野金吾(たつの きんご、1854~1919)が中心となって設計されたもので、2003年(平成15年)に国の重要文化財に指定されました。東京駅のドームには、ウシ・トラ・タツ・ヘビ・ヒツジ・サル・イヌ・イノシシのレリーフがあるようですが、残りの干支は、別の作品の中にちりばめているようで、辰野の遊び心だったという説もあるようです。
2007年(平成19年)には、古くなった部分の改修が開始され、約500億円という費用をかけて、2012年(平成24年)10月1日に修復が終わったのでした。280万円から500億円という値上がり??はすごいことと感じます。
さて、今日は全日制では3年生ですでに進路が決定した人たちへのお話をする機会があります。しかしながら、共通テストを受験する人がほとんどです。焦らず、着々と準備を続けてまいりましょう。今日は一段と朝、寒くて、私は、とうとうコートを着だしました。皆さんもそれぞれの防寒をして、体調を整えてください。(私の楽しみだったNHK大河『どうする家康』が昨夜終了しました。私が思うには、家康が、信長・秀吉とは違い天下統一できたのは一つに、健康で長生きだったからだと思っています。)皆さん、健康第一です!
【校長ブログ】ザメンホフ
皆さんは「ザメンホフ」という名前を聞いて「あぁ、あの人ね。」とすぐ思い浮かべられるでしょうか??
そういう人は言語学者になれると思います。ザメンホフは「エスペラント語」を考案した人です。ザメンホフは1859年にポーランド北東部のビャウィストクで生まれました。当時のポーランドは、帝政ロシア領で、町の人々は4つの主な民族(ロシア人、ポーランド人、ドイツ人、イディッシュ語を話す大勢のユダヤ人)が混在しており、彼は、グループの間に起こる不和に悲嘆し、また憤りを覚えていたようです。
彼は、憎しみや偏見の主な原因が、民族的・言語的な基盤の異なる人々の間で中立的なコミュニケーションの道具として働くべき共通の言語がないことから起こる相互の不理解にあると考えました。よって共通の言語を考案したわけです。
日本で言えば、東北弁、関西弁などによって喧嘩が起こるということを憂いて新しい言語を考案しようとするのと一緒です。日本では「標準語」と言われているNHKのアナウンサーが使用する言語がありますが、この言語に統一しようとすることはないですね。(喧嘩もないですが)
ヨーロッパでは、今は絶版になってしまった『最後の授業』のように、言語が奪われてしまうといった経験をするのと違って、日本では言語について奪われるといった感覚がないと思われます。(この平和を恒久的に大事にしなければ・・と思います。)
私は、エスペラント語が普及しなかった理由には、「言語は国家」ともいうこともあり、世界共通語という感覚には世界中の人は、いまいち共感出来ないのではないかと思うのでありますが、皆さんの感覚はいかがでしょうか。。
さて、今年も残すところ、後2週間。皆さんは、来たる新しい年に何を考えていくのでしょう。エスペラントには「希望」という意味を持たせているとの説もあります。皆さんの希望が叶う年になってほしいことを祈ってます。